さまざまなアップデート情報が公開された「ツリーオブセイヴァー」の1周年記念イベント「ToS感謝祭2017 1st Anniversary」をレポート

ネクソンは2017年10月14日、東京・有明のTFTホール500にて、MMORPG「ツリーオブセイヴァー」の1周年を記念したオフラインイベント「ToS感謝祭2017 1st Anniversary」を開催した。

本イベントはネクソンが運営するMMORPG「ツリーオブセイヴァー」(通称「ToS」)の正式サービス開始1周年を記念したもの。ロビーには自由な撮影を楽しめるフォトコーナー、イラストやコメントを書き込める伝言掲示板などが設置。自己紹介カードを使ったプレイヤー同士の交流やロビー内に隠されたケッピーを探し出すと豪華賞品がもらえる「ケッピーを探せ!」などの催しも行われ、開演前から来場者たちは大いに盛り上がっていた。

日本が最速となる1周年記念イベントの実施も発表

ネクソンの今濱隆一郎氏。
ネクソンの今濱隆一郎氏。

今回のイベントでは本作のプロジェクトマネージャーを務めるネクソンの今濱隆一郎氏によるアップデート情報の公開が行われた。まずは、10月に実施が予定されている大型アップデートの内容から紹介していこう。

まず、冒険日誌の全面的な改編が行われる。冒険日誌の記録はキャラクター単位で集計されていたが、これがチーム単位に統合。新たなモンスターやアイテムなどの情報はチーム内の全キャラクターに記録されるようになるので、これまでのようにキャラクターごとにそれぞれ埋めていく必要がなくなるわけだ。

さらに、「冒険ポイント」と呼ばれるものを新たに集計。いわゆるマンスリーランキングのようなもので、戦闘のほか製造、個人商店での売上、釣りなど、ゲーム内のさまざまな実績に応じてポイントが加算されていき、毎月このポイントの順位に応じて報酬アイテムが配布される。これらの報酬を集めると、新しいコンパニオン用の卵など希少価値の高いアイテムがもらえるかもしれないとのことなので挑戦のしがいがありそうだ。

カードシステムも改編される。なんとキャラクター作成直後から全スロットが開放。4系統×3枚の最大計12枚のカードが最初から装着可能になる。同時にカードも赤、緑、青、紫の4グループに再編され、装着できるのは各色のカードそれぞれ最大3枚までとなる。単純に強いカードだけを組み合わせられるわけではないので、カードデッキを組むような感覚でいろいろ試してみてほしいと今濱氏は語った。

画像には中央にロックがかかった13枚目のカードも見えるが、こちらは今回はまだ未実装とのことだ。

続いて、ギルドシステムの改編について。これまでギルドのマスターになれるのは指揮官クラスのテンプラーのみだったが、そのほかのクラスでもギルドの作成が可能になる。ただし、テンプラー以外で創設したギルドは一行掲示板やチャットなどコミュニケーション回りのみに機能が限定されるようで、ギルドイベントやギルドクエストなどを楽しみたい場合は、従来通りテンプラーで作成する必要があるとのこと。また、ギルドエンブレムの登録機能が実装されることもあわせて紹介された。

複数のプレイヤー同士のバトルを楽しめる「チームバトルリーグ」は試合形式が3vs3に統一。チームバトル用の報酬もすべてリニューアルされ、新たなものが用意されるとのこと。なお、既存の報酬は防衛戦に移行するそうで、入手できなくなるわけではないので安心してほしい。そのほか、レギュレーションやクラス・スキルバランスの調整なども行われる予定。画面の表示範囲も拡大されるそうで、従来のように画面に表示されないところを予測しながら移動したり、スキルを使用したりする必要はなくなるとのことだ。

クレリック用待望の新武器「両手鈍器」も追加される。パラディン、モンクの新たな特性スキル「両手鈍器使用」を習得すると装備可能になるそうで、今濱氏の感触では威力は従来の片手鈍器の1.2倍くらいだという。オプションとして「ブロック貫通」の要素も付いているので、ザコの集団とのバトルなどで特に有効ではないかとのこと。たた、片手鈍器の特性スキルが乗らないなどのデメリットもあり、いろいろ使い比べてみたら面白いのではとも今濱氏は語っていた。

また、召喚獣のバランス調整も実施されるそうで、全体的に強くなるもようだ。かなりの戦力アップが見込めるとのことなので、ソーサラーを使用している人は楽しみにしておこう。

デイリー系のミッションも再編され、傭兵依頼所のミッションでは出現するボスの種類がランダムになる。つまり、いろいろなボスのモンスターカードを入手できる機会が増えるというわけだ。サルラスミッションは湖と修道院記録室のミッションがなくなり、新たに「キャッスルミッション」というものが導入される。詳細は不明だが今濱氏の口調では、かなり歯応えがありそうなので心しておこう。

そのほか、「大地の塔」防具交換システム変更や「釣りシステム」の改善。スキルバランスの調整や一部ボスのスキル変更など、さまざまな変更が行われる予定。これらの詳細はアップデート実施時に告知するとのことだ。

1周年記念イベント「フェディミアン急襲!」の実施も発表された。フェディミアンならではの複雑な地形を舞台にしたバトルが魅力の防衛型の戦闘イベントで、他国に先駆けて日本が最初に実装となる。基本的なルールはサルラスの防衛戦とほぼ同じで、マップ上部のジェミナ女神像を守りつつ、襲ってくる敵を全滅させるのが目的となる。ボスが複数出現するほか、進路を妨げる蔦や敵のワープポータルなどのギミックも満載で、今濱氏いわく「かなり高度なイベントになっている」とのことだ。

プレイできるのは120レベル以上で、クリアすると「フェディミアン守護キューブ」を獲得できる。これを開封すると、プラクトニウムや女神の祝福石など「315装備」に役立つ貴重なアイテムが「そこそこの確率」で入手できるとのことなので、ぜひ報酬ゲット目指して挑戦してみてほしい。

11月以降に実施予定のアップデートの内容も簡単に紹介。注目すべきは新実装となる「ランダムオプション」で、これまでは固定だった攻撃力・防御力以外の数値やオプションの種類がランダムで変化するようになる。同じ装備でも特徴が異なるので、状況に応じた使い分けができる。また、数値の抽選をやり直せるアイテムも用意されるとのことだ。

さらに、レベル上限が現在の330から360に拡張。新しいシナリオやNPCも実装される。追加される新マップはレベル330以上が対象で、それに合わせてストーリーも進行。もちろん、強力な新装備も登場予定とのことだ。

ランクシステムも変更となる予定だ。これまではレベルの上限が上がって新しいマップが追加されるごとに、新マップに合わせたクラスランクが開放となっていたが、今後追加されるクラスはすべてランク8で登場となる。ただ、キャラクターランクの上限は従来どおり9以降も拡張していくとのこと。詳細はすでに公式サイトに掲載されているので、そちらも合わせて参照してほしい。

そして、いよいよ待望の新クラスの情報が公開。今回、紹介されたのウィザード系のシャドウマンサー、ソードマン系のマタドール、クレリック系のジーロット、アーチャー系のバレットマーカーの4つだ。

シャドウマンサーはその名のとおり影を操る魔術師で影に潜って移動・回避などができる。マタドールは闘牛士ならではの赤いマントを使ったアクションが特徴的。ジーロットは狂信者という意味があり、かなり破壊力のある攻撃が使えそう。バレットマーカーは弾痕という意味で、二丁の銃を駆使して戦うことができる。

今濱氏によると他にもさまざまな実装や追加・修正が予定されているとのこと。最後に今濱氏は「より遊びやすく、より面白いMMORPGの完成形を目指して進化しつづける『ToS』の世界を今後ともよろしくお願いします」と挨拶し、アップデート情報の紹介を締めくくった。

クイズ大会、パズルゲーム、プレミアム抽選会なども実施

その他に行われたイベント内容も紹介しておこう。オープニングでは原田梢さん(ヴァイオリン)、伊藤修平さん(チェロ)、鈴木孝彦さん(ピアノ)、すずきあゆみさん(パーカッション)によるスペシャルライブが開催。「ツリーオブセイヴァー」の楽曲をクラシックにアレンジした豪華なサウンドで楽しむことができた。

「3rd wave」「Woman Peeling Potatoes」「Die is Cast」、「D Lejano」の4曲が演奏された。

さらに、本作の男性キャラクターの声を担当する酒井広大さん、女性キャラクターの声を担当する内山つかささん、CMナレーションを担当する齋藤小浪さんが1周年を記念した巨大ケーキと共にステージに登場。司会進行役の磯村知美さんと共にメッセージプレートにクリームで祝福のメッセージを書き込んだ。なお、このケーキはカットされ休憩時間に来場者たちに配布された。

酒井さんはメッセージを書き込む際、緊張のあまり手が震えてしまい、かなり苦戦していた。
メインイラストが描かれた巨大なケーキの登場に会場からはどよめきの声が上がった。

休憩を挟んで行われた第2部では来場者が参加してのクイズ大会や声優陣が挑戦するパズルゲームなどが開催。クイズ大会で今濱氏がビミョーな鼻歌を披露したり、パズルゲームで来場者たちが声優陣をアシストしたりと大いに盛り上がった。また、プレミアム抽選会も行われ、オリジナルサウンドトラック、超巨大マウスパッド、ビジュアルディレクターのMAGGI(マギー)さんによる描き下ろしイラスト、純金バージョンのWebマネーなど、さまざまな豪華賞品がプレゼントされた。

「ToS」公式サポーターである酒井さん、内山さん、齋藤さんのツイッターアカウントが開設されることも発表された。酒井さんたちが「ToS」を自由にプレイしながらいろいろなことをツイートしていくというもので、3人ともガビヤのサーバーでプレイしているとのこと。名前を見たら一発で分かるそうで、酒井さんは「見かけたら話しかけてください。一緒に冒険を楽しみましょう!」と呼びかけていた。

左から磯村知美さん、今濱氏、酒井広大さん、内山つかささん、齋藤小浪さん、MCの岡嶋泰子さん。
クイズ大会は四択で行われ、最後まで勝ち抜いた人には豪華なゲーム内アイテムがプレゼントされた。

最後に出演者を代表して今濱氏が挨拶。「正直、ユーザー層は何歳くらいなんだろう、何が好みなんだろうと手探りの状態でした。今日はシンプルな構成のイベントでしたが、本日皆さんがいらしてくれたことで“『TsS』ユーザーってこんな方たちが多いんだな”ということが分かりましたので、2年目3年目がありましたら、そのときはもっと素晴らしい体験ができるようにします」とメッセージを送り、大盛況のままイベントは幕を閉じた。

声優陣と今濱氏のサインが書かれた巨大プレートもプレゼントされた。

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