カプコンは本日2月4日、東京・秋葉原UDXギャラリー4Fにて、DMM オンラインゲームほかでサービス予定のPC/スマートフォン向けタイトル「ブレス オブ ファイア6 白竜の守護者たち」のリリース記念イベントを開催した。
本イベントは、2月19日にPC/Android版のムラオサ先発テスト(無料テストサービス)、2月24日に同プラットフォームの正式サービスを控える、「ブレス オブ ファイア」シリーズ最新作「ブレス オブ ファイア6 白竜の守護者たち(以下、ブレス オブ ファイア6)」のリリースを記念して開催されたもの。
壇上にはカプコンよりプロデューサーを務める杉浦一徳氏と運営プロデューサーの清川一郎氏、そしてDMMゲームズ代表の片岸憲一氏を迎え、ゲームの概要やDMM オンラインゲームでのサービスに至った経緯が語られた他、ゲストによる華やかな催しも行われた。
歴代ヒロインによるファッションショーを実施!サービス形態も明らかに
イベントが開始となる同時に、ヒロインである歴代のニーナの衣装を身にまとった倉持由香さん、御伽ねこむさん、坂本由奈さん、まゆふぁむさん、茶々助さん、火将ロシエルさんによるファッションショーが行われた。ステージから繋がるかたちでランウェイが設置されており、雰囲気はまさにファッションショーそのものだ。
ファッションショーの終了後は杉浦氏、清川氏の2名が登壇。まもなくのサービスとなる本作のゲーム内容と、今後のサービスに関する展望が語られた。
まずは運営プロデューサーの清川氏がゲーム内容を紹介。最初のキーワードとして挙げられたのが、シリーズ最大の特徴でもある「竜変身」。今作では最大20秒間、全パラメーターが300%アップするという効果があり、発動のタイミングがカギを握るという。
竜変身を行う際には“DP”と呼ばれるポイントを溜めていく必要があるが、そのポイントを効率よく溜めるためにスキルを繋いでいく「スキルコネクト」というシステムも搭載。戦闘中はスキルを繋いでDPを溜め、勝機に竜変身を繰り出して敵を撃破するという流れが基本となるだろう。
そして本作におけるポイントとなるのが、4人でのマルチプレイだ。プレイヤー間の完全同期で楽しめるようになっており、スタミナ無しで何度でも遊べる仕様になっているという。また、マルチプレイ限定で繰り出せる最強奥義「古竜召喚」も紹介。これはラスボス級を瀕死にさせるほどのダメージを与える攻撃になっている。
本作を開発・運営するのは、「モンスターハンター フロンティアG」などPCオンラインゲームをこれまで手がけてきた部署ということで、ロビーにあたる「城下町」にも本格的なオンラインゲーム設計思想を導入。最大100名のムラオサが集結する、スマートフォンで展開するタイトルとしては大規模なロビーとなる。
コンシューマで展開してきたシリーズならではのこだわりとして、10万文字にわたる大長編ストーリーを収録。竜の歌に隠された秘密を紐解く物語が展開するという。
最後に、シリーズ伝統の「釣り」が実装されることも紹介。ルアー・釣り竿も本格実装し、キャスティングや水深、タイミングも重要になるなど、釣りの醍醐味を再現したものとなっているという。
ゲーム内容の紹介は以上となり、続いてサービスに関する概要が公開に。まず最低動作環境についてだが、PCに関しては5、6年前のPCであってもサクサクプレイできるようになっているという。
また、「ブレス オブ ファイア6」の課金モデルについては、杉浦氏が独自のモデルとして「ミッション追加報酬」を軸とすることを発表。ミッションクリア後の報酬について、無料で入手できる基本報酬に加え、課金アイテムでロックを解除することで追加報酬が入手できる仕組みとなっている。
追加報酬で入手できるアイテムは入手前から分かっていることから、社内では「納得課金」と話しているそうで、売上の比重イメージもグラフで紹介。現状のスマートフォン向けタイトルに見られるガチャへの比重を抑える狙いがあり、その比率はミッション追加報酬が半分、次いでガチャ、シングルミッションにおけるスタミナチャージ、アイテム・フェロー所持枠拡張と続く。
また今回、PCとスマートフォンを同期させるクロスプラットフォーム展開をすることについては、移動先ではスマートフォン、自宅ではパソコンといったように、環境に合わせて使い分けてほしいとその理由を説明。併せて、クロスプラットフォームを紹介する動画が公開された。
本作では2月19日から2月23日まで、オープンβにあたるムラオサ先発テストがスタート。データ引き継ぎも可能となっているほか、特典として、遠距離アタッカーの★5フェロー「アミリア」が手に入る。
正式サービス以降のスケジュールとして、4月下旬に大型アップデートを実施することも発表され、そのアップデート内容の一部が公開に。ギルド機能とギルドミッションの実装、フェロー機能の拡張、ストーリーの追加などが予定されているという。
またカプコンIPコラボレーションとして、「バイオハザード」「ストリートファイター」「ヴァンパイアセイヴァー」「デビルメイクライ」「モンスターハンター フロンティアG」「ロックマン」の6タイトルとのコラボレーションを発表。このほかにもアニメなどの大型IPとのコラボレーションも実施予定とのことだ。
ひとしきりの情報が紹介された後は、本作のイメージビジュアルを手掛けるイラストレーターの岸田メル氏からの動画メッセージ、清川氏が出演する新プロモーション映像が公開された。
DMM オンラインゲームでサービスを行うキッカケは?
ゲーム紹介が一段落したところで、杉浦氏は壇上に残り、清川氏と入れ替わりになるかたちで片岸氏が登壇、スクリーン上に映しだされたお題にそって、両氏によるトークセッションが行われた。
「艦隊これくしょん -艦これ-」「刀剣乱舞ONLINE」といったPCブラウザのヒット作に恵まれ、今年で4年目を迎えるDMMゲームズだが、当初はSteamのようなPCプラットフォームを日本で展開したいという思いがあり、その点がブラウザのみならず、クライアント型のPCオンラインゲームを提供することにも繋がっているそう。
その中でも現在はスマートフォン向け市場にも参入していきたいと考えており、その戦略として同氏は現状で1,000万人のユーザーを獲得しているPCプラットフォームを活かして、スマートフォンとの相乗効果で長い間楽しめるゲームを作っていきたいと考えているという。その一つが東京ゲームショウ2015でも発表された「刀剣乱舞ONLINE」のスマートフォンアプリ版だが、今回の「ブレス オブ ファイア6」については同時リリースということで期待していると話した。
DMMでの展開については杉浦氏の打診から話が始まったそうだが、カプコン側がスマートフォンタイトルのサービスとして提案したところ、DMMの強みを活かすためにPCでも展開したいと片岸氏が逆提案し、現在のクロスプラットフォームでの開発が進められることになったとその経緯が語られた。
また、片岸氏からは今作をコンソールから振り切った理由についても質問がおよぶ。杉浦氏は、「ブレス オブ ファイア」シリーズが過去に一度寝かせたタイトルであり、もう一度復活させるためには元気のあるプラットフォームで出したほうがいいという判断があったそう。これについては、杉浦氏の上司で、「ストリートファイターIV」を手がけた小野義徳氏からのアドバイスも大きかったそうだ。
その後は、DMMとして今後、VRへの参入を計画していることが明かされつつ、DMM オンラインゲーム上でサービスされている「かんぱにガールズ」とのコラボレーションが発表。同作のキャラクターがBOF6に登場するということで、こだわって再現されていることが紹介された。
最後は再び登壇した清川氏も加え、それぞれに本作のサービスに向けた意気込みなどが語られ、イベントは締めくくられた。
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