夏に大型アップデートを控える「テイルズウィーバー」開発者インタビュー―新エリア「必滅の地」の詳細や秋以降実装の「ソウルリンクシステム」が明らかに!

ネクソンは、同社が運営する「テイルズウィーバー」において、新エリア「必滅の地」を追加する大型アップデートを8月26日に実施予定だ。それに先駆け、開発を行うNEXON GTの担当者に話を伺うことができたので紹介しよう。

先日行われたオフラインイベント「ネニャフル学院祭2015」では、キャラクターバランシングの実施やアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」とのタイアップ、そして新エリア「必滅の地」を実装する大型アップデートと、夏に向けてのロードマップが公開された。

中でも、オフラインイベントで初公開となった大型アップデートに関する情報は概要程度に留まっており、その詳細はユーザーにとっても気になるところだろう。今回はオフラインイベント終了後まもなくのタイミングで、開発を手がけるNEXON GTより、開発室 室長)のチェ・ヒジン氏、企画チーム チームリーダーのイ・スンボ氏、グラフィックチーム チームリーダーのキム・セフン氏にお話を伺ったので紹介しよう。

(左2人目より)チェ・ヒジン氏、キム・セフン氏、イ・スンボ氏。
当日はネクソンより運営チームの野口大輔氏も同席した。

「必滅の地」はユーザー間による協力、そして変動がキーワードに

――今回実装される新エリア「必滅の地」のコンセプトについてお聞かせいただけますでしょうか?

イ氏:「必滅の地」はテイルズウィーバーの大陸の真ん中に位置する、これまでで最も広いフィールドとなっていて、ストーリーの面でも重要なエリアとなっています。今までの高レベル向けコンテンツとは違い、協力の要素を盛り込むことを意識して開発を行っており、ダンジョンやフィールドでの行動がお互いに影響し合い、環境が変化する楽しみも用意しています。

――ほかにもエリアがある中で、今回「必滅の地」を解放するエリアに選んだのはなぜでしょうか?

イ氏:「必滅の地」は以前からユーザーさんの間でもどういうエリアなのかという疑問を持たれていた場所でもありますし、レコルダブル連邦とトラバチェス共和国の間に位置していて、文化の交流もできる場所としての意味合いがあります。そして広い場所なので、いろいろなコンテンツを盛り込めるのではないかという狙いから選びました。なので、今回実装されるのはあくまで「必滅の地」における要素の一部です。

――「必滅の地」を背景としたチャプターも展開していくのでしょうか?

イ氏:メインチャプターというよりは、外伝ストーリーを通じて「必滅の地」が紹介されていきます。外伝ストーリーは各キャラクター共通のストーリーが展開します。

――「必滅の地」で遊べるコンテンツについて紹介いただけますでしょうか?

イ氏:一般のフィールドには12種のモンスターの群れが配置され、ユーザーがモンスターを討伐していくと出てくるチャンピオンモンスター(※名称は未定)を倒すと異空間へと移動できるゲートが開くようになります。異空間ではボスゾーン、モンスターゾーン、そして特別なゾーンも用意しています。ゲートは一度開かれると1~2分間は活性化されており、ほかのユーザーも異空間に行くことができますが、こちらは基本的にシングルプレイのゾーンとして考えています。

そして今回はダンジョンとして「封印された宮殿」と「試験の塔」が実装されます。

「封印された宮殿」はレイドダンジョンとなり、3人から最大8人まで一緒にチャレンジできるようにしています。それに伴い、これまでチームを組むのが大変だという意見があったので、そこを改善するためにチームを自動的にマッチングしてくれるシステムも入る予定です。マッチングシステムを利用すればすぐにチームが結成され、OKを押せばそのままダンジョンに行くことができますし、キャンセルも可能です。他のコンテンツをプレイしていても大丈夫なシステムになっています。

今までのダンジョンでは決まったボスが出るだけでしたが、今回は段階別にボスが用意されていて、それぞれに攻略が異なってきます。さらに、次のステージの難易度が変わったりといった、前のステージの結果による影響を与える要素も用意するつもりです。あまり詳しい内容まで説明すると楽しみが無くなってしまうので、今回はこのぐらいにしておきます(笑)。

――これだけでも結構情報が盛りだくさんですよね(笑)。

イ氏:少しだけ紹介しますと、1つのチームでランダムに3つのルームに分かれて、別々に狩りをすることになります。もしその中で1つのルームをクリアしたら、残りのルームに行って助けることができますし、その結果によって残りのルームの難易度が易しくなるといった要素がたくさん入っています。複雑な内容となりますので、攻略についてはゲーム内のメッセージを利用して紹介していく予定です。

もう一つの「試験の塔」は100階までで構成された塔になっており、99階までは高レベルコンテンツで出現するボスモンスターを配置し、100階には新規モンスターが登場します。一日に1階ずつしかクリアできないという制限がかかっていますが、ボスによっては倒すともう1階分チャレンジできるようになったりと、変動の要素がここにも盛り込まれています。

100階で登場する予定の新モンスター「トゥタートール」は、木製のかかしが魔法の影響を受けて変身したというコンセプトを持っています。100階まで行くのは大変かもしれませんが、それに見合うだけの報酬を用意していますのでご期待ください。

また、先ほどお話した一般フィールドにもボスモンスターが2体登場する予定で、そのうちの1体がイラストにあるヤヒネルです。このモンスターは本当に強くて、20~30名で挑まなければ倒せないので、それなりの報酬をもらえるかたちにするつもりです。

――エリア全体として、協力や変動が重要なキーワードになってくるということですね。

イ氏:ここで最も重要なポイントとなるのが、ユーザーさんの行動が影響をおよぼす可能性があるということです。例えば、100匹ぐらいのモンスターを倒した時などの条件によって変化が起こるのですが、ユーザーさんがその条件に気づくことは難しいと思います。起こる変化としては、モンスターが急に増えたり、突発のクエストが発生します。その際、モンスターを倒した数などはサーバー全体でのカウントとなります。

このように、各コンテンツが全てつながった巨大なエリアとなっていますが、外伝ストーリーを通じてなぜ「必滅の地」が必要なのか、どういうところなのかをプレイしながら楽しんでもらえればと思います。

――「必滅の地」は原作で登場する地域ということですが、原作を楽しんでいる方やゲーム内でエピソードを楽しんでいる方に外伝ストーリーを通して注目してほしいところはありますか?

イ氏:「必滅の地」は原作からはその地名と、そこに登場するエフィビオーネというキャラクターの紹介、そして彼がなぜその地に彼が存在しているかなどの部分を抽出し、「テイルズウィーバー」らしくなるように開発側でストーリーを作成しているところです。ユーザーさんは、これまでガナポリー(必滅の地に存在した古代王国)がどういうところかは想像しかできなかったと思いますが、ゲーム内ではどういうストーリーが展開するのか、楽しみにしてもらえればと思います。

――異空間の中に登場する3つのゾーンについて、それぞれの特徴をお聞かせいただけますでしょうか?

イ氏:まずボスゾーンですが、ボスは5種用意していまして、全てをクリアすることで宝箱が生成され、報酬を獲得することができます。そしてモンスターゾーンは、モンスターが多数出てきまして、倒すと経験値とSEEDをたくさん手に入れることができるので、より効率が良くなっています。もうひとつのゾーンについては詳しくはお伝えできないのですが、本当に特別な報酬を用意しているので、ご期待ください。

――ゾーンへはランダムで入ることができるのでしょうか?

イ氏:基本的にはランダムですが、ボスゾーンについては5種のボス全てを倒したらその日はボスゾーンへ行くことはできません。特別なゾーンに行ける確率についてお伝えすることはできませんが、普通に遊んでいれば進入できる機会は十分にあると思います。

低レベルユーザーも簡単に強化可能な新武器強化システム

――オフラインイベントでも反響のあった、新たな武器強化システムについてもお聞かせいただけますでしょうか?

イ氏:今回の武器強化システムですが、「必滅の地」が高レベル向けのコンテンツとなりますので、残りのユーザーに向けてのモチベーションになるものを考えなければいけないと開発側で悩んだ末に実装するものです。従来の武器強化システムとは違い、強化するための材料は一般モンスターからドロップされるもので取得しやすいですし、簡単に強化できると思っています。

強化段階は最大10段階まで用意されていて、既存のキャラクターのステータスやダメージ値に加えて、今回の強化によって追加のダメージを与えることができるようになります。ダメージ上限に達しているユーザーさんも楽しめるようになると思います。

――ペナルティに関して、今回は失敗しても武器が壊れないという話がありましたが。

イ氏:100%成功したらつまらないので、強化段階が減ったりするペナルティは発生しますが、武器は壊れないのでぜひチャレンジしてみてください。

キム氏:武器強化システムによって、ユーザーさんが自分の強さを表現したいという意見もあったので、強くなったことがわかるような特別なエフェクトをつける予定です。

――エフェクトは10段階それぞれで異なるものを用意するということですね。会場で発表された新武器についてはいかがでしょうか?

キム氏:今までの「テイルズウィーバー」の高レベル武器は徐々に大きくなっていきましたが、そちらに関してもエフェクトが追加されることに合わせて、これまでよりもスリムにデザインしています。

――新武器に関してですが、デザインのコンセプトはありますか?

キム氏:デザインとしては「魔王王国として輝いていたガナポリー」をイメージして、白と赤を基調としています。そして今回、武器以外にも新規の防具を実装予定です。

イ氏:イベントではレベル275武器として紹介しましたが、現状でレベル帯や位置づけについては悩んでいるところですので、今後の情報にご期待ください。

キャラクター同士の親密度が影響する「ソウルリンクシステム」も秋以降に登場!

――そのほか、今後に実装を予定しているコンテンツはありますでしょうか?

イ氏:「ソウルリンクシステム」というコンテンツの実装を9月以降に予定しています。仕様に関しては現段階で未定となりますが、メインキャラクターとサブキャラクターをリンクさせて親密度を高めていくことが重要となっていて、それによって2人の関係が語られたりといった、ストーリーイベントを楽しめるようにする予定です。

さらに、親密度の上昇によって一定時間変身し、狩りの助けになるような要素も考えていますが、これはまだ協議している段階です。外見変化は入れる予定ですが、どのぐらいのものになるのかは続報をお待ちください。

「ソウルリンクシステム」の実装については、「テイルズウィーバー」ではメインキャラクターとサブキャラクターを持てるようになっているので、そこをどうやってリンクさせてメリットがあるようにするのかを考えています。

現段階での変身のイメージ。実際にどのようなかたちになるのかに注目しよう。

――(野口氏に)5月26日にキャラクターバランシングの第1回が行われましたが、現状の反響についてはいかがでしょうか?

野口氏:私もプレイしているのでよく見るのですが、シベリンが一番効果が上がったという声を聞きます。いろいろな狩り場に行くと、これまであまり見なかったシベリンをところどころで見かけたり、スキルが強化されたジョシュアもたまに狩り場で見ることが増えました。2人共にプレイ人口自体があまり多くはなかったので、ユーザーの方々も楽しんでいただけているという状態だと思います。

――最後にユーザーの方へのメッセージをお願いいたします。

チェ氏:「必滅の地」が実装される前により多くのユーザーさんが楽しんでいただけるよう、現在はキャラクターバランシングを進めていますので、まずはそこをぜひ試してもらえればと思います。そして「必滅の地」に関しては、これまでにないプレイが楽しめるようにさまざまなコンテンツを用意しますので、夏に向けてぜひ楽しんでいただければと思います。

――ありがとうございました。

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