手に汗握る“ザ・フィースト”の熱き戦い―「アドレナリンラッシュTV 出張版」レポート!井谷氏、森口氏へのインタビューも実施

NVIDIAは、特別番組「GEFORCE ON-AIR #2」を、7月28日に東京・秋葉原のe-SportS squareにて実施した。

「GEFORCE ON-AIR」は、ゲーミングプラットフォーム「GeForce GTX 10」シリーズを用いて、話題のゲームタイトルを豪華ゲストと一緒にプレイする配信番組だ。

第一回目の「GEFORCE ON-AIR #1」では番組配信のみだったが、第二回目となる「GEFORCE ON-AIR #2」では、配信に加えて会場で直接番組を観覧することも可能となっていた。会場には多くのe-Sportsファンが来場し、思い思いにステージを見ている姿や、試遊コーナーでハイスペックPCを用いてゲームを遊んでいる様子が伺えた。

会場では最新ゲーミングPCで実際にゲームを遊ぶことができた。
ウェルカムドリンクや軽食が用意されているので、小腹がすいても安心。

番組では、「鉄拳7」と「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」の2タイトルが取り上げられ、ゲームの魅力とハイスペックPCによるゲーム体験の様子が配信された。本稿では「ファイナルファンタジーXIV」のプログラムを中心に番組の様子をお伝えする。

熱い戦いが行われた「アドレナリンラッシュTV 出張版」をレポート!

「アドレナリンラッシュTV」は「FFXIV」の対人コンテンツの楽しさを余すことなくお届けするPvP応援番組だ。出張版と銘打たれた今回は、「FFXIV」プロジェクトマネージャーの森口翔太氏、「FFXIV」プランナーの井谷仁彦氏に加え、StanSmith氏が実況解説として登壇。ファンフェスティバル以来となる豪華なメンツによる配信となった。

左からStanSmith氏、井谷仁彦氏、森口翔太氏。

「GEFORCE ON-AIR」がe-Sports番組という側面もあってか、今回は「FFXIV」のPvPコンテンツの中でも、よりe-Sportsライクに楽しめる「ザ・フィースト4対4」による対戦が行われた。

当日はGarudaサーバーにてパーティー募集が行われ、森口氏チームと井谷氏チームに分かれて対戦が行われた。

対戦結果は、森口氏チームが3戦3勝という形で終わった。だが、どちらのチームが勝ってもおかしくない僅差の試合内容であったことは付け加えておこう。また、試合をより盛り上げてくれるのがStanSmith氏の実況・解説だ。「ザ・フィースト」は試合展開がかなり早いので、状況説明があるとグッと観戦しやすくなるのが印象的だった。

序盤は井谷氏チームがリードするも、後半に森口氏チームが逆転するという試合展開が多かった。
ヒーラーが落とされそうな時に絶妙なタイミング貼られる“ブラックナイト”など、手に汗握る展開が続く。
試合後半、森口氏チームのバースト合わせやターゲットチェンジが光る。

全3試合という限られた時間の中で行われた戦いだったが、それでも「ザ・フィースト」が持つ面白さが凝縮された内容になっていたと筆者は感じた。試合はTwitchにてアーカイブされているので、リアルタイムで見ることができなかった人は、視聴してみてはどうだろうか。

※動画内01:31:40頃から「FFXIV」の配信

PvPコンテンツの今後から新シーズンまでメインMCのお二人に話を聞いた

イベント終了後、森口氏と井谷氏にインタビューを行うことができたので、その内容をお届けしよう。

――今回「GEFORCE ON-AIR #2」に出演した意図を教えてください。

森口氏:「FFXIV」の公式放送ではない番組にお邪魔することで、普段「FFXIV」をプレイしていない人にも興味をもってもらえればと思ったからです。「アドレナリンラッシュTV」はあまり他の番組に出演した実績が無かったので不安もあったのですが、MC・実況・解説を「FFXIV」に精通しているStanSmithさんが行ってくれるということもあり出演を決めました。

井谷氏:b:「GEFORCE ON-AIR」がe-Sportsライクな番組だということは伺っていて、「FFXIV」のPvPコンテンツも将来的にはもっとe-Sportsに寄った運営をしていきたい、という部分と合致したという理由もあります。

――以前、吉田さんも「FFXIV」のPvPコンテンツを競技化していきたいとお話されていたと記憶しています。

井谷氏:b:はい。パッチ3.Xの頃のPvPは、PvEと同じスキルを用いていたこともあり、アクションの数が非常に多く操作が複雑で、コアなプレイヤーの方は別として、PvPが初めてという人や、新しくPvPを始めようという方にとって、とても敷居が高いという問題がありました。ですが、これらを解消してシンプルに駆け引きを楽しめるよう、パッチ4.0で大幅に仕様変更を行ったので、よりいっそう戦略的な面を見せていけるのではないかと思っています。

森口氏:「FFXIV」でも、e-Sportsのような大会を行っていきたいという話はしていました。パッチ4.0で大分プレイしやすくなったと思うので、ここから更に盛り上げていこうと思っています。

――パッチ4.0の仕様変更について、プレイヤーの方からの反応はどうでしたか?

井谷氏:b:以前の仕様に慣れていたプレイヤーの方からは、不安視するご意見はもちろんありました。これまでに積み上げてきた経験が通じなくなることや、シンプル化されることで超高度に行っていた駆け引きが、少し引き下げられるためです。しかし現在では、実際にプレイをしていく中で「前も良かったけど、これも面白い」という声が徐々に増えてきていると感じています。また、今までPvPに触れてこなかった層からは特に好評と感じています。

森口氏:これから新しいシーズンが始まるので、そこでまた色々な声が挙がってくるのかなとも思います。

――今回はオフラインでのイベントでしたが、今後もこのようなイベントや大会を行う予定はありますか?

井谷氏:b:願望としての想いはずっとあります。去年の東京ゲームショウやファンフェスティバルでオフライン大会を行いましたが、やっぱり大会って盛り上がりますよね。奇跡と呼ぶしかないんですけど、オフラインでイベントを行うとなぜか神試合が起こるジンクスがあります(笑)

森口氏:「ファイナルファンタジー」というタイトルかつMMORPGということで、そもそもPvPコンテンツに触れたことがないプレイヤーさんも多いんですよね。そこで、少しでもPvPの魅力を知ってもらうというのが僕達の役目だと考えています。その一環として、公式大会などは行っていきたいですね。実際にオフラインでイベントを行うと、プレイヤーの皆さんに支えられているなぁということを実感するので、自分たちにとってもいい刺激になります。

――ちなみに普段の配信では、お二人がプレイしながら実況・解説を行っていますが、今回StanSmithさんの実況・解説を聞いて参考になった点などはありましたか?

井谷氏:b:StanSmithさんには「東京ゲームショウ2016」、「ファンフェスティバル2016」の時にもフィーストの実況・解説をやっていただいたのですが、その時から「プロってすごいなぁ」というのが率直な意見です。StanSmithさんの実況には試合をより一層盛り上げてくれる「パワー」があると感じています。

僕も生放送で実況を真似してみるのですが、もちろんStanSmithさんのようにはうまくはできません。ただ、状況を説明するときはできるだけStanSmithさんが行っているように、“誰が何をしたからこうなった”というのは解説しようと頑張っています! まぁ、だいたい森口さんが叫んで遮られるパターンが多いんですけど(笑)

(一同笑)

――では話題を少し変えて、次のシーズンについて教えてください。まずシーズン5はいつごろの開始を予定しているのでしょうか?

森口氏:パッチ4.1の前にパッチ4.06がリリースされます。そこでシーズン5を開始する予定です。新シーズンなのでレーティング報酬も新しく用意してありますよ。

井谷氏:b:レーティング報酬は、今までに無かったものになっているので超ご期待ください!

――現状、マウントや装備品、調度品などめぼしいものは出尽くしているような気がします。今までに無いものとなると全然予想がつかないです。

森口氏:プレイヤーの方から報酬について要望を貰うこともあるので、それを参考にしつつ可能な範囲で皆さんが喜びそうなものをご用意しました。

※レーティング報酬は「FFXIV」開発ブログにて公開済み。詳細はコチラ

――なるほど、発表が楽しみです。ちなみに新シーズン開始時にジョブ調整は入るのでしょうか?

森口氏:パッチ4.05で多くのジョブに対してアクション調整が入りました。なので、そちらのフィードバックを見つつ、開発チーム内で検討してリリースするつもりです。また、シーズンが始まってからも調整は随時行っていくつもりです。

――パッチ4.05で行われたジョブ調整ですが、大枠としての意図などを教えてください。

森口氏:勝率などのデータを集計しつつ、どのジョブに対しても平等に勝利できるように細かく開発チームで調整おこないました。その中でもヒーラーロールの負担が大きかったという課題に対して、HPの底上げや全体的なアクションの調整を行いました。

――今後PvPコンテンツに関するマッチングの調整などは行われるのでしょうか?

井谷氏:b:新シーズンが始まると、また活性化していくのではないかと考えています。またパッチ4.1でデータセンター内でのカスタムマッチが可能になる予定です。「ザ・フィースト4対4」に難しいイメージを持っている人も練習しやすくなると思います。

森口氏:実はカスタムマッチはアライアンスパーティーの機能を使っています。パッチ4.1でクロスワールドパーティ募集がアライアンスに対応するので、フィーストのカスタムマッチもできるようになるという流れです。

井谷氏:b:現状プレイヤーの方同士がSNSなどで呼びかけあって「ザ・フィースト」を遊んでくれていたりします。カスタムマッチはワイワイ遊べるので是非使ってみて欲しいです。

――それでは最後にPvPを初めてみようかなと考えているプレイヤーや、番組を観てFF14を初めてみようかなと思った方にメッセージをお願いします。

井谷氏:b:MMORPGって体験したことが無い人にとっては、どんなゲームかイメージしづらい側面もあります。ですが、実際にゲームを初めてゲーム内で他のプレイヤーとコミュニケーションを取り始まると、一気に面白くなってくると思います。なので、少しでも興味をもっていただけたら、フリートライアルもありますので、是非一度MMOならではの空気を感じて貰いたいです。フリートライアルでも「ザ・フィースト」をプレイできますのでぜひ!

森口氏:今は“オメガ零式”やレベル上げで忙しいプレイヤーさんも多いと思いますが、大幅な仕様変更が行われたフィーストでいよいよ新シーズンが開幕します。PvEのプレイが落ち着いたら、ぜひプレイして貰えたらと思います。また、これまでもPvPをプレイしてくださっているプレイヤーさんには、プレイヤー発信のイベント開催などで本当に盛り上げていただき感謝しています。これからも一緒にPvPコンテンツを盛り上げていきましょう! 今後は公式大会なども行っていきたいと思っているので、プレイヤースキルを磨きつつ続報も楽しみにしていて下さい。

――ありがとうございました。

「FFXIV」公式プロモーションサイト
http://jp.finalfantasyxiv.com/

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