X-LEGEND ENTERTAINMENT JAPANがサービスを予定しているノンターゲティングアクションMMORPG「セブンスダーク」。プロデューサーを務めるComma Wang氏にインタビューした。
本日8月15日より先行テストサービスが開始したアクションMMORPG「セブンスダーク」。今までの同社の作品とは異なり、2.5Dの見下ろし型クォータービューを採用しており、アクション要素に注力した最新作だ。
今回は、開発会社・X-LEGEND ENTERTAINMENT(以下、X-LEGEND)で本作のプロデューサーを務めるComma Wang氏にインタビューすることができた。すでにサービスが行われている台湾の様子や今後のアップデートコンテンツなどについて聞いてきたので、お届けしよう。
――「セブンスダーク」の開発に至った経緯を教えてください。
Comma氏:入社後に「晴空物語」を担当し、その後、「星界神話」のゲームデザインなどを行いました。プロデューサーであると同時にOLでもあり、さまざまなストレスを溜め込んでいたので(笑)、「セブンスダーク」ではモンスターを爽快に倒すことでストレスを発散できるようにしたいと考えていました。
――七つの大罪をテーマに選んだ理由は?
Comma氏:X-LEGENDの今までのタイトルは、神話がテーマになっていましたが、本作では、人の欲望を題材にしています。神様のように遠い存在ではなく、身近にある人の欲望を扱おうと考え、人の感情的なものをストーリーに取り入れることにしました。
――なぜ見下ろし型のクォータービューを採用したのでしょうか?
Comma氏:今までは3Dで開発していましたが、今回は2.5Dのクォータービューを採用しています。台湾では「Diablo3」がとても人気で、弊社でもクォータービュータイプに挑戦したいと思ったんです。社内でも「Diablo3」を遊んでいる人が多く、私もウィザードで楽しんでいますよ。
――クォータービューにする上で苦労した点は?
Comma氏:3Dゲームであれば360度さまざまな角度から見ることができましたが、本作では固定視点になるので立ち位置なども考えながら調整しました。また、広い範囲が見えるようにマップデザインも工夫しています。
――広い範囲を見ることができて戦闘の様子がわかりやすい印象を受けました。キャラクターが小さくなりますが、アバターなどはいかがでしょうか?
Comma氏:たしかに戦闘中はキャラクターが小さくなってしまいキャラクターをじっくりと眺めることはできませんが、かわりにアバターを楽しめる試着室を用意しています。本作ではアクションを重視しているので、スキルを繰り出しながらのボスとの激しい戦闘や、マップに仕掛けられたトラップの要素を楽しんでもらいたいです。
――マップのトラップにはどのようなものがあるのでしょうか?
Comma氏:さまざまなトラップがありますが、地面から飛び出す針や回転しながら炎を吹き出すタワー、天井から岩が落ちてくることもあります。イベントダンジョンには、より多くのトラップを仕掛けているので、みんなでチャレンジしてみて下さい。
――パーティー内で二手に分かれて、別々にトラップを解除していくようなシーンもあるのでしょうか?
Comma氏:はい。たとえば、A組がトラップを解除して、B組がボスを倒すといった感じのものもあります。
――たくさんの武器と職業がありますが、台湾で人気のものは?
Comma氏:武器ではクレイモアが人気で、特にグルグル回転しながら斬りつけるスキルをよく使ってます。PvPでは、その他の武器も見かけますが、やはりクレイモアが一番人気です。職業で人気なのはファイターです。ナイトは回復職ではありますが、PvPでは強く、PvPを楽しんでいる人には人気です。
――Commaさんはどんな組み合わせで遊んでいるんですか?
Comma氏:私はいつもプレイヤーが弱いと感じている職業や武器を使うようにしています。一番弱いと言われていても、自身の腕でクリアできると嬉しいからです。
――プレイしてみてジャンプしたいと感じたのですが…。
Comma氏:たしかにプレイヤーからもそのような意見が届いています。しかし、マウス1つで遊べることを目指していたため、キーボードのキーでジャンプするのは戦闘の邪魔になると考え、今のような形になりました。
――ゲームパッドに対応していますね。
Comma氏:日本仕様としてゲームパッドに対応しました。台湾でも対応していますが、9割以上の人はマウスとキーボードで遊んでいます。ただ、実際に遊んでみるとゲームパッドの方がアクション要素を楽しめると感じているので、普段ゲームパッドでゲームをプレイする人にはおすすめです。
――アクション性が高まったことにより、過去作に比べプレイの難易度は上がったのでしょうか?
Comma氏:戦闘の難易度は上がりましたが、ダンジョンには5段階の難易度を用意しています。自分にあった難易度で楽しむことが可能です。
――サービス開始当初は2人の守護者がいるそうですが、台湾の現状は?
Comma氏:現在、台湾では4人の守護者が実装されています。天才魔法少女のミルトニアと砂漠の踊り子の女の子を追加しています。
――守護者はメインストーリーが進むに連れて仲間になっていくのでしょうか?
Comma氏:メインストーリーで手に入る守護者のほか、イベントで手に入る守護者もいます。さらに、PvPの結果によっては忍者のような守護者ももらえます。
その他、3人の守護者を新たに企画中で、海賊の女の子や僧侶のような守護者が追加される予定です。
――忍者や僧侶なども出てくるんですね。日本のようなダンジョンも追加されるのでしょうか?
Comma氏:桜が咲いているようなダンジョンは現在制作中です。今後も日本のプレイヤーの要望に合わせて検討したいですね。
――ペットシステムはあるのでしょうか?
Comma氏:既存のモンスターやNPCなどがペットとして登場します。ペットは守護者とは違い戦闘に参加してくれませんが、移動速度が向上するといったバフをかけてくれます。もともとはシンプルなペットシステムにする予定だったのですが、日本の運営チームからの提案を受けて、さまざま機能を追加しました。ペット以外にも移動用の乗り物も登場します。
――PvPが楽しめるアリーナはどのようなものになるのでしょうか?
Comma氏:アリーナには、参加者6人が個々人で戦うバトルロワイヤルモードと、3人対3人の2チームで戦うチームモードがあり、腕前を試すことができます。過去作だと入場してからマッチングに数分かかることもありましたが、本作では入場後すぐに戦うことが可能です。マップの計上は、バトルロワイヤル形式が正方形のマップ、チームモードが円形マップとなっています。
その他にも20人が参加できるモードも開発中です。このモードでは、中央の円形のエリアから4方に4本の通路が伸びており、その先に5人で組んだ4チームがそれぞれ配置されスタートします。中央の円形のエリアでは激しい戦いが繰り広げられると思いますよ。
――チームはどのように組むのでしょうか?
Comma氏:過去作では、ランダムでチームを組んでいましたが、本作では事前にパーティーを組んで参加します。ですので、パーティーを組んで戦略を練ってから参加することも可能です。
――ギルド機能はありますか?
Comma氏:はい、もちろんギルドを設立することも可能です。ギルドでは、バフなどをかけてもらえるNPCを設置できたり、ギルド専用のダンジョンでギルドメンバーと楽しむこともできます。ギルドダンジョンのボスを倒してポイントを手に入れ、守護者と交換することもできるようになる予定です。
――ハウジング要素はありますか?
Comma氏:検討中ですが、今現在はありません。
――新たな武器や職業の実装予定は?
Comma氏:台湾では新たな武器として魔銃が実装されており、次は鎌を追加する予定です。魔銃は二丁拳銃ではなく、普通の鉄砲のようなもので遠距離攻撃が可能です。新職業は、狩猟魔法を使うハンターのような職業を実装予定です。
――過去作から継承した良い点と進化させた点はどこでしょうか?
Comma氏:過去作で好評だったクエストやストーリーをスムーズに進められる点と、爽快感ある戦闘は、良い点を損なわないように継承しました。進化させた点はゲーム全体のスピード感です。戦闘のスピードは勿論ですが、NPCとの会話もスピーディーの行えるようにしました。今までは、紙芝居のように進んでいましたが、今回は吹き出し形式になっているので、サクサクと進めていくことができます。
――本作の注目ポイントはどこでしょうか?
Comma氏:守護者がプレイヤーキャラクターのスキルを使える点です。守護者の能力だけでなく、さまざまなスキルとの組み合わせを考えながら楽しむことができます。
――本作はどんな人におすすめですか?
Comma氏:ストレスを発散したい人は是非遊んで下さい(笑)。今までのゲームは、特定の職業に人気が集まってしまうことが多かったのですが、今回は、いろんな組み合わせを楽しめますし、トラップの攻略もとても楽しいので、みんなでチャレンジしてみてください。
――読者へのメッセージをお願いします。
Comma氏:オンラインゲームはプレイヤーと開発者が交流しながら作るものです。私もプレイヤーと一緒にゲームを作っていると考えているので、一緒に「セブンスダーク」を良いゲームにしていきましょう。ぜひ楽しんで下さい。
――ありがとうございました。
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