ロアと共にアナザーの謎を追え!「エミル・クロニクル・オンライン」大型アップデート「アナザークロニクル~もうひとつの物語~」を先行プレイ

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが提供するMMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」。9月17日に実施される予定の大型アップデート「アナザークロニクル~もうひとつの物語~」を一足先に体験する機会を得たので、そのプレイレポートをお届けする。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが提供するMMORPG「エミル・クロニクル・オンライン(ECO)」。まもなく10周年を迎える長い歴史をもつECOは、かわいらしいアバターやNPCが大勢登場し、簡単操作で誰でもMMORPGの醍醐味を味わえることが特徴のタイトル。

今回は、9月17日に実施される予定の大型アップデート「アナザークロニクル~もうひとつの物語~」を一足早くプレイする機会を得た。運営チームからのコメントも併せて、その模様をお届けしよう。

アナザーエンシェントアークをクリアして、アナザーページの完成を目指せ!

大型アップデート「アナザークロニクル~もうひとつの物語~」のメインとなるのが、「イリスと記憶の書架」に登場したNPC・ロアを主軸とした新コンテンツ「アナザーエンシェントアーク」だ。既に実装されているプロローグイベントをクリアしたプレイヤーはご存じの通り、封印されていたナコト写本を開いたことで生まれた「アナザー」と呼ばれるロアそっくりの見た目をした存在に関する謎を解き明かすべく、ナコト写本の中の世界「アナザーエンシェントアーク」をロア達と共に冒険していく……というのが主なストーリーの流れとなる。

区別をつけるために「アナザーエンシェントアーク」と名前をつけているが、ゲーム上では「エンシェントアーク」からナコト写本の中の世界に入る設定であるため、実際のゲーム中には「アナザーエンシェントアーク」という名前は出てこない。

なおアナザーエンシェントアークが受注できるようになるのは三次職クロニクルジョブのLv100から、もしくはDEM種族で「真の顔」イベントをクリアしたキャラクターで、前述した最初のプロローグイベントをある程度進行していることが前提条件となる。一連のプロローグクエストの全てをクリアしている必要はないが、ストーリーを全て把握する意味でも、レベルが不足している場合は実装までの間にプロローグを進めるなりし、Lvを100以上にまで上げておくのがよさそうだ。

アナザーエンシェントアークは、提示される「大目標」を制限時間内に達成していくことで進行していく。「大目標」は、いわゆるストーリーに関係するメインクエストのようなもので、先を進むロアを護衛したり、街に迫るモンスターを撃退するものまで、内容はさまざま。ステージにもよるものの、ただ大目標をクリアするだけであれば、それほど難易度は高くないようになっているという。基本的にアナザーエンシェントアークは複数人でのプレイを推奨しているが、ソロでプレイしている時はこちらのクリアを優先して目指すのが良いだろう。

一方、大目標を達成していく途中には「中目標」と呼ばれるサブクエストのような目標が提示されることもある。こちらを達成していくと、クリア後に貰える報酬が増加する、モンスターが仲間に加わってその後の攻略が楽になるなど様々なメリットが発生する。ただし、仲間との協力がなければ達成できないような難易度の高い目標も中には存在しており、全ての中目標を達成するのはなかなかに骨が折れる作りになっている。中目標のイベントを進めている間も大目標のイベントが進行していることは少なくないので、大目標が失敗しないように制限時間にも気を使いつつ、ある程度のリスクを負って中目標の達成を目指すのか、咄嗟の判断力が必要になりそうだ。

そしてアナザーエンシェントアークを無事クリアすると、報酬として新たな装備やパートナー用の進化アイテムの他、アナザーの力を借り一時的に使うことができるようになる「アナザークロニクル」を使用するための「アナザーページ」の作成に必要となる「紙片」といったアイテムを入手できる。

特に「アナザークロニクル」は、30分に1回という使用制限のある「アナザークロニクル開放」のスキルを使用することで、一時的にプレイヤーキャラクターを大幅にパワーアップさせることができるという優れモノ。発動中はステータスが一気に跳ね上がる上、超強力な性能を誇る「アナザースキル」を使用できるようになる。プレイヤーにとって新たな戦闘の切り札となり得る、強力な要素といえるだろう。

アナザーページは、新たに追加される「アナザーブック」の項目から作成が可能。アナザーページにはそれぞれのロアに対応した種類があり、今回のアップデートでは4種類のページが実装される予定。その中の1つ、例えばバステトのアナザーページであればファイター系といったように、それぞれのロアのイメージにあうジョブのパラメーターが向上するようになっており、その中から1つを選んで装着することで効果を得られるようになる(装着自体はどのジョブでも可能)。

装備部位を使用せず装着できる上、アナザークロニクルの開放を行っていない状態でも、ある程度のパラメーターアップの効果を得られるのも美味しい。当然ながら、アナザーエンシェントアーク以外の場所や通常のクエスト中などでも使用できる。

また、1つのアナザーページは8枚の紙片を集めることで完成するのだが、完成したアナザーページの上にもう1度一通り同じ紙片を重ねていくことで、効果を向上させることも可能。2回目以降、アナザーページを完成させるには紙片の他に専用のアイテムが必要となるが、これはアナザーエンシェントアークの報酬として出現するほか、ある程度の数の紙片と交換できるそうなので、紙片がダブるといったことがあっても安心だ。

さらに、アナザーブックを使用できるようになると、その後は基本経験値と同等の「ページ経験値」を獲得できるようになる。アナザーページの各スキルにページ経験値を割り振ることでアナザースキルのレベルを成長させられる。スキルレベルには上限があるが、前述したアナザーページを重ねていくことで、その上限も増加していく。特に、レベルを上げきって経験値を得る意味があまりなくなってきたという上級プレイヤーも楽しめることができるやりこみ要素の豊富なコンテンツとなっているので、是非とも獲得を目指してみて欲しい。

アナザーエンシェントアークを実体験!ロア達と一緒に冒険気分を満喫

その後は、アナザーエンシェントアークの雰囲気を掴むため、筆者も実際に体験してみることに。最初に挑戦することになったのはチュートリアルにあたるイリスと共にアナザーの謎を探っていくキャプチャー。チュートリアルということであっという間に終わるかと思いきや、3エリアにも及ぶ規模の大きいものとなっており、アナザーエンシェントアークを存分に体験できるようになっている。これ以外にもアナザーエンシェントアークは複数のエリアにまたぐ規模のものが多く、概ね1回20分~30分程度のプレイ時間を想定しているという。

今回最初に提示された大目標は、アナザーを追いかけてフィールドを歩き回るイリスを守れというもの。どんどん先へと進んでいくイリスについて回りつつ、海岸や森など提示された場所を探索していると、早速中目標が出現。だが今回の中目標の場所は大目標の目的地とは離れた位置にあるため、先をいくイリスを放置せざるを得なくなってしまう。しかし、先に進行するタイプのNPCはプレイヤーと一定距離が開くと自動的にその場から動かなくなるため、今回は1度大目標の攻略をストップし、全員でじっくりと中目標に挑むことができた。なお、この中目標を達成すると、探索の途中で襲われているところを救出したモンスターの子供たちがついてきてくれるようになり、よりスムーズな攻略が行えるようになった。

また、もしも会話を見逃して、目的地が分からなくなってしまった……という時も安心。アナザーエンシェントアークに入ると表示される、目標が記されたウインドウにあるアイコンをクリックすると、その次に向かうべき場所が地図上に示されるようになる。また、つい戦闘に集中しすぎて会話の流れを見逃してしまいゲームの状態が分からなくてしまったという時も、ウインドウから現在の状況を確認することが可能だ。

その後イリスのアナザーを発見し、次のエリアへと移動。今度は遺跡の中を探索することが目的で、イリスは自分からは移動せずパーティに追従するようになる。この状態のNPCは最初に近づいたキャラクターについて動き、一定以上距離が開くと再び待機状態となるとのこと。誰がNPCを連れて歩くのか予め決めておき、NPCと行動するキャラを交代したい時などの対処方として覚えておくといいだろう。

そうしてさらに奥深くへと進んでいくと、突然BGMが激しいものに代わり、「イレギュラー」と呼ばれる謎の存在が出現。このイレギュラーはPC以外の攻撃をほぼ受け付けないという厄介な敵で、大・中目標の倒すべきボス的な相手として登場することもある。パートナーやNPCからの攻撃を受けない分非常にタフで、倒すにはかなりの時間を擁してしまうので、目標と無関係な場合はスルーして先へ進んでしまうのもオススメだ。

最後のエリアは、アナザーエンシェントアーク用に作られた新マップで、物語の終盤にさしかかり、クライマックスに相応しいボスが登場。ここからボスを倒すまでの展開は、特別な演出も加わり、チュートリアルというのを忘れるほど熱いものに仕上がっているので、是非自分の目で確かめて見て欲しい。

なお、このチュートリアルは一人でクリアできることを想定した難易度調整となっているそうなので、最初にアナザーエンシェントアークの流れ掴むため、一人でのんびりと挑戦してみるのもいいだろう。

その次に挑戦したのは、アルカード・バステトと共に、街を襲う魔物を引き連れるアナザーと戦うキャプチャー。こちらは先ほどとはうって変わって、次々と現れる敵から街の広場ある施設をロア達と一緒に防衛するという戦術性が高いもの。広場に繋がるルート上には、ある程度攻撃を耐えられるバリケードが設置されているが、これが破壊されるとあっという間に敵がなだれこんできてしまう(難易度が上がるとこのバリケードを守るNPC達の数が減るという調整が入るのだとか)。

そのため、バリケードの耐久をできるだけ温存しながら、あらゆる方向からの敵に対処していく必要がある。NPC達も戦ってくれるとはいえ、やはり防衛の主力はプレイヤーキャラ達になるため、守る方角や万一突破された時の対処役など、パーティ間での事前の役割分担が重要となりそうだ。

キャプチャーをクリアした後は、いよいよお楽しみの報酬の時間へ。アナザーエンシェントアークでは、クリア後に通常の赤と金色の、合計5つの宝箱が出現する。1つだけ出現する金色の宝箱は中目標を多く達成したり、特別な敵を撃破することによって中身が変動するとのこと。報酬ゲットのためにも、可能な限り中目標の達成を目指すのがよさそうだ。

プレイして筆者が顕著に感じたのは、マップを移動したり目標を達成する度にロア達が賑やかに会話をしてくれるため、これまでの「ECO」の冒険とは全く異なる雰囲気になっているということだ。今回体験した施設防衛のような忙しいキャプチャーだとなかなか会話にまで気を回す余裕はもてないかもしれないが、普段の戦闘程度であれば十分に会話を楽しみつつ冒険できる。常に喋りっぱなしと言っても過言ではないくらい会話のパターンも豊富で、個々のキャラクターの個性が分かるユニークな内容に、オフラインのRPGの仲間として共に冒険しているかのような感覚でプレイが可能となっており、可愛らしいロア達と一緒に冒険がしたかったというプレイヤーにとってはたまらない仕様になっているはずだ。

加えてその後は、アナザーページを装着することで使用可能となる、アナザースキルの強さを体験。中でも印象的だったのが開発陣もお気に入りだというバステトのアナザースキルで、一定時間の間、攻撃を行った後に自動で追撃でダメージを加えてくれるという強力なもの。さらに一定確率でバステトアナザー本人が登場して攻撃を加えてくれるということもあるという。

他にも、シンプルに超強力な一撃を叩き込むという分かりやすいものから、一時的に召喚したモンスターに攻撃を行わせるなどユニークなものまでさまざまで、それぞれのアナザーの個性がしっかりと反映された作りとなっていた。アナザーページを完成させ、その強さを堪能してみて欲しい。

また、2015年9月後期頃より、ロア達をモチーフにした「ECOくじ」の販売も行われる。価格は1回500円(税込)、11回5000円(税込)。景品となるのは全15種類のボックスで、くじで引いたボックスの中から好きなアイテムを選択できるようになっている。ロアが選べるボックス他にも、お揃いの髪型や衣装など様々なロア関連のグッズが入っているボックスもあるとのことだ。この機会を逃さずゲットしよう。

最後に今回のアップデートに向けた、開発陣からプレイヤーへのメッセージをお届けしよう。

深田將之氏:これまで活躍の場が少なかったロアというキャラクターをピックアップしようと考え、このアナザークロニクルというコンテンツを発表させていただきました。プレイヤーの皆様からの期待の声も多く届いており、それに答えられるのではないかという感覚もありますし、10年目に相応しいアップデートになればいいなと考えております。是非是非プレイしていただければと思います。

榊田毅氏:「ECO」にはさまざまな個性的なキャラクターが登場しますが、その中でもユーザーの皆様から特に愛していただいているロアという存在をフューチャーしたコンテンツとして、アップデートを進めております。アップデートに合わせて「イリスと記憶の書架」もいつでもプレイできるようになっておりますので、そちらもプレイしていただきながら、アナザークロニクルのより深い物語に入っていただければと幸いです。今年の12月で10年目を迎え、今後も精進して参りますが、まずはアナザークロニクルを楽しんでいただければと思います。

寺田美絵氏:2015年の「ECO」と「イマジネーション」を掛け合わせた「エコマジネーション」という、想像力を膨らませるというテーマの元に開発を進めていました。「この人がもしもこうだったら?」という物語を楽しむことができる、妄想が益々捗るようなコンテンツになっています。ゲームしながらストーリーを見るのはなかなか忙しいかもしれませんが、台詞の端々にも含ちょっとした含みのようなものが込められていますし、1度読んで終わりではなく、再度細かい部分の物語に注目してみるといった遊び方もできるような作りになっていますので、是非何度もプレイしてみてください。


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