セガゲームスは、6月15日に東京・秋葉原のUDX THEATERで「PSO2「地球親善大使」就任式」を開催した。このイベントは、「ファンタシースターオンライン2」のゲーム内に、歌手の小林幸子さんが登場することを記念して行われたものだ。今回はそちらの模様をレポートする。
自分だけのキャラクターを作って、惑星調査隊「アークス」の一員となり様々な惑星を冒険していくオンラインRPGの「ファンタシースターオンライン2」(以下PSO2)。PCやコンシューマー、そしてスマートフォンなど数多くのプラットフォームで展開されている本作。この7月でサービス開始から4周年を迎えるが、登録ID数は400万を超えるなどオンラインRPGでは国内最大級のタイトルとなっている。今年の1月に行われたアップデートのエピソード4では、新たに近未来の地球が舞台として追加された。
イベント開催に先駆けて、本作のシリーズプロデューサーである酒井智史氏が登壇。まずは、ゲームの紹介が行われた。
この「PSO2」ではさまざまなコラボレーションを実施しているほか、ゲーム内でバーチャルライブが行われるのも特徴のひとつだ。今回その新作を作るにあたって、エピソード4で追加された「地球」にちなみ、地球で活躍している実在の歌手のライブを開催したいと考えたという。そこで「地球親善大使」として選ばれたのが、歌手の小林幸子さんだ。
ここで小林さんが登壇。「地球親善大使」の就任式が行われた。
小林さんが「地球親善大使」に選ばれた理由として、「ニコニコ動画やコミケに参加するなど、老若男女、世代を超えて愛されるキャラクターだから」と酒井氏から語られた。「PSO2」にも、境界を越えるRPGというコンセプトがある。そこで、「地球」初のライブを行うキャラクターとして他には考えられなかったという。
就任式に続き、ゲストとしてバーチャルライブで披露する楽曲「ヨーコソ・アークス」の作詞・作曲を担当したビートまりお氏が登壇した。登場するなり「幸子さん、俺思っている以上に緊張しています」と語っていたビートまりお氏。ゲストが増えたこともあってか、和気藹々とした雰囲気の中でイベントが進行していった。
酒井氏によると、小林さんに歌ってもらうことは決まっていたが、どのような楽曲がいいか考えたときにイベントでビートまりお氏に合ったという。そのときに、ビートまりお氏が「PSO2」のヘビーユーザーで小林さんとも顔見知りと言うことがわかり、今回の楽曲制作者に選ばれたとのこと。
ちなみにビートまりお氏と小林さんは、コミケのブースが隣同士だったことから知り合ったという。それ以来、ビートまりお氏の家族を含めて交流があるそうだ。
本人だけではなく、奥さんも「PSO2」にハマっているというビートまりお氏。そのタイトルからオファーがあったとき、ドキドキが止まらなかったそうだ。しかし、大好きな作品であったため、ぜひやらせてくださいと答えたという。
酒井氏はビートまりお氏に対して、テーマ的には「アークス」と「地球」の絆を結ぶ応援歌を作って欲しいと依頼したという。また楽曲的には、小林さんの演歌で培った歌い上げる部分とお祭り的な部分、そして「PSO2」的なダンサブルな部分をすべて合わせて持ったネオ演歌を作って欲しいとオーダーしたそうだ。
それを受けて、ビートまりお氏も「なかなかどうしたらいいんだろう」と悩んだそうだが、ゲーム自体は普段から触れている世界観だったため楽曲自体は作りやすかったとのこと。常日頃から「ラスボス」と呼ばれることの多い小林幸子さん。そのこともあってか、ゲーム内のボスキャラクターのイメージと重ね合わせて、ぽんと作れるなと思ったそうだ。そうして生まれたのが、「ヨーコソ・アークス」である。
今回公開された映像では、まさにラスボス感満載という小林さんがCGで登場。本人いわく「なにが驚いたかというと、(登場する小林さんのキャラクターが)実年齢の半分以下だった」ところだそうだ。
最後に酒井氏からは、「PS02」はオンリーワンのゲームを目指していると語られた。今回のコラボレーションも、同作だからこそ実現したものだ。この小林さんが登場するバーチャルライブは、8月中旬に行われるアップデートで実装される予定だ。それまでの間にもいくつか情報が用意されているということなので、楽しみに続報を待とう!
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