「10second」が圧倒的な強さで2年連続の王者に!ラグナロクオンライン ファン感謝祭2015 「RJC2015」レポート

2015年10月3日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、東京・ディファ有明にてMMORPG「ラグナロクオンライン」のオフラインイベント「ラグナロクオンライン ファン感謝祭2015」を開催した。

今回開催されたオフラインイベント「ラグナロクオンライン ファン感謝祭2015」では、様々なアトラクションや物販などの催しに加え、コスプレステージや最新情報のコーナーの発表も行われていた。ここでは、その中で行われた日本最強のギルドを決定するトーナメント戦「Ragnarok Online Japan Championship 2015」(RJC2015)の、準決勝以降のレポートをお届けする。

なお、同日に発表されたアーケードゲーム「LoVA」とのコラボレーションや、セカンドコスチューム実装など最新のアップデート情報にまつわる発表も掲載しているのであわせて確認してほしい。

物販やタイムアタックなど、様々なコーナーが設けられ大賑わい
大勢のコスプレイヤーが登壇した、コスプレステージも大盛況

数々の激戦を制して勝ち上がった4ギルドによる準決勝は、名勝負の連続

「Ragnarok Online Japan Championship 」はPvP(対プレイヤー戦)のシステムをベースに競技性を高めたトーナメントバトル。2015年は5vs5人のPTが互いの全滅を目指して戦う、従来よりも個人の力量が大きく影響するレギュレーションで行われ、全国各地から集結した名だたるギルドが、その栄光を手にするため参加していた。

当日の会場で行われたのはその予選を勝ち抜いてきた強豪ギルドによる決勝トーナメントで、1~4回戦を勝ち抜き準決勝へと駒を進めたのは、「Belief of Moment」、「みゃんどらっ♪」、「Beach」、「10second」の4チーム。

準決勝からは、3ラウンド中2ラウンドを先取した方が勝ち上がりとなるルールで、中央に大きな噴水のオブジェクトが存在するのみのシンプルさながら、広大で互いに交戦を始めるまでやや時間のかかるマップが舞台となる。ラグナロクオンライン運営チームの中村聡伸氏と山本兼寛氏、栗山和也氏らよる解説も行われる中、準決勝の火蓋は切って落とされた。

第1試合

まず第1試合は、RJCの参加PTの中でも比較的鉄板とも言える構成で堅実に勝ち進んできた「Belief of Moment」と、後退しながら相手のミスを誘う、じわじわとした戦術を得意とする「みゃんどらっ♪」チームの対決。第1ラウンドでは、互いの位置を探り合い、間合いを取り合っての慎重な戦いが展開される。互いに決定打を与えられないまま、5対5という互角の状態でタイムアップが見えてきた……かに思えた瞬間、痺れを切らしたか、僅かに前に出てしまった「Belief of Moment」側のソーサラーが一斉攻撃を食らって倒されてしまうと一気に均衡が崩れることに。数の不利を補うべくすぐさま攻めに転じる「Belief of Moment」だったが、「みゃんどらっ♪」の得意とする後退しながらの戦術と突破することは叶わず、まずは「みゃんどらっ♪」が1ラウンド目を先取する。

続く2ラウンド目も1ラウンド目と同じ、互いの位置の探り合いからの遠距離戦での激しい打ち合いにとなる。あらゆる効果を打ち消すディスペルからの超強力な火力であるアームズキャノン連打を受けて再び「Belief of Moment」のソーサラーが沈められてしまうと、そのアームズキャノンをもつアタッカーである「みゃんどらっ♪」のメカニックの懐へと飛び込み、こちらも戦闘不能に。ほぼイーブンの状況へともつれ込んだかと思いきや、今度は「Belief of Moment」のロイヤルナイトが倒されてしまう。乱戦で防御の要を失った「Belief of Moment」に容赦なく「みゃんどらっ♪」が一気に畳みかけ、瞬く間に残る3人を倒して勝利を納め、最初の決勝進出を決める。

自分達のもっとも得意とするスタイルを貫き、僅かな相手のミスを見逃さず、一気にたたみ込む「みゃんどらっ♪」の鮮やかな戦術には、「引きながら相手の足を止めて、ばらけた相手を確実に畳みかける。相手の勢いを逆に利用する反転の速度も素晴らしい」と、解説陣も絶賛の様子だった。

第2試合

続く準決勝第2試合は、有名プレイヤーが数多く所属する強豪ギルド「Beach」と、「RJC2014」の王者にして、今大会でも優勝候補の大本命と言われる「10second」という有名ギルド同士の組み合わせ。「10second」はチーム全員が背中に様々なユニークなメッセージが書かれたシャツを着用しての登場で、前回覇者ならではの場慣れしたパフォーマンスで会場の笑いを誘うという一幕も見られた。

そうして試合がスタートすると、互いに相手を見つけるなり距離を詰め合い、近距離での乱戦になだれ込む、先ほどとは打って変わった激しい試合展開となる。序盤は「Beach」のジェネティック、「10second」のソーサラーが共に戦闘不能となる互角の流れも、「10second」側の修羅が一気に懐に飛び込んでの大暴れ、「Beach」のロイヤルナイトを倒して攻撃力を奪う致命傷を与え、「10second」が1ラウンド目を先取する。

続く2ラウンド目も1ラウンド目と同様、相手PTを見つけるなり互いに接近する、激しい乱戦での戦いとなったが、今回も「10second」の勢いは止まらない。プレッシャー連打で貴重な回復役であるアークビショップの動きを止めると、その間にソーサラーを沈め、さらに流れるようにアークビショップを撃破するという無駄のない動き。5対3という数の不利に加え、支援を完全に欠いた状態ではアタッカーも攻撃性能を十分に発揮することはできず、次々と「Beach」の面々は戦闘不能に。まさに優勝候補の名に恥じない圧倒的な強さを見せつけ、「10second」が決勝進出を決めた。

3位決定戦

決勝戦の前には、互いに惜しくも敗れた「Belief of Moment」と「Beach」による3位決定戦も実施された。

3位決定戦のマップには中央付近に遠距離攻撃を通す柵がいくつも設置されており、これを挟む形で両チームのじわじわとした遠距離戦が繰り広げられる……かと思いきや、なんと「Beach」は柵を一瞬で乗り越えて一気に「Belief of Moment」へと肉薄、相手PTの構成もほぼ確認しないまま、迎撃の態勢をとられるよりも先に総崩れにさせるという超攻撃的な戦法で1ラウンド目を先取。あまりの試合展開の早さに何が起こったのかを解説陣もすぐには理解することができず、試合終了後には通常の試合のリプレイよりも更に遅い4分の1倍速で、何度も試合のリプレイ映像を繰り返し見て何が起こったかを1つ1つ確認していたほど。まさに相手の不意を突く形で炸裂した鮮やかな奇襲に、客席のプレイヤー達も度肝を抜かれていた様子だった。

一方第2ラウンドでは、セオリー通りに中央の柵を挟む形での攻防から、前衛と後衛が入り乱れての乱戦へと発展する形に。お互いになかなか相手をあと一息の所で倒せない膠着状態となりかかった所で、有利な状況を作っていったのは今回も「Beach」。凄まじい威力を誇るメカニックの自爆技でもあるセルフディストラクションが炸裂したことで一気にダメージレースで有利を作り、瞬く間にソーサラー、ロイヤルガードと「Belief of Moment」側のPLを次々と撃破していくと、勢いそのままに勝利を収める。開発陣が「決勝といってもいいくらいの名勝負」と評するほど白熱した名試合を制し、見事「Beach」が3位の座を手にすることとなった。

初出場の「みゃんどらっ♪」と優勝候補「10second」による決勝戦は、波乱の幕開けに

そしていよいよ、戦いはRJC2015の頂点と決する決勝戦へと移ることに。決勝戦はこれまでとは異なり、5本中3本を先取した方が勝者となる、より実力が反映されやすい長期戦のルールで行われる。

対峙するのは勿論、初出場にして自分達がもっとも得意とするスタイルを確立させ、鮮やかなチームワークで大会を沸かせてきた「みゃんどらっ♪」と、並み居る強豪ギルドを寄せ付けず、前評判通りの圧倒的な強さで勝ち上がってきた前大会覇者「10second」。解説陣は、全てにおいて隙のない「10second」を、今もっとも勢いに乗る「みゃんどらっ♪」が飲み込めるかどうかがポイントになると分析していた。

決勝の舞台となったのは、中央に水場があるものの障害物は少なく、比較的狭いマップ。大方の予想通り、試合が始まるとすぐマップ中央付近での戦闘が開始され、従来の互いの戦術通り、積極的に距離を詰めて攻撃を仕掛ける「10second」を「みゃんどらっ♪」がじりじりと下がりながら迎え撃つという展開になるが、開幕早々にこれまで数々の敵チームを翻弄してきた「10second」の修羅がいきなり落とされるという波乱の幕開け。途中、「みゃんどらっ♪」側のソーサラーが分断され孤立しかかるというピンチに陥るも、これも鮮やかなフォローで救出に成功。5対4の数の有利を維持しながら、メインのアタッカーを欠いた「10second」のメンバーを着実に1人ずつ倒していき、まずは1本目を先取。事前の予想では「10second」が有利だと思われていただけに、この大金星には会場も大盛り上がり。本日1番の大歓声が巻き起こる中、会場のムードは完全に「みゃんどらっ♪」一色となる。

しかし、この雰囲気に飲まれて崩れないのが前回覇者・「10second」の強さ。2ラウンド目も、同様のPT構成で積極的な攻撃に出るという、手痛い敗北を喫した1ラウンド目と全く変わらない戦術を貫き、今度は逆に「みゃんどらっ♪」の命綱ともいえるアークビショップを戦闘不能へと追い込む。敵と距離を取りながらメカニックのアームズキャノンを主なダメージソースとしている「みゃんどらっ♪」にとって、メカニックが状態異常によって足止めをくらってしまうのは非常に厳しい展開。「10second」の修羅を戦闘不能に追い込んだものの、やはりメイン回復役の不在を立て直すことはできず、「10second」が1本を取り返すという熱い展開へともつれ込む。

そして1対1のイーブンで行われた第3戦目、なんとここで、これまでスタイルを一切替えてこなかった「みゃんどらっ♪」がPT構成を変更。大勝負を仕掛けていく。

作戦を察知されないよう開始地点からまったく動かない「みゃんどらっ♪」は、これまで通り果敢に攻めてくる「10second」を待ち受け、新たにPTに加えた、対象を狂乱状態にする効果をもつワンダラーのフライデーナイトフィーバーが炸裂。この奇策がズバリ的中し、狂乱状態へと陥った「10second」のジェネティックとロイヤルガードが戦闘開始から数秒で倒されるという凄まじい展開に会場は大盛り上がり。5対3と「みゃんどらっ♪」が圧倒的有利に立ち、これでもはや勝負は決したかに思えたが、構成が変わったことで、これまで徹底して対策を練られていた「10second」側の修羅が躍動する。

足止めしている間に、まずミンストレルを落とすと、1カ所に固まっていた「みゃんどらっ♪」のメンバーを次々と撃破していく鬼神のような戦いっぷりで、あっという間に戦況を逆転。1度は完全に策にはめられながらも、焦りを見せず柔軟な対応力を見せた「10second」が勝利し、ついに優勝へのリーチをかける。

そうして行われた第4ラウンド、「みゃんどらっ♪」は得意とする従来通りの戦術へと戻し、開幕から突っ込んでくるロイヤルガードを足止めすることに成功するも、攻撃の合間を縫うように迫った修羅へと対処が一瞬遅れてしまう。これにより「みゃんどらっ♪」の最大のダメージソースで、戦術の中心とも言えるメカニックが落とされるという致命的な展開に。火力を失った状態で「10second」が得意とする乱戦へともつれ込んでしまったことでもはや勝負は決しており、まさに王者の風格というに相応しい強さで残りのメンバーを各個撃破していき「10second」が圧勝。2014に続いて「RJC2015」を制し、見事連続優勝という快挙を成し遂げた。

優勝した「10second」は、「勝つことができたのは、応援してくれた皆さんおかげ」と優勝にも慣れたといった雰囲気で、支えてくれた大勢のプレイヤー達へ感謝のコメント。

一方、初出場にして準優勝という一気に有名ギルドの仲間入りを果たした「みゃんどらっ♪」は、「第3ラウンドをとれていれば……という想いもあり悔しい。ただ、どこのギルドが勝ってもおかしくなかったですし、ここまで来られた自分達は運が良かっただけです」と、勝負の分かれ目でもあり1度は有利に立ちながら勝利することができなかった第3ラウンドを悔いつつ、謙虚なコメントを見せる。

見事な戦いを見せてくれた両チーム、そして3位となった「Beach」にはトロフィーと、客席からの盛大な拍手が送られる中、数々の名勝負を生み出した「RJC2015」は幕を閉じたのだった。

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