「ドラゴンズドグマオンライン」ポイントは“長所と短所を割り切る”こと!新ジョブ“スピリットランサー”の立ち回り考察

カプコンがサービス中の「ドラゴンズドグマオンライン」。2016年12月15日に実施されたシーズン2.2アップデートにおいて、新ジョブ“スピリットランサー”が追加された。独自の戦闘スタイルを持つ、本ジョブのプレイレポートをお届けする。

ブリア海岸に漂着した謎の女性“セシリー”との邂逅、そして侵食魔の巣食う“魔赤島”の出現から端を発したシーズン2のメインストーリー。最新のアップデートであるシーズン2.2で、覚者たちはついに新大陸“フィンダム”に足を踏み入れることとなった。

メインストーリーはもちろん、シーズン2.2では待望の新ジョブ“スピリットランサー”が実装された。ここでは、「アタッカー」と「ヒーラー」の能力をあわせ持つ本ジョブを解説。パーティプレイ時などの立ち回り方についての考察も紹介していく。

“スピリットランサー”はどんなジョブ?

スピリットランサーは、先述した通り「アタッカー」と「ヒーラー」の両方をこなせる器用なジョブだ。ロールはヒーラー(いわゆる緑職)ながら、ファイターやウォリアーなどのアタッカー職と一緒にガンガン前線に出張っていけるのが特徴だ。

ジョブ固有の能力として、スピリットゲージ(以下、SG)というものがある。これは敵に攻撃を当てる、もしくは敵の攻撃を回避することで徐々にSGが蓄積されていき、最大まで溜まると自身の能力を一時的に高める「アタックブースト」「ヒールブースト」のいずれかを発動できるというもの。2つのブーストの違いは、以下の通りだ。

アタックブースト

・自身の攻撃範囲および攻撃のヒット数がアップ
・回避距離および回避スピードがアップ

ヒールブースト

・発動時にPTメンバーの状態異常耐性をアップし、体力を大幅に回復
・支援スキルに攻撃力アップの効果を付与
・回避距離および回避スピードがアップ

ブーストは、まさに“「アタッカー」と「ヒーラー」の能力をあわせ持つ”という本ジョブ最大の特徴であり、ブーストの使い方次第で大きく評価が変わるといっても過言ではないだろう。

既存ジョブとの差別化について

ヒーラー職は、現在スピリットランサーを含めて3職存在している。各ジョブの特徴や、出来ることと出来ないことを認識しておくことは大切だ。

ヒーラーの代名詞ともいうべきプリーストは、HPや状態異常の回復はもちろん、味方の攻撃力 or 防御力を上昇させるバフをかけることもできる典型的な支援職だ。支援スキルが豊富かつ非常に優秀なため、攻撃スキルにカスタムスキル枠を割くよりも、純粋に支援に特化したスキル構成が主流なため、ある意味スピリットランサーとは一番住み分けができている職でもある。

回復系のスキルも必ずカスタムスキルに入れておこう。

一方、エレメントアーチャーについては、攻撃も可能でバフやデバフも付与できるという点において、スピリットランサーと役割が被る部分がありそうだ。当然、攻撃できるといってもアタッカー職には及ばないのだが、それを補って余りあるリターンがエレメントアーチャーにはある。カスタムスキルの“連魔弾”は氷属性のスキルであり、敵に当て続けることで一定時間行動を不能にする状態異常“凍結”を付与することができる。

この凍結を軸にした戦闘が非常に強力で、エレメントアーチャーの持ち味であり基本戦術でもある。凍結中は安心して攻撃を当て続けることはもちろん、敵が怒り状態ならノーリスクで揺さぶりを行うこともできる。スピリットランサーを使う上では、エレメントアーチャーの遠距離から安定した攻撃を繰り出せる点だけではなく、敵を凍結させて有利な状況を作り出せるという利点とも並ぶような長所をしっかりとイメージすることが重要になるのではないだろうか。

“スピリットランサー”はどう立ち回るべきか

そして、もちろん“スピリットランサー”にも他のヒーラー職にはない特徴がある。スピリットランサーを使う上で重要なことは、相手の状態に合わせてメリハリをつけて行動することにあると筆者は考える。では、その“状態とメリハリ”とは何か。大型エネミーとの戦闘を想定して解説しよう。

通常時

戦闘開始時など、通常時に第一に意識するべきはSGの蓄積だ。この状態はいわば準備期間で、できればブーストを発動可能な状態まで溜めておきたい。もちろん、ヒーラー職である以上味方の状況には常に気を配らなくてはならない。

状態異常を付与してくる相手との戦闘では、自身を中心に体力回復と状態異常を回復する“キュア・グラスタ”を迅速に展開できるようにしておこう。ハンターなどと比べて、スピリットランサーはDPS(1秒あたりに与えるダメージの数値のこと)を出すことに長けているわけではない。ここでの攻撃の目的は火力を出すのではなく、あくまでも“SGを溜める”という一点のみに割り切ってしまうほうがいい。

近接職の天敵である飛行タイプの敵をあらかじめ処理しておくことも重要。
戦闘をスムーズに行うための、下準備だ。

怒り状態時

意外に思うかもしれないが、敵が怒り状態になったときこそ、スピリットランサーの真価が発揮される。スピリットランサーの長所は、とにかく相手のスタミナゲージを削るのが速いことだ。相手によっては凍結させて全員で揺さぶるよりも早く、敵を疲れさせることができる。

スピリットランサーは、プリーストの“ヒールオーラ”やエレメントアーチャーの“助真の魔眼”と同様、“エイド”の効果範囲に敵を接触させることでシークレットコアを露出させることができる。また、敵にエイドを吸着させることで、すべての発現可能なコアを露出させられる。アタッカー職と一緒に前線でガンガン敵を殴っていけるスピリットランサーは、短時間かつ攻撃で敵のスタミナゲージを削りきる要素を備えているのだ。

スタミナゲージの削りはもちろん、通常時にも積極的に使っていける有用なカスタムスキルが「コル・スパイク」だ。これは霊力を溜めて離れた敵を攻撃し、初段がヒットすることで連続ヒットする追撃が発生するスキルで、スピリットランサーの主力スキルでもある。溜める動作が入るため発生は遅いものの、威力が高く、攻撃距離もハンターの矢の適正距離と同程度なので非常に使い勝手がいい。また、ハンターの矢と違ってほぼ発動と同時に着弾するので、大型エネミーの頭部や腹部など、狙いづらい部位にも当てやすい。LV.6以上で溜め段階が拡張される。

また、これは使用時の所感なのだが、「コル・スパイク」の攻撃判定はかなり広めなのか、照準からずれた敵やコアなどにも、吸い込まれるようにしてヒットする場合がかなりあった。怒り状態の敵には、まずはシークレットコアを露出させてこれをガンガン当てていこう。どの敵でも面白いようにスタミナゲージが削れていき、慣れれば1分前後で敵を疲れさせることができるようになる。

ダウン時

敵がダウンしたら、あらかじめ溜めておいたSGを解放しよう。通常時、および怒り状態時は縁の下の力持ちとして活躍してきたが、ここではスピリットランサーが持つ「アタッカー」の側面を存分に発揮させるタイミングだ。

オススメは、「シュクリス・ブラスト」と「コル・ストルム」のコンボ。「シュクリス・ブラスト」は、プレイヤーが仲間と攻撃すると衝撃波が発生する霊球を設置させるスキル。霊球は攻撃を受けることで霊力が溜まり、手動で起爆させることができる。LV.6以上で霊力最大の起爆ヒット数が増加し、かつ溜まる霊力も増加する。「コル・ストルム」は、前方に連続して攻撃を繰り出すスキル。攻撃回数によって最後の一撃の威力が変化する。LV.6以上で最大攻撃回数が増加。

霊球を発現させる設置型のスキル「シュクリス・ブラスト」
その場で連撃を繰り出す「コル・ストルム」。
ボタン連打で攻撃回数が増加する。

「シュクリス・ブラスト」は霊球の設置、「コル・ストルム」はその場から動かずに攻撃するため、動いている敵には当てづらい。しかし、どちらも出し切った時の威力はかなりのものなので、「アタックブースト」とあわせて最大の火力を叩きだそう。ダウン時にSGが溜まっていないとDPSが大きく落ちてしまうため、通常時の立ち回りは重要だ。

長所と短所をはっきりと切り分ける

これまで記した通り、スピリットランサーは「アタッカー」と「ヒーラー」の両方の役割をこなせるものの、両方の役割を均等にこなそうと考えると、どうしても純粋なアタッカー/ヒーラーに劣ってしまう。

重要なのは、長所をしっかりと意識して行動し、短所になる部分はきっぱりと割り切ってしまうこと。スタミナゲージの削りの性能は他職と比べても目を見張るものがあり、戦闘をよりスムーズに進行させてくれる可能性がある。ここぞという時の爆発力も秘めているため、状況を良くみてその時々にどちらの側面を主張させるかが、覚者の腕の見せ所といったところだろう。

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