「ブラウザ三国志」大決戦イベント「制圧戦」が開催!イベントの魅力と今後の展開をプロデューサー・五味一郎氏に訊く

スペシャル

マーベラスは、「ブラウザ三国志」において、本日12月24日より大決戦イベント「制圧戦」のエントリー受付を開始した。新たに実施されるこのイベントの魅力と、本作の今後の展開をプロデューサー・五味一郎氏にインタビュー!

サービス開始から6年目を迎え、老舗ブラウザゲームとなりつつある「ブラウザ三国志」は、自分の城や領地を持ち、三国志の名将たちを携えて国力と領地を拡大していくシミュレーションゲームだ。

この「ブラウザ三国志」にて新イベントが開催されることとなった。題して大決戦イベント「制圧戦」だ。本作の魅力のひとつであるPvPに特化したこのイベントの魅力、そして「ブラウザ三国志」の今後のアップデート内容を、プロデューサーの五味一郎氏にインタビューした。

五味一郎氏
五味一郎氏

――まずは今回実装される大決戦イベント「制圧戦」の概要をお聞かせください。

五味氏:「ブラウザ三国志」は自分のいるワールドの中で楽しんでいただくゲームですが、今回のイベントではこの枠組みを外し、各ワールドのプレイヤーが1つの場所に集まって戦うイベントを行います。

――プレイヤーがひとつの場所に集まるということは、PvPに特化したイベントなのでしょうか?

五味氏:そのとおりです。自分の育成した武将を持ち込んで戦争ができます。初心者から上級者まで、古いワールドのプレイヤーから新しいワールドのプレイヤーまでが、通常とは別のイベント用マップに集まってPvPが楽しめます。

――どれくらいの期間で戦いますか?

五味氏:「ブラウザ三国志」は4ヶ月を1サイクルとしていますが、今回は19日間という短いスパンにその4ヶ月間が凝縮されています。

――19日間というと、だいぶ絞られていますね。

五味氏:普通のサイクルであれば、最初の1週間から1ヶ月間は村を育成していきます。そのあとに陣地を拡大していくフェイズがあって、PvPを楽しむまで1ヶ月から1ヶ月半かかってしまいます。制圧戦では、この1ヶ月をギュッと3日、4日に凝縮し、純粋にPvPを楽しんでいただきます。

既存のワールドですと人間関係もあって、振り切った戦略が取りにくいですよね。また古いワールドでは皆さんが知り合いになっていて、お互いに確認した上で戦いが始まるケースもあったりと、なかなかPvPに特化できなかったんです。

しかし制圧戦では君主名も自由に変えることができるので、今までとは違うワールドの人たちと連携を楽しんだり、やりたい戦が楽しめます。

――しがらみをなくしたイベントになりそうですね。

五味氏:今までも新ワールドをオープンしたり、擬似的にそうしてきたのですが、やはりプレイヤーも今まで育成してきた資産を使って思う存分戦いたいところがあると思います。それに応えようと、腕試しをするイベントを作りました。

――そもそも「制圧戦」を実施することになった経緯や狙いは何でしょうか?

五味氏:通常ワールドの4ヶ月というスパンでは、後半になってやることがなくなってしまうプレイヤーも出てきます。一方で2週間、3週間にわたって夜も眠れないほどPvPをプレイし、仕事のようになってしまう人もいます。

そこで「ブラウザ三国志」の一番おもしろいところであるPvPを気軽に触れるような場所として、以前から仕様を固めていたコンテンツを今回リリースしました。

――イベントの流れはどんなものになりますか?

五味氏:まずイベントに参加するために「エントリー」をしていただきます。もちろん参加せずにメインのワールドに注力するのもありです。エントリー期間が終わると運営側でマッチングを行い、エントリーしたプレイヤーをバランスよく各陣営に分けていきます。

エントリーでは、個人エントリーとグループエントリーの2パターンを用意しており、グループでは最大30名でエントリーできます。旧知の仲間同士で連携したい場合はグループでエントリーし、名前も変えて暴れ回りたいという人は個人でエントリーするなど、使い分けてほしいですね。

――マッチングはどのように行われますか?

五味氏:レベルやランクを考慮しながらマッチングします。

――イベントはどれくらいの人数で行われますか?

五味氏:ひとつのイベント用ワールドの中で、600人 vs 600人の2陣営で戦っていただきます。そのワールドが共通サーバー内で2つ、Yahoo! Mobage内で1つ用意されます。参加希望者が多ければ、ワールドの増設も検討します。

実はもうひとつ仕様があって、持ち込めるカードが100枚に限定されています。たくさんのカードを持つことで可能になっているプレイもありますが、そこがかなり制限されます。

――かなり考えて厳選することになりそうですね。

五味氏:TCGみたいですよね。攻撃カードと防御カードのバランスを考えながら、100枚のデッキを作るようなイメージです。どれを入れるか悩むのもまた楽しいですね。

――100枚はエントリーする際に選ぶのでしょうか?

五味氏:そうです。期間中であれば何回もエントリーできるので、差し替えもできます。例えばグループでエントリーするのであれば、仲間内で持ち込むカードを分担する手もありますね。

――制圧戦ならではのカードの活かし方などありますか?

五味氏:スキルは3つ付けていったほうがいいですね。でないとそのカードの出番が1回だけになってしまうので、とにかくスキルを付けていきましょう。よくわからないスキルでも、何かの役に立つかもしれません(笑)。

――三国志というと3陣営のイメージですが、2陣営にした理由はなんでしょう?

五味氏:3陣営、4陣営も考えたのですが、初開催なのでシンプルな形にしました。3陣営になると、根回しなど戦い方が複雑になってしまうので、最初から戦闘だけを楽しむ形にしました。

とはいえ三国志好きなら、魏に対する呉と蜀の同盟みたいに3陣営でやりたいというプレイヤーも多いと思うので、2回目、3回目には陣営を増やすことも検討していきます。

――参加人数も増やせますか?

五味氏:はい、今回のイベントを経てチューニングの余地が生まれるかもしれません。

――マップの広さは変わりませんか?

五味氏:マップは狭くなっています。通常は1200マス×1200マスなのですが、600マス×600マスに凝縮されます。かなり密になっていますね。

――陣営の勝敗はどのように決まりますか?

五味氏:NPCを撃破して得るポイントで競います。マップに1ヶ所だけある大きなNPCの拠点が200ポイント、20ヶ所ある中規模の拠点が20ポイント、200ヶ所ある小規模の拠点が2ポイントです。合計1000ポイントを取り合い、ポイントの多い陣営が勝ちです。

先にポイントを取りにいった方がいいのか、相手陣営のプレイヤーを攻撃した方がいいのかは、戦略によってだいぶ変わってきますね。何日目に仕掛けるかというのも戦略上のポイントになるのではないでしょうか。

――今までの「ブラウザ三国志」とはかなり異なる遊びができそうですね。

五味氏:ええ、「ブラウザ三国志」の戦争についていけずにやめてしまったり、あまりに暇な期間が長くて離れてしまったりした方にぴったりだと思うので、昔のカードで参戦していただければと思います。

また「ブラウザ三国志」には、まったく戦争をしない“農耕同盟”という同盟さんがいらっしゃいますが、そういう同盟さんもこのイベントで遠慮なくPvPを楽しんでいただきたいです。

――ビギナーのプレイヤーにとってはどうでしょう?

五味氏:始めたばかりのプレイヤーは同盟を組む際に苦労すると思うのですが、制圧戦では最初から敵と味方に分かれた状態で始まりますので、プレイしやすいはずです。

――制圧戦中にカードは入手できますか?

五味氏:できません。カードの入手だけでなく、合成もできなくなっています。持ち込んだリソースだけで戦います。

――村作りも3日から4日に圧縮されるということですが、施設の初期値が上がるのでしょうか、発展速度が上がるのでしょうか?

五味氏:初期値が上がっています。最初から建物が建った状態で、ある程度資源も用意されています。この資源をどう使ってブーストをかけるかが肝になっています。

――プレイヤーのプレイスタイルが問われそうですね。

五味氏:問われますね。弱い兵士を大量に増やして3日目に攻勢を仕掛けるのもいいですし、上級兵をいきなり開発して10日ほど育成するのもいいですし、各々のプレイスタイルを発揮してほしいです。

――制圧戦ならではの施策などは考えていらっしゃいますか?

五味氏:例えばカードを騎兵に限定するなど、通常ワールドではできないようなこともしていこうと考えています。

――兵種を限定すると、逆に新しい武将の使い方が生まれますね。

五味氏:やはり自分がプレイしてきた蓄積もあるので、通常ワールドでは大胆な変更ができないプレイヤーもいると思います。制限が入ることで新たな発見があるかもしれないですね。

――ビギナーのための制圧戦などのお考えもありますか?

五味氏:ランク別とかやってみたいです。まったりしそうですが(笑)。TCGでいう「シールド戦」もおもしろそうです。最初に100枚分の無料ポイントを配布して、引いた武将で勝負してみるとか……。

――おもしろそうですね。制圧戦の参加者への報酬はありますか?

五味氏:勝利陣営にはランキング報酬があり、負けた方にも参加賞を出す予定です。こちらの報酬、参加賞は通常ワールドに持ち帰ることができます。

1回目の制圧戦では、以前のイベントで報酬になったカードを用意しています。ゆくゆくは制圧戦だけで手に入るカードも出すつもりです。

また4日間ごとに期間ランキングも決定し、そちらでも報酬を出すので、例え19日未満で勝敗が決してもログインし続けた方がいいですね。

――制圧戦の開催頻度はどれくらいですか?

五味氏:確定してはいないのですが、断続的に開催する予定です。1回目は初めてということもあり、エントリー期間、マッチング期間を長めに取っていまして、この様子を見て開催期間を決めていきます。

――では第1回「制圧戦」の詳しいスケジュールを教えてください。

五味氏:エントリー期間は2015年12月24日(Yahoo! Mobage版のみ12月22日)メンテナンス後から2016年1月12日正午です。参加者は抽選で決めます。

1月12日から1月14日までマッチングを行い、1月14日から1月21日まで当選確認期間です。この間にグループ内で作戦を立てたり、他に参加するプレイヤーを見てコンタクトを取ったりすることもできます。

そして1月21日正午から2月8日18時まで制圧戦が行われます。

――ちなみに夜間はどうなっているのでしょう。戦い続ける必要がありますか?

五味氏:実は午前2時から午前8時までは制圧戦のワールドにログインできないようになります。攻撃も成功しません。戦争が辛くてやめてしまった人への配慮として、休戦期間を設けています。

制圧戦終了後も、ワールドは1週間ほど開放します。結果を見て報酬を受け取り、「歴史書」で戦いを振り返ることができます。

ちなみに今回の制圧戦には「長坂の戦い」というサブタイトルがついています。

――制圧戦についてたくさんお話を伺いました、ありがとうございます。続いて「ブラウザ三国志」自体の今後の取り組みをお聞かせいただけますか?

五味氏:かなり思い切ったことにはなるのですが、年明けに大々的な仕様変更とバランス調整を行います。

まず同盟員の人数の上限を現在の600から300まで引き下げます。一部の同盟以外にまったく勝機がないワールドもあり、これを解消してよりPvPを楽しみやすくします。

また見張台のバランス調整を行います。現在の見張台は攻めてくる敵の数が丸見えで読み合いが生まれないんですね。下方修正にはなりますが、もう少し見えなくして敵の動きを読む楽しみを作るつもりです。

――GUI周りの変更はありますか?

五味氏:はい、まず敵襲ランプで斥候と攻撃を区別できるようにします。また“敵対”を設定できるようにし、マップ上で色分けして表示させるようにします。

また同盟の中で連携が取れやすくなるように、掲示板などにログのリンクを表示できるよう改修し、攻撃や偵察の状況へアクセスしやすくなるようにします。

そして実は6年間表示していなかったパラメーターがありまして……拠点への攻撃力と、斥候の情報収集力、そして防御力を表示するようにします。

――マップの色分けはかなりわかりやすくなりそうですね。

五味氏:特に初心者のかたは誰が敵で誰が味方か状況がわからないこともあると思います。長く準備してきたのですが、ようやくリリースできそうです。

今期はかゆいところに手が届くアップデートを続けてきまして、その一環としてサポート的なGUIの改修を厚めにやっていきます。

――バランス調整やGUIの変更とかなり大胆にアップデートされるということですが、今後の「ブラウザ三国志」の展望を教えてください。

五味氏:今期はゲームの遊びやすさや楽しさにアプローチをするという目標を立てていました。今後は新しい施設や兵科の追加を検討します。新兵科は制圧戦のイベントマップで初登場しますので、楽しみにしていてください。

――最後にプレイヤーへのメッセージをお願いします。

ぜひ戻ってきてください! 「ブラウザ三国志」では、今まで対応できていなかったところにも、ご要望をいただきながら手を入れてきています。ぜひもう一度戻ってきて一緒にプレイしていただきたいです。

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