ゲームオン、NHN PlayArt、Bluehole Studioの3社は本日(2014年7月11日)、MMORPG「TERA」の運営会社を移管することを発表した。
発表会の会場には、TERAの開発を行っているBluehole Studio、現在の運営会社NHN PlayArt、そして新たな運営会社となるゲームオンの関係者が登場。移管にまつわる経緯とスケジュールを説明し、今後TERAで予定しているアップデートの紹介を行った。
発表会はシェラトン都ホテル東京にて開催。プレス向けの事前資料には「大型ゲームタイトルの運営移管に関する 記者発表会」と、具体的なタイトル名が伏せられていたのだが、いざ会場に来てみるとなんと「TERA」の文字が |
TERAはアクション性の高いフリーターゲッティング形式のバトルなどを持ち味としたMMORPGで、2011年8月に鳴り物入りで国内サービスを開始。当初のビジネスモデルは定額課金制(月額3000円)を採用したものの、2013年2月に「基本プレイ無料+アイテム課金制」へと変更。そしてサーバー統合などを経て、国内サービス開始から丁度3年で運営移管を迎えることになる。運営移管における各関係者からのコメントを紹介していこう。
Bluehole Studio 日本ライブチーム キム・ナクヒョン氏
「ハンゲームさんとの間で3年間のサービス契約を結んでいたのですが、今年の8月にそれが満了となります。そして交渉の末、今後はゲームオンさんと契約することになりました。ハンゲームさんも多大なノウハウを持っているので、協力してもらってより良いサービスを目指していきます。」
NHN PlayArt TERA運営チーム 鈴木 貴宏氏
「(運営移管について)残念だという気持ちは、正直言ってあります。しかしTERAのサービスそのものが終わってしまうわけではないですし、こうやってゲームオンさんと共にサービスを続けられることは喜ばしいことです。これからは弊社の経験やノウハウを提供していきたいです。」
ゲームオン 次期TERA運営プロデューサー 中川 敬順氏
「最初に話を聞いたときは耳を疑いました(笑)。かつてTERAが国内サービスを迎えた頃、自分はゲームオンで「C9」に取り掛かっていたんです。アップデートやマーケティングの展開など、ライバルとして常に存在を意識していたのですが、そんなTERAを弊社が運営するというのは不思議な気持ちです。これから、精一杯頑張っていきます。」
運営移管にまつわるスケジュール
- 7月11日 移管移管発表
- 8月6日~17日 データ移行の事前予約期間
- 8月18日 運営移管
オンラインゲームにおいて運営会社の移管が行われる際、プレイヤーはアカウントの移行手続きが必要となるケースが多いが、今回は少々異なる。NHN PlayArtは今後もTERAのチャネリングを行い、プレイヤーはアカウントの移行をせずに、ハンゲームIDのまま遊び続けることも可能なのだ。もちろん、ゲームオンの新たな利用規約に同意する必要はあるが、クライアントの再インストールも不要だ。
中川氏はこれに関して「プレイヤーを極力混乱させないようにしたいです。見た目上は、気が付いたら運営移管していた、というのが理想ですね」と語った。
次期大型アップデート計画も紹介
続いて、現在TERAが開発中の次期大型アップデートに関しての紹介が行われた。前回から約2年ぶりとなるレベルキャップの開放、新大陸「バラカニア領」やインスタンスダンジョンの追加、そしてゲームバランスの調整などが予定されており、詳細は各スライド画像をチェック。気になるアップデートの実装時期だが、韓国版では2014年7月下旬、そして日本版はローカライズ期間を経て、約3か月後の2014年10月下旬頃を予定しているとのこと。
また、その後は約半年ごとに大型アップデートの実装を計画している。既にBluehole Studioでは、こちらに向けての作業も行い始めており、これに関してキム氏は「最大の目玉は新クラスの追加となるでしょうね」と語った。
現在、TERAの公式サイトでは移管にまつわるFAQが公開されている。今後も随時情報を公開していくとのことなので、プレイヤーは落ち着いてチェックしよう。
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