アクティブゲーミングメディアは、「アトム:時空の果て」を、Steamにて配信すると発表した。
Astroboy:Edge of Time/アトム:時空の果て
本作は、有名クリエイターたちにリメイクされた、手塚治虫のキャラクターたちが繰り広げるデッキ構築型カードゲームで、オリジナルストーリーモードやトーナメントバトルといった機能が多数あり、ゲーム上級者から初心者まで楽しめるカードゲームとなっています。
2017年6月に世界最大のPCプラットフォーム・Steamにおいて日本語・英語版を全世界に向けて展開することを発表いたします。現在、カミングスーンページを公開しております。
「ブラック・ジャック」「どろろ」「マグマ大使」「火の鳥」、そして「鉄腕アトム」……。2018年に生誕90周年を迎える物語の天才・手塚治虫の作品は、世界中に数多くのファンが存在しています。
これらの作品群が、この先さらに100年、200年と全世界で愛され続けるように、他メディアへ展開し、新たな世代へリーチし、手塚作品へ触れるきっかけをつくるべく、手塚作品をベースにした新たなゲーム作品を開発いたしました。
本作は、主旨に賛同いただいた手塚作品を愛するクリエイターに、時代に合わせてキャラクターをリメイク・リファインいただき、今この時代にこそふさわしいキャラクターを構築し、手塚作品を知らないような若い世代にも改めてその魅力を伝えていくものです。
ゲームシステム
本作は、一対一で対戦するカードバトルゲームで、対戦相手のHPを0にした側の勝利となります。30枚のカードで構築されたデッキを互いに持ち、「クアンタム」というポイントを使ってカードをフィールドに配置することができます。
フィールドにはアタックゾーンとなる“エンフォーサー”とサポートゾーンとなる“ガーディアン”があり、エンフォーサーに配置しない限り攻撃することはできず、またガーディアンがいる限り、直接プレイヤーのHPを減らすことはできません。
原作の設定に応じて設定された、各カードのさまざまなスキルを生かし、戦略を練る必要があります。
ストーリー
舞台は未来都市「スプロール」。かつて、宇宙を滅ぼさんとする大災害がおき、世界は壊滅状態に陥った。その時、「プリズム」と呼ばれる未知なる力によって、生命の灯火が消え去るその寸前に、時空の果てに漂う未来都市に一瞬にして転送され、生命は救い出されたのだった。
スプロールの市民たちは、新たな社会で互いに結束し合い、平穏な時が流れることとなった。そう、闇の王、ゴアの侵略が始まるまでは……。
アトムやマグマ大使をはじめとするヒーローたちは結集し、力の限りを尽くしてゴアと戦った。その戦いの最中、「サマナーズ」と呼ばれる、新たなタイプのヒーローが現れた。彼らは驚くべきアイテム「カード」を駆使し、さまざまな軍団を生み出したのだ。
しかし、その闘いの代償は大きかった。今やマグマ大使は駆動せず、政府が急きょ建造したドッグに覆われ、都市の中心核で深い眠りについている。また、希望の星であるアトムに至っては全くの消息不明となっていた。
ゴアの侵攻に人々の心が押し潰されんとする今、この「スプロール」に一人の人間が降り立ち、物語は大きく動きはじめる。
そう、それこそが、あなただ。
プロジェクトメンバー(敬称略)
プロジェクト監修:手塚 眞
ヴィジュアリストという肩書きで、映画監督など映像全般に関わるクリエイター。有限会社ネオンテトラ代表取締役、株式会社手塚プロダクション取締役。
ゲーム内音楽:山岡 晃
ゲームミュージックを初めとする作曲家、音響監督、ゲームデザイナー。サイレントヒルシリーズの音楽制作で知られる。
メインテーマ:ジョルジオ・モロダー
アカデミー賞を3度受賞する、ディスコの父と呼ばれる世界的作曲家。
キャラクターリメイク
ボイスキャスト(敬称略)
島﨑信長 主人公男 | 佐藤聡美 主人公女 |
沢城みゆき アトム/アトラス | |
関智一 お茶の水博士 | 小林ゆう どろろ |
小山茉美 火の鳥 | 柴田秀勝 ゴア |
神谷浩史 ブラック・ジャック | 中村悠一 百鬼丸 |
中井和哉 マグマ大使 | 置鮎龍太郎 デッドクロス殿下 |
全世界展開に向けてのコメント
手塚眞氏
1950年、手塚治虫は日本で「鉄腕アトム」をマンガで生み出しました。1963年にはアニメとして世界で放送され、キューブリック、スピルバーグといった映画監督たちも影響を受けました。そして2017年、そのアトムがまったく新しいビジュアルと新しいストーリーによる世界的なゲームとして誕生したのです。
新時代のアトムを皆さん楽しんでください。いつかこれがアニメになったりハリウッドで映画化されたり、広がってゆくことを期待しています。
サイバーコネクトツー代表取締役 松山 洋氏
サイバーコネクトツーでは“デッドクロス殿下”と“アトラス”という非常に重要なキャラクターを2体デザインさせていただきました。それぞれ“悪の強さ”と“破壊兵器”というコンセプトでデザインしています。
ゲームも非常に戦略的で中毒性の高い遊びになっています。日本が誇る手塚治虫の世界、そして「アトム」の世界観が全世界で展開されることにドキドキしています。行け!アトム!
山岡晃氏
「りんご」と聞けば、誰しもが同じ絵を想像するように「アトム」と聞けば、日本人はほぼ全員同じ絵を想像するであろう。そんな巨大なタイトルに携われた事はこの上ない幸せである。
そして自分にとっては、もう一つ。ジョルジオモロダーと一緒に参画できた事だ。私に多大なる音楽の影響を与えた、その方だ。ひょっとしたらジョルジオと名前を並ばせてもらった事の方が昇天に値するかもw
といった感じで、制作に携わっていた自分が誰よりも早く、誰よりも楽しんでいた事は、ある意味申し訳なくも感じるほどである。が、ここにこうしてSteam版として世にこのタイトルがリリースされ、みんなが同じようにこのゲームを楽しむ事で、この罪悪感も軽減されるような気分だ。ぜひ楽しんでください!
グラスホッパー・マニファクチュア 須田剛一氏
手塚治虫作品は僕の血となり身体に流れています。偉大なるブラック・ジャックを指名されて、恍惚と不安我にありの心境でこのプロジェクトに参加しました。
天国の手塚先生に届くよう、グラスホッパーの能丸督之と精一杯のイラストを仕上げました。このゲームで手塚作品、そして手塚キャラクターの魅力がより多くの世界中のゲーマーに届くことを楽しみにしています。
SUDA51
グラスホッパー・マニファクチュア 能丸督之氏
ブラック・ジャックのキャラクターたちはとても人気があって、皆さんの頭の中に固定されたイメージがあると思います。須田のコンセプトをベースにできるだけそのイメージを覆す新鮮なイメージを目指しました。
キリコ:原作でのどこか後ろ暗く儚い印象を保ちつつ、須田から提案された中性的でノーブルな印象をプラスして描きました。全体的に彩度を抑え、白と黒を多く使い、コントラストを強めに仕上げました。
ピノコ:須田からの原作とは裏腹にやや無表情で凛とした印象を作りたいという提案を元に、恐ろしく生々しい人形を念頭に描きました。本作のダークな世界観に合わせて、原作でまれに見せる大人の女性への憧れやそこに至ることができない悲しみのようなものを、表現しようとしました。登場場面の多くは明るくかわいくにぎやかなキャラなので、そこが好きなファンの方には好きになってもらえないかもしれませんね。
ブラック・ジャック:キリコを先に描き、後にブラック・ジャックに取り掛かりましたのでキリコとは対照的に情熱的でワイルドな雰囲気を出そうとしました。ポーズや背景の直線的な部分を少なめにし、キリコより色を多めに使いました。須田からはもっと激しい設定を求められましたが、少々大人しく仕上がっています。
Copyright (C)Tezuka Productions. Copyright (C) 2015-2017 Active Gaming Media. All Rights Reserved