気分はまるでダンジョンRPG!「モンスターハンター フロンティアG」新コンテンツ「天廊遠征録」を体験してみた

カプコンが提供するオンラインハンティングアクション「モンスターハンター フロンティアG」。今回は12月17日のアップデートで実装される「天廊遠征録」を一足先に体験する機会を得たので、そのプレイレポートをお届けする。

カプコンが提供するオンラインハンティングアクション「モンスターハンター フロンティアG(以下、MHF-G)」。新コンテンツ「天廊遠征録」が、12月17日にいよいよ実装される。「天廊遠征録」は、新たに発見された天高くそびえる塔「天廊」と、内部に仕掛けられた数々の罠にハンター達が挑むまったく新しい「MHF-G」のコンテンツだ。「天廊遠征録」はメゼポルタ広場に配置されている専用の受付からクエストを受注することができるようになるが、狩人祭のような期間限定コンテンツなので注意が必要だ。

天廊には、あらゆるアイテムを持ち込めない!

「天廊遠征録」は、HR1からの全てのハンターが参加できるのだが、なんと弾薬類も含んだ武器・防具以外の全てのアイテムを持ち込むことができない。クエストを受注するには、ポーチを空にしておく必要がある。

では回復などはどうするのかというと、実は天廊のスタート地点には、回復薬や弾薬類のアイテムを販売する商人が存在している。クエスト開始直後に消費アイテムと交換できる5000Gmがもらえるため、これを自由に使って天廊の中で使用するアイテムを交換できるわけだ。ここでうっかりアイテムを交換し忘れたり、探索中にアイテムがなくなってしまったという場合でも、フロアの入口には商人と同様にアイテムを交換してくれるアイルーがいるので、探索の途中でアイテムがなくなってしまった……という場合も安心だ。

なお、商人とアイルーではアイテムのラインナップが微妙に異なるため、最初に全て使い切るのではなくある程度はGmを残しておくのが良いだろう。また「天廊遠征禄」にはハンター以外に同行可能なNPCはパートニャーのみとなっており、ラスタやフォスタは連れていくことができない。これまであまりパートニャーを連れていかなかったという人も、パートニャーの育成を進めるいい機会になるだろう。

また、天廊のみで発動する強力なタワースキルを装備することで、より探索を楽にすることもできる。天廊には「TRP(タワーランクポイント)と呼ばれる専用のポイントが存在し、これが一定数に到達することでTR(タワーランク)が上昇し、その際に入手できるTSP(タワースキルポイント)を消費することで、タワースキルを習得できる。

装備可能なタワースキルにはそれぞれコストが設定されており、現時点での上限は100。当然、強力なタワースキルほどコストも高く設定されており、例えば「攻撃力アップ」の消費コストは5しかないのだが、主にHRが低ければ低いほど攻撃・防御力を大きく向上させてくれる効果をもつ「希望への活力」は70ものコストが必要となっており、どのタワースキルを組み合わせるか頭を悩ませることになりそうだ。

もちろん、その分「希望への活力」の効果は非常に大きく、ランク差のあるプレイヤー同士が一緒に遊べるような調整になっているとのこと。これを使えば、ある程度HRに差があるプレイヤー同士でも気軽に一緒に探索に行くことができそうなのは嬉しいポイントだ。

だがどんなに頭を悩ませても「やっぱりこっちのタワースキルの方が……」と後悔することになるケースは発生してしまうもの。そんな時、習得したスキルを一旦全てリセットしてTSPを元に戻し、別のスキルを習得しなおすということも可能だ。ただしTSPの振り直しには「再覚之古書」を使用する必要があるため、いざという時の手段であることは覚えておこう。基本は、なるべく無駄にならないように慎重にスキルを選択しよう。

なお今回の探索では、以前の記事で紹介した創音竜「ポボルバルム」戦と同様に「魔法少女まどか☆マギカ」とのコラボレーション装備を使用している。魔法少女達の姿で危険な塔の中を進めば、作中の魔女空間を探索している時のような気分が味わえるかもしれない。

内部は危険な罠だらけだが、何度でも復帰が可能

そうした準備を終え、いざ天廊の中に足を踏み入れて探索を開始。基本的に天廊は2~4つのフロアで構成されており、ハンターの誰か1人でも次のフロアへの階段に辿りつくことで、全員が自動で次のフロアへと移動できる。一回の探索には約10分の制限時間が設定されているが、新たなフロアに着く度に5分ずつ時間が延長されるようになっている。

フロア内に設置されるさまざまな罠や仕掛けはランダムで決定されるのだが、今回の探索ではいきなり大量のシビレ罠+ヒプノックが2体という難易度の高い構成でのスタート。かなりの苦戦を強いられるかに思えたのだが、フロア内にはいくつかレバーが設置されており、このレバーを攻撃することで壁際から大きな火球が発射されるようになる仕掛けの存在に気づく。この火球をモンスターに当てると、通常の攻撃以上に大きなダメージを与えることができるので、こうした仕掛けを利用することであっと言う間にヒプノックを討伐し、テンポよく次のフロアへ進むことができた。

次のフロアの仕掛けは壁に向かって発射される火球を、タイミングよくレバーを倒して反射させ、奥にある石柱を破壊するというもの。ところが、そのレバーに辿り着く前の通路を回転する刃の仕掛けが通路を塞ぐように移動しており、くぼみなどを利用しつつ刃をやり過ごしながら進んでいく必要がある。これが見た目以上に攻撃範囲が広く、受けるダメージもかなり高くなっているためなかなか厄介。もたついている所に往復で戻ってきた刃が連続ヒットし、あっという間に力尽きてしまった。

だが、“力尽きる=失敗ではない”のが、この「天廊遠征録」の特徴だ。「天廊遠征録」においては、通常のような3回力尽きるてもクエストの失敗はなく、フロアのスタート地点から何度でも復帰が可能。また、力尽きてフロアの開始地点に戻される前に、仲間のハンターが倒れた仲間に近づいて気つけ薬を使用するか、気つけ玉を使用することでその場ですぐに復帰させることもできる。基本的に天廊の探索は時間との戦いとなるため、これらのその場ですぐに復帰させられる回復方法は重要だ。救護する場合はある程度時間がかかり、その間救護する側のハンターも無防備になってしまうので、救護しようとして一緒にやられてしまった……ということも起こってくるだろう。

最後には、エスピナスが待ち受けるフロアへと到着。エスピナスの回りには青い結晶体のようなものが点在している。これを破壊しておくと、結晶から漏れた液体がエスピナスのブレスによって引火するようになり、一面が炎に埋め尽くされる。この炎の中にうまくエスピナスを誘導することで、より効率よくダメージを与えられるようになるというわけだ。ただし炎に触れると自分自身も燃え上がりダメージを受けてしまうので、炎に入れた後はやや攻撃をしかけにくい。遠距離武器なら影響を受けにくいため、ガンナー系のハンターに適した仕掛けだと言えるだろう。

このように天廊の探索は、フロアの中に設置されたさまざまな仕掛けを活かして狩猟する、通常の狩りとは違う謎解きのような要素がふんだんに盛り込まれている。アクション要素がメインであったこれまでのモンスターハンターのクエストとは異なり、RPGのダンジョンを攻略している時のような新鮮な感覚で楽しむことができた。

そして忘れてはならないのが天廊でのみ入手できる素材から生産できる武器の存在だ。ここで生産可能な武器の強化は新しく武器を作るのではなく、武器の性能そのものを強化していくという形式で、攻撃力や斬れ味など、上昇させる性能を自ら選択できるようになっておりそれに応じたコストが必要となる。

さらに、強化した武器にはスロットが設けられており、属性やスキルを付与することができる装飾品を装備できる。大剣なら攻撃力を重視、双剣なら斬れ味に属性を付与させてという風に、武器に適した能力値を伸ばしたり……なんてそれぞれのスタイルや好みに合わせた、プレイヤーの個性を反映させた武器として成長させられる。付与した属性に応じて武器のカラーリングも変更されるので、外見も含めてかなり自由度の高いカスタマイズが可能となっているのも嬉しい。生産した武器はもちろん天廊以外のクエストにも持っていくことができ、これまで実装されてきた数々の装備の中でも、性能を自由に調整できるのは初の試みということで、非常に期待の高まる要素だ。

さまざまなアップデートを経て進化を続ける「MHF-G」。中でも今回実装された「天廊遠征録」は、モンスターハンターの常識を覆すような新鮮な体験と、初心者も上級者も一緒になってワイワイと楽しめるユニークなコンテンツに仕上がっている。天廊の中で待ち受ける数々の仕掛けとモンスター達に一喜一憂する楽しさを、この機会に是非体験してみてほしい。

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