2017年前半のアップデート内容が一挙公開!「アークスX’masパーティー2016」での「ファンタシースターオンライン2」最新情報&バトルアリーナ試遊レポート

2016年12月17日、新宿のルミネ・ゼロにて開催された「ファンタシースターオンライン2」(以下、PSO2)のオフラインイベント「アークスX’masパーティー2016」。ここでは、そこで発表された最新情報と、来春実装予定の「バトルアリーナ」の体験レポート、イベント終了後に行われた酒井智史氏らへの囲みインタビューの模様をあわせてお届けする。

「ファンタシースターオンライン2」(以下、PSO2)は、セガゲームスが運営するMORPG。PS4/PSVita/PCの3ハードでサービスが展開されており、PS Networkアワードを2年連続受賞するなど、サービス開始から4年が経過した現在も高い人気を集めているタイトルだ。

今回行われたオフラインイベント「アークスX’masパーティー2016」では、最初に今後実施予定のさまざまなキャンペーン情報が発表された。

PS Networkアワード連続受賞を記念して、2016年12月28日から2017年1月4日にかけて、
全てのクエストのレアドロップ率が+100%される。また期間内に「アワード連続受賞おめでとう」と
ゲーム内チャットで発言すると、SG100獲得チケットなどのアイテムを獲得できる。
2016年12月21日には、PS4版のプレイヤーを対象に、PS4用のEP4のキービジュアルテーマの無料配信が決定。
またPS Plusに加入している場合、PS4でログインすると4種類のアイテムを獲得できる
ウェルカムバックキャンペーンも現在開催中だ。
2016年12月21日から実施予定のコミュニケーションキャンペーン第3弾として、
チーム内のチームオーダー達成人数に応じて、トライブースト+100%などのアイテムを獲得できる。
2017年1月1日からは、毎年恒例のお正月限定リバイバルスクラッチも実施予定。
ACショップでは新春運試しスクラッチの他、お得な価格でACを購入できるキャンペーンも。

「PSO2」&「PSO2 es」のアップデート告知では、最新情報がてんこ盛り!

「PSO2」に関する最新情報を発表する「アップデートエクスプレス」のコーナーでは、2017年1月に実装予定の新春記念アップデート「ARKS NEW YEAR CARNIVAL2017」の内容が紹介されることに。

まず毎年恒例の新年イベントとして、WEB連動イベントアークスニューイヤーカーニバルが開催。年越しの瞬間、ロビーに巨大な神社が出現し、おみくじも引くことができる「正月ロビー」や、「シー(新年祭2017)」では、シーのオーダーをクリアすることなどで入手できる「ウェポンズバッヂ2017」を集めることで、入門用に最適の☆12ユニットのほか、新規ロビーアクションやアクセサリーと交換できる。ただしロビーアクションとアクセサリーに関しては他のアイテムより交換期限が短めに設定されているそうなので、注意して欲しいとのことだ。

新チームルームとしては「月面拠点」が新たに登場。これは月面基地をモチーフとしたやや特殊なルームで、ミニゲーム「バルーンコレクト」で他のプレイヤーと競いあい、クリアすれば称号で「ツキ・ノウサギ」を入手可能。月面ならではの特徴として、ジャンプの際に通常のクエストよりも高く飛び上がりゆっくりと落下するという、重力の少なさをゲームの中でも実感できるようなギミックも用意されている。

新スクラッチ「スターシップワルキューレ」では、ドラゴンやミリタリー服をモチーフとしたレイヤリング、
ストーブやかまくらなど、冬にぴったりなルームグッズも追加される。

その他にも、これまで使用率が低かった銃座の上方修正、よりストーリークエストが遊びやすくなる難易度「イージー」や、進化デバイスとしてマグの姿を消すことのできる「ステルス」の追加、「ステルス」の実装にあわせてマグ形態変更パスの値下げが行われる。

また細かな要素としては、レアドロップのブースト時の効果がリザルトで判別しやすくなるのに加えて、ドリンク端末でブーストアイテムの効果を一時的に止めることができるようになった。ブーストアイテム使用中に低レベル帯で遊びたくなった時など、痒いところに手が届いた変更点となっている。加えて、現在の最大30%となっているデイリーブーストの効果が最大50%へと引き上げられる、プレイヤーにとっては非常にありがたい上方修正も行われるとのことだ。

そして待望のギャザリング拡張・改善として、浮遊大陸と海底が追加され、それにあわせて釣りのモーションの高速化が行われる。スキルリングでは、パニックに対する耐性を得る「R/パニックガード」、メイト系アイテムの使用を高速化する「R/クイックメイト」、ロッドシュートの法撃弾が範囲攻撃となり、挙動が変更される「L/Aロッドシュートモード」、ステップ時にJAタイミングが発生するようになる「L/ステップJAコンボ」、ジャストリバーサル成功時に周囲にダメージを与えつつ、一定確率でスタンを付与する「L/ジャストリバーサルB」の5種類が新たに追加される。

期間限定クエスト「混沌もたらす戯神の嘲笑」は、ラスベガスを舞台としたエネミーオールスタークエスト。ここではレアなエネミーである「エスカダーカー」も登場するそうなので、ドロップアイテムを狙いたい場合はチャンスとなる。さらにドロップでは☆13武器「新和風」シリーズや、「ウェポンズバッヂ2017」を入手することが可能となっている。

会場では、1月下旬頃に実施予定のアップデート「ARKS NEW YEAR CARNIVAL2017 Part2」の内容も続けて発表に。

まずメインイベントとして実装される「バレンタインイベント2017」では、やはりバレンタイン仕様のロビーが登場。「バレンタインビンゴ」では、ロビーにいる全ての女性キャラクターに話しかけるというユニークな条件が設定されているとのこと。またTVアニメ「PSO2」から「RINA」「リリカ」「シルバ」の3名もロビーに再登場する。中でも「RINA」のCOを全て達成しておくと、ホワイトデーに何かが起こるのだとか。

新スクラッチ「スウィートラブパッション」では、情熱溢れるレスラーコスチュームから、
「PSNOVA」で大人気となっていたリボンコスチュームも登場する。
第7章での衝撃的なラストの続きとなる、EP4の最終章にあたる第8章の前編もいよいよ配信となる。

期間限定緊急クエスト「チョコレートの行方2017」は、チャレンジクエストのMISSION5をアレンジした、攻略性の高い進行形クエスト。クリア後にはエンペ・ラッピーやイザネカヅチらが登場するようになるほか、おなじみの女性NPCキャラクター達と共闘することもでき、Eトライアルに成功することで「チョコ」をゲットできる。ただしこのチョコには賞味期限とでも言うべき使用期限が設定されているので、注意が必要だ。

オーダーの報酬では「RINA」の具現武装をイメージした新武器迷彩や、新たな☆12ユニットを入手できる可能性があるとのこと。ワイヤードランスやツインダガー、ツインマシンガンの新☆13武器も、コレクトファイルやドロップから入手可能となっている。

その後には、スマートフォンアプリ「ファンタシースターオンライン2 es」(以下、PSO2 es)の最新情報も公開された。

ストーリークエスト第8章「探す道の先」の実装に加えて、アップデート最大の目玉となるのが、本家「PSO2」との連動機能となる新要素「コレクトサーチ」。こちらは「PSO2」本編でセットしているコレクトシートのゲージを、「PSO2 es」からも貯めることができるようになるという非常に便利な機能となっている。ただしサーチは1日に最大6回までの制限があり、最初の1回は無料、2回目以降は有料となり、条件達成後のアイテムの受け取りも「PSO2」の方でしか行えないので注意して欲しいとのこと。加えて、一部チップのコスト調整や、武器のバランス調整も実施されるそうだ。

新たに登場するチップとして、12月24・25日の2日間限定で「アネット[ホワイトクリスマス]」、「セイントフェザー」が、お正月の期間限定として「ジェネ[ニューイヤー]」、「リナ[ニューイヤー]」が登場し、リナはTVアニメ版「PSO2」スタッフ書き下ろしというファンにとっては嬉しい仕様となっている。

他にも、12・1月に追加される☆12ウェポノイドとして、「クラーリタ・ヴィサス」(CV:斎藤千和)と「イデアルシザーズ」(CV:村川梨衣)が実装され、新たなウェポノイドとして「レイディアント」(CV:蒼井翔太)「フレイフィオーラ」(CV:諏訪彩花)「セラータクレイン」(CV:豊口めぐみ)「ビューレイアール」(CV:小林ゆう)といった面々が実装予定。中でも「レイディアント」と「フレイフィオーラ」は、TVアニメ版「PSO2」の主人公とメインヒロインである橘イツキと泉澄リナの具現武装をイメージして生まれたキャラクターなのだという。

TVアニメ版のエンドカードチップや、好評のウェポノイド外伝も配信される予定だ。

加えて、12月下旬に開催予定の緊急クエスト「殲爆の機動要塞」では「PSO2 es」オリジナルの☆13新世武器や、☆12ウェポノイド「イデアルデュオス」(CV:会一太郎)が、1月上旬に開催予定の「新春クエスト2017」では、御守り羽根を集めることで☆12ウェポノイド「ガルウィンド」(CV:立花理香)が、それぞれ入手可能になるという。

インパクト抜群の「ジェネ 抱き枕カバー」が大好評!

「PSO2サテライトinformation」では、今度実施や発売が予定されている、キャンペーン・グッズ情報が紹介されていた。

現在も、対象のアイスを購入することで付与されるポイントでアイテムコードをゲットできる
セブン-イレブン限定の「PSO2」キャンペーンや、ネットカフェからの接続時間に応じて、
アイテムやラッピーパーカーが当たるハッピーラッピーくじに挑戦できる
「PSO2」ネットカフェ冬の大感謝キャンペーンなどが開催中だ。

まずお得な決算キャンペーンとして、2016年12月20日から、WebMoneyキャンペーンの第22弾が実施される。キャンペーン期間中、一回の決済で5000AC以上を購入したユーザーの中から、抽選で135名に、最大50000ポイントのWebMoneyポイントが当たるという豪華な内容となっている。

また今年も「PSO2」は、より良いサービスを提供するためのアンケートを2016年12月26日より実施予定。公式番組とアップデートに関するものの2種類で、回答者には40SGがプレゼントされる。これまでのアンケートは詰問が長く答えるのが大変という意見が多かったようで、今回は短めの設問を中心に、気軽に答えられる内容になっているそうだ。

現在は東京・新宿と大阪・梅田の2箇所で展開されているスイーツパラダイスとのコラボレーション「PSO2 アークスカフェ The Best」が、2017年1月16日から名古屋・スパイラルタワーズでも開催されることが決定。新宿・梅田店とノベルティ自体は同様のものの、全てのアイテムを習得できるよう、開催期間に合わせて一部アイテムの振りわけが変更されているのだとか。

さらに2017年2月には、「PSO2 es」の人気キャラクターであるジェネの抱き枕カバーの発売も決定。イベント会場では早くも実物のサンプルが公開となっており、抱き枕に描かれたNidy-2D-氏書き下ろしの超セクシーなイラストに、客席も大盛り上がりとなっていた。

2017年前半のロードマップが発表され、レベル上限がいよいよ80に!

そしてイベントの終盤では、「PSO2」の5周年を記念して行われるシリーズ初のコミカライズや、2017年前半のロードマップが発表されることに。

シリーズ初のコミカライズの主人公を務めるのは、12年前の「2代目クラリスクレイス=マトイ」。
エピソード0にあたる内容で、「もしもプレイヤーが過去に関わらなかったら」という、
ハードなストーリーが展開されるという。月刊少年エースにて2017年連載開始予定だ。

まず今回発表が行われた新春記念アップデート「ARKS NEW YEAR CARNIVAL2017」の後編として、パーティーを組まないソロプレイヤーが集まって参加できる、4人上限の期間限定マルチクエストや、ソロ用の期間限定緊急クエストが追加される。今回未発表のTVアニメ版「PSO2」キャラクターの再登場のほか、装備の揃っていない初心者の心強い味方である「レイシリーズ」の上位版にあたる「ユニオンシリーズ」が交換ショップへと登場する。詳しい入手方法などは明かされなかったが、とりあえずは現在のレイシリーズを残しておくことが推奨されていた。

春頃に予定されているバトルアリーナ実装アップデート「熱狂せし武闘の宴」では、その名前の通り、以前からその存在が明かされていたバトルロビー&バトルアリーナがいよいよ実装となる。また、今回発表されたスクウェア・エニックスのアクションRPG「NieR:Automata」とのコラボレーションが、同時期となる3月頃に実施される予定とのこと。

引き続きギャザリングやPA・テクニックカスタマイズの拡張のほか、多くのプレイヤーが待ちかねたであろうレベル80への成長もついに開放に。その分、レベル76以降の開放にはかなり厳しめの条件が設定されるという。

そしてその後の大型アップデートとなる「光の果て、幻創の未来」では、エピソード4の最終章となる8章後編の配信と、それに関係した12人用の新たなレイドボスの追加、「ファンタシースター ユニバース」の10周年記念企画の第3弾などが予定されている。またキャラクタークリエイトの追加ではないものの、マイファッションに関係した何らかの新システムの追加も検討しているそうだ。

イベントの最後には、12月24日の18:00~12月25日の6:00頃にかけて「『PSO2』聖夜の12時間ぶっ続け生放送SP」が放送されることが決定。DFガールズやアークス広報隊-NTといったおなじみの面々に加え、会一太郎さん、ニコラスさん、市来光弘さんらゲスト陣が代わる代わる出演し、クリスマスイブの夜を「PSO2」漬けにしてしまおうという番組となっている。

そして2016年12月31日の22:30~2017年1月1日の0:15頃という年越しの瞬間には、「大晦日はゲームで年越しカウントダウン生放送SP」の1コーナーとして、「ドラゴンクエストX」のプロデューサー・斎藤陽介氏、「ファイナルファンタジーXIV」のプロデューサー兼ディレクター・吉田直樹氏、そして「PSO2」のプロデューサー・酒井智史氏&ディレクター・木村裕也氏という、日本を代表するオンラインRPGの開発陣による「オンラインゲームプロデューサー忘年会」が放送されることも明らかに。4人は以前からプライベートでの親交は深いものの、こうして一つの番組で共演を果たすのは初となるとのこと。もう2度とないかもしれない貴重な機会だけに、日本の全オンラインゲーマーにとって必見の番組となりそうだ。

オンライン対戦ゲームにはない駆け引きや、逆転につぐ逆転が楽しい!バトルアリーナ体験レポート

生放送の後にはメディア向け試遊会が開催され、来春実装予定の新コンテンツ「バトルアリーナ」を一足先に体験することもできた。そのレポートをお届けしよう。

バトルアリーナの基本的なルールは、12人のプレイヤーが6対6の2チームに別れ、制限時間内にチームが獲得した総合ポイントが多い方が勝利となるというもの。ポイントは、フィールド中に出現するエンブレムか、相手チームのキャラクターを倒した際に獲得できる。リスポーン(再出撃)の回数には制限がないので、戦闘で敵プレイヤーを倒すのが得意な人はもちろん、戦いが苦手な人でも、エンブレムを回収することでチームに貢献できるというタイプのルールと言える。多人数対戦型のオンラインFPSを遊んだことがあるプレイヤーなら大まかな流れをイメージしやすいと思うが、バトルアリーナにはそうしたタイトルとは味付けがかなり異なった仕上がりとなっている。

詳しく説明していくと、バトルアリーナでは全ての装備が外され、プレイヤー全員のステータスが同じになった状態で試合がスタートし、フィールド上に設置された特定のポイントにアクセスすることで、ランダムで選ばれた武器とPAがセットされるようになっている。一度武器を取得したポイントからは、しばらくの間武器を再取得することができなくなる上、ポイントの使用状態はチーム全体で共有となっているため、目当ての武器が出るまで個人で粘り続けるのはデメリットも少なくない。そのため不慣れな武器を引いた上級者が初級者にやられてしまうという、ある程度の実力差ならひっくり返ることのある運要素が強めに含まれている。

フィールドに配置されているエンブレムは、「自陣側のもの(赤or青色)<敵陣のもの(赤or青色)<マップの中央部のもの(虹色)」という順番で獲得ポイントに差が設けられており、高得点のエンブレムが配置されている場所はプレイヤーが多く集まり、自然と激戦区となるようになっている。これだけだと、相手プレイヤーを多く倒すことができるチームが有利となると思われるかもしれないが、バトルアリーナでは一定時間が経過するごとにポイントで劣勢のチームに近い位置に、最高得点である虹色のエンブレムが出現することがあり、優勢と劣勢が頻繁に入れ替わりやすい。そのため、ワンサイドゲームになりにくく、最後まで手に汗握る展開を楽しむことができる。

生放送でも、ゲストである「なすなかにし」のふたりが2チームに別れて対戦を行い、
来場者と一緒にバトルアリーナをプレイ。白熱した対戦に大盛りあがりとなっていた。

また時間が経過するごとに、武器を取得するピックアップスポットのアップデートが行われ、取得できる武器の性能が上昇していくというユニークな要素も存在する。特に攻撃力の上昇が与える影響は大きく、終盤に行くにつれ激しい攻防が展開されることになる。

なお今回使用できた武器はソード系、ライフル系、ロッド系の3種類。射程は短いが、PAを直撃させればHPが満タンの相手でも一撃で倒すことが可能なほど圧倒的な攻撃力をもつソード、射程が長く連射も効き抜群に扱いやすいが、攻撃力は控えめのライフル、隙は大きいがライフルより攻撃力が高く、トリッキーな動きで不意をつくことも可能だが、強さがテクニックに依存するため運要素がより強いロッドと、それぞれにしっかりと個性付けがされていると感じられた。個人的な感覚としては、攻撃力不足になりがちな序盤~中盤にかけてはソード、攻撃力が上がってくる終盤では、ライフルかロッドで近づかれる前に倒してしまうというスタイルがしっくりときた(武器のバランスなどは、全てバトルアリーナ専用に調整されているという)。

そうした攻撃によってダメージを受けてしまった場合、一定時間が経過すると自動でHPが回復するようになっている。フィールド上にはさまざまな建物などの障害物が配置されているので、その影に隠れてHPを回復することで、粘り強く戦うことも可能。ただしスコア上位のプレイヤーに関しては、その現在地が他のプレイヤーに表示されるようになるため、隠れてやり過ごすのは難しい。ただし、この時狙われやすい状態を逆手にとり、味方と連携して近づいてきた敵を倒す、という作戦に利用することも可能になってくるだろう。

数ゲームのプレイ通して筆者が感じたのは、プレイヤー自身の操作スキル以上に、チーム全体の状況を把握しながらの判断力や立ち回り方が重要になってくるということ。例えば、複数のプレイヤーから狙われて最終的にやられてしまったとしても、その間多くの敵を引きつけたまま時間を稼ぐことができたなら、その間チームはエンブレムを回収しやすくなり、チームに大きく貢献することができる。エンブレムの場所で敵と遭遇した際、エンブレム回収を優先するか倒すことを優先するかのお互いの読み合いなども面白く、互いに攻撃しないままエンブレム回収を優先して回り合うというちょっとシュールな光景も繰り広げられていたほどだ。

対戦後にチームのスコアが表示されるということもなく、ルールを理解して頭を働かせれば、誰かしらチームに貢献できるような作りとなっているので、対戦ゲームにあまり馴染みがないというプレイヤーにも、気軽に遊んでみてもらいたいコンテンツだと感じられた。

最後に、生放送終了後に行われた、プロデューサーの酒井智史氏、シリーズディレクターの木村裕也氏、EPISODE4ディレクターの濱﨑大輝氏の囲みインタビューをお届けする。

――今日はじめてバトルアリーナの方が公開となりましたが、手応えのようなものは感じましたか?

濱崎氏:個人的にはすごく感じています(笑)。遊んでいだいたユーザーの方達からも、他の対戦型コンテンツよりも遊びやすいという好意的な意見を多くいただけていて。ライトな対人コンテンツを作りたいというのが出発点にあったので、そこがしっかりと伝わったことには安心しています。これからしっかりブラッシュアップをして、皆さんの期待に応えられるようにしていきたいです。

酒井氏:すごく手応えはありましたね。対人戦と聞いて、ギスギスしそうになるんじゃないかと心配されている方も多かったと思うのですが、感想を聞いていると、そうした方達からも面白いなと思っていただけたように感じました。もちろんこれだけのバトルアリーナではなく、今後はもっといろいろなものが出てきますので、ユーザーの方々からの意見をしっかり反映させていければと思います。

木村氏:実は今回、テストプレイの募集の時点では新コンテンツとしか告知していなかったこともあって、今まで対人戦のコンテンツを遊んだことがないという方、普段から対人戦をたくさん遊んでいる方の両方がいらっしゃったのですが、そのどちらからもご好評をいただいていて、僕たちとしてはその両方に訴求できるものを作りたかったので安心しました。昔から遊んでいただいている方からは、バトルモードに似ているというご意見もいただいていて、実は最初は「昔のもの(バトルモード)は参考にするな!」と指示をしていたくらいだったのですが、最終的にはそちらに少し寄せた形に落ち着き、落とし所としてはちょうどよくなったのかなと思いますね。

――今回、ユーザーの反応を目の当たりにしながらの発表となったわけですが、反響のあったポイントなどは予想通りでしたか?

酒井氏:そうですね。ちょうどその前に部内のプレイ会などで出ていた意見も反映させて用意していたので、その成果もうまく出たかなと思っています。

濱崎氏:今回の発表は満を辞してというものが多かったかなという所があり、本来は釣りの改善も前回のギャザリング緩和の際に行う予定だったのですが、実装の都合でできなかった部分でもありまして。お待たせしてしまった分、反響も大きかったのかなと。

――バトルアリーナに関して、今回使用できる武器はソード・ライフル・ロッドの3種類で、ステージは森林となっていましたが、これは初期実装と同じ形なのでしょうか?

木村氏:今話せるのは、初期実装通りのところもあるし、増えているところもある……ということくらいでしょうか(笑)。実はまだ見せていない大きな機能が1つ残っていて。ボリューム的なものもまだ全ては見せていないので、少なくとも初期実装の時にはもっとコンテンツとして規模の上がったものをお見せできると思います。今後の拡張に関しては、一度アップデートは考えていますが、その先は環境次第ですね。まずはいろいろ意見なをいただいてから、ロードマップなどでお知らせできればと思います。

――では、ステージのバリエーションに関しても……。

木村氏:まぁ、ステージバリエーションが1つだけというのはないよね、くらいのところで(笑)。

――今回はアークスグランプリの参加者達からも好感触を得たとのことでしたが、バトルアリーナを使った大会も検討されているのでしょうか?

木村氏:今まではユーザーの方々からどう反応があるのかまったく予想がつかない状況だったので、具体的に考えていたわけではなかったのですが、今回の試遊を通して大会として成立する可能性も見えてきたのかなと思います。ただ、大会としてやるにはいろいろと準備をしないといけないので、しばらくは様子を見ながらという形になるのかなと。

――タイムアタックよりは、参加のハードルは低いように感じられたのですが。

木村氏:僕らは逆に難しいと思っていて。運要素も強いので、気軽に参加してもらって本戦出場ということも起こり得るのですが、それで通った人が集まってくれるかという問題があって。地方大会は十分成立すると思うのですが、全国大会として遠くから来てもらって、となるとなかなか難しいのかなと。ただ、個人的にもやりたいし、やれるならやった方がいいよなと思っています。

――現状ではエンブレム争奪戦のみとなっていますが、今後ルールが増える可能性もあるのでしょうか?

木村氏:そういう見え方になってしまっているとは思うのですが、モードに関してはそれほど拡張は予定しておらず、あの形が基本になります。オンラインゲームなので、将来的に拡張もできるようには想定していますが、すぐに新しいルールを実装、というのは申し訳ないですが難しいと思います。

濱崎氏:実装してからのバランス調整が必要になってくる部分もあるので、まずはあのコンテンツを軸にしっかり作っていくつもりです。

――割合としては、普段のプレイにどの程度食い込んでくるのでしょうか?

木村氏:ランクとスコアに応じて報酬が獲得できるというような形式を想定していますが、基本的にはアバターなどの見た目に関するものが中心で、いくつか実用的なものが混じってくるような形になるかなと。

濱崎氏:例えば☆14武器が手に入るとか、プレイする上で必須ルートになるような、強制力の強い位置づけとは考えていないです。強さを底上げする程度のものになると思います。

酒井氏:好きな人はガッツリやるだろうし、そこまでではないという方も、ある程度は継続してプレイしていただけるようなコンテンツにできたかなと思っています。

――本日はありがとうございました。

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