「ファンタシースターオンライン2」とカラオケの鉄人のコラボレーションが実施中―店舗の模様と酒井P、メニュー開発者へのインタビューをお届け

セガは、「ファンタシースターオンライン2」について、3月12日より実施しているカラオケチェーン「カラオケの鉄人」のメディア向け体験会を本日3月25日に実施した。

「カラオケの鉄人」の各店舗では、2014年12月18日より「ファンタシースターオンライン2（以下、PSO2）」のゲーム中に登場するクーナの楽曲と、キャラクターソングの計10曲が配信中だ。CDそのままの音源と、ゲーム中のライブ映像やオープニングムービー・イベントシーンを使用したオリジナル映像を使用しており、「PSO2」の楽曲をカラオケで楽しむことができる。

そして3月12日から5月31日からは「カラオケの鉄人」系8店舗にて、「PSO2」のキャラクターをイメージしたコラボレーションメニュー（ドリンク9種、フード1種）を販売するコラボレーションがスタート。5月31日までの期間、コラボメニュー1点の注文ごとに「アイテムコード付オリジナルデザインコースター」（全12種）が1つ、ランダムでプレゼントされる。なお、ドリンクメニューはテイクアウトも可能となっているのでカラオケを利用しない人も味わうことができる。

開始早々から多くのアークス（「PSO2」のプレイヤー）たちが足を運んでいるという本イベント。今回は川崎銀柳街店とともに店内が「PSO2」仕様に装飾されている新宿歌舞伎町一番街店にお邪魔し、「PSO2」のシリーズプロデューサーである酒井智史氏、今回のメニュー開発を担当、自身も「PSO2」のプレイヤーであるという鉄人化計画 諸熊大洋氏に今回の経緯を聞いた。

（左から）諸熊大洋氏、酒井智史氏

――今回のコラボレーションの経緯をお聞かせください。

酒井氏：元々「PSO2」では、ライブや曲の評価がユーザーのみなさんからも高かったものの、今までカラオケで配信されるということが無く、カラオケで楽しんでいただくというのもぜひやってみたいなと思っていました。パートナーを探していく中で、「カラオケの鉄人」さんにファンの方がいらっしゃるということで手を上げていただき、キャラクターソングやクーナの曲をカラオケの方に入れることができました。それだけではなく、何かコラボレーションをできませんかとお願いしたところ、やっていただけることになりまして、今回のコラボイベントが実現しました。

――（諸熊氏に）最初コラボレーションの話が来た時にどう思われましたか？

諸熊氏：本当にただただ驚きました。「PSO2」に関しては本当に初期からプレイさせていただいていて、まさか自分が携われるとは…。やるからには全力でやらせていただこうと思いました。動画に関しては酒井さんに直々に作っていただいて、私のほうでテロップを追加して配信させていただいています。また、ドリンクの開発もカラ鉄側で担当しております。

――（酒井氏に）メニューのこだわりについてお聞かせいただけますでしょうか？

酒井氏：今回キャラクターソングが配信されているということもあり、基本的にキャラクターの色をモチーフにしたドリンクを作らせてもらっています。それぞれ特徴を挙げていきますと、「双子星クオリティ」（パティ＆ティア）は緑をベースに星形のパインが入っています。「アルティメットエナジー」（ヒューイ）はイメージカラーのオレンジと、熱い男ということで炭酸系を入れることでキャラクターの特徴を出しています。

「kitty girl」（イオ）に関しては髪の毛の青色をベースに、眼の黄色をマンゴーで表現しています。「修羅の闇間に」（ゲッテムハルト＆メルフォンシーナ）は、濃い目の苦味のあるコーヒーに対して甘みを加えています。メルフォンシーナの髪の毛の緑をミントで表現していたりします。

「Try to take me again」（ゼノ）に関しては濃い目の赤をベースに、熱さというところで炭酸を追加しています。「弾丸ショータイム」（リサ）はキャラクターとしてもぶっ飛んだ感じなので、罰ゲーム的な要素を入れつつも（笑）、目の赤いところをチェリーで表現したりと、上手くまとめてあります。

クーナは2種類の用意していまして、「船上の歌姫 クーナ」（クーナ[アイドル]）は清涼感のある感じになっていまして、「六芒均衡の零」（クーナ[始末屋]）は青いところに黄色の身体の部分を表現しつつ、ジュレが入っていて意外性のあるところを表現しています。

――（諸熊氏に）メニューを作る上での苦労はありましたか？

諸熊氏：酒井さんがおっしゃっていたように、キャラクターを表現するのが難しかったです。基本的に全てのドリンクについていろいろなものをブレンドしていまして、ブレンドの過程でキャラクターの個性を活かしつつ、味のバランスを取るのが難しかったです。

――オススメのメニューはありますか？

酒井氏：この間蒲田のカラ鉄さんに行って来た時に頼んだ「六芒均衡の零」がオススメです。それと基本的に少し甘めのドリンクが多い中で、「アルティメットエナジー」「Try to take me again」は甘さ控えめになっているので、男性はこちらを飲むといいのかなと思います。

諸熊氏：私のオススメは「Try to take me again」です。私が個人的にキャラクターとしてゼノが好きというのもあるのですが（笑）、爽快感があって飲みやすいと思います。カラオケの時に飲んでいただくドリンクですので、喉がスッキリするようなイメージになっています。

――コラボレーションに対する反響はいかがでしょうか？

諸熊氏：大変好評いただいております。質問からはずれてしまいますが、アークスはすごく行動力がありまして、ニコ生でコラボレーションが発表された時に弊社のサイトにアークス砲が集中して一時的に接続できなかったぐらい、メディア上では非常に反響がありました。また、実際にお客様もいらっしゃってコラボドリンクを注文していただいております。楽曲は弊社のオリジナル配信という枠で配信しているのですが、12月の配信から翌月の段階で、一番人気のクーナの「終わりなき物語」がオリジナル配信のトップ10に入ってくるぐらいです。

テイクアウトされるお客様もいますが、ほとんどのお客様がお部屋から注文いただいて、ドリンクを飲みながらカラオケを歌ってもらうという状態になっています。コースターのほうもドリンク1品オーダーする度にその場で引いてもらって1枚お渡ししています。裏の方にはアイテムコードもありますので、多くのお客様にはご利用いただいております。

ドリンクの人気メニューは「双子星クオリティ」「kitty girl」「六芒均衡の零」でして、フードメニューの「ラッピーのカラアゲ」は必ず頼まれるメニューとなっています。

――今回は歌のあるキャラクターのメニューとなっていますが、他のキャラクターでドリンクを作ってみたいと思うキャラクターはいますか？

酒井氏：マトイは入れたいですね。

――もし作るとしたらどんなメニューになりますか？

諸熊氏：ドリンクなのでコスチュームに併せて赤っぽい色に白を組み合わせるかたちになると思います。

酒井氏：キャラソンやドラマCDは好評をいただいていて、今後も続けていこうかなと思っているのでそのあたりの展開も楽しみにしていただければと思います。

――最後にこれから来るアークスの方々にメッセージをお願いします。

諸熊氏：5月31日までコラボレーションは行っておりますので、実際の店舗にもアークス砲をいただければと思います（笑）。アークスの皆様も講習期間が終わって、今から時間もあるかと思いますのでそういった時にカラオケの鉄人にお越しいただいて、「PSO2」の楽曲を歌っていただければと思います。

酒井氏：春休みの季節ということもありますので、オフ会やる方も結構増えるかなと思います。東京近辺の方にはなってしまいますが、そういった時にはぜひカラオケの鉄人をご利用いただいて、コラボイベントをアークスのみんなで楽しみながら盛り上がっていただければ嬉しいかなと思います。

ここでしか歌えない楽曲ばかりですし、動画も僕が自分で編集している、ここでしか見られないものになっています。そして今回店舗の装飾についても僕自身が手がけていたりするので、そのあたりも楽しみにして見に来ていただければと思います。

別の話になりますが、今日明日で舞台のCDとDVDが発売になります。こちらの楽曲もカラオケに入れられないかなと検討しているなど、まだまだカラオケで楽しめるファンタシースターというのも増やしていきたいと思っておりますので、そのあたりの展開も楽しみにしていただければと思います。ぜひ春休みはカラ鉄でお楽しみください。

(C)SEGA