ネクソンが提供するアクションMORPG「マビノギ英雄伝」。12月16日の大型アップデートで実装が予定されている新キャラクター「ヘギー」を、一足先に体験する機会を得たので、そのインプレッションをお届けしていく。
ヘギーは、範囲内の味方を回復・強化する支援系魔法に、幻影を利用した攻撃魔法、ファントムダガーによる攻撃など主に中距離での戦いを得意するバランスのとれたキャラクターだ。攻撃・回復・強化と一通りの役割を1人でこなせるので、状況に応じて様々な形でパーティに貢献できるのが特徴。
「マビノギ英雄伝」の男性キャラクターとしては初の魔法系キャラクターで、中性的なビジュアルをしているのも見所の一つ。ボイスは声優の岡本信彦さんが担当しており、美少年的な外見に加え、美声を存分に堪能できるという、女性プレイヤーにとってはたまらないキャラクターとなっている。
ヘギーの一般攻撃は、「ファントムダガー」を相手へと投擲することで行われる。このファントムダガーが命中すると「幻影の欠片」と呼ばれる小さな光が、10秒間ヘギーの周囲に出現する。この幻影の欠片はスマッシュや回避攻撃であるビジョントラップに合わせ、幻影の魔法弾を発射してくれ、敵から攻撃された時でもダメージを一定量防御してくれる効果もあるという優れモノ。
さらに、集めた幻影の欠片を使った攻撃を当てると、最大6回まで「幻影の気」を獲得することもできる。この「幻影の気」を溜めていくことで、魔法攻撃力の増加、30秒ダメージを受けないと発動する1秒ごとにスタミナの回復(魔法攻撃力も更に上昇)、生命力が30%以下での防御力の上昇と、1秒ごとの生命力の回復という3種類の効果を得られるようになっている。つまり、できるだけダメージを受けないように攻撃しながら、長い間多くの幻影の欠片を出現させ、幻影の気を溜め続けることができれば戦闘を有利に立ち回れるというわけだ。
そこで重要になってくるのが、一般攻撃である「スピリットカッター」の入力タイミング。3回目の攻撃ではダガーで周囲を薙ぎ払う攻撃を行うが、この時にダガーが手元に戻ってくるタイミングで再度攻撃を入力すると、青いエフェクトが出現し幻影の欠片を3個獲得できる。加えて追加ダメージを与える効果もあり、攻撃防御の両方でメリットが大きいので、是非ともタイミングを掴んでおきたいテクニックだ。
これだけを読むと難しそうに思えるかもしれないが、タイミングはさほどシビアではなく、初めて操作した時の筆者が、ある程度適当に連打していてもそれなりに入力は成功しており、しばらく練習するとすぐにコツを掴むことができた程。決してタイミングそのものは難しくないので、アクションが苦手というプレイヤーも安心して欲しい。
他にも特徴的な点として、ヘギーの回避である「ビジョンダッシュ」は、その場に幻影の残像を残しつつ、自らの姿をかき消して移動する特殊な性能となっている。姿がかき消えている間に回避判定があり、もっとも大きな効果として、進路上にいる敵をすり抜けて動く性質をもつ。特に巨大なボスを相手に壁際に追い込まれて逃げ場がなくなってしまった時などでも、苦も無く脱出し態勢を立て直せる。
さらに回避の最中に攻撃を入力することで、その場から飛び退きつつ攻撃を行う「ビジョントラップ」も繰り出せるため、これらを駆使したヒット&アウェイの戦法で距離を維持するように戦うのが重要になりそうだ。ランクが上がると連続使用できるようになるが、つい連打しすぎるとあっという間にスタミナがなくなってしまうので、ゲージの残量にはしっかりと注意を払いたい。
一般攻撃の中で光るのは、周囲に幻影のダガーを発生させつつ敵を薙ぎ払う「サイクロンエッジ」と、そこから連携で繰り出せる「サイクロンクラッシュ」。「サイクロンエッジ」で広範囲の敵を一気に攻撃できる上、「サイクロンクラッシュ」を繰り出すまでの魔法を溜めているモーション中に回避を挟むことで、離れた距離の敵を攻撃することもでき、使い勝手は良好。ヘギーはできるだけ中距離を維持したいキャラクターでもあるので、敵に囲まれてしまった場合などには、この連携をうまく活用して蹴散らしていくのがよさそうだ。
一方、中距離戦での主力となるのは、幻影で作り出されたファントムダガーを投擲する「ファントムシューター」。入力回数に応じてダガーを連射できるのに加えて、攻撃を行いつつ前後左右へ移動することも可能。強力な近距離での攻撃を持つ敵が相手の場合は、これで相手の攻撃の範囲外からじわじわと攻撃していくといい。ほかにもダガーを投擲するアクションには、近接攻撃の後に行える「ライジングショット」、正面に複数のファントムダガーを一気に投擲する攻撃系スキル「スペクトラルスティング」、巨大なファントムダガーを投げる「アルティメットブレイド」など豊富なバリエーションが存在し、状況に合わせて使い分わけていこう。
様々なスキルの中でもユニークな性能をしているのが、幻影の竜巻を一定範囲に出現させ、侵入した敵にダメージを与える「ファンタズマスラッシュ」。命中しても敵の動きを止めることはできないため、素早く動き回る相手に対しては不向きだが、味方と乱戦気味に複数の敵が密集している際や、動きの鈍い敵に対してなら効率よくダメージを与えられる。ややクセはあるが、単体向けの攻撃が多いヘギーの中では貴重な広範囲スキルでもあるので、是非とも使いこなせるようになりたい。
大ダメージを狙う場合は、「エクスティンクションロア」か「インフィニティレクイエム」の出番。「エクスティンクションロア」は幻影の魔法弾を発射し、命中した対象に「幻影の刻印」を植え付けたあと、強力な一撃を食らわせる。どちらも「インフィニティレクイエム」は1度使うとしばらくの間使用できなくなってしまうが、敵を長時間拘束しつつ大きなダメージを与えられる。演出もスタイリッシュで非常にカッコイイので、ここぞの場面で使っていきたいスキルだ。
パーティを支援する魔法として使えるのは、敵を攻撃する度に生命力を回復する効果を得る「ソウルドレイン」、一定期間生命力を自動回復させ、攻撃を受けた場合残っている回復量の50%分のダメージを軽減する「イリュージョンシールド」、範囲内にいる敵からのダメージが減少し、味方の攻撃・魔法攻撃力とスタミナの回復量を上昇させる「インパルスイリュージョン」の3種類。どの魔法も自分と範囲内の味方全てに効果を及ぼすので、なるべく多くの味方を強化できるように意思疎通と位置取りが重要になる。
「インパルスイリュージョン」は対象が範囲内にいる間しか効果がなく、やや使い所が難しいので、敵が動きを止めたり、味方が強力なスキルを使う直前など、いかに展開するタイミングを図るか重要になりそうだ。
今回のプレイでは、「ヘギー」を使っての4人でのパーティプレイなどにも挑戦。全体を通して感じたのは、攻撃も左右のクリック数の組み合わせだけで行える上、敵の攻撃が当たらない安全な位置取りができるため、アクションが苦手であったり、「初心者でも安心して使用できるキャラクターだということ。強化や支援で味方をうまくサポートしつつ、スタイリッシュな攻撃で大ダメージを与えるなど、できることの幅が非常に広いため、上級者がプレイしても楽しいキャラクターに仕上がっている。
12月16日のアップデートの際には、是非いろいろなプレイヤーに、その使い心地を体験してみて欲しい。
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