MMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」において、次期大型アップデート「反撃の大地」が11月20日に実施される。数百名のプレイヤーが参加する大規模PvE“都市攻防戦”がリニューアルされるとのことで、どのように変わるのか本稿でチェックしてみよう。
あらためて整理しておくと、「エミル・クロニクル・オンライン」(以下、ECO)の世界は“タイタニア世界、エミル世界、ドミニオン世界”の3つの異なるパラレルワールドが共存している。その中の一つ“ドミニオン世界”は、“第4の種族 DEM”から襲撃を受け続けており、プレイヤーキャラクターは大規模PvEコンテンツ“都市攻防戦”を通じて迎撃可能だ。
都市攻防戦は今から6年前に実装され、現在もベテランプレイヤー向けに人気を博しているが、11月20日に実施される大型アップデート「反撃の大地」でリニューアルされる。それにより迎撃するだけでなく、DEMの本拠地に向けて押し返すことも可能になるのだ。今回はアップデート実施に先駆け、ECOの運営チームに新しくなった都市攻略戦を取材してきたので、本稿で紹介していこう。
なお、本来は大人数で参加するコンテンツを少人数で取材しているため、掲載しているスクリーンショット内の情報は一部修正される可能性がある。この点はご了承を。
戦果によってはDEMの本拠地に向けての進軍も可能に!
今回のリニューアルにおける大きなポイントは、防衛戦の成否によって、その後のコンテンツ展開がまったく違ってくるところだ。
大まかな流れとしては、まずは毎週土曜日の21:00になると、襲撃してきたDEMをプレイヤーキャラクター達が撃退する“防衛戦”が発生する。この防衛戦は30分間続き、本拠地を守り切ると、続いて別コンテンツの“攻略戦”へと移行するのだ。逆に、「ウェストフォート」、「地下浄水施設」の防衛戦に失敗してしまった場合は、DEMはこのマップの占拠してしまうので、これを撃退するための“奪還戦”が始まる。
従来だと、毎週決まった時間に防衛戦だけが開催されていたわけだが、今後は頑張ってDEMを撃退すれば、攻略戦にも参加できる。しかも攻略戦は複数のマップで構成されており、先に進めた方が魅力的な報酬が得られるので、より目的意識を持ってプレイできるだろう。
ドミニオン世界の拠点を守り抜く“防衛戦”
新しくなった防衛戦/攻略戦では、バトル中にさまざまな“指令”が発せられ、これの遂行が主な目標となる。指令はクエストのようなもので、“ボスモンスターを倒せ、雑魚モンスターを***匹倒せ、特定ポイントをチェックせよ、NPCを護衛せよ”など、数多くある中からランダムで幾つかがピックアップされる。
指令はクエストと似ているようにも思えるが、こちらはコンテンツの対象人数が数百名規模ということで、基本的にスケールがとんでもなく大きい。たとえば雑魚モンスターを討伐する指令を見ても、“300匹を倒せ”といった具合だ。一人や二人のプレイヤーで戦局を動かせるわけではないが、各々が挑戦できる指令をコツコツこなしていけば、状況は少しずつ、確実に好転していくはずだ。
ちなみに、防衛戦などにおける勝敗条件に直接関わる指令もある。これらは「戦況ゲージを0にするな!」などといった具合で、名称が水色で表示されている。また、指令の左に時計マークがあるものは、制限時間があるタイプなので優先順位高めで取り掛かろう。
DEMに奪われた大地を取り戻すステージクリア型の“攻略戦”
防衛戦に成功すると、引き続き“攻略戦”が始まり、DEMの本拠地に向けての進軍が可能となる。攻略戦は「地下浄水施設」、「アイアンサウス跡地」、「鉄火山エネルギープラント」、「トラージ・ディコーヤ」の4マップで構成されており、それぞれに用意された指令をより多く達成できるように挑戦していくことになる。「地下浄水施設」を抜けて他のマップに足を踏み入れることができれば攻略成功となる。
これらのエリアは今回新たに導入されたもので、モンスターや建造物などは、いかにも機械種族のDEMらしい雰囲気だ。これまではDEMに攻められっぱなしだっただけに、攻略戦を通じて仕返しができるのは、ベテランのプレイヤーにとっては特に痛快かもしれない。今回の実装分では、DEMの本拠地の手前あたりまで進軍できるそうだが、はたしてその中枢に到達する日は来るのだろうか。
ちなみに、指令の成否に応じて、各エリアに設けられた“戦況ゲージ”が少しずつ増減する。先のエリアへ進軍するだけなら、対象の指令(青色で表示)を達成すれば良いが、それに加えて戦況ゲージを100%まで高めたエリアは、次の防衛戦が始まるまでの1週間のあいだ、通常エリアとして冒険できるようになる。
MMOらしい一体感が強く感じられるコンテンツに
実際にプレイしてみた感想としては、もうとにかく敵の数が多い。戦闘どころか移動もままならない位で、いつの間にか倒されてしまうことも多かった。まぁ実際にゲーム内で防衛戦が開催されるときは、参加人数が3~400名に達するので(※取材時は4名のパーティーで挑戦)、いささか厳しい状況ではあったのだが。とりあえず、蘇生などをお互いサポートするために、パーティーで挑戦するのが良さそうだ。
もう一つ心に残ったのは、参加者全員が同じゲーム目的(指令)を共有することで得られる一体感である。例えば強力なボスモンスターが出現したり、DEMに押し込まれているポイントでは、エリアチャットを通じて情報共有するなど、参加者同士のコンビネーションが鍵を握りそうだ。従来だと“シンボル”を守り抜くという比較的シンプルなコンテンツであったが、新しくなった防衛戦は参加者による戦術が重視され、ひいてはMMORPGらしさがより強く感じられるようになった印象である。
「エミル・クロニクル・オンライン」の次期大型アップデート「反撃の大地」は、11月20日に実施される。また、アップデートの実施後、最初に行われる都市攻防戦は11月22日となるが、その翌日にはECOの単独オフラインイベント「ECO祭2014 9th Anniversary&ECOサミットVol.2」も開催予定となっている。今回のアップデートを機に、更なる盛り上がりを見せてていきそうなので、ECOプレイヤーは今後の展開に引き続き注目しよう。
「エミル・クロニクル・オンライン」運営チームからのメッセージ
ECO 運営チーム 榊田 毅氏:今回のリニューアルを機に、いよいよDEMに対し反撃の狼煙をあげられるようになります。これまでコツコツとキャラクターを育成し、力を蓄えてきた方にとっては、ぜひ挑戦して頂ければと思います。今回のアップデートを皮切りに、“サービス9周年”の関連イベントがゲーム内外で一斉にスタートしますので、ベテランの方も、最近始められた方も、ECOに触れてみて下さい。よろしくお願いします!
ECO 運営チーム 深田 將行氏:新しく生まれ変わった「反撃の大地」は、数百人規模のプレイヤー達が参加し、お互いの連携要素が要になるなど、MMOらしさが溢れるコンテンツに仕上がっています。6年前からDEMと激しい攻防を続けているような方にとって、今回のアップデートは待ちに待った内容だと思いますし、もう一方の最近ECOを始められたような人も、頑張ってキャラクターを育成して挑戦してくれると嬉しいです。
ECO プロデューサー 寺田 美絵氏:一部のトッププレイヤーにとって最近のECOは、ハイエンドコンテンツに関して物足りなさを感じられていたかもしれません。ログイン時間などのデータにも少しずつ表れてきており、我々運営チームとしては、遅くとも年内に何かしらの形でアップデートとして実装せねばならないと決意していました。それが、今回新しくなった都市攻防戦です。トッププレイヤーにとっても歯ごたえがたっぷりあり、しかもルール自体は意外とシンプルなので、遊びやすいコンテンツだと自負しています。ECOは皆様のお陰でサービス開始から9周年を迎えることができましたが、今後も頑張って運営していきますので、どうかこれからも宜しくお願いします!
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