スクウェア・エニックスが2015年6月23日に発売予定の「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」を一足先に体験できたので、そのプレイレポートをお届けする。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド(以下、蒼天のイシュガルド)」は、フィールド、新ジョブ、フライングマウントなど、多数の新要素が追加される「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ。
第七霊災によって極寒の地へと変貌したクルザス地方を舞台にプレイヤーたちは、宗教都市国家“イシュガルド”とドラヴァニアのドラゴン族との戦争に巻き込まれることになる。
今回はそんな本作を一足先に触れることができたので、既存ジョブである“戦士”の新アクションやエアシップクラフトなどを中心にプレイフィールを紹介しよう。
アバラシア雲海とクルザス西部高地を探索
今回筆者がプレイできたフィールドは、アバラシア雲海とクルザス西部高地の2ヶ所。イシュガルド地方といえば雪が積もっているイメージが強いが、アバラシア雲海はラノシア地方のような平原が多く、キャンプ・オーバールックにあるニーム浮遊遺跡のように浮いている土地が点在している場所だ。
また、アバラシア雲海は蛮神「ビスマルク」を崇めるバヌバヌ族が生息しているということもあり、鳥の巣をモチーフしたようなオブジェクトがマップの至るところにあった。大きいものなら中に入ることもできたので、マップを埋めるついでにぜひ探してみて欲しい。
マップを探索中にF.A.T.Eが出現していたので挑戦してみたが、3人で攻撃して敵のHPが3分1減ったところでタイムアップになってしまった……。F.A.T.Eの敵はかなりHPが多くなっているようなので、シャウトなどで声をかけて仲間を集めてから倒すことになりそうだ。
クルザス西部高地は、イシュガルド地方のイメージ通り雪に覆われた大地で、ベンチマークトレーラーにも登場した槍のような大砲が搭載されている砦”ダスクヴィジル”や初代“蒼の竜騎士”ハルドラスの石像を見つけることができた。また、イシュガルドとドラゴン族が戦争をした場所なのか、地形の起伏が激しく凍りづけになった竜の死体が至るところに存在した。
そのほかにもキャンプ・リバースミート、臥竜島、グレイテール滝など「旧ファイナルファンタジーXIV」にもあった地名がいくつもあったので、知っている人たちは昔を懐かしみながらプレイできることだろう。
戦士でインスタンスダンジョンに挑戦
今回筆者が使用したジョブである戦士の新アクションについて紹介しよう。戦士は「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」では、どのジョブよりもHPが高く、攻撃的なタンクとなっている。「蒼天のイシュガルド」では、新たなジョブクラスクエストで覚える新アクションによって、その性能をさらに引き伸ばすことができる。
その最も特徴的なアクションは自身の与ダメージが上昇する“デストロイヤー”だ。“デストロイヤー”はLv30のジョブクエストで習得できる“ディフェンダー”と同じく、一度発動すると常時その効果を発揮するアクションとなっている。
“デストロイヤー”の状態のときに“メイム”や“シュトルムブレハ”といった攻撃アクションを使用することで、クリティカル率が上昇する“アバンドン”というバフが付与される。
アバンドンは最大5個まで溜めることができ、アバンドンVの状態で“フェルクリーヴ”や“デシメート”というアクションが使えるようになっていた。“フェルクリーヴ”は使用すると丸のこぎりのようなド派手なエフェクトが発生し、敵単体にダメージを与えることができるアクションだ。
逆に“デシメート”は範囲がさほど大きくない代わりに、自身の周囲に範囲物理攻撃を与えることができるので、敵をまとめて倒すのに優れているアクションになっていた。その状況に応じて“フェルクリーヴ”と“デシメート”を使い分けながら戦うのが“デストロイヤー”使用時の戦士では重要になりそうだ。
また、“フェルクリーヴ”や“デシメート”を使用するとアバンドンの効果が切れてしまうのだが、“ウォークライ”を使うと一気に5個溜めることができるようになっていた。
続いては“原初の直感”などの新アクションについて。“原初の直感”は、一定時間正面から受ける物理攻撃を受け流す代わりに、正面以外から攻撃を受けたときにクリティカルヒットになってしまうアクション。
タンクで物理防御力を底上げする“フォーサイト”を使用したことがあるプレイヤーなら、“物理攻撃を受け流す”というのがどれだけ重要なことがわかることだろう。オートアタックなどの攻撃は受け流しが可能だが、敵のアクションがすべて受け流せるわけではないということだ。
他にもディフェンダー使用時とデストロイヤー使用時で、効果の異なるアクションが存在し、このいずれかを使うかも、戦士を極めていく上で重要になりそうだと感じた。
メインタンクとして“ディフェンダー”使用時の敵対値を稼ぐコンボに変わりはないようだが、サブタンクのときの選択肢が大きく増えたと感じる。
試しに新規インスタンスダンジョンの「幻想図書館」に、ナイトにメインタンクを任せて戦士、モンク、占星術師という編成で挑戦。「幻想図書館」は「ファイナルファンタジーV」の古代図書館にいた“64ページ”や“32ページ”などの敵や、“ビブロス”というボスが登場するダンジョンだ。
戦士で“デストロイヤー”を使用した状態で戦ってみたところ、アイテムレベルが170というのもあるのだろうが、かなりのダメージを与えることができた。
タンクとしての戦士については触れることができなかったので、“ディフェンダー”から一時的に“デストロイヤー”に入れ替えて攻撃することができるのか、“原初の直感”でどの攻撃を受け流せるのかなど、今後さまざまなことを研究する必要がありそうだ。
エアシップクラフトで独自の飛空艇を作成
インスタンスダンジョンを終えたあと、ハウジングでエアシップクラフトに触れることができた。エアシップクラフトができる工房は、個人部屋のある扉を調べることで入ることができる。
工房では、さまざまなものが製作できる「カンパニー製作設備」、制作物を開放する「カンパニー製図板」、飛空艇の管理や探索が行える「管制卓」などがあった。そのなかから今回は、「管制卓」で飛空艇の外装を変えてみることに。
飛空艇にはランクの概念が存在し、そのランクにあった外装に変更できるようになっている。外装で変更できるパーツは、船体、船尾、船首、回転翼の4つとなっており、それぞれに探索性能/収集性能/巡航速度/航続距離/運といったステータスが付与されている。パーツにはコストがあるため、一番性能が高いパーツを選べばいいというわけではなく、飛空艇のキャパシティーを超えないように組み合わせる必要がある。
また、各パーツには耐久度があり、装備品と同じく定期的に修理しなくてはならない。飛空艇の外装は「管制卓」に映し出されるので、どのパーツを変更したのかがすぐにわかるようになっていた。
今回触れられた時間が2時間程度だったので、一部だけの紹介となってしまったが、「蒼天のイシュガルド」を予約するとアーリーアクセスで本日6月19日18時よりプレイできるので、興味がある人そちらで確認して頂きたい。
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