アラリオは、「エターナルシティ3」のティザーサイトにて、本日8月14日に物語のプロローグを公開した。
本作は、韓国ソウルを舞台に、変異ウイルスの発生により混乱と絶望に陥った世界の中、己の生存をかけゾンビと対峙するゾンビアクションMMORPGとなっています。本日はそのプロローグをご紹介いたします。
2000年、人類は新しいミレニアムを迎えたが、人々が懸念していた大混乱は起こらなかった。地球を破滅に追い込む巨大隕石は落ちず、ミレニアムバグも人々の生活に影響を与えるほどのものではなかった。人々は安堵し、そんな不安もすぐに消え去るものになるようにみえた。
しかし、実はそうではなかった…
ミレニアムの最初のニュースを飾ったのは世界的な祭りの雰囲気であったが、ニュースが終わるころに、最近になって急増してきた「衝動的犯罪」のニュースが伝えられた。一般的にはほとんど知られていなかったが、その犯罪はいくつかの国ではすでに頻繁に発生していた。ただ、ミレニアムの雰囲気を台無しにしたくなかったのか、それとも人々が噂する地球の終末説に比べると些細なせいか、メディアがあまり報道しなかっただけだった。
急増した「衝動的犯罪」は、傷害や放火などであった。一見、普段起きている事件と異なるようには見えないが、ある違いがあった。それは犯行に動機が無い点だ。逮捕された者の中に、社会に不満を持つ者や前科がある者は珍しかった。ただ、彼らは抑えきれない怒りがこみ上げ犯行に及んだと証言していた。
この時はあまり知られることもなく、人々の関心も薄かった。しかし、人々の無関心の中でその犯罪は徐々に残忍さを増していった。次第に猟奇的な犯罪が発生し始め、最終的に大量殺人事件が世界各国の紙面を飾った。
各国で社会的な問題になると、多くの学者や専門家たちが動員され、さまざまな意見を出し合った。彼らは発生理由を貧富の格差による略奪、あるいは極度のストレスに自我を失った現代人の行動など、一時的な社会問題と判断し、ミレニアムが過ぎれば自然に落ち着くと予想した。だがそれは大きな間違いであった。彼らが問題の深刻さを理解したのは、それが全世界を荒廃させてしまった後のことだった。
2002年、精神病とホルモンの分泌傷害の関連性を研究していた大学の研究者が、人体に無害であると知られてきた特定のウイルスが「衝動的犯罪」と直接関係があるという研究結果を発表した。正確にどのような作用によるものなのかは明らかにされなかったが、特定のウイルスが「衝動的犯罪」を起こすという十分な可能性を確認し、すべての犯罪者がこのウイルスに感染していることがその事実を裏付けていた。
この事実が公開されると、ウイルス感染者すべてにある変化が起こった。体内に潜伏していたウイルスは変異し、驚異的な速度で増殖した。増殖した変異ウイルスは体を蝕み、感染者は24時間以内に死亡した。そして死亡した状態でも継続して変化をおこした。変化が起こった体は数時間以内に死亡者を再び立ち上がらせ、死から蘇った感染者は、ウイルスに感染していない者たちを襲い始めた。襲われた者は傷口からウイルスに感染し、さらにほかの者たちを襲い始めた。誰もが想像すらしなかった変異ウイルスの発生に、人類は混乱と絶望に陥った…。
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