【FFXIVファンフェスティバル2016】パッチ3.5実装コンテンツの紹介や牙狼コラボも明らかとなった第34回PLLをレポート

スクウェア・エニックスがPS4/PS3/PC向けにサービス中の「ファイナルファンタジーXIV」。本日12月24日に東京ビッグサイトにて開催された「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル2016」の、第34回プロデューサーレターライブの模様をお届けする。

本ステージでは、「ファイナルファンタジーXIV」のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と、コミュニティーチームの室内俊夫氏が登壇。

パッチ3.5「宿命の果て」実装コンテンツ特集 Part2として、次期パッチ内容が実機を交えて紹介された。また後半にはゲストとして、雨宮慶太氏が登壇しスペシャルトークセッションが行われた。

パッチ3.5「宿命の果て」実装コンテンツ特集の模様をレポート

まず紹介されたのは、ゲーム内で各種エフェクトや画質を調整する機能だ。こちらの画像はスクリーンショットを加工したものではなく、実際のゲーム内の画面となっている。フレームの加工やノイズの調整、各種エフェクトの追加などが行えるようになるようだ。

また、このアップデートに関連して、ファンブログ「一撃確殺SS日記」でおなじみの”光のお父さん”がテレビドラマ化すると発表された。こちらは現在、絶賛作業中で、キャスト陣/放送局などの詳細は後日発表されるとのことだが、来年の春に公開を予定されている。

そして気になるパッチ3.5「宿命の果て」の実装日が明らかとなった。本パッチはPart1とPart2の2回に分けて実装され、Part1の実装日は2017年1月17日、Part2は3月予定となっている。

ここからは、パッチ3.5で実装されるコンテンツが紹介された。まずはハウジングに関連して、新しい外見のパイッサハウスの実装や新しい家具の「絵画」などが紹介された。また水槽には新しく追加される魚も確認することができた。

新たなメインクエストについてスクリーンショットが公開された。ストーリーとしては、アラミゴ奪還編にむけて物語が核心に迫っていくことになる。イシュガルドに平穏が訪れたことによりアイメリク率いるイシュガルドがエオルゼア同盟に復帰している点や、基調講演でも紹介された「オメガ」がキーワードになるという。

続いて、鬼神ズルワーン討滅戦が紹介された。こちらは実機を使って、実際に吉田氏がズルワーンと交戦。また”落ちる”のではないかと、室内氏が言うと「落ちません」と吉田氏がコメントする。しかし戦いが進むにつれ、フィールドが、段階的に欠けていく様子が映し出された。三闘神のバトルではセフィロトが「大縄跳び」、ソフィアが「脳トレ」というテーマが以前のPLLで話されていたが、今回のズルワーンに関しては「花いちもんめ」がテーマとのことだ。

女神ソフィアは、他の蛮神に比べると易しい難易度であったが、今回は三闘神シリーズ最後ということもあって、今まより”若干”難しくなる。また、ストーリーとしても、レグラや仮面の少年など、世界観の深い部分が明らかになるようだ。

影の国ダン・スカーについても実機を使った紹介が行われた。ストーリーの背景としては、古代マハの神たちが方舟アークに乗って大洪水を回避した、行先として選んでいた地がダン・スカーだ。突入直後の画面は飛空艇の上でのスタートとなり、いきなり手すりが破壊される様子が映し出された。落下による死亡はあるものの、蘇生は可能になっているので、ワイワイ遊んで欲しいとのことだ。

最初のボスを倒すことで、ダン・スカーに上陸することになり、その雰囲気は今までになかったようなゴシック調のフィールドとなっている。また、ダンスカーでは市街地で戦いが行われるため、今までとまた違ったバトルが楽しめそうだ。難易度に関しては。前回のアライアンスレイドである「禁忌都市マハ」と同程度の難易度になるとのことだが、プレイ時間が少し長いのとのフィードバックがあったため、今回はプレイ時間の調整が行われている。

雲海探索ディアデム諸島の大規模リニューアルが行われる。こちらはパッチ3.5 Part1のリリースと同時に現在のディアデム諸島はクローズされ、Part2にて内容が完全リニューアルされたディアデム諸島が再実装される。新しいディアデム諸島ではコンテンツの入り口が「狩猟」と「採集」の2つ目的に分かれての入場となる。また、今までディアデム諸島で取得できたアイテムは別の場所で入手可能になるようだ。

新しくなったディアデム諸島では、風脈を解放する必要はなく最初からフライングマウントでフライトすることができる。また、常に探索目標が表示されており、その目標をクリアすると、新しいクエストがコンテンツ側から提示されていく形となる。プレイヤーはその目標を達成していき、リワードを手に入れることができる。

リワードに関してもリニューアルが行われ、今まで宝箱から直接装備がドロップしていたが、今後は「ロックボックス」というアイテムが手に入る。これはNPCに鑑定してもらうことで、装備かスポイルを手に入れることが可能で、手に入れた装備にはランダムでパラメーターが付与されている。また、この「ロックボックス」はPTメンバーそれぞれに個別にドロップするため、今までジョブ被りにより一部のジョブの得られるアイテムの量に差がある問題も解決される。さらに、モンスター討伐時の宝箱が出現するというシステムは残り、こちらの中身も装備が直接手に入るわけではなく「ロックボックス」が手に入るようになる。

そしてここからが変則要素という前置きがあり、突発的に発生するバトルイベントが多数存在することが明かされた。パーティに指定された目標を達成しながら、このバトルイベントを並行して遊ぶことで追加でリワードがもらえる。また、一定の条件がそろうことで特別レイドとよばれる巨大ボスとのバトルも発生するようだ。最低4PTはいないとクリアできないようなので、発生した祭にはシャウトするなどして、他のパーティとの連携をとる必要がある。過去のMMOにあったような、ダンジョン全体を使った遊びを提供するという意図があると説明された。

最後に、もはや恒例となった実装コンテンツの”ぽろり”も行われた。今回紹介されたのは新しいシーズナルイベント装備と新しい踊りのエモートとなる。特に新しい踊りエモートに関しては今までになかったエフェクトが付くようで、ゲーム内でアイドルグループを結成するなどロールプレイも楽しんで欲しいと述べられた。

今回は、残念ながら用意が間に合わなかったようだが、年明けにはトレーラーも公開されるようなので、期待して待とう。

牙狼コラボなどが明らかとなったスペシャルトークセッションの模様をレポート

スペシャルトークセッションのコーナーでは、基調講演で新アライアンスレイド「RETURN TO IVALICE」のデザインを担当することも明かされた、雨宮慶太氏がゲストとして登壇。まずは氏の経歴が紹介された。雨宮氏といえば「牙狼」シリーズのデザインで有名だが、ゲーム作品のデザインも多く手がけている。

今回「FFXIV」のクリエイターとして参加することになったきっかけを問われると、元々、吉田氏が雨宮氏のファンであることを公言していたのが伝聞式に伝わり、共通の友人を介して知り合うことになったのだとか。吉田氏としては、新しいアライアンスレイドが実装されるときに、世界と戦えるコンテンツにしたいという想いがあり、インパクトのあるデザイン、そしてコンテンツが自分の手を離れることで化学反応が起こることを期待して、雨宮氏へのオファーが行われたようだ。

今回の作画に関しての意気込みを問われた際には、近年のゲームのキャラクターデザインは、立体感や質感などが絡むことで複雑化しているが、根っこの部分では一枚絵のインパクトが重要だと考えており、そういった点を大事にしていることが語られた。また、モノ作りのうえでこだわっている点を訊かれた氏は、ユーザー目線になってどう感じるかというのをいつも考えながら作品を作っており、その上で自分が見たいものを両立させるように意識しているようだ。

吉田氏からのインスピレーションをどこから受けるのかという質問に対しては、煮詰まったときは宇宙人になったつもりで、今見ているものを初めて見るイメージを持つとコメントした。これには吉田氏も、今まで持ったことがない感覚だと、ショックを受けていた様子だった。

トークセッションも終盤に差し掛かり、今回のPLLの締めに差し掛かった際、サプライズとして、動画が一本公開された。こちらの内容は実写の牙狼のダイジェストが流れると、画面が転換し我々が普段見慣れたエオルゼアの画面へと遷移、そしてミコッテ族が突如として牙狼の鎧を纏う驚きの展開の動画となっていた。

動画の公開が終わると、壇上に牙狼の涼邑零役の藤田玲さんが登壇。自信も熱狂的な「FFXIV」のファンであることを明かし、今回の「『FFXIV』×『GARO』」コラボレーションの全容が語られた。

今回のコラボレーションでは「FFXIV」内に牙狼の装備が各ジョブ毎に実装、さらにはコラボ限定のマウントも登場する。全てのジョブにコラボ装備と武器が用意されているようだ。コラボ装備の入手方法はPvPの戦績か、ゴールドソーサーのMGPで入手できるようだが、染色が可能なのはPvPの戦績で手に入る装備のみとなる。また、マウントはポイントでの交換ではなくアチーブによる解放となるようだ。

このコラボレーションで世界観による設定の違いで、女性は鎧を纏えないという牙狼の制約について吉田氏も相当悩んだようだが、牙狼シリーズの原作・総監督を務める雨宮氏が了承を出し、晴れて女性キャラクターでも専用装備を装着することが可能となる。さらに、プレイヤーの利便性を考慮し、コラボ装備は各パーツ毎に分離しているため、他の装備との組み合わせでもコーディネートを楽しむことが可能だ。もちろん造形は雨宮氏の監修を受け、クオリティの高いものになっている。

動画を見た藤田玲さんが吉田氏に、ナイト装備では剣に鞘がついていることと、盾を装備していなかったという、「FFXIV」プレイヤーならではの質問をすると、透明な盾が実装されるということも明らかとなった。この透明な盾をミラージュプリズムして使用することで、ステータスを下げずに片手剣装備の出で立ちを実現することが可能になる。ナイトを使っていたプレイヤーにとっては思いがけず嬉しい発表となった。

こちらの「『FFXIV』×『GARO』」コラボレーションは、1月17日のパッチ3.5と同時に実装される。いち早く牙狼装備が欲しいプレイヤーは今からPvPコンテンツに足繁く通い、牙を研いでおくと良いだろう。

「FFXIV」と「牙狼」両作品のお知らせコーナー

まずは「エオルゼアコレクション2016-2017」が2017年1月24日に発売されると発表された。今回は特に、ゲームの攻略本臭さを捨て、ファッション誌のような構成になっているとのことだ。また、リアル脱出ゲームの福岡公演の開催日もあわせて公開された。

牙狼側からのお知らせとして「牙狼 -DRAGON BLOOD-」が2017年1月16日より放送開始されることが発表された。牙狼スタッフの中にも「FFXIV」プレイヤーが多く、「FFXIV」をプレイしながら作成されたものになっているので光の戦士の皆さんは是非、視聴してみてくださいと、藤田玲さんがコメント。さらに、なんと我らが吉田氏が考案したアイデアも使われているとのことだ。

ステージの最後には「黄金騎士・牙狼&銀河騎士・絶狼」が登場。普段のPLLではなかなか見られない貴重な光景と共に本ステージは幕を閉じた。

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