「エミル・クロニクル・オンライン」のペットシステムがリニューアル!7月24日に実施予定の「パートナー アップデート」を一足早くチェック

ガンホー・オンライン・エンターテインメントがサービス中のオンラインRPG「エミル・クロニクル・オンライン」(以下、ECO)において、7月24日に「パートナー アップデート」が実施される。

このアップデートではペット関連の各システムが「パートナーシステム」として統合されるほか、ユーザーインタフェースやチュートリアルもリニューアルされ、全体的に遊びやすくなる。アップデート実施に先駆け、ガンホー本社にて取材を行ってきたので、さっそく先行プレイレポートをお届けしていこう。

ペットの関連システムが「パートナーシステム」に統合

今回のアップデートにおける目玉といえるのは、アップデート名にもなっている「パートナーシステム」。パートナーシステムとはいわゆる、他のオンラインRPGでいうところのペット関連のシステムのことだ。ペットはプレイヤーキャラクターと行動を共にし、時には力強く、時には優しくサポートしてくれる存在で、オンラインRPGの定番要素の一つといえるだろう。

ECOのペット関連システムは、これまで「ペット」と「ユニオンペット」の2系統が用意されていたが、なにぶん8年前に開発されたMMORPGということもあり、それぞれに機能が山積みされていった結果、若干分かりにくい部分があった。そこでECOのペットシステムとしてあるべき姿を再度見直し、既存プレイヤーはもちろん、新規プレイヤーにとっても遊びやすく洗練させたというわけだ。

パートナーを育成したり、AIをカスタマイズしたり 騎乗用や癒し系など、さまざまなパートナーが登場

プレイヤーにとって遊びやすくすることが目的なので、新しいパートナーシステムではややこしい事を考える必要はない。基本的には、パートナー(ペット)を呼び出して一緒に冒険していると、プレイヤーキャラクターのみならずペットも順調に成長していく仕組みだ。具体的には、「BaseLV」「パートナーランク」「信頼度」の3つが成長していくので、それぞれの役割を把握しておこう。

BaseLV

BaseLVはパートナーの基本ステータス値に関与している。バトルを経てパートナーはプレイヤーキャラクターと共に経験値を獲得し、それによりBaseLvが上昇。パートナーの基本ステータス値が次第に上昇していく。

きちんと育成して「BaseLv」「パートナーランク」「信頼度」を上げれば、どんなパートナーも役立ってくれる

パートナーランク

パートナーに「おやつ」を与えることで、「パートナーランク」が上昇する。それにより獲得した成長ポイントを、「近接攻撃、魔法攻撃、耐久力、精神力、攻撃の精度、フットワーク」の各項目に振り分けることで、同じパートナーでも違った個性が生まれる。

信頼度

パートナーと一緒に冒険していると「信頼度」が少しずつ上昇し、これはハートマークの色で示される。信頼度が高くなると、BaseLvによる基本ステータス値にボーナスが加算される仕組みだ。

パートナーシステムの魅力を再確認

リニューアルされたパートナーシステムで暫く遊んでみて印象に残ったのは、パートナー達の魅力溢れるデザインと、強力なカスタマイズ機能の二つだ。

プレイヤーはチュートリアル段階で、最初のパートナー「タイニーゼロ・アルマ」が得られるのをはじめ、ゲームを進めるにつれ条件を満たせばさまざまなパートナーが入手可能。現在ゲーム内には合計300種以上ものパートナーが登場しており、思わず抱きしめたくなるような可愛らしいパートナーや、いかにも頼りになりそうな力強いパートナーまでさまざま。本稿の各スクリーンショットを見てのとおり、キャラクターデザインは「純国産」ならではのセンスの良さが光っており、きっと誰でもお気に入りが見つかるだろう。

沢山のパートナーが登場するものの、成長システムがしっかりしているので「お払い箱」にならず、お気に入りとずっと行動をを共にできるのも嬉しいポイント。また、パートナーのフルコンプを目指してみる遊び方も面白そうだ。

お気に入りのパートナーとずっと一緒にいられるのが◎ キャラクターデザインの良さは純国産ならでは

一方のカスタマイズに関しては、パートナーの戦闘時における行動パターン(AI)を「攻撃重視(回りにいるモンスターを自動攻撃)」「主人重視(プレイヤーをアシスト)」「追従(後ろに付き従う)」「カスタムAI」から切り替えられる。

中でもカスタムAIに関しては、体力が一定量より低下したら自動的に回復したり、一定時間おきにバフ(補助魔法)を更新してくれたり、プレイヤーキャラクターが死亡したらパートナーに蘇生してもらう、といったことも可能だ。プレイヤーキャラクターとの相性などを踏まえたうえで的確にAIを設定すれば、一般的な「ペット」より頼りになる存在ということが分かるはず。

パートナーのAIをカスタマイズすることで戦術の幅が広がる。やはり「ペット」より「パートナー」の方がしっくりくる
倒れてしまったプレイヤーキャラクターをパートナーが蘇生しているところ。こんな芸当も可能だ

チュートリアル/ユーザーインタフェースの改変

今回のアップデートでは、チュートリアルとユーザーインタフェース(UI)のリニューアルも行われる。新しいチュートリアルは全部で12章構成となっており、初心者でもこれに沿ってプレイしていけば、1日に1時間程度のプレイで1週間もあれば、キャラクターレベルが45(二次転職の手前)に到達できるそうだ。

UIに関しては、メニューボタンが「タイニー」をモチーフとした巻き尺風のデザインに変更。それと細かい部分だが、システムフォントがゴシックからメイリオに変更され、これだけでも画面全体が和らいだ印象を受けた。こういったUIの改変は今回限りではなく、2014年初秋と、2014年冬のアップデートでも引き続き行われるとのことだ。

タイニーをクリックすると、メニューがにゅっと伸びて各項目を選べる。意味もなく、ぐりぐり動かしてしまった。
(デザインは現在開発中で、今後修正される可能性があるとのこと)
フォントがゴシックからメイリオに変わるだけでも、画面全体から受ける印象が和らいだと感じる
現行のUIと(左)、新しくなったUI(右)。ちなみにWindows XPの初期状態ではメイリオがインストールされていないが、
そもそもサポートが切れているOSはセキュリティ等に大きな問題を抱えている上、ECOのサポート対象外にもなって
いるので使用を控えたい。

ECOの正式サービスが始まったのは2005年12月。今から約8年半も前である。サービス開始当時は最先端だった各種システムも、さすがに現代のオンラインRPGの水準で見ると、色々と古さを感じてしまうのは否めない。また、アップデートを繰り返してきた結果複雑になり、分かりにくさを感じる部分もあった。

来年ECOはサービス開始から10周年を迎えるが、そういった古い部分に順次メスを入れて、更に10年先まで通用するオンラインRPGへと生まれ変わらせる。運営チームとしては、それくらいの意気込みでアップデートを開発しており、その第一弾となるのが、今回の「パートナー アップデート」というわけである。数少ない純国産のオンラインRPGの一作として、今後のECOの展開に期待したい。最後に、取材を行った運営チームからのメッセージを紹介しよう。

左から、エミル・クロニクル・オンライン 運営チーム 榊田 毅氏、プロデューサー 寺田 美絵氏

エミル・クロニクル・オンライン 運営チーム 榊田 毅氏:今回のアップデートではゲーム内でのパートナーシステムが大幅に遊びやすくなります。ただ、ECOはオンラインRPGですので、ゲーム内だけでなくゲーム外でのパートナー、つまり友達を見つけて一緒に楽しく過ごしてくれれば、それが何よりだと思います。ECOは来年10周年を迎えますが、そのずっと先まで頑張って運営していきますので、ぜひご期待下さい。

エミル・クロニクル・オンライン プロデューサー 寺田 美絵氏:ECOは7月24日のアップデートで、UIリニューアルを行いますが、運営チームとしてはこれで満足しているわけではありません。むしろ改善点が多々あって、これらを一気に修正できないことにもどかしさを感じています。これから第2弾、第3弾とリニューアルを続け、ブラッシュアップしていきますので、いましばらくお待ち下さい。

こういった作業は大きな手間が掛かるのですが、弊社としてはECOのサービスを長く続けていくために何が必要かを踏まえたうえで、今回のアップデートを行いました。言い換えると、今後も末永くECOを運営するという意思表明でもあります。来年迎える「10周年」に向けて、これまでECOに触れたことのない方でも安心して楽しめるオンラインRPGに育てていきますので、よろしくお願いします。

エミル・クロニクル・オンラインサービス終了

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