GMOゲームポットは、新作オンラインゲーム「ミラーウォー」のオープンβテストを本日8月7日より開始する。本稿では、先日行われたクローズドβテストに参加して分かった各種システムを紹介していこう。
「ミラーウォー」は、元々はまったく違うジャンルの「RPG」と「シューティングゲーム」を融合させてしまった、意欲的にも程があるオンラインゲームだ。
プレイヤーは最初に「街」で冒険の準備を整えるが、ここでは3人称視点のRPGっぽい画面で進行する。これが、冒険の舞台となる「ステージ」へ移動すると、いきなりシューティングゲームへと切り替わってしまうのだ。そしてステージを見事クリアすると再び街に戻り、クエストの報告や装備のアップグレードなどを行い次への準備を整える。この繰り返しでゲームが進んでいく。
初めて見た時はビックリしたのだが、実際に遊んでみるとRPGからシューティングゲーム、またその逆への移行がとても自然。しかも各クラスの個性がシューティングゲーム部分にうまく表れているなど、両者の組み合わせにきちんと意味があるのだ。その結果、他ではなかなかお目にかかれないゲームジャンルに仕上がっている。
「街」ではRPGライクに冒険の準備を整える
冒険の舞台となるのは、剣と魔法が力の源となる大陸フェロヒル。現在、大陸の民は「イーヴルフォース」「ブラックソーサリー」「リベレーションチーム」の3勢力に分かれ、果てしなき戦いを続けている。そんな中、プレイヤーはいずれかの勢力に所属し、フェロヒルの戦いへと赴くことになる。
各勢力にはそれぞれ4種類のクラスが用意されており、キャラクター作成時は全12種類の中から選ぶことになる。各勢力におけるクラスの内訳は以下のとおり。
ゲームにログインすると、まずは「街」へと降り立ち、ここで冒険前の準備全般を行う。NPCと会話してクエストを受けたり、新たな装備品を購入したりと、戦闘が無いことさえ除けば一般的なオンラインRPGとほとんど同じ雰囲気である。そして、街の出口にあるゲートに入るとステージ/難易度を選び、ここから先がシューティングゲームとなるわけだ。
クラスの個性が光るシューティングゲーム部分
ステージ(シューティングゲーム)部分に関しては、敵からドロップするパワーアップ用アイテムを拾ったり、ボスが放つ弾幕を避けたり、ボムで一網打尽にしたりと、(繰り返しになるが)見慣れたシューティングゲームの光景が広がる。街にいる間は普通にオンラインRPGのつもりで遊んでいただけに、この唐突さがなんだか妙に面白い。
画面のスクロール方向が「縦、横、斜め」で随時切り替わることと、敵からの攻撃を「ジャンプ」で避けられるのは独特といえるかもしれない。特にジャンプに関しては回数制限などが無く、初心者プレイヤーも積極的に活用するとよいだろう。今回はプレイムービーも収録してみたので、ゲーム内がどんな雰囲気か参考にしてみてほしい。
シューティングゲーム部分における本作ならではの大きな特徴は、各クラスならびに習得できるスキルの数々だ。例えば「ファイター」は通常攻撃の射程距離が若干短めなのだが、近接戦闘が得意で、「プロヴォーク」のスキルで敵の攻撃目標を自分に向けたり、「ウォークライ」で敵弾を除去しながら戦っていく。他のクラスも個性的で、「エレメンタリスト」は各属性にちなんだ遠距離攻撃が得意だったり、「ホーリースピリチュアリスト」は攻撃のみならず回復も得意だ。
各クラスはそれぞれ20種類前後のスキルを習得でき、クラスチェンジで更に増えていく。それらのRPGっぽいスキルが、溜め攻撃やボムなどといったシューティングゲームとしてアレンジされているのだ。元々別のジャンルということを踏まえると、クラスやスキルの能力は上手に落とし込まれている印象で、RPGファンはこのあたりも興味深く楽しめるだろう。
ステージでの操作方法/スキルの種類
- メイン攻撃:押しっぱなしで使える
- サブ攻撃:メイン攻撃に追加効果を付随させる
- 一般スキル:CPを消費して使うスキル
- タクティカルスキル:TPを消費して使うスキル
- スタンススキル:戦闘モードを変更させるスキル(F1~4キー)
- パッシブスキル:習得後は常時発動するスキル
シューティングゲームの間口を広げる意欲作
ステージのボスを倒すとアイテムなどが獲得でき、街に帰還してクエストの報告などを行う。そして新たな街やステージがアンロックされ、活動範囲がどんどん広がっていく。ゲーム全体の流れとしては大体こういった感じだ。
一般的にシューティングゲームというと、ステージ構成や敵の攻撃パターンを熟知し、反復練習で自分の腕をとことん突き詰めて攻略するという、ストイックなゲーム性が特徴(魅力)のジャンルといえるだろう。その点、本作にはRPGすなわちキャラクターの成長要素があるので、プレイヤーキャラクターのレベルを上げたり、装備を集めたりすることでも突破口を見つけられる。もしかするとコアなゲームファンからすると、成長要素を加えたことでシューティングゲームとしての魅力が損なわれるのでは?と訝しむかもしれない。
しかし個人的には、シューティングゲームにありがちなハードルが緩和されていることを前向きに受け止めたい。たとえ壁にぶつかっても、コツコツ頑張れば攻略しやすくなるというのは、生粋のシューティングゲームファン以外でも遊びやすいはず。中にはプレイもせずに「シューティングゲームって難しいんでしょ?」と決めつける人もいるかもしれないが、本作にはそういった偏見を無くし、このジャンルの間口を広げる可能性だってあるのでは……、というのは言い過ぎだろうか?
メインストーリーでは随所でカットシーンがふんだんに盛り 込まれる。ストーリーは原作小説を元にしているそうだ |
シューティングゲームなのにキャラクターが成長するという 部分に注目。このお陰でゲームの間口が広がっている |
一方、本作には高難易度のゲームモードやスコアランキングなどが用意されており、コアプレイヤーにとっても歯ごたえは十分にある。オンラインゲームなのでライバルには事欠かないし、クラスの個性を活かしたパーティープレイには大きな可能性も感じる。最初見たときは驚いた「シューティングゲーム+RPG」という融合が、この先どのような展開を迎え、プレイヤーに受け入れられるのか注目したい。
GMOゲームポットの「ミラーウォー」は、本日8月7日17時よりオープンβテストがスタートする予定だ。同社のアカウントさえ登録すれば誰でも参加でき、ゲームパッドでの操作にも対応しているので、RPGファンもシューティングゲームファンも、興味を持ったら気軽に参加してみてほしい。
※クローズドβテストのバージョンを取材しているため、テキスト等の各種仕様は今後変更される可能性があります
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