ゲームオンがサービスを行う「黒い砂漠」では、5月17日にアップデート「神樹の宿りし聖域」が実装される。そこで追加される新エリア「カーマスリビア」を舞台にしたメディア対抗キャノンボール対決が行われた。
突然だが読者の方々は「キャノンボール」をご存知だろうか? かく言う筆者もなんとなくレースのようなものを思い浮かべる程度で詳しくは知らなかったのだが、どうやら出発地点と到着地点だけを決めて、誰が一番早くゴールに到着するかを競う、何でもアリなレースのことを指すようだ。
本作の新アップデート「神樹の宿りし聖域」では新エリア“カーマスリビア”と“9世代馬(幻想馬)”が実装される。これを活用しない手はない! と運営チームが考えたどうかは定かではないがこの2つを組み合わせて、複数のゲームメディアがナンバーワンジョッキーの座を競い合う「メディア対抗キャノンボール対決」が行われることになった。
緑溢れる新地域「カーマスリビア」
緑豊かな大地が続く新地域「カーマスリビア」は、レンジャーやダークナイトの祖先が生まれた神聖な土地だ。ここには自然の恩恵を受諾した街「知恵の古木」があり、獣人族やペリナ・ペリカと呼ばれる鳥など、今まで見たこともないような新種の生物も存在する。なお敵のレベルは58~60程度になるという。
白く美しき翼を擁する「9世代馬(幻想馬)」
9世代馬(幻想馬)は3種類の実装が予定されており、今回はその第一弾としてペガサスタイプの馬が実装される。この馬は、白銀の身体と翼を擁しており、速さや旋回速度などが全てトップクラスの性能を誇る。さらに翼を用いることで二段ジャンプや空中を滑空することも可能。
9世代馬(幻想馬)は、8世代の“駿馬”に対して特別な「訓練」を行い、熟練度が200%まで上がった状態で「覚醒」をすることで入手できる。「覚醒」は失敗することもあり、その場合は熟練度が0%に戻ってしまう。クロン石を使えば熟練度の減少を半分まで抑えることも可能。(消費クロン石:100個)
今回の基本的なルールはいたってシンプルだ。カーマスリビアにある集落をチェックポイントに見立てて、3つのチェックポイントを通過しゴールを目指す。ただ一点、道中のどこかに生息する“カイザーグリフォン”というネームドモンスターのSSを、必ず撮影しなければならない。このモンスターはかなりの強敵らしく、SSを撮影する際には注意が必要とのことだった。これらの条件を満たし、ゴール地点に一番早くたどり着いたメディアが勝利となる。
レースで使用する馬は当然、新たに実装される9世代馬(幻想馬)だ。コースの途中には切り立った崖などが存在するようなので、9世代馬(幻想馬)の滑空スキルを上手く使用するのが勝利のカギとなる。
レースが始まるまで、試運転を兼ねて9世代馬(幻想馬)を動かしてみた。基本的な操作方法などは他の世代の馬と変わらないが、何といっても特徴的なのは大空を滑空できるスキル“風の翼”だろう。滑空方法は少々複雑で、まず移動中に“スペースキー”でジャンプ、そしてジャンプ中に“Eキー”を押すことで翼を生やし空中を滑空する。
この滑空は上昇することができないので徐々に高度は下がるものの、高ささえあれば一気に長距離を移動することが可能になる。ただ、平地などでも連続で使用すれば速度アップスキルとして使用することができた。
今回のテストプレイで使用した9世代馬(幻想馬)が覚えていたスキルは以下の画像のようになっていた。ただし、これはテストバージョンのものなので正式実装時には名称などが一部変わっている可能性がある。
便利だと感じたのが“駿馬の誇り”。未搭乗状態で自動的にHPが回復していくスキルだ。このスキルがあれば多少の攻撃を受けたとしても、放置しているだけで馬のHPを回復することができる。
馬が、キャラが死にまくる!メディア対抗キャノンボールの模様を紹介
9世代馬(幻想馬)の試乗もそこそこに、ついに「メディア対抗キャノンボール対決」が開始されることに。
レースは運営チームのファンファーレ(肉声)でスタート。まずはスタート地点である“カポック警備所”から“バルタラ-修練の祭壇”を目指すルートだ。バルタラ-修練の祭壇は山の上にある集落なので、ちょっとした登山気分を味わうことができた。
バルタラ-修練の祭壇に無事到着したが、ここからがレース本番。次のチェックポイントである“レモリア中部キャンプ”は山のふもとにあるので、9世代馬(幻想馬)の滑空スキル“風の翼”を使用する必要がでてくる。
しかし、これがかなり鬼門のようだった。というのも、筆者は道中ウロウロしながら進んでおり、この段階での順位は最下位だったのだが、すでに滑空で下山を試みた他のメディアからは「馬が死んだ!」という悲鳴があちこちから上がっていたのだ。聞くところによると、うまく滑空状態にならないと落下ダメージで馬が死んでしまうようだった。
後から挑戦する利点を生かして、慎重に方角を定めていざダイブ! なんとこれが功を奏し、見事下山に成功! したのだが……。
100点満点と言ってもいいぐらい完璧な滑空をすることができた筆者。「いや~、この勝負もらっちゃいましたね!」などと調子に乗っていたところ、着地した場所には運悪くモンスターが跳梁跋扈しており、呆気なく死亡。勝負は振り出しに戻ってしまった。
近くの村で復活し、次に目指すのは最後のチェックポイント“影の樹の森”だ。しかしここで1つの懸念点が浮上してくる。そう、未だ“カイザーグリフォン”に出会えていないのだ。このまま件のモンスターに出会えないまま、ゴール地点に辿り着いてしまうのは避けたい。ということで、ここで一旦“カイザーグリフォン”の捜索に乗り出すことにした。
今回のレースは、マップ中央にある“ナバン草原”を中心にぐるりとチェックポイントが設置されている。つまりこの草原、かなり怪しいのだ。レモリア中部キャンプからは比較的近いため、タイムロスにもなりにくい。早速、ナバン草原へ足を運んでみることにした。
ナバン草原は木々が生い茂っている「カーマスリビア」の中でも開けたエリアで、馬で駆け抜けるのがかなり気持ちいい場所だった。アップデート後は、ぜひ自分の愛馬と共に訪れて、思う存分駆け巡ってみてほしい。
しばし目的を忘れ、ナバン草原を駆け回っていた筆者。しかしふと我に返ってみると、この草原、かなりモンスターが多く、プレイヤーを積極的に攻撃してくることに気づいてしまったのだ。
何度か倒されて戻ってを繰り返している内に、ついに念願の“カイザーグリフォン”を発見! 倒されながらもなんとかSSの撮影に成功した。
最後のハードルであるSSの撮影も終え、後は“影の木の森”を抜けてゴール地点の“知恵の古木”へたどり着くだけだ。しかしこの土壇場で、またもやアクシデントが。死に戻りをくり返し過ぎたせいで、馬を復活させる資金が尽きてしまったのだ。
しかし、もうゴールは目と鼻の先。キャラクターの身ぐるみを剥いで店売りする方法も考えたのだが、それはコンプライアンス的にまずいので、このまま徒歩でゴールへ向かうことに。「カーマスリビア」は、緑豊かな地域なので野生動物たちも数多く生息しておりその旅路は困難を極めたが、なんとかゴール。2位という好順位で「メディア対抗キャノンボール対決」を終えることができた。
大盛り上がりの中行われた今回のメディア対抗キャノンボール対決。レースという特性上、じっくりとカーマスリビアを見て回ることはできなかったが、今までの「黒い砂漠」には無かった雰囲気のエリアとなっており、実装後はゆっくりと観光したいと思ってしまった。
また9世代馬(幻想馬)に関しては、そもそも前提となる8世代馬を育成すること自体が困難なので、実装後すぐに体験できるプレイヤーは少ないかもしれない。しかし、苦労に見合った十分なポテンシャルを持っている馬なので、ブリーダーの方々はぜひとも育成に挑戦してみてはどうだろうか。
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