ネクソンが運営するアクションMORPG「マビノギ英雄伝」。ここでは、声優・佐倉綾音さんも参加した4月27日実施予定の新キャラクター「デリア」のメディア向け先行体験会の様子を紹介する。
2011年11月30日に日本で正式サービスが開始された「マビノギ英雄伝」。今年で5年目を迎え、当初3人だった英雄(キャラクター)も現在では10人に増加、グラフィックやテクスチャなどもアップデートによってより美麗なものへと生まれ変わり、いまなお進化を遂げているタイトルだ。
そんな本作にて、4月27日に声優・佐倉綾音さんがボイスを務める新キャラクター「デリア」が実装される。これに先駆けて、現在公式サイトでは白と黒、2つのイメージカラーをモチーフにしたデリアに投票し、無償交換できる専用アバターを決める事前キャンペーンも実施中。
ここでは、一足先に触れることができたデリアのプレイフィールを交えながら、体験会の様子や佐倉さんのインタビューを紹介していく。
可憐な見た目通りのかわいさと、裏腹な豪快アクションに注目!
デリアは、とある王国の王女という設定のキャラクターだ。3人の兄王子たちと一緒に多大な愛情を受けて暮らしていたが、男兄弟に囲まれて育ったせいか、昔から騎士の真似事などをして遊ぶ活発な子供だった様子。その性格は王女として可憐に成長してからも変わることはなく、ついには城を飛び出してしまうことに。
騎士になることを夢見て王国を飛び出し、修行へと出かけたデリアは、とあるジャイアント族の里にしばし身を寄せることになる。彼女の騎士に対する真摯な気持ちに感銘を受けたジャイアント族たちは、親交の証としてジャイアント族が扱うにしては小振りな、けれども人が扱うには長大な一本の剣を彼女に授けた。
以来、デリアはこの大剣、バスタードソードを己の獲物として修行を重ね、豪快ながらもどこか優雅さを感じる剣技を身に着けていった。
バスタードソードを扱うデリアの戦闘スタイルは、範囲攻撃から単体への連撃、敵との距離を一気に詰められる移動技など、とにかく多彩な能力を持ったスキルを状況に応じて適宜使い分けていく生粋の近接キャラといった感じ。
デリアは大きな武器を背負っているので、一撃に比重を置いた緩慢な動作のパワーファイターをイメージしがちだが、距離を置いた敵への追撃や危険な攻撃・範囲からの脱出にも使える突進スキル「エレガントフィギュア」を筆頭に、かなり機敏な立ち回りが可能になっている。spaceキーで大剣によるガードも可能なので、どちらかといえばガードとステップによる回避を駆使して敵に張り付き、継続してダメージを与えていくようなキャラクターとなっている。
そのほかのスキルとしては、囲まれた際に有用な多数の敵を一度に攻撃できる「ホワイトローズ」、「エレガントフィギュア」をはじめいくつかのスキルから素早くつなぐことが可能な「ウィスパリングローズ」、ダウン状態の敵に対して強力な追撃を叩き込む「クィーンズグレイス」などがある。
特に「クィーンズグレイス」は、追撃が成功すると視点が切り替わり、特別な演出を繰り広げる。さらに、本スキルはジャイアント族のプレイアブルキャラクターである「カロック」と協力攻撃を行うことが可能なので、これまでとは一味違ったパーティプレイ、ロールプレイが楽しめそうだ。演出はかなり豪快でかっこいい仕上がりになっているので、実装後はぜひ一度試してみてほしい。
またデリアの目玉スキルとして、「ローズクラッシュ」も紹介しておこう。こちらは、現在装備している防具をすべて破壊する代わりに戦闘能力を最大まで高めるという、まさにデリアの戦い方を象徴するような諸刃のスキル。使用すると“闘魂”“鋭利”“気迫”といったバフが付与される。
バフ効果としては、防御力と攻撃速度の上昇やスタミナの継続回復など、非常に強力な恩恵を受けることができる。
また、本作は防具が壊れると、それと連動してキャラクターの見た目も変化する。つまり、「ローズクラッシュ」を使用するとデリアは……こちらも「クィーンズグレイス」同様に特別なカットインが楽しめるので、どのような演出に仕上がっているかは実際に遊んで確かめてほしい。
佐倉綾音さんも参加した体験プレイの様子を紹介!
今回のメディア向け先行体験会では、ソロによるデリアの使用感はもちろん、カロックを含めた新たなパーティプレイも体験することができた。
戦闘に挑む前に、まずは全員でキャラクタークリエイトを行うことに。冒頭でも記したが、本作のグラフィックは5年前にサービスを開始されたタイトルとは思えないほどかなり美麗に作りこまれている。色彩はもちろん、キャラクターの仕草や髪の毛の動きといった細かな部分までナチュラルに仕上げられているので、キャラクターの表情に思わずはっとなってしまう場面もしばしば。
「好きに作ってOK!」という許可も下りたので、仕事を忘れて真剣にディスプレイを睨み続けて数十分…。
結果、巻き髪ツインテール+白髪という完全に趣味丸出しのデリアが完成した。かわいい。
今回のアップデートでは、デリア実装に伴って、上記のように新たな髪形やインナーアイテムなども追加される。追加されるものは“白デリア”と“黒デリア”を意識したものも多くあるので、画像を参考にクリエイトの予習などに役立ててもらえると幸いだ。
クリエイトの途中では、佐倉さんが参加者のキャラクターを見て回る場面も。意外と全員ガッツリ作りこんでいることに驚きつつ、半分近くがツインテールの髪形を選択していることに「やっぱりみんなツインテールが好きなんですねー(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。
ダンジョンへと向かう途中では、ちょっとしたスクリーンショット(SS)の撮影会も展開。温泉に入ったり壺を投げ合ったりと、ギルドの集会のようなオンラインゲームならではの賑やかな空気が楽しめた。
出発前に適度にメンバーと親睦を深めつつ、いよいよダンジョンでのパーティプレイに挑戦。「どんな敵かわからないけど、まあゴブリンとかに毛が生えた程度の相手でしょ!」と高を括っていた筆者だったが…
とんでもないクリーチャーが登場して絶句。腕4本あるんですけど…。
「グラスギブネン」と呼ばれるこのボスは、4本の腕によるバリエーション豊かな攻撃に加えて追尾性のある青い光線、さらには上空に飛び上がってからの急襲など、非常に攻撃手段の豊富な難敵。「ちょっとできますよ」的な雰囲気を出しつつステップやガードで攻撃を回避してみるも、初心者同然の筆者がろくに動けるはずもなく、フィールドには続々とデリアの屍が山積みに…。
掴まれ、投げられ、潰され、叩き付けられながらも全員で蘇生アイテムなどをフル活用し、ひたすらゾンビアタックを繰り返しながら数十分。ボスがダウンする度に「追撃!!」と実際に声を出し合ったり、ついに決着がついた時には小さな歓声を上げるくらい参加者全員が熱中していた。
中でも、佐倉さんは初めて「クィーンズグレイス」の追撃が成功した際には思わず席から飛び上がって喜ぶ一面も見せていた。
11人目の英雄「デリア」が登場し、彼女にまつわるバックストーリーも新たに展開され、さらなる物語の発展が期待できる「マビノギ英雄伝」。今回のアップデートでは、デリアだけでなく、彼女と密接な関係がありそうなカロックにもちょっとした進展が用意されているという。
そのほか、現在実施中の「デリア実装!事前キャンペーン」を含め、さまざまなプロモーションが展開されていく予定なので、この機会に「デリア」と一緒に「マビノギ英雄伝」の世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
デリアは“あざとい可愛さ”が魅力!佐倉綾音さんインタビュー
――今回ボイスを担当されたデリアの印象についてお聞かせください。
佐倉さん:ゲームに実装されているボイスだと基本的には「ハッ!」とか「エイ!」といった掛け声が大きな要素を占めていたので、キャラクター性についてボイスで突き詰めていく機会は、白デリアと黒デリアを演じさせていただいたのが初めてでした。デリアがどういう女の子なのかという、生い立ちが見えるセリフをきちんと把握することができたので、よリ理解が深まったと思います。
――掛け声などのボイスで、ほかのゲームの収録と違った部分はありましたか?
佐倉さん:アクションゲームのボイスを収録させていただく機会はたまにあったのですが、今回は「溜めてから出してください」といった、細かい指示が多かったです。ほかのゲームだと役者側の喉の負担とかも考えつつ、できるだけこちら側から提示したものを受け入れていただいて、気を使わせてしまったかなと思うこともあるのですが、今回は本当に容赦なかったです(笑)。
でも、すごく楽しく収録をさせてもらったと思います。白デリア、黒デリアでは掛け声はなかったのですが、その代わりに意志の強いセリフがたくさんあったので、収録していて「この子、こういう一面もあるんだ」と新鮮な驚きがありました。
――「マビノギ英雄伝」ではキャラクターの衣装にバリエーションがありますが、どういった衣装が好みですか?
佐倉さん:私がプレイしていた時に使っていたのは白デリアの格好でしたが、2回目の戦闘では巫女さんみたいなコスプレ感の強い格好でプレイさせてもらっていて。エレガントで女性が好きそうな衣装があれば、男性が好きそうなセクシーな衣装があったりといろいろなパターンがあって、1人のキャラクターで何パターンも楽しめるのが良いなと思いました。私は個人的にパステルカラーが好きなので、色の薄い格好を好んで着ていました。
――ちなみに、白デリアと黒デリアではどちらの衣装が好きでしたか?
佐倉さん:白デリアが好きでした!
――演じている時も白デリアのほうがより力が入りましたか?
佐倉さん:演じているときは黒デリアのほうが声は抑えめでクールな印象があったのですが、意志の強さみたいなものは黒デリアのほうがより出ていて、白デリアはもう少し天真爛漫で、無邪気な感じでした。覚悟を決めて踏ん張るというのは、黒デリアが強かったですね。
――演じやすさという点ではいかがでしたか?
佐倉さん:どちらも自分のニュートラルではないので難しかったですね。
――「マビノギ英雄伝」で気になったキャラクターはいましたか?
佐倉さん:小倉唯ちゃんの演じているリンちゃんが好きです。ビジュアルがリアル寄りで、実際に動いているのを見ても、ゲームなんですけど現実に近いと思うぐらいに、CGのクオリティが上がっているんだなとビックリしたのですが、そんなリアルな雰囲気のビジュアルから小倉唯ちゃんの声が聞こえてきたら、それはそれできっと素敵だろうなと思って気になっています。
――本日プレイしてみての感想をお聞かせいただけますか。
佐倉さん:オンラインゲームは普段全くプレイしないので、遊ぶまでは不安に思っていたんですけど、みなさんのお力添えをいただきながらプレイして、面白さをちゃんと確認できたと思います。私はゲームパッドを使ってプレイしていたのですが、感覚的に動いてくれるので、ストレスなくプレイできました。
――元々どのようなゲームを遊ばれるのでしょうか?
佐倉さん:ゲーム自体はほとんど遊ばないのですが、誰かがゲームを遊んでいるところとか、ゲームをプレイしているバラエティ番組はよく見ています。自分ではスマホでのパズルゲームぐらいしか普段はプレイしないですね。
――今回のプレイを通して、遊んでみたいと思いましたか?
佐倉さん:思いましたね。操作がめちゃくちゃ複雑で、動かすことに精一杯なのかなと思ったら、初めて触っても思ったより行動できました。攻撃についても、もっとやりこめば難しい動きがたくさんあると思うのですが、そうでなくとも一つのボタンでちゃんと攻撃ができたり、教えてもらえばきちんと動かせそうな感じがしたので、気になるコンテンツになりました。
――マルチプレイのような、みんなで一緒に遊ぶような機会はなかなかないと思うのですが、マルチプレイの感想はいかがでしたか?
佐倉さん:操作はきっと簡単だと思うのですが、動きが複雑にCGが組まれているので、周りの人を見ていると自分とはレベルが違うと思うのですが、みなさんの手元を見ていると、意外とやっている動きは一緒なので、ゲームが上手な人の動きはすごいなあと思いました。私もそうなれたらかっこいいなという憧れ、向上心につながっていました。
――船の上で一緒になって座ったりもしていましたね。
佐倉さん:可愛かったですね(笑)。ああいう楽しみ方もあるんだなと思いました。
――ワイワイ遊ぶようなゲームは好きですか?
佐倉さん:好きですね。一時、マルチプレイのゲームを遊んでいたのですが、基本的に私は戦いに参加しないで、ほかの人に任せて別のところで何かしていました(笑)。そういう人の優しさに触れることができるのも、マルチプレイのいいところだと思います。
――声を出して一緒に盛り上がるのも楽しいですよね。
佐倉さん:ゲームもひとつのコミュニケーションツールだと思うので、これまで触れ合ったことのない人とも仲良くなれる機会があるというのはとても良い場だなと思いました。
――もう間もなくの実装となるデリアを待つ、ファンの方へメッセージをお願いします。
佐倉さん:どうやらほかのキャラクターに比べて動きがあざとかったりと、みなさんの心を掴みにいっているようなキャラクターだと思うので、みなさまが思う存分掴まれていることを願っています。ぜひたくさん遊んで、デリアを強くしていただけたら嬉しいなと思います。
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