「蒼き鋼のアルペジオ ―アルス・ノヴァ―」とのコラボレーションの詳細も!「World of Warships 進水式」レポート

ウォーゲーミングジャパンは、オンライン海戦ストラテジーゲーム「World of Warships」の発表会「World of Warships 進水式」を、神奈川・横浜港にて実施した。

「World of Warships」は、Wargaming社が開発・運営を行っているオンライン海戦ストラテジーゲーム。2015年9月からは日本での正式サービスも開始され、近年注目が集まる日本の軍艦も数多く登場することから、早くも日本国内での高い人気を博しているタイトルだ。

今回行われた進水式では、「World of Warships」の今後のアップデート情報や、東京ゲームショウ2015にて発表された、アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」とのコラボレーションに関する詳細が発表された。

会場となったのはなんとクルーザーの船上。
東京湾をクルージングしながらの発表が行われた。
参加者には食事も振る舞われ、戦艦・大和を再現した
巨大ケーキなども切り分けられていた。

アジアサーバーのユーザー数は約30万人!プレイヤーからの質問に柳沼氏が回答

今回のプレゼンテーションを担当したのは、「World of Warships」のアジアプロデューサーを務める柳沼恒史氏。登壇した柳沼氏は、まず最初にプレイヤーから寄せられることの多い質問を公開し、Q&A形式で一つ一つ回答していく。

柳沼恒史氏
柳沼恒史氏

柳沼氏によると、現在の「World of Warships」のアジアサーバーでのユーザー数は30万人で、その中の日本ユーザーの割合は3~4割。当初は兄弟的な関係にある「World of Tanks」をプレイしているユーザーとの重複が懸念されていたそうだが、その傾向はさほど見られず、6~7割は「World of Warships」からの新規プレイヤーとなっているという。

「プロデューサーとしてオススメの艦船は何か?」という、プレイヤーとしては気になる質問に対しては、「Tier5・6に関しては、何かと使い勝手がいいアメリカの巡洋艦と日本の空母がオススメ。Tier7なら、プレイスタイルに応じて能力を発揮してくれる龍鳳です」と回答。しかしこれは氏の個人的な意見であり、今後のアップデートでバランスは変動していくことから、あくまで参考程度のものということを前置いていた。

現在、「World of Tanks」は「Blitz」としてモバイル用にリリースされており、自然と「World of Warships」のモバイル版への関心が寄せられていることについて、現在検討している最中との回答。リリースが決定すれば、開発は当然Wargaming社が行うことになるが、「World of Tanks」のモバイル版と同じ「Blitz」というタイトルはつかないという情報も明かされていた。

一方のアニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」とのコラボレーションに関しては、2015年12月末までのモード公開を目指して開発が進められているという。

まずは新たにコンゴウ、ハルナ、キリシマ、ヒエイの4姉妹に加え、柳沼氏のお気に入りだというタカオの5隻の実装が予定されており、アニメでお馴染みの横須賀港の再現や、艦の意識体である人気のメンタルモデル達も艦長として登場する。現在実装予定のイオナに加え、他のメンタルモデル達のボイスも検討中とのこと。さらにはお馴染みの侵食魚雷のエフェクトなども再現されるという、作り手の愛が伝わってくるような拘りようとなっており、「アルペジオ」ファンにとってたまらない仕様となるのは間違いない。

また、現実世界のリアリティを追求するプレイヤーに向け、アルペジオモードの他にボイスをオフにできる通常モードへの切り替えも可能となるという。

日本語ボイスも披露されたアップデート情報コーナー

最後に、プレイヤーにとってはもっとも気になる、今後に向けたアップデート情報も公開された。

まずポータルサイトの「トレーニング」日本語版の解禁に加え、いよいよゲーム内の日本語ボイスの実装が決定。声は当時の艦長を思い浮かべたいということで、渋さをイメージしたキャスティングが行われたという。会場では実際にゲームで使用される様々なシチュエーションでのボイスも公開されたが、「やっちまったぞ!」という台詞には客席から自然と笑いも起こっていた。

さらには日本の当時の呉を再現するなど、日本版オリジナルとなる新たな港の追加、作戦中に霧や風が発生するなど、何らかの形でゲームプレイに影響を及ぼすような新要素の追加も予定されている。ユーザーからの要望が特に高いという夜戦に関しては、視界が悪化することで戦闘が長期化してしまうという問題をどう解決するかが大きな課題となっているそうだが、現在も検討は行っているとのこと。今後の実装に期待したいところだ。

当然ながら、新たな艦船の追加も決定しており、会場では日本軍の重巡洋艦・利根が発表され、ムービーの上映も行われていた。艦砲の配置の関係上、背面から攻撃されると反撃ができないというアクの強い戦艦でもある利根だが、現在調整が行われている最中であり、ゲーム的に最終的にどのような性能になっているかは、実装まで楽しみにして欲しいとのことだ。

また、名前が違うにも関わらず、顔が同じ艦長が大勢してしまっており、リアリズムを損なっている現状を改善するため、日本人艦長の顔バリエーションの大幅追加も決定。近日中には20前後の艦長が追加される予定で、公式フォーラムでは一般ユーザーから顔写真を募集し、その中から選ばれたものがゲーム中に登場するというユニークな企画も実施される。「World of Warships」の世界に出演することができるという非常に貴重な機会だけに、興味があるプレイヤーは是非とも応募してみて欲しい。

そして10月19日からは、以前から告知が行われていた、ソ連駆逐艦・ドイツ巡洋艦の実装がいよいよスタートする。日本での正式サービスも開始されたことで、より日本のプレイヤーも遊びやすく、アップデートによる更なる進化を遂げていく「World of Warships」。まだプレイしていないという読者は、世界中で愛される至高の海戦ストラテジーを、是非この機会に体験してみてはいかがだろうか。

船内2階に設置された試遊台では、一足先にソ連・ドイツ両国の艦艇の姿を確認することができ、
試遊を希望するプレイヤーで大いに賑わっていた。
食事の前に乾杯の音頭をとる柳沼氏。進水式は終始和やかな雰囲気で行われた。

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