「ドラゴンズドグマ オンライン」をいち早くプレイできた体験会をレポート!トークセッションにヴァネッサ役の田中敦子さんが登場

カプコンは本日4月4日、東京・SSJ品川ビルにて「ドラゴンズドグマオンライン」PS3版の体験会を開催した。本作のプレイレポートやさまざまなゲストが登場したトークセッションの模様をお届けする。

「ドラゴンズドグマオンライン」は、オープンワールド形式のアクションゲーム「ドラゴンズドグマ」シリーズをオンライン化した作品だ。白竜によって平定されたレスタニアと呼ばれる大地を舞台に、プレイヤーたちは竜に選ばれし者“覚者”となって、レスタニアに襲いかかる脅威と戦うことになる。

体験会は、本作を世界で初めて体験できる完全応募招待制イベントとなっており、本作をプレイする以外にも開発チームのトークセッションなども実施された。

ここでは、新しい大型モンスター「スフィンクス」と戦うことができたプレイレポートや田中敦子さんなどが登壇したトークセッションの模様をお届けする。

会場には「ドラゴンズドグマ」シリーズの設定資料が展示されていた。

新しい大型モンスター「スフィンクス」との戦闘をレポート

今回プレイできたのはプレイヤーのホームとなる「白竜神殿」から新拠点のテル村の周辺に生息しているモンスターの討伐だ。ジョブは初期のファイター/ハンター/シールドセージ/プリーストの中から選択でき、4人パーティーを組んで辺りを探索することになった。筆者はオーソドックスなファイターでプレイすることに。

基本的な操作方法は、◯ボタンでしがみつきや調べる、×ボタンでジャンプ、△と□ボタンで攻撃。R1+△か□でカスタムスキルと、前作と変わらないようだ。だが、本作からオンラインになったということもあり、L2ボタンを押すことで“こんにちわ”や“よろしくお願いします”などの定型文で話すことができるようになっていた。

まずは、サイクロプスが待ち構えているクエスト“騎士団の仇敵”の場所に向かうことになった。クエストの場所は、マップに盾のマークで表示されており、パーティーリーダーはR3ボタンを押すことで目印が配置できるようになっていた。本作からの参戦となるオークは攻撃をしてもノックバックしない中型の敵で、近距離で攻撃すると逆に攻撃を受けてしまうという場面が多々あった。しがみついたあとに攻撃をするとダメージを受けることなく攻撃ができた。

目的地で待ち受けていたサイクロプスは前作にも登場した大振りな攻撃でプレイヤーに襲いかかってくる大型の敵だ。実際に戦ってみるとプレイヤーたちのレベルが10と低いのもあるのかダメージが通りにくい印象を受けた。弱点の頭部だけはダメージが大きいのでしがみついて攻撃をしていると体が赤く輝き敵のHPバーの下にゲージが出現して“怒り状態”になってしまい、さらに攻撃が通りにくくなってしまった。“怒り状態”を解除するためには、ゲージを0にする必要があるので、しがみついてから△ボタンを連打して敵を揺さぶるか、プリーストのスキル“ヒールオーラ”を敵の近くで使用し、あぶりだしたシークレットコア(弱点)を攻撃する必要がある。

しがみついたときに敵が暴れてしまうと前作なら振り落とされてしまったが、本作から◯ボタンを押すことで耐えることが可能だ。暴れるタイミングは敵のHPバーの下に黄色のアイコンが表示されたときとなっており、その間に◯ボタンが押せなかった場合にはL3スティックの左右を入力する必要がある。また、敵のHPバーの下に赤いアイコンが表示されたときには全体攻撃を仕掛けてくるので、一旦距離を置かないと危険だ。

サイクロプスのHPが残り2割になったところで、時間がなくなってしまったので討伐を断念し、テルの村に逃げることになった。テルの村ではアイテムなどを補充することができるようだが、今回は建物の内部には入れなかったので、アイテムの補充はできなかったが、村人の近くで◯ボタンを押すと“話す”以外に“耳寄りな情報”という項目を見つけることができた。“耳寄りな情報”を選択するとモンスターの生息地などを聞くことが可能だ。

テル村を見学したあと、新たな盾のマークの場所に移動し、本作からの新しいモンスター「スフィンクス」と戦った。「スフィンクス」は、「グリフィン」を彷彿とさせるような素早い動き方なので、ファイターだと攻撃がしづらい。試しに顔にしがみついて殴ってみると大ダメージを与えられたので、頭部が弱点のようだ。睡眠状態してくる「スフィンクス」の攻撃が非常に厄介で、睡眠状態になってしまうと仲間が助け出すまで無防備になってしまう。なるべく睡眠状態にならないように立ち回りたいところだが、行動パターンが読みづらいので、パーティーメンバーが寝ていないかを確認しながら敵の攻撃を回避する必要がある。「スフィンクス」の残りHPが半分になったところで時間切れとなってしまった。

新たなジョブ「シーカー」と「ソーサラー」が公開されたトークセッション

左から盛田厚氏、小野義徳氏、浜村弘一氏
左から盛田厚氏、小野義徳氏、浜村弘一氏

トークセッションでは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア プレジデントの盛田厚氏、カプコン CS第2開発統括の小野義徳氏、KADOKAWA・DWANGO 取締役の浜村弘一氏が登壇。プロジェクトトークと題して、まずは盛田氏が今後PS4を如何にして盛り上げていくのかと、PS4プラットフォームの方向について述べた。

PS4は今年の2月と3月で“役者はそろった”というキャッチフレーズでプロモーションを掛けており、実売がかなり伸びているそうだ。また、ネットワークを使って遊んでいるプレイヤーの数も激増しており「世界をつなぐ新しい楽しみ方を訴求し、本作がその代表的なタイトルになってくれるだろう」と盛田氏は述べた。

小野氏は、「『ドラゴンズドグマ』シリーズが本来行き着く先であったのが本作であり、8年運営している『モンスターハンター フロンティア』で培ったノウハウをうまく使いたい」とコメントした。また、PS4のオンライン機能を非常に重要視しながら開発をしており、ユーザーにオンラインを使ったさまざまな遊びを提供したいとのことだ。

浜村氏は、「PS4はワールドワイドで見るとアメリカやヨーロッパなどの地域でもかなりの速度で普及している」と述べ、普及した理由について面白いタイトルが揃っていたのが要因になっており、日本で現在普及し始めているのは有名タイトルが遅く発売されたことにあると語る。また、本作はFree To Playなので、誰でも手軽に遊べるタイトルで、期待が非常に高まっていると話していた。

PS4版とPS3版を比較

続いて本作のプロデューサーの松川美苗氏とディレクターの木下研人氏が登壇し、本作の概要を説明したあと、作家の渡辺浩弐氏とヴァネッサ役を演じている田中敦子さんがゲストとして登場。PS4とPS3の比較動画が会場限定で公開された。

木下研人氏、松川美苗氏 渡辺浩弐氏、田中敦子さん

PS4の画面だと奥行きのある広大なマップが見てとれた。また、テクスチャーなどに関しても鮮やでクリアな色合いをしており、キャラクターの顔の色味や影などにも違いがあるようだ。「PS4ではグラフィック処理の性能が高く、冒険するには抜群の性能を持っているハードだと思います」と木下氏は述べていた。また、PS3では30フレーム、PS4では60フレーム以上で動くそうだ。

新たなジョブ「シーカー」と「ソーサラー」が公開

本作の3rdトレーラーが上映され、新たなジョブとして戦場を縦横無尽に駆け巡る「シーカー」と絶大な威力の魔法を唱える「ソーサラー」が発表された。

「シーカー」はワイヤーを使ったアクションが売りのジョブとなっている。ワイヤーを敵の体に引っ掛けることで遠くにいる敵の場所にも一気に移動が可能だ。武器は二刀流のダガーを使用し、怒涛の連続攻撃ができるスピード感のあるキャラクターとなっている。

「ソーサラー」は、5属性の魔法を自在に操るアタッカー。敵から離れて攻撃ができ、一発逆転ができるほど高威力な魔法を発動できる。ボタンを入力するだけで魔法が発動するわけではなく、詠唱するためには特殊な操作をしなくてはならない。また、“スペリング”と呼ばれる追加操作をすることで、魔法の威力をさらに上げることができる。

開発陣がグランドミッション「グリッテン砦攻防戦」を攻略

開発陣がPS4版の本作を使って、8人パーティーができるグランドミッション「グリッテン砦攻防戦」の内容を見せてくれた。グリッテン砦はヴァネッサが収める場所ということもあり、今回は田中さんに生アテレコをしてもらいながらプレイすることに。田中さんが「目の前の敵に集中するんだ」「悪くない、その調子だ」などヴァネッサのセリフをいうたびに木下氏が大喜びしていた。

「グリッテン砦攻防戦」は、砦にオークたちが侵入してきてしまい、それを覚者たちが守るという内容になっており、制限時間が存在するミッションだ。本ミッションをプレイするたびに戦況が変化し、実際には戦況によって難易度が異なるが今回は一番簡単な内容になっているとのことだ。敵は、オークだけでなく鎧を着たサイクロプスなども存在した。

基本的には8人全員で動くようだがミッションには時間制限があり、時間の経過によって戦闘終了後の評価が変わるので、二手に分かれて攻略するのもいいようだ。実機プレイでは大型の敵をゆさぶり、ダウンをしたところを集中的に攻撃して見事にクリアしていた。

アルファテストの参加者募集が4月7日より開始

運営プロデューサーの谷中政基氏が登壇し、アルファテストの詳細を語った。アルファテストは4月20日から4月28日まで、毎日10時から20時という限られた時間で行われる。対象プラットフォームは性能の低いPS3版のみとなっており、そこで多人数接続サーバー負荷テストなどを行なった後、PS4版とPC版を加えクローズドベータテストを実施するとのことだ。

なお、すでにこちらの記事で公開しているが4月7日よりアルファテストの参加者募集が開始される。本日4月4日よりアルファテスト募集特設ページが公開されているので、そちらをチェックしておこう。

アルファテストでは初期4ジョブから選択し、レベル上限は10までとなっている。「シーカー」と「ソーサラー」についてはクローズドベータテストで解放する予定だ。そのほかにもポーンの作成やメインストーリー、「ハイデル平原」「ブリア海岸」「ミスリウ森林」などのフィールド、グランドミッションなどを遊ぶことができる。

アルファテスト後のスケジュールとしてクローズドベータテストを夏に実施し、その後正式サービスが開始されるとのことだ。

最後に谷中氏は「みんなで作るオンラインゲームを目指していますので、ツイッターなどでも意見を頂けるとありがたいです」、木下氏は「ドラゴンズドグマは冒険を作って頂くゲームだと思っていますので5年、10年と続けられたらと思っています」、松川氏は「開発陣はアルファテストに向けて準備しておりますので、引き続き本作をよろしくお願い致します」と述べてイベントを締めくくった。

イベント終了後、本作の開発陣にPS3版、PS4版、PC版での違いやアルファテストの募集人数などについて聞くことができた。

質疑応答

――PS3版、PS4版、PC版は同じサーバーで遊ぶことは可能でしょうか?

谷中氏:すべて同じサーバーで遊ぶことができます。

――PS3版、PS4版、PC版はビジュアル面やフレームレート以外で違いはありますか?

木下氏:ビジュアル面やフレームレート以外での違いは一切ありません。基本的にはフレームレートは30フレームのゲームになっていますので、遅延もハードごとに最小限に抑えています。高スペックのマシンであれば演出が滑らかに動くようになります。

――アルファテストでクラフトはできますか?

木下氏:クラフトはアルファテストでは実装していません。というのもアルファテストはエネミーとのアクションが中心になっているからです。クラフト要素については、クローズドベータテストから解放する予定です。

――アルファテストの募集人数は何人ですか?

谷中氏:募集人数はサーバーの状況を見つつ増やしていこうと考えています。最初の募集人数は3000人ぐらいを目指したいなと思っています。

ドラゴンズドグマ オンラインサービス終了

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