プロレスラー・松田慶三氏との驚きのコラボレーション発表も!“最速”と“最強”の座を駆けて熱いバトルが繰り広げられた「アラド戦記 天下一決定戦2014」レポート

ネクソンはMMORPG「アラド戦記」のオフラインイベント「アラド戦記 天下一決定戦2014」を品川・インターシティホールにて実施した。

「アラド戦記」は、ネクソンの運営するスタイリッシュアクションMMORPG。ベルトスクロールアクションのように2Dのキャラクターを操作し、格闘ゲームさながらの本格的なアクションとMMORPGの成長・協力の楽しさを掛け合わせたようなタイトルだ。

昨年に引き続いて今年も開催されることとなったイベント「天下一決定戦」では、プレイヤー同士が直接戦いその強さを競う「決闘」と、ダンジョン攻略の早さを競い合う「ダンジョンアタック」の2つの部門でトーナメントに加え、2015年上半期に予定されているアップデートを告知するアップデート報告会が行われた。その模様をあわせてお届けしていく。

新規職業「くの一」は、実装時に日本ならではのオリジナル要素が追加!

最初に行われたアップデート報告会では、「アラド戦記」開発チーム アジアサービスチームのク・ギョンモ氏、運営チームのGMガンジス氏、GMフォルテ氏の3名がプレゼンターとして登壇。まずは迫る12月3日のアップデートで実装されるクラスである「ナイト」、そしてナイトの2次職である「エルブンナイト」「カオス」の3つの職業が紹介され、キャラクターの声を担当するのが声優の内田真礼さんであることが判明。またシステム面ではキャラクターの攻撃モーションなどを確認できる「修練の部屋」が追加され、状態異常に関するダメージ関する上昇修正などの変更点が加えられる。

さらにここからは新たな発表として、2015年春頃に実装予定の、20名ものキャラクターによって攻略を行う大規模ダンジョン・アントンレイドに関する情報も公開。拠点となる「ノーブルスカイ」に登場するナエン・シーガー、ウーン・ライオニール、ジェクト・イーグルアイ、ハイラム・クラッフら4人のキャラクターの紹介が行われた。また、レイド内に登場するモンスターは既存のコピーではなく全て新たに作られたモンスターとなるようで、会場では世界初公開となる開発中のモンスター達の原画を見ることができた。多彩で手強いモンスター達がプレイヤーの前に立ちふさがることになるのだが、アントンレイドを見事攻略することができれば、アントンレジェンダリー武器やアントンでしか入手することができない新規エピック装備、クロニクル装備をアップグレードする「次元のエネルギー付与書」といった強力な報酬を入手することができるという。

GMガンジス氏、ク・グギョンモ氏、GMフォルテ氏

同じ2015年の春頃にはシーフの3つ目の転職職業である「くの一」が、そして2015年初夏頃にはプリーストの2次覚醒職である「セイント」「ジャスティス」「イモータル」「太乙仙人」の4職業が追加される。それぞれの職業ごとの動画も上映され、ク・ギョンモ氏による説明も行われたのだが「インファイターは操作の楽しさに対して、あまり強くないという評価が下されており……」など、時折飛び出すぶっちゃけトークに会場は大爆笑。なお、くの一に関しては韓国では実装されていなかった日本ならではオリジナル要素が追加されるそうで、そちらについての続報も気になるところだ。

さらにここでサプライズ(?)として、「アラド戦記」と何かと関わりの深い、ファンにはお馴染みの現役プロレスラーの松田慶三さんが、身体に負けない程の大きな剣を抱えて登場。なんと松田さんは2015年春のアップデートでクリーチャーとしてゲーム内に登場するという。クリーチャーは魔法型と物理型の2種類が登場し、価格や実装時期は未定。

会場ではゲーム中での松田さんの台詞を本人にその場で決めてもらったり、ゲームのグラフィックで動いている姿が公開される度に大きな拍手喝采が巻き起こっており、会場のプレイヤー間ではなかなか好評の様子だった。

松田慶三さん

決闘部門では、手に汗握る名勝負の数々に会場から悲鳴のような歓声が

その後に行われた決闘部門のトーナメント大会は一回勝負の1回・2回戦と、2回を先取した方が勝ち上がる準決勝以降の2回に分かれた形で開催され、16名の出場者が凌ぎを削る。

進行は元プロゲーマーで現在はオンラインゲームの実況などを担当しているyukishiroさんによる実況と、前回大会にも出場したアラド戦記の有名プレイヤーであるpa-inさんの解説、そして引き続き登場した松田さんが試合開始を告げるゴングを鳴らすという担当で行われた。選手入場の際には前回大会の優勝者・準優勝者であるあわじくん選手と小鳥遊結衣選手による煽り(?)ムービーも上映され、開始前から会場を盛り上げる。なお今回大会は出場者にエレメンタルマスターが多いということで、同じエレメンタルマスター使いであるpa-inさんも期待を寄せている様子だった。

pa-inさん、yukishiroさん

まず1・2回戦では、前回大会の準優勝者である小鳥遊結衣選手と、鬼なき戦士選手の試合でドラマが生まれる。実は小鳥遊選手と鬼なき戦士選手は決勝戦で1番戦いたかった相手であり、抽選前に「決勝戦で会おう」と約束しているほどの関係。1番の練習相手でお互いに手の内を知り尽くした相手で同じ鬼剣士同士ということもあり、互角の勝負が展開。序盤は鬼なき戦士選手が開幕早々に高ダメージのコンボを決め有利に立ち回るも、小鳥遊選手もすぐさま負けじと高威力コンボを入れ返す、格闘ゲームさながらの熱い攻防が繰り広げられることに。最終的には不動明王陣を炸裂させた小鳥遊選手がじわじわと追い上げていき、見事逆転勝利。1回勝負では勿体ない程の接戦に、会場は大いに沸き上がっていた。

一方の前回大会の覇者であるあわじくん選手は、危なげなく1・2回戦を突破。召喚したモンスターの間を潜り抜けて近づこうとする相手の進路をマジックミサイルで的確に潰していく、まさにサモナーの性能を生かした冷静な戦いで、敗れた対戦者が「半分削れただけでも十分だったと思います」とコメントするほど圧倒的な強さを見せつけていた。

トーナメントの結果、ベスト4へと勝ち上がってきたのは、握るよ?選手、小鳥遊結衣先取、2代目ずばん選手、あわじくん選手の4名に決定。ここからは1・2回戦を上回る、1戦1戦が非常に熱い戦いが繰り広げられた。

まず握るよ?選手と小鳥遊選手の対決では、優勝候補筆頭と目される握るよ?選手と、前回の準優勝者である小鳥遊選手という好カードに相応しい、今大会1、2を争うといってもいい名勝負が展開。同じ近接型ながら手数が多くコンボによるダメージをメインとするグラップラーに対し、一撃の威力が大きめの阿修羅という違った性能をもった職業同士の対決で、握るよ?選手が延々と相手を打ち上げつつ拾う連続コンボでダメージを奪えば、小鳥遊選手も高威力コンボで一気に逆転するという攻防が繰り返される。

互いに1戦ずつ勝利して迎えた第3戦、お互いに1回のコンボで一気に勝負が決まるという体力で、握るよ?選手の掴みが入り、これは決まったと誰もが思った所で、まさかのコンボミス。これにすかさず小鳥遊選手が反撃を入れるが、これもコンボが繋がらない。対して握るよ?選手が再び攻撃をヒットさせるもギリギリでコンボが拾えないという、これまで華麗なコンボで会場を沸かせ続けてきた2人には考えにくい、極限まで高まった緊張の恐ろしさを物語るようなミスが連発され、一瞬で有利不利が入れ替わる一進一退の状況に。最後は粘りに粘った小鳥遊選手が大技を決めて勝利したが、試合後には勝利の喜びよりも高鳴りを抑えるように胸に手をあてて安堵の息をついていた姿が印象的だった。

一方の2代目ずばん選手とあわじくん選手の戦いは、サモナー同士という同職業での戦いに。事前の「長期戦になる」という解説の予想通り、お互いにモンスターを召喚し続けてじりじりとお互いの体力が減るのを待ち、タイムアップ時に耐久力を多く残して勝つという根比べの状況が続く。モンスターだらけでほとんど身動きがとれない状況の中、時折あわじくん選手が攻めに転じるも、完全に守りを固めたずばん選手を崩すことができず、逆にダメージをくらってしまい、1試合目はずばん選手が体力差を守り切る。2戦目ではあわじくん選手も守りを固める戦法に切り替えるも、ずばん選手は依然冷静に守りを固め、見事に粘り勝ち。これまで圧倒的な強さをみせていたあわじくん選手が、決勝を目前にして姿を消すことに。

なお、これによりあわじくん選手は相性的に圧倒的に不利とされるグラップラー、それも圧倒的なプレイヤースキルを持つ握るよ?選手との3位決定戦を行うこととなり、やはり相性の悪さを覆すことはできずに敗北。握るよ?選手が3位の座へと就いた。

そしていよいよ迎えた、小鳥遊結衣選手と2代目ずばん選手による決勝戦は、阿修羅とサモナーという完全な異種格闘技戦の様相に。昨年はあわじくん選手のサモナー相手に惜しくも敗れた小鳥遊選手だが、試合前には「僕なりのサモナー対策は完成させてきました」と相手は変わったものの同じサモナー相手ということでリベンジに自信を覗かせていた。そしていざ試合がスタートすると、その言葉を証明するように、召還したモンスターにコンボを邪魔されてしまうというサモナーを相手にする時の近接職の最大の弱点を、短時間で終わるコンボを状況に応じて選択したり、モンスターごと不動明王陣に巻き込んで大ダメージを狙うことで対策し、1勝目を先取。ところが2戦目では、不動明王陣によるトドメの一撃がまさに入ろうとした瞬間、範囲外にいたモンスターが小鳥遊選手を倒し、2代目ずばん選手が取り返す展開となる。

3戦目もお互いじわじわと体力ゲージを削り合い残り体力もほぼ互角の状態が続く息詰まる攻防の中、小鳥遊選手が最後まで欲張らない、相手の攻撃を最小限に留める冷静な勝負運びで先の戦いの借りを返し、見事2014年大会の優勝を飾った。

ダンジョンタイムアタック部門では出場選手達の圧倒的なやりこみが光る!

続いて行われたダンジョンアタック部門のトーナメントでは、初戦であるoff_paco選手vs鬼神暴星丸選手の試合から波乱の幕開けとなる。1・2回戦の攻略対象となるダンジョンである幽霊列車を、ほぼ同じタイムで両者がゴール。映像での判定勝負にまでもつれ込み、僅差の試合を鬼神暴星丸選手が制した。

もう1つの注目試合は息吹♪選手とchaos選手の対戦。♪息吹♪選手は以前からダンジョン攻略のプレイ動画を配信している有名プレイヤーで、ショートカットを一切使用せず、コマンド入力で全てのスキルを使用するという独特のプレイスタイルが特徴。時間短縮にはなるが常に入力失敗のリスクも伴う諸刃の剣だが、これを見事に使いこなし、無駄の一切ない動きで次々とダンジョンを制覇していく。chaos_選手も今回参加したプレイヤーの中でもかなりの腕前で、タイムも十分に上位に食い込むレベルなのだが、それを寄せ付けない圧倒的な早さで勝ち進んでいった。

そして決勝戦は、その鬼神暴星丸選手と♪息吹♪選手による対決に。舞台となったのは6つのエリアによって構成されるダンジョンである「王の遺跡」で、内1つである「守護」のエリアは魔法攻撃と物理攻撃を一定時間の間どちらか一方を無効にする敵が出現する、タイムアタックでは非常に厄介な場所。鬼神暴星丸選手が不運にもうまく無敵切り替えのタイミングがあわずに時間をかけてしまう中、♪息吹♪選手は守護を一瞬で突破することに成功。この守護での差が別れ道となり、乗りに乗った♪息吹♪選手は残る5つのエリアもあっという間に5つのエリアをクリア。見事優勝の栄光を手にしていた。

2つの大会の終了後には、それぞれの部門で入賞を果たした6名の表彰式も執り行われ、松田氏の手によって賞状とトロフィー、そして優勝賞金が手渡され、熱くイベントを締め括った。

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