エヌ・シー・ジャパンがサービスを行う「リネージュ」では、7月26日から8月30日にかけて連続大型アップデート群「VALAKAS」が実装される。ヴァラカスレイドや新規レジェンド武器などが追加される本アップデートを紹介する。
1.背景ストーリー
完全な復活のため生命の木を求める「暗黒竜ハルパス」は自身と同じ強力な力を持つ「地竜アンタラス」「水竜パプリオン」「風竜リンドビオル」「火竜ヴァラカス」を覚醒させた。
ハルパスは過去に逐われし神「シーレン」の元に他の神々と相対して戦って以降まだ力を取り戻せていない兄弟に声をかけ、誘惑した。
「生命の木を手に入れれば完全な力を取り戻せる。その時まで協力するならば今持つ力を先にお前たちに分け与えよう」
誘いに乗った四龍はハルパスの暗黒の力を受けたが、直にそれがハルパスのかけた罠であったことを知る。四竜の中で最も強く、最も尊大なヴァラカスは自身が騙されたという事実に怒り狂い狂気に囚われた。その狂気はアデン全土に降り注ぎ、そしてヴァラカスは徐々にハルパスの暗黒の意思に支配されていった。
一方、ヴァラカスを征伐するために集まったアデンの勇士は火竜の棲拠入口で魔法陣に束縛されたデスナイトを発見する。束縛されたデスナイトはあたかも覚醒したヴァカラスと共鳴するように神秘的なエネルギーを放出し、そのエネルギーは集結した勇士に流れ込み力を与えた。これはヴァラカスに対するデスナイトの怒りを熟知し、その怒りが喚起した新たなる力を発見した魔術師オリムの計略であった。アデンの勇士はデスナイトの力を受け、最強の竜ヴァラカス征伐に向けて結集する。
2.アップデート概要
今回のアップデートは約1ヶ月をかけ連続的なアップデートを行う。7月26日にゲームシステム面のアップデートを導入し、その後8月9日から8月30日の4週で四竜レイドが1体ずつアップデートされる予定だ。(8月9日:アンタラス 8月16日:パプリオン 8月23日:リンドビオル 8月/30日 ヴァラカス)
ヴァラカス以外の三竜は既存レイドのリニューアルだが、今回の最大の目玉はヴァラカスレイド及び四龍レイドすべてを通じて製作に挑戦できる新規レジェンド級武器「ドラゴンスレイヤー」の実装である。これまでのドラゴンレイドはエンチャント仕様などに日本独自の部分があったが、今回のリニューアルに伴い本来の仕様で適用される。
今回の変更点は挑戦人数が32人上限から16人上限に変更されたり、レイド時間が短縮化されたりなど手軽に挑戦できるように変更された部分が多いが、実際のレイド難易度は以前より高く設定されており、トライアンドエラーを繰り返しレイドクリアを目標として挑戦できるコンテンツとなっている。
アップデートスケジュール
- 今回は7月26日から約1ヶ月に渡ってアップデートが実施される
- アップデート内容はまずゲームシステムの全体的なアップデートを行い、その後現在の主要コンテンツのひとつである「ドラゴンレイド」のリニューアル、そして最強のドラゴン「ヴァラカス」の実装が行われる。
※スケジュールは変更される可能性がございます。
※「Advent of Dragons」更新タイミングにはそのほかアップデートが含まれる場合がございます。
アップデート日 | アップデート名 | アップデート内容 |
---|---|---|
2017年7月26日 | 「For the Future」 | ゲームシステムアップデート |
2017年8月9日 | 「Advent of Dragons」 | アンタラスリニューアル |
2017年8月16日 | 「Advent of Dragons」 | パプリオンリニューアル |
2017年8月23日 | 「Advent of Dragons」 | リンドビオルリニューアル |
2017年8月30日 | 「Advent of Dragons」 | ヴァラカスアップデート |
3.アップデート項目
ゲームシステムアップデート
アップデート概要
- プレイヤーが目標とするレベルの変更(既存 85→88)
- システムリニューアルによる既存コンテンツの活性化(転生の宝石)
A)変身リニューアル
- これまでは85レベル変身が最高レベルであったが、今後は88変身まで実装されるように変更
B)サモンモンスターリニューアル
- 変身同様88レベルが最高点としてリニューアルされた。かつては複数使役できたサモンモンスターだったが、今回強力な単体モンスターを使役する方にリニューアルされた。
C)生命の葉
- これまではいわゆる「現物ドロップ」がレアアイテムの基本だったが、今回はそれに加え「力を失ったアイテム」が追加
- 「力を失ったアイテム」を通常品に確率変更するのが「生命の葉」の役目
- 力を失ったアイテムは既存現物アイテムよりも高い確率でドロップ配置されているので入手機会が増える
- 成功率はあまり高くはない
D)転生の宝石
- リネージュ最初期から存在していた「宝石」アイテム活性化のシステム
- これまでもアイテム製作の材料として宝石は利用されていたが、今回製作の中心アイテムとしてリニューアル
- 既存宝石を合成して作成する「転生の宝石」が今後のアイテム製作の中心的な材料として設定され、既存製作のレシピが変更
- 転生の宝石を材料とした新規の製作アイテムも数多く追加
ドラゴンレイドシステムリニューアル
アップデート概要
- レイド進行ステップの削減、レイド進行人数削減など「運営・進行」のハードルが低下
- しかし、攻略難易度自体は上昇している
- レイド実装から時を経て強化されているキャラクターに合わせて、レイド攻略がまた目標となるような調整
A)レイド進行ステップが3ステップから1ステップに削減
- ステップ間待機時間などが減少し、スムーズな進行に
B)レイド参加人数上限が32人から16人に+ドロップアイテム方式変更(参加者にシステム配布→フロアドロップ)
- 開催時32人を招集するチーム運営の手間を緩和するとともに、攻略難易度上昇設計
C)レイド難易度の一本化
- 最低難易度の削除による攻略難易度上昇設計
D)最上位ドラゴンアーマーの安全強化
- +7以上の最上位ドラゴンアーマー(アンタラスグランドプレートアーマーなど)を強化失敗による消滅の危険性がなく強化挑戦できるように
- 挑戦には強化済みのアーマーと対応する四竜の心臓が必要
- 強化に成功すると+1強化向上したアーマーを入手、失敗すると素材と同強化のアーマーが返却され材料の心臓は失う
- 四竜の心臓の用途が増加した
ヴァラカスアップデート
A)既存三竜のレイドに成功後に挑戦する難易度の上位レイドとして設定
- 強力なスキルへの対処、取り巻きモンスターの処理など既存レイド攻略の集大成となるように設定される
B)ヴァラカスの素材入手が開始され、ヴァラカスの最上位ドラゴンアーマーが製作可能に
- これまでの防御的な能力が付与された最上位ドラゴンアーマーと異なりより攻撃的なオプション設定
- 追加ダメージ、ダメージ軽減無視、確率クリティカルダメージ発生、一定時間ごとに固定MP回復など
C)四竜の素材すべてを材料にし、究極の両手剣「ドラゴンスレイヤー」の実装
- 各種竜の心臓と+10ナイトバルドソードを材料として作成
- エンチャント方法が既存と異なり、強化消滅の危険はないが多大な材料を用いて強化を行う
支配の結界
A)上級者向けの狩りMAP
- レベル85以上キャラクター向けの狩場。
- モンスター討伐による獲得経験値が多く設定されている
- 出現モンスターからレアアイテム「ヴァラカスの心臓」の入手可能性
- アカウントあたり1日2時間まで利用可能(利用時間はギラン監獄と共有)
- 火曜/木曜/土曜の22時にボスモンスター「バルログ」が出現
4.大型アップデート群「VALAKAS」について運営プロデューサーにインタビュー!
本アップデートが複数回に分けて実装される訳や、“ドラゴンスレイヤー”の性能などを「リネージュ」プロデューサーの川南巌氏に聞いた。
――今回の大型アップデート「VALAKAS」を、複数回に区切って実装する意図を教えてください。
川南氏:リネージュではこのような連続したアップデートを行うことは珍しいことですが、今回このような形を取らせていただいたのには少々理由があります。まず、アップデートの項目が多く特に攻略に時間がかかる事が予想されるレイドコンテンツが計4種アップデートされます。
すべてが一度にアップデートされるとどれから手を付けていいか迷ってしまったり、プレイヤー様間でのレイド攻略の情報共有などが分散される原因となったりしてしまうため、まずレイドのアップデートは攻略期間を設定して行おうということになりました。アンタラス攻略からパプリオン攻略というように、アップデートタイミングで集中してプレイいただけますと幸いです。
そしてゲームシステム部分のアップデートに関してはお待ちいただいているプレイヤー様も多く、早めの提供が望ましいであろうということで最初のアップデート時(7月26日)にできる限り実装させていただきました。
――7月26日に実装されるアップデート「For the Future」の内容を教えてください。
川南氏:方向性としては2点ございます。まず、これまでは到達目標として最上位に設定されていたのが変身システムに象徴されるようにレベル85というラインでした。しかし、今回アップデートされたコンテンツはさらにその上「88レベル」がラインとして再設定されることになります。今回はサモンモンスターのリニューアルにより「88レベルサモンモンスター」が実装されましたが、今後は88までの変身追加が予定されています。
韓国で、つい先日アップデートされた88レベル変身はこれまでのものとは一味違い、攻撃力だけではなく移動やそのほかオプションなどが充実した変身として実装されたようです。動画を見る限りはかなり無双状態が感じられる夢に溢れた姿となっていたため、多少修正が入るかもしれませんが、強力であることは間違いないでしょう。今後のコンテンツに関しては後述のヴァラカスレイドや支配の結界などをはじめ、85レベル以上のレベル帯をメインとして設定されるコンテンツが多くなると思いますので、まずは88レベルを目標としてプレイしていただければと思います。
また、既存コンテンツのリサイクルの代表例としては「転生の宝石」システムが挙げられます。これまで宝石は多少の製作材料要素のほかはほぼ換金するだけのアイテム価値しかありませんでしたが、今回は製作の材料としての宝石の価値が大きく上昇しました。製作素材の中心に各種宝石を合成して作成する「転生の宝石」が設置されることで、多くのアイテムの素材として宝石が求められるようになります。過去にプレイされていた方であれば倉庫に宝石が多く眠っているかもしれませんので、ぜひご確認ください。
――ドラゴンレイドのリニューアルが行われますが、“ヴァラカス”以外の3竜の変更点を教えてください。
川南氏:「ドラゴンレイドリニューアル」に関しては、ドラゴン自体が大幅に変更されるわけではなくレイドのシステム面の変更となります。まず、どのように変わったかというのは「参加の障壁は低く、攻略の難易度は高く」という方向性での変更といえます。レイド進行の障壁としては攻略難易度の問題のほかに「参加人員の確保」「レイド進行時間の確保」の攻略運営が重要なポイントでした。まず参加上限の32人の参加者を集めて攻略運営をすることや、長いときには何時間もかかった討伐時間そのものがレイド障壁として存在していたということです。
今回のリニューアルにより参加者の上限は16人となり、討伐完了まで3回のドラゴン討伐を行わないといけなかった部分が1回の討伐で完了されるように変更されました。ここまでは参加障壁の緩和となります。しかし、既存2種選択できたレイド難易度(一般難易度・闇の難易度)から簡単な一般難易度が無くなり、闇の難易度相当のレイドに統一されます。難しい方のレイドを半分の人数で倒す必要があるため、難易度としてはかなり上昇したといえます。
――では“ヴァラカス”は、どのようなドラゴンなのでしょうか?
川南氏:最後にして最強のドラゴンの名に恥じぬような、これまでのドラゴンレイドの集大成といったスペックです。アンタラスのような広範囲大ダメージの複合攻撃やパプリオンのような取り巻きモンスターの処理など、これまでのレイドで壁となった部分が再度立ちはだかります。また、ヴァラカス自体のスペックも高くスキルの処理が万全でも力に押し負けるタイミングも多くなると思います。単純なキャラクタースペックに依存する部分もあるので2017年はレベリングのサポートとなるようなイベントを多く行ってきましたが、安定的に討伐が行われるようになるまではまだしばらく時間が必要となるかもしれません。
――ドラゴン制覇の証「ドラゴンスレイヤー」とはどのような武器になるのでしょうか?
川南氏:ドラゴンレイドの目玉報酬である「各ドラゴンの心臓」というアイテムを製作素材として要求する武器アイテムです。種別は両手剣であり、これまでの最強の両手剣である「真冥王の執行剣」に匹敵するアイテムとして企画されています。特徴としては武器自体のスペックの高さもありますが、武器強化のシステムとしてNPCによる強化チャレンジを導入していることが挙げられます。このシステムは強化失敗時に武器を失うことがないのが大きなメリットですが、チャレンジ毎に各ドラゴンの心臓を1個ずつ要求するものとなっており、強化チャレンジ自体が高い難易度として設定されています。
ただ、残念なことにこの武器は今後「真冥王の執行剣」と差し替えられることが決定しています。今後ドラゴンスレイヤーと同水準の「レジェンド武器」というクラスにカテゴライズされる武器についてはドラゴンスレイヤーと同じくNPCによる強化が導入され、武器本体の能力も調整されるアップデートが行われます。その際にレジェンド武器の中に2種存在することになる「真冥王の執行剣」「ドラゴンスレイヤー」が統一されて運用されることになります。せっかくの新武器が失われてしまうことは悲しいですが、マルチコンテンツを制覇することで特別なアイテムが作成できるという設定はロマンを感じますので、開発ではぜひ今後活かしてもらいたいです。
――今回のアップデートで、ドラゴンレイド以外に何か目玉要素はありますか?
川南氏:ヴァラカス実装と同タイミングで「支配の結界」という高レベル帯を対象としたダンジョンが実装されます。モンスター討伐時の入手経験値が高めに設定されており今後のレベリングのメッカとなるであろう存在ですが、そのほかにも「ヴァラカスの心臓」がレイド以外での入手が狙える貴重なダンジョンとなっております。支配の結界のボスモンスターとしてこれまで「欲望の洞窟」に君臨していた「バルログ」という魔族の重鎮が採用されており、決まった時間に出現するようになります。アンタラス・パプリオン・リンドビオルの心臓はこれまでのレイドで入手したものが存在すると思いますが、ヴァラカスの心臓は在庫がなく、しばらくは非常に高額で取引されると思われますので、一攫千金のチャンスを狙ってみてください。
また、7月26日から販売が開始された「英雄パッケージ」は80レベルまでのレベルアップサポート・装備のサポートなどこれからリネージュをはじめるお客様にピッタリの商品となっております。さらに8月2日からはレベル70~80帯のレベルアップに役立つイベントを並行して実施させていただいております。現在のリネージュでは80レベルから入場できる「忘れられた島」がパーティープレイの中心となっておりますので、まずはレベル80をめざしてがんばってください!
――最後にプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
川南氏:日頃より「リネージュ」をご愛顧いただき誠にありがとうございます。今回のアップデートはドラゴンレイドリニューアルなど高レベル帯を対象としたものが多いですが、傲慢の塔などに精鋭モンスターが追加されるなど日頃の狩りにアクセントとなる要素もございます。また、日本発のイベント等では比較的低レベルのキャラクターでも楽しんで育成できるように努めさせていただきます。特に6月後半からは休眠・新規のお客様を対象としてレベルアップサポートを実施させていただいております。この機会にまずレベル80を達成し、最強のドラゴン“ヴァラカス”討伐を目指していただけますと幸いです。
※使用している画像はすべてテスト環境で撮影した画像のため、実際にゲーム内で表示される画像とは異なる場合があります。
※メーカー発表情報を基に掲載しています。記事内容は実際のアップデート時に変更される可能性があり、掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
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