ネクソンがサービスを行っている「アラド戦記」。4月12日に「ナイト」の2次覚醒やギルドシステムの改変に伴う大型アップデートが実施されるので、ここではその内容を一足先にお届けしよう。
4月12日のアップデートでは、全13キャラクターのうち最後となる「ナイト」の2次覚醒が実装される。登場するのは、「エルブンナイト」の覚醒職である「ガイア」と、カオスの覚醒職である「魔神」の2職だ。
また、これにあわせてギルドシステムにも大幅な改変が行われる。ギルド同士で気軽に対戦が楽しめる「決闘」や、ギルドメンバーとパーティを組んで攻略を目指す「ギルドダンジョン」のほか、ギルドに加入していることでさまざまな恩恵が受けられるようになる仕組みなども数多く実装されている。
今回は、「ガイア」と「カオス」のプレイレポートはもちろん、刷新されたギルドシステムにも触れることができたので、その詳細をお伝えしていこう。
スキルを繋げ易くより高火力のコンボを叩き込めるようになった「ガイア」
「エルブンナイト」の2次覚醒となる「ガイア」は、「エルブンナイト」が得意としていた“チェーンラッシュ”による圧倒的な手数の多さをより強化した職業となっている。
「ガイア」の特徴的なスキルは、Lv75で習得する“勇気の盾”だ。このスキルを発動すると、チェーンラッシュコンボ開始時のChain数が3になり、最大Chain数も1増加する。さらにチェーンラッシュそのものの攻撃力を高めてくれる効果もあるので、「エルブンナイト」の難点でもあった“火力を出すまでに時間がかかる”点を補い、最大火力を底上げしてくれる頼もしいスキルとなっている。
また、チェーンラッシュに関連した新スキルとして、Chain数によって威力が変化する“チェーンストライク”も実装された。これはChain数が多ければ多いほど大きなダメージを与えることができるので、今までは適当な高威力のスキルで〆ていたチェーンラッシュコンボのフィニュッシュ技として使い勝手の良いものになりそうだ。
チェーンラッシュ関係ではないものの、Lv80で習得するスキル“自然の憤怒”にも注目だ。本スキルは、前方に攻撃を加えた後に蔓を召喚するというもので、周辺の敵を引き寄せて縛りつける効果がある。一定時間敵をその場に拘束しておけるので、単なる足止めからチェーンラッシュコンボの始動など、幅広い用途に使用できそうだ。
スキル紹介
勇気の盾(習得Lv75)
一定時間チェーンラッシュコンボ開始重複数が3に増加し、最大チェーンラッシュ重複回数が1増加する。また、チェーンラッシュの攻撃力が上昇する。チェーンラッシュのバフ中にのみ使用可能。ほかのスキル使用中にも“勇気の盾”の使用が可能で、キャストなしで即時発動する。
チェーンストライク(習得Lv75)
溜まったチェーンストライクの力を盾に凝縮させ、一撃必殺のダメージで攻撃する。発動時、チェーンラッシュの段階に比例してダメージが増加する。凝縮させた力をすべて消耗するとチェーンラッシュ重複ゲージが解除される。
自然の憤怒(習得Lv80)
盾で敵を攻撃し、蔓を召喚して敵を縛る。生えた蔓は周辺に敵を引き寄せて縛る。
2次覚醒技:トワイライトユニコーン(習得Lv85)
古代の幻獣ユニコーンを召喚し、3回馬上攻撃を行う。フィニッシュ攻撃時にユニコーンが光って広範囲にダメージを与える。
2種類の悪神たちを召喚して戦う「魔神」
「カオス」の2次覚醒となる「魔神」は、デーモンソルジャーとデーモンマジシャンという2種類のデーモンを召喚しながら戦う職業だ。
NPCを召喚して遠距離から戦闘を行う、いわゆる召喚士的なキャラクターではなく、自身もガンガン前線に出張りながらデーモンと一緒に敵を殴り倒していくような性能となっている。
Lv75で新たなパッシブスキル“アテンの化身”を習得することで、プレイヤーキャラクターの背後にアテンと呼ばれる悪神が出現するようになり、既存のスキルを大幅に強化してくれる。
たとえば、スキル“共振”の成功確率が上昇するほか、スキル“デーモンウォール”使用時には障壁を発生させた方向の周囲にいるモンスターを引き寄せる効果を追加してくれる。デーモンのようにアテン自身が能動的に敵を攻撃することはないが、魔神のスキル使用に合わせてさまざまなサポートを行ってくれる、居るだけで効果を発揮してくれる頼もしいパートナーになるだろう。
同レベルで習得するスキル“悪神の指揮”を使用すると、デーモンの行動がより魔神に合わせたものに変化する。具体的には、敵に近づくと自動で攻撃を繰り出していたデーモンたちが、魔神がスキルを使用するとデーモンたちも使用可能なスキルを即時発動するようになるなど、行動が魔神と連動するようになる。
狙ったタイミングで瞬発的に火力が出せるようにはなるものの、これだけではイマイチインパクトに欠ける…という人もいるだろう。この“悪神の指揮”にはもう一つ効果があり、それはスキル“ジェノサイドクラッシュ”によって爆発させたデーモンを復活させてくれるというもの。一度に大きなダメージとさまざまなデバフを付与する“ジェノサイドクラッシュ”のデメリットをノーリスクで解消してくれる有用なスキルなので、瞬間的に火力を上げたい時などは積極的に使っていこう。
一応、“悪神の指揮”発動中であれば何度でもデーモンを復活させることは可能。“ジェノサイドクラッシュ”のクールタイムの関係から役立つ場面は限られてくるので、頭の片隅に留めておく程度に記憶しておくといいかもしれない。
Lv80で覚えるスキル“大乱闘”は、その名の通りデーモンたちと一緒に前方の敵をボコ殴りにするという、発動中の魔神のモーションも相まって茶目っ気たっぷりなものとなっている。しかしながら一見ネタっぽく思える見た目とは裏腹に、発動中は範囲内の敵を硬直状態にするだけでなく、自身は無敵状態になるというかなり優秀な性能にまとまっている。ただし、デーモンソルジャーが3体以上いないと発動することができないので、この一点にだけ気を付けておこう。
スキル紹介
アテンの化身(習得Lv75)
アテンの化身を召喚する。アテンの化身は魔神と精神を共有でき、さまざまなバフを付与する。
悪神の指揮(習得Lv75)
悪神の化身がデーモンソルジャーとマジシャンを直接指揮する。デーモンソルジャーとマジシャンは魔神の動きにより敏感に反応し、追尾する。マップにモンスターが存在する場合、通常攻撃やスキルを使用して攻撃するとデーモンソルジャーとマジシャンが使用できるスキルを即時使用する。また、ジェノサイドクラッシュスキルによって犠牲になったデーモンを復活させる効果が追加される。デーモンたちが死亡する前にかかっていたバフ効果や持続時間などは初期化されない。
大乱闘(習得Lv80)
盾を大きく振り回して広範囲の敵を硬直状態にし、デーモンソルジャーたちと一緒にその領域に飛び込み、乱闘を繰り広げる。大乱闘の発動中は乱闘領域にいる敵に一気に襲いかかる。デーモンソルジャーが一定数以上いる時のみ使用可能。
2次覚醒技:アテン現身(習得Lv85)
異次元に存在する「黒い太陽神」アテンを召喚し、周囲を焦土と化す。
ギルドシステム改変でメンバーとより密なコミュニケーションを
もう一つの目玉要素として、今回ギルド関係のシステムが大幅に改善される。まず、ギルド専用のエリアが設けられ、セリア部屋の右側より入場できるようになった。
ここでは同じギルドに所属するメンバーたちが一堂に会することができる。従来ではこういったギルド専用の空間はなかったので、頻繁にチャットなどをしていても顔を合わせる機会というのはあまりなかったはず。実際にその場で会話を交わすことで、より交流が深まることもあるだろう。
また、各街に点在していた強化機や精錬機などもここに集約されているので、大抵の作業がこの空間で完結するのも嬉しい点だ。
さらに、「ギルド拡張券」「ギルドパーティテレポート」「抗魔力バフ機」など、非常に多彩なギルドコンテンツが追加されている。これに伴い、新たに“ギルドマイレージ”という通貨も実装された。
ギルドマイレージはゴールドによる寄付で貯まることはもちろん、ギルドへの新規加入や出席、適正ダンジョンのクリアなどでも獲得することができる。貯まったマイレージ何に消費するかなど、今まで以上にメンバー間でのチャットが盛り上がりそうだ。
マイレージが貯まる活動 | 貯まるマイレージ数 |
---|---|
ギルド加入 | 100 |
メンバー出席 | 10 |
適正ダンジョンクリア | 10 |
ギルド決闘 | 2~10 |
ゴールド寄付 | 1000ゴールド=1マイレージ ※1日1回、最大100万ゴールドまで |
ギルドマイレージとは別に、新しく「ギルド寄与システム」も実装される。こちらもマイレージと同じように出席や寄付、決闘やダンジョンクリアを行うことでポイントが貯まっていき、月の目標寄与度に到達することで報酬が支給される仕組みだ。目標はギルド全体と個人の2つがあり、報酬はそれぞれギルドマスターとプレイヤー個人に贈られる。
ギルドダンジョン実装!ステータスを底上げできる新アイテム「徽章」に注目
ギルドエリアには、アイテムを販売してくれる2人のNPCがいる。皇室補給兵アンデは、ポーションや各種秘薬、宝珠や材料などを販売している。こちらも貴重な品を取り扱っているのだが、注目してほしいのはもう1人のNPC 皇室派遣員レギンだ。
レギンは、今回新たに登場する徽章というアイテムを取り扱っている。徽章は、ステータスに新設される“徽章”の項目に装備することで、力や知能といったさまざまなパラメーターを上昇させてくれる。装備するだけで効果があるほか、付け替えも自由に行えるので、現状最適な装備を整えている人もさらに自分のキャラクターを伸ばすことが可能だ。
アンデとレギンからアイテムを購入するには、ギルドダンジョンにて獲得可能な「ギルド貢献証書」という特別なアイテムが必要になる。ギルドダンジョンは、ギルドに加入したキャラクターのみが挑戦できる特別なダンジョンとなっており、全部で6つのダンジョンが用意されている。
各ダンジョンには“浄化率”というものが設定されており、同じダンジョンを複数回クリアすることでこの浄化率が徐々に上昇していく。50%まで浄化率を高めると、隣り合ったダンジョンが解放され、すべてのダンジョンの浄化率を一定まで上昇させることで、最終ダンジョンとなる「永遠の殿堂」が解放される仕組みだ。
陰鬱とした雰囲気のダンジョンとなっており、出現するモンスターもレイス系やスケルトン系などが数多く襲い掛かってくる。ダンジョンの最奥にて出会うボスモンスターからは「ここは生きた者が足を踏み入れるところではない」との発言も聞くことができる。また最終ダンジョンとなる「永遠の殿堂」のテキストには、“王子と王女”などの気になるワードも散りばめられており、ダンジョンに設定されたバックグラウンドを考察するのも面白そうだ。
もちろん、ダンジョンの攻略報酬である「ギルド貢献証書」も忘れないように。なお、レギンは一度「永遠の殿堂」を攻略しないとギルドエリアには出現しないので注意しよう。各ダンジョンの獲得可能報酬はダンジョンの入場画面にて確認できるので、周回などを行う際はここを参考にすると良さそうだ。
最後に、ギルド同士で“決闘”を行える「ギルド戦」を紹介する。ギルド戦は最大で4vs4での対戦が可能で、先に相手側のオブジェクトを破壊するか、相手メンバーを全滅させれば勝利となる。ギルド戦では勝者のほうが多くのギルドマイレージを獲得できるものの、勝敗に関係なく両者にマイレージは付与されるので、気楽に決闘が楽しめるぞ。
このギルド戦の特徴的なところは、なんといっても両チームの決闘開始地点後方に敵のオブジェクトがあるということ。つまり、開幕すぐに後ろを振り返れば3秒とかからずに敵のオブジェクトを攻撃できる。
決闘開始からすぐにオブジェクトを殴れるんじゃすぐに決着がついてしまうのでは…と心配する人も多いだろうが、その点は安心してほしい。筆者もそう考えてオブジェクトを殴っていたのだが、これがなかなかに硬いのだ…。2人で全力で殴ったとしても数分かかる上、敵との距離もそう遠くないので、あまりオブジェクトに集中しすぎると後ろからバッサリ!なんてことも。
気軽に遊べる決闘なので、制限時間も3分ほどと短く設定されている。基本的にはさっくりと終えられるコンテンツに作られているが、その分悠長に思案している時間はあまりなさそうだ。速攻でオブジェクトを殴るか、はたまた相手を全滅させるか。もしくは敵のオブジェクトを殴りつつ自分のオブジェクトを防衛しにいくか、手軽に遊べるからこその大味な駆け引きが楽しめるものになっているぞ。
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