ライオンズフィルムがサービスを予定しているブラウザゲーム「三国戦紀WEB」。7月10日に実施するオープンβテストで追加されるゲームシステムの紹介や、日本運営チームへのインタビューをお届けする。
「三国戦紀」は、International Games System(IGS)が1999年にアーケードゲームとして開発したベルトスクロールアクション。その後も「三国戦紀2」や「三国戦紀3」などさまざまな続編タイトルが開発され人気を博している。本作は「三国戦紀」シリーズの爽快なアクションを手軽に楽しむことができるブラウザゲームだ。
ここでは、オープンβテストで追加されるゲームシステムの紹介や、日本運営チームの坪田律紀氏にインタビューを行ったのでその内容をお届けしよう。
オープンβテストの実装内容
7月10日に実施予定のオープンβテストでは、レベル61からレベル100までの新ダンジョンや、「奥義」を使用可能になる「神器」などの新システムが追加される。
レベル61からレベル100までのダンジョンが登場
本作の基本的な流れはクエストを受注して、レベル帯にあったダンジョンを攻略し、そこで得た報酬などで自身を強化して、さらに難易度が高いクエストに挑戦するというもの。
クローズドβテストではレベル60が上限となっており、「群雄割拠」までのダンジョンが解放されていたが、オープンβテストでは、レベル61から80までの「官渡の戦い」とレベル81から100までの「長坂の戦い」がプレイ可能となる。
新プレイアブルキャラクターが登場
クローズドβテストでは超雲、貂蝉、孔明を使用できたが、オープンβテストでは新たに黄芸、関羽、張飛がプレイアブルキャラクターとして追加される。
黄芸
呉の名将「黄蓋」の孫。「三国志」の演義にも正史にも登場しないオリジナルキャラクター。弓を使った攻撃を得意としており、ノックバックさせるスキルを豊富に持っている。
敵をノックバックさせた後にコンボが繋がるので、慣れれば敵に攻撃する隙を与えずに怒濤の連続攻撃を繰り出せる上級者向けのキャラクターだ。
攻撃:★★★
範囲:★★★★★
防御:★★★★★
コンボ:★★★
簡単:★★★
張飛
蜀に仕えた名将。蛇矛と呼ばれる蛇ように曲がった矛を使用する。強力な突進攻撃を主体として戦う上級者向けのキャラクターとなっている。
スキルでコンボを繋げていくのに多少慣れが必要だが、圧倒的な攻撃力と攻撃範囲を誇っている。
攻撃:★★★★★
範囲:★★★★
防御:★★★★★
コンボ:★★
簡単:★★★
関羽
張飛と同様に蜀に仕えた将軍。正直で義を重んじ、優れた武芸と並外れた知恵を持っている。槍のように長い柄に湾曲した刃が取り付けてある青龍偃月刀を使用して戦う。
遠/近距離を得意としており、敵を引き寄せるスキルを持っている初心者向けのキャラクター。攻撃力は張飛に劣るものの、コンボが繋がりやすいため、敵を一方的に攻撃することが可能だ。
攻撃:★★★★
範囲:★★★
防御:★★★
コンボ:★★★★★
簡単:★★★★
神器で奥義を発動しよう
新たな強化システムとしてキャラクターをレベル60にして、集めた素材でアイテムを作り、装備することでキャラクター固有の奥義を使用できる「神器」が追加される。奥義は、敵を攻撃したり、Xキーを長押してゲージを溜め、発動後にYキーを連打すると威力を上昇させることが可能だ。
「神器」は、羽のような装備で、素材を使用して強化する「神器精錬」や「神器アップ」などでキャラクターの能力を上げることができる。さらに、奥義の自分好みにカスタマイズできる「神器刻印」といった要素も用意されている。
官職に就いて能力をアップ
キャラクターは「官職」に就くことができ、より高い「官職」につくことで物理攻撃/技能攻撃/物理防御/技能防御などの能力が上昇するほか、官職俸禄としてお金などを毎月入手することが可能だ。昇格するためには一定レベルに到達し、かつお金などを支払うことで利用できる「天下治定」で名声を入手する必要がある。
最高難易度の魔王ダンジョン
ダンジョンには、メインストーリーを追う「一般ダンジョン」、強化用素材を手に入れることができる「精鋭ダンジョン」と「魔王ダンジョン」が存在する。
「精鋭ダンジョン」と同様に1日の報酬獲得回数に制限がある「魔王ダンジョン」では、莫大な経験値やお金、能力値が上昇する「秘宝」などを入手可能だ。
「魔王ダンジョン」では、「一般ダンジョン」とは違いボスのほかに、強力な中ボスも出現するのでほかのユーザーと協力して攻略したほうがいいだろう。
また、「精鋭ダンジョン」「魔王ダンジョン」と一部の「一般ダンジョン」には隠し部屋が存在し、追加報酬を獲得することができる。隠し部屋の解放条件は、“キャラクターのHPが一定以上”、“指定コンボ数の達成”などさまざま。ダンジョン開始時に画面下部に表示されるので確認しておこう。
龍脈の争で強化素材を入手
マップの拠点に仲間武将を派遣し奪い合う「龍脈の争」が追加。城を選択後、誰も占拠していない場合には2時間、6時間、10時間の中からいずれかを選択し龍脈を発見する必要がある。龍脈発見後に、NPCを討伐することでそこを占拠し、龍脈エネルギーを獲得可能だ。
龍脈エネルギーを一定量溜めることで、強化に必要な素材アイテムが入手できる“龍脈羅針盤”を回せる。
PvPで白熱した試合を楽しもう
AI同士で戦う「競技場」と実際に操作して戦う「御前試合」が存在する。「競技場」には仲間武将も一緒に連れて行くことができ、順位によって毎日報酬が入手可能だ。
「御前試合」は決まった時間にポイント制の予選を行い、そこで残った上位16名はトーナメント形式で優勝を目指して戦うことになる。同じ実力の相手と戦えるので白熱した試合を楽しむことができる。
日本運営チームの坪田律紀氏にインタビュー
日本運営チームの坪田律紀氏にクローズドβテストの手応えや、今後のイベント情報などについてインタビューを行った。
――クローズドβテスト実施時のユーザーの反応はいかがでしたか?
坪田氏:もともとアーケードで遊んでいた方が参加してくださり、熱いフィードバックを頂きました。アクション部分に関してはかなり高評価だったのですが、誰でもプレイできるように調整したので、そこに物足りなさを感じているユーザーもいたようです。
あとはダンジョンに入場するときに必要な「体力」が足りなかったという声を多く頂きました。台湾版では自動戦闘というシステムがあったのですが、日本版ではそれを制限しています。その代わりに何回も同じダンジョンに挑まなくてもいいように入手できるアイテムの量などを調整し、消費体力もクローズドβテストでは多くしていました。
ですが、消費体力と体力回復のバランスが取れていなかったようで、ユーザーのプレイ時間が大幅に減ってしまうという結果に……。オープンβテストでは体力の消費量を減らし、体力の回復量を多くして長くプレイできるようにしています。
――クローズドβテストではユーザーからどのような多かったですか?
坪田氏:体力の話が一番多かったのですが、それ以外の不満点はあまりありませんでした。コアユーザーさんが残念がっていたのは、独特の日本語で表現された「IGS語」がなかったことですね。
――クローズドβテストをプレイしたユーザーでレベル60に到達した人はいるのでしょうか?
坪田氏:やはり体力が足りなかったようで、一番高い人でもレベル58でしたね。ちなみに僕はサーバーが落ちたりしないか心配だったので3日間張り付いてレベル54まで上げました(笑)。
――女性ユーザーはどのキャラクターを多く使っていたのでしょうか?
坪田氏:初心者向けのキャラクターで動かしやすい孔明だと思います。声優も女性に人気のある黒田崇矢さんに演じて頂いています。
――クローズドβテストではかばんの容量が足りなかったという話もありましたが?
坪田氏:クローズドβテストではガチャのチケットを大量配ったのと、もともと自動戦闘の兼ね合いでダンジョンに行く回数を減らしているので、1回の報酬で得られるアイテムの数が台湾版の2倍以上になっています。
ただ、クローズドβテストを実施前からの問題点として台湾ではお馴染みのシステムでも、日本のユーザーにはわかりづらいものが多くありました。大幅にチュートリアルを追加しているのですが、クローズドβテストには入りきらない部分もありまして……。チュートリアルがないシステムで、使用するべきアイテムの使い方がわからずにそのままかばんにアイテムを溜めてしまうケースが多く見受けられました。
アイテムの使い方がわかれば、取捨選択がしやすくなるので、かばんの容量が足りないということはなくなると思います。
――オープンβテスト以降のスケジュールを教えてください。
坪田氏:オープンβテストから賞金総額が1000万円相当の「賞金をかけたタイムアタック」というイベントを開催します。1位の人には現金で100万円、ゲームポイントで60万円、あとはポータル別やキャラクター別で賞がありそれも合わせると、合計で200万円相当になります。そのほかにもキリ番賞や三国志賞と銘打ち3594位の人にゲームポイントを贈呈します。
ただ、現金ですと法律などの兼ね合いも出てきてしまうので、専属テストプレイヤーとしてプロモーション契約をさせて頂きお支払いするという形にしようと思っています。
また、そのほかにもさまざまなイベントを考えています。
――今後のアップデート情報を教えてください。
坪田氏:レベルキャップの解放や「馬超」を新キャラクターとしてなるべく早い段階で実装する予定です。そのほかにもう1人新キャラクターを追加を予定しており、さらに日本向けの新キャラクターとして「織田信長」の年内実装を目指しています。
――最後にユーザーにメッセージをお願いします。
坪田氏:「クローズドβテストでは多くのユーザーに遊んで頂いたので非常にうれしく思っています」とIGSからもメッセージをもらいました。また、ユーザーから多くのフィードバックもらいIGSも喜んでいました。
本作は異常爽快アクションと銘打っていまして、誰でも簡単に爽快感が味わえますので、たくさんのユーザーにプレイして頂きたいと思っています。
――ありがとうございました。
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