「マビノギ」キャラクターが限界を超えて強化！5月17日実装の大型アップデート「MEMENTO」についてGMパースイント氏に聞いた

ネクソンがサービスを行うオンラインRPG「マビノギ」。5月17日に実装される次期アップデート「MEMENTO」について、GMパースイント氏へインタビューを行った。

「マビノギ」は、北ヨーロッパを舞台としたほのぼのとした世界観と、食べ物による体型の変化や年齢による身長の変化など、“生活”を感じられるゲームデザインで愛され続けているMMORPGだ。

4月1日に行われたオフラインイベント「マビノギパーティ 2017」では過去最高の動員を記録するなど、息の長いタイトルながら未だ根強い人気を誇る作品となる。

同イベントでは、5月に次期大型アップデート「MEMENTO」が実装されることが明らかとなった。新NPC“エン”の登場や、新たなダンジョンの追加が言及され、いったいどのようなコンテンツになるのか気になっているユーザーも多いのではないだろうか。

そんなアップデート内容について、GMのパースイント氏にお話を伺うことができた。新ダンジョンの概要や新たなキャラクター強化システム「エコーストーン」について、新スキルの情報などマビノギプレイヤー涎垂の内容となっているので、アップデートに備え是非目を通してほしい。

大型アップデート「MEMENTO」は5月17日実装予定！

5月17日に実装が予定されている「MEMENTO」は、メインストリームとは別軸で新たなストーリーが展開される。NPCイヴォナが“ネア湖”から聞き慣れない楽器の音が聞こえることに気づき、プレイヤーに調査を依頼するところから物語が進行するようだ。

この物語のキーパーソンとなるのが、新キャラクターの“エン”だ。エンは記憶を失っており、この記憶を取り戻すため、そして何故記憶を失ったのかという真相を突き止めるために、プレイヤーは新たに追加されるダンジョン“シードフィナハ”へと赴くことになるのだ。

この一連の流れは4月26日に公開されたプロモーションムービーでも確認することができる。動画の最後にはエンと敵対するように登場する、謎のモンスターの姿も確認できる。こちらも合わせて視聴しておくといいだろう。

新ダンジョン“シードフィナハ”

今回の物語を進めていくことで足を運ぶことになる新ダンジョン“シードフィナハ”は、今までのダンジョンとは少し趣の異なったモノになっている。中でも特徴的なのは、エンの感情に応じてダンジョン内の水位が変化するという点だろう。水位は全部で3種類あり、入場時にユーザーが選択できる。

「マビノギ」のダンジョンはいくつもの小さな部屋が繋がっている形式が多かったが、シードフィナハは開けた構造で屋外での戦闘を楽しむことができる。水位が変わることで攻略ルートも変わる点とも合わせて、新鮮な気持ちで遊ぶことができそうだ。



水位が上がっているときは水上を歩いて進む場面もあるようだ。

ダンジョンに登場するモンスターは、エンの心情を反映してなのか綺麗な色合いのモンスターが多い。これらのモンスターはエンの記憶を象徴していたり、記憶が甦るのを妨げるものもいるようだ。

ダンジョンの最深部には“古代のオルゴール”というオブジェクトが存在する。これは後述する“エコーストーン”絡みのシステムを利用するための建物だ。

シードフィナハは、入場制限なども少々特殊だ。一般的なダンジョンの入場に必要な“通行証”は必要なく、レベルが40に達していれば何度でも入場することができる。

新たなキャラクター強化システム“エコーストーン”

3つのスロットにはそれぞれ違う色の<br />
エコーストーンを装着しなければならない。

3つのスロットにはそれぞれ違う色の
エコーストーンを装着しなければならない。

今回のアップデート以降、キャラクターのインベントリに新しく「エコー」タブが追加される。ここには3つのスロットがあり、“エコーストーン”と呼ばれるアイテムを装着することでキャラクターを強化することができる。

エコーストーンは5種類存在し、装備することで種類に応じた基本ステータスが上昇する。またこの効果で上昇したステータスは既存の1500キャップを突破することが可能だ。それぞれの効果は以下の通りとなる。

エコーストーンの色	上昇する能力
レッド	Strength
ブルー	Intelligence
イエロー	Dexterity
シルバー	Will
ブラック	ライフ・マナ・スタミナ

そしてここからがエコーストーンの本領とでもいうべきか、このアイテム自体を強化することが可能だ。強化をするためには先程説明した“シードフィナハ”にある“古代のオルゴール”までたどり着く必要がある。ここでは、エコーストーンに対して「昇級」「覚醒」「分解」という3つの行動をとることができる。なお、「昇級」は、1回のダンジョンクリアで3回まで行うことができる。

強化について順番に説明していこう。まずは「昇級」についてだ。エコーストーンには1～30までのランクが存在し、このランクを上げるのが昇級となる。ランクを上げることでエコーストーンの効果は強化されていくのだが、上がり幅はランダムなので同じランクのエコーストーンであっても能力に差がでることもあるようだ。この昇級はランクが上がるにつれて成功率が下がっていくものの、失敗したからといってアイテムをロストすることは無いので安心してほしい。

続いて「覚醒」について紹介しよう。エコーストーンは種類に応じて各種才能に対応している。そして対応する才能に応じた特殊オプションを付与するのが覚醒だ。装備品に特殊オプションを付与できる“細工”のエコーストーン版だと思ってもらうと分かりやすいだろう。対応する才能は以下のようになっている。

エコーストーンの色	対応する才能
レッド	近接戦闘、ランス、魔法
ブルー	魔法、デュアルガン、音楽
イエロー	弓術、人形術、生活
シルバー	格闘、忍術、変身
ブラック	錬金術、隠し才能、それ以外の全て

どんなオプションが付与されるか、そしてその数値に関してはランダムとなる。自分の狙った効果の覚醒を引き当てるのは非常に苦労することになるだろうが、その分やりがいのあるものになっている。覚醒をするには、APと後述する触媒が必要だ。

最後に「分解」についてだ。エコーストーンの覚醒を行うのに必要な触媒。このアイテムを入手するためにはエコーストーンを分解しなければならない。触媒にもランクが存在し、高いランクの触媒を入手しようとすると、高ランクのエコーストーンを分解する必要がある。

分解したエコーストーンはロストするため、自分に必要のない色のエコーストーンや、ランクを上げたがあまり能力が伸びなかったものを砕くのがいいだろう。ちなみに「分解」と銘打たれているが、既存の分解スキルとは完全に別なシステムとなっているので、今から焦って分解スキルのランクを上げる必要は無い。

気になるエコーストーンの入手方法だが、ダンジョン“シードフィナハ”をクリアした時の宝箱から手に入る。ダンジョンの難易度によっては最初からランクの高いエコーストーンがポロッと出ることもあるようだ。

一点注意すべきなのはエコーストーンタブに使用期間が存在することだ。使用期間はダンジョン“シードフィナハ”をクリアする度に7日間延長され、最大30日分まで保持される。とくに急いで強化をしないのであれば、週に一度、ダンジョンを攻略すれば永続的に使用することができるだろう。

新スキル「死の舞踏」は移動しながら攻撃する珍しいスキル！

「MEMENTO」のストーリーを全てクリアすると、新たなスキル「死の舞踏」を習得できる。このスキルを使用すると踊りながら周囲の敵を攻撃するのだが、発動中に移動が可能でさらに無敵状態になる、非常に使い勝手の良いスキルだ。ただし、クールタイムは長めに設定されているので、敵に囲まれたときなど緊急回避用のスキルとして使用すると良いだろう。