ゲームオンがサービスを行う「ロードス島戦記オンライン」。7月12日に実装されたアップデートや今後の展開について、運営プロデューサーの岡崎賢治氏にインタビューを実施した。
「ロードス島戦記オンライン」では、2017年6月22日に日本運営プロデューサーとして新しく岡崎賢治氏が就任。それに伴い、本作の問題点を改善していく“5つの公約”が発表され、より遊びやすいゲームタイトルにしていくことが宣言された。
そんな本作の現状や、今後のロードマップについて岡崎氏にインタビューを行った。
“5つの公約”達成状況について岡崎氏に聞く
――岡崎さんは最近プロデューサーに就任したということもありますので、これまでの経歴や携わってきたタイトルなどを教えてください。
岡崎氏:2010年にゲームオンに入社し、今年で7年目になります。その間、6タイトル程に携わってきました。入社したての時は「新・天上碑」という2DMMORPGを担当し、直近だと「TERA」を担当していました。業務内容としては、サポートやWeb関係、デバックからイベント企画など様々な業務を行ってきましたが、プロデューサー業は「ロードス島戦記オンライン」が初めてとなります。
――原作「ロードス島戦記」は以前から知っていたのでしょうか?
岡崎氏:初めて作品に触れたのはPCエンジン時代のゲーム作品です。原作が小説だということも知らなくて、“ディードリット”が可愛いという理由だけで購入したことを今でも覚えています(笑)。そこから「ロードス島戦記」にハマっていき、原作小説から外伝小説までほとんど読んでいます。
――プロデューサーに就任された際に“5つの公約”を掲げられていましたが、こちらの実施理由や達成状況などを教えてください。
岡崎氏:それでは1つずつ説明していきます。1つ目は「ゲーム内テキストの不完全部分の改修」です。「ロードス島戦記オンライン」では“未来ラーメン”など、テキストの誤植が多くありプレイヤーの方には大変不快な気持ちを抱かせてしまいました。こちらの不具合は7月12日のアップデート時に修正を施し、概ね完了しております。
岡崎氏:2つ目は「不具合の改善速度向上」です。こちらは不具合の防止と削減を目的としたものです。既存の不具合については、ほぼ修正が完了しております。ただ、7月12日のアップデート時に大規模なサーバーダウンが発生してしまい、現在そちらの対応を行っている状況となります。既存の不具合は解消したが、新しい問題が発生してしまったというのが現在の状態となっております。
※サーバーダウンに関しては7月31日のインタビュー収録時の状況となる。現在は改善済み。詳細はコチラ。
岡崎氏:3つ目は「情報伝達量と品質、情報速度の適正化」です。今までは必要最低限の情報しかプレイヤーの方に届けられていないというのが現状でした。そこを改善し、Twitterや生放送などを積極的に活用していくよう改善しました。生放送は月に2回ほど行うようにし、Twitterに関してはフィアンナ王女に呟きを行ってもらっています。
岡崎氏:4つめは「より親切なガイド機能への改修」です。「ロードス島戦記オンライン」は成長システムなどが若干複雑で、初心者のプレイヤーには不親切であるという問題がありました。この課題も、7月12日のアップデートでガイド機能を実装して、成長に応じてゲームシステムを学べる設計にしました。また、公式サイトに新規プレイヤー向けの特設サイトを用意して様々な情報をまとめております。
岡崎氏:5つめは「初期レベル帯の快適なプレイ環境のご提供」です。こちらはキャンペーンの一環としてですが、レベルの上昇に応じて武器防具が手に入るイベントを実施しています。また経験値が多く貰えたりドロップ率が良い“プレミアムチャンネル”に入場するためのアイテムも貰えます。キャンペーンは8月30日で終了しますが、今後も何らかの形で初期プレイをサポートしていこうと考えています。
――ありがとうございます。お話を聞いていると概ね改善されたのかなと感じますが、全体としてどうでしょうか?
岡崎氏:細かい課題は残っているので100点満点とは言えないのですが、以前と比べると大幅に改善できたのではないかと感じています。ただサーバーダウンだけは今も続いていますので、こちらは引き続き対応を行っていきます。
※サーバーダウンに関しては7月31日のインタビュー収録時の状況となる。現在は改善済み。詳細はコチラ。
――7月12日に大型アップデート「炎の魔神」が実装されましたが、プレイヤーの方からの反応はいかがでしょうか?
岡崎氏:データを見ているとクエストのクリア率なども高く、多くのプレイヤーの皆様に楽しんで貰えているのかなと思います。また、マップなどで新しく追加された「傭兵」を連れている姿もよく見かけて嬉しく思います。
2017年冬には新たなエンドコンテンツ「精霊王レイド」が実装予定!
――大型アップデートが実装された「ロードス島戦記オンライン」ですが、今後どのようなアップデートを行っていくのか気になります。
岡崎氏:2017年の秋から冬にかけてアップデートを予定しております。「ギルドアップデート」、「傭兵コンテンツ追加」、「Lv上限解放」、「精霊王レイド」などが実装コンテンツとなります。
岡崎氏:まず、ギルド関連のアップデートが行われます。これには大きく2つのコンテンツを予定していて、ギルドメンバーで一緒に遊ぶことができる「ギルドダンジョン」と、ギルドメンバーの憩いの場「ギルドホール」が追加される予定です。
――ギルドダンジョンとギルドホールは関連したコンテンツになるのでしょうか?
岡崎氏:例えば、ギルドダンジョンで何かしらのアイテムを集めてギルドホールで楽しめるといった要素があると面白いかなと考えています。今まで「ロードス島戦記オンライン」のギルド機能は、メンバーと一緒に楽しめるものが無かったのでコミュニティを強化できればと考えています。
岡崎氏:次に追加を予定しているのが、「傭兵コンテンツの追加」です。7月12日のアップデートで追加された傭兵はマップでしか呼び出せませんでした。そこで傭兵を連れていけるダンジョンを実装したいと思っています。
――そのダンジョンでは、特別な報酬などが獲得できるのでしょうか?
岡崎氏:詳細は決まっていませんが、傭兵専用の装備や強化アイテムなどが手に入る予定です。プレイヤーの方もまだ気づいていないかもしれませんが、傭兵はレベルを上げていくとドンドン強力になるんですよ。なので、それまでにレベルを上げておいて貰えればと思います。
岡崎氏:秋のアップデートでは、レベル上限の解放も行われる予定です。現在の上限が100レベルなのですが、これが150レベルまで解放されます。
――一気に150レベルまで解放されるのですね。現時点でレベルキャップに到達しているプレイヤーはどのくらい存在するのでしょうか?
岡崎氏:現時点では100レベルに到達しているプレイヤーの方はいらっしゃらないです。最高で80台だったかと。ただ、上限解放のタイミングで貰える経験値の調整なども予定しているので、レベル上げ自体は楽になるはずです。
――上限解放に付随して、バランス調整などは行われるのですか?
岡崎氏:実施する予定です。他にもスキルの追加・調整や、マップやダンジョンの追加も予定しています。
岡崎氏:2017年の冬には、「精霊王レイド」というコンテンツの実装を予定しております。これは大規模なエンドコンテンツになり、「炎の魔神」にも登場した“ジン”と“イフリート”をレイドボスとした大型レイドです。「炎の魔神」で追加された新マップに“砂塵の塔”と“炎の神殿”が追加されているので、そことうまく絡めてコンテンツを展開できると面白いかなと考えています。
――2017年後半も盛りだくさんですね。イベントやキャンペーンなどの実施予定などもあるのでしょうか?
岡崎氏:もちろん実施していきます。例えば先程の公約でも話した武器防具が貰えるキャンペーンなどですね。他にも復帰者向けのキャンペーンなども実施しています。ここで手に入る“アリアのとっておき箱”からは、7月12日に追加されたばかりの装備品などもあたるかもしれないのでぜひゲットしてください。
――その装備品は強いのですか?
岡崎氏:オプションがかなり強力なので、既存のプレイヤーの方から見てもかなり魅力的だと思いますよ。
また変わり種として、「クエストシナリオコンテスト」も実施しています。これはプレイヤーの方にクエストシナリオを執筆してもらい、最優秀賞を受賞した作品は実際にゲーム内でクエストとして実装されるというものになります。賞金も出ますのでぜひ応募してみてください。
――それでは最後に今後の意気込みやプレイヤーの方にメッセージをお願いします。
岡崎氏:まずは、7月12日のアップデート時にご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。そちらの対応は引き続き行っていますのでもう少々お時間を頂ければと思います。7月に大型アップデートを実装した「ロードス島戦記オンライン」ですが、2017年後半もプレイヤーの方に楽しんで貰えるようなコンテンツをどんどん追加していこうと思っているので、今後共よろしくお願いします。
※サーバーダウンに関しては7月31日のインタビュー収録時の状況となる。現在は改善済み。詳細はコチラ。
――ありがとうございました。
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