リアルな戦略が楽しめる「FOOTBALL DAY」のオープンβテストが5月21日に開始―元日本代表・福西崇史さんも登場したプレスカンファレンスをレポート

NHN PlayArtは2014年5月21日配信予定のPC/iOS/Android向けサッカー戦略シミュレーションゲーム「FOOTBALL DAY」のプレスカンファレンスを本日5月19日に実施した。

己越千清氏

カンファレンスの冒頭では、「FOOTBALL DAY」のプロデューサー・己越千清氏が登壇し、本作の特徴を解説した。本作は、プレイヤーが欧州名門リーグのプロサッカー選手を率いる監督になり、個性豊かな選手を率いてチームを編成したり、試合の戦術を組み立てたりしながら、チームをリーグの頂点に導いていく基本プレイ無料のゲーム。

欧州名門リーグで活躍中の、数千名の現役プロサッカー選手が実名・実写で登場する点が大きな特徴で、ロナウド選手、メッシ選手、香川選手、長友選手など、現実世界では所属チームの異なる実在の選手を自分のチームに引き入れることが可能。

また、サッカー選手ひとりひとりを詳細に分析し、アルゴリズムを徹底的に追求して作り上げた、リアルなシミュレーションシステムも実装されている。監督であるプレイヤーは、リアルタイムで中継を観戦しながら、戦局に応じて戦術の変更や、選手の交代を行う。リアルタイムで指示しなくても、あらかじめ戦術を設定しておくこともできる。

そして本作では、チームワークや選手同士の相性も重要になってくる。独自の「<絆>システム」により、選手の出身国・リーグ・チームが同じであれば、選手間の絆がうまれ、チームワークが向上する。己越氏は、本作がインストール不要のブラウザゲームであることを強調。さらにPCだけでなく、スマートフォンでもプレイできることをアピールしていた。

元日本代表・福西崇史さんがワールドカップの展望を語る

ここからは、元日本代表の福西崇史さん、サッカージャーナリストの小澤一郎さん、ラジオDJの「DJジャンボ」こと中村義昭さんを交えてのトークセッションがスタート。

最初の話題は、「FOOTBALL DAY」の魅力について。福西さんは大のゲーム好きということもあり、「現実だとクリスティアーノ・ロナウドに指示を出すことはもちろん無理ですが、それができてしまう、夢のようなゲーム」とその内容に目を輝かせていた。



左から小澤一郎さん、福西崇史さん	中村義昭さん（写真右）

また福西さんはチームワークが向上する「<絆>システム」にも注目し、「現実だと性格が合わないだろうな…と思う選手同士を組み合わせてみたり、いろいろな観点からチーム作りを楽しめそう」と期待を込めて話した。

そして「実際に監督が自分のチームをシミュレートしてみても面白そう」と語ったのは小澤さん。トップレベルのクラブを指揮する監督も、リアルな戦略を再現できる本作を使ってみたいのではと予想していた。

この話を聞いた己越氏も、「ゲームでは負傷、退場など想定外の事故も発生するので、試合前に一度シミュレーションするのはありかもしれません」と、幅広い遊び方ができることを改めてアピールした。

ここで己越氏が、選手の育成システムに関する説明を行った。本作の選手には22種類の強化できる選手の能力値が設定されており、開発スタッフが1試合ずつ細かくチェックして、忠実に再現されているという。また戦術面ではサイドアタックか中央突破かという基本的な内容から、時間を稼げなど細かい指示も手軽に出せるそうだ。さらに選手交代についても、勝っているとき、負けているときなどさまざまなケースに応じたパターンを設定できる。

そしてゲームの肝になるのが、実際のリーグで活躍した選手の特別な「ライブカード」を期間限定で実装するというもので、今後定期的に配信していくとのこと。会場にはレアル・マドリードに所属するベイル選手のライブカードが映しだされていた。

次のトークテーマは開催が間近に迫ったワールドカップだ。日本代表にサプライズで選出された大久保選手に関して小沢さんは「ほぼ選ばれないだろう」と思ってたため、発表の瞬間は非常に驚いたという。福西さんも同様に「実力的には選んでほしかったのですが、ザッケローニ監督が思い切った選出をするとは思っていませんでした」と振り返っていた。

中村さんは今回の選出について、サッカーファンやメディアの後押しが良い方向に結びついたと分析。大久保選手の実力はもちろんだが、世論を味方につけたことも大きかったと話していた。

このメンバーを踏まえて福西さんは「ワールドカップでの勝算はある」と力強く語った。この言葉の背景にあるのは昨年開催されたコンフェデレーションズカップで、当時ブラジルと戦った日本代表は、守りに入ってしまったために一方的な試合展開になってしまった。そこで次のイタリア戦では攻撃的な戦術を取り善戦した。今回の日本代表は攻撃に比重をおいた構成になっているため、どこと戦っても充分渡り合えると睨んでいるそうだ。

最後の話題は5月24日に行われるUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦。レアル・マドリード対アトレティコ・マドリードの戦いとなる今回の決勝戦だが、「一発勝負だからどうなるか分からない」と福西さんは語る。リーガ・エスパニョーラはアトレティコ・マドリードがバルセロナを破り18年ぶりの優勝を掴みとったが、今回は戦う相手も違うため、同じ展開にはならないのではと予想していた。

そして、この決勝戦を「FOOTBALL DAY」を使用してシミュレーションしてみることに。序盤はレアル・マドリードでペースで試合が進み、セットプレイとショートカウンターから2点を決める。劣勢に立たされたアトレティコ・マドリードだが粘り強くボールを運び、後半に入るとついに1点を返す。しかし反撃もここまでで、2対1でレアル・マドリードが欧州チャンピオンに輝くという結果になった。