ゲームオンがサービスを予定している新作MMORPG「BLESS」。10月12日から16日にかけて行われたクローズドベータテスト2で感じた本作の魅力をプレイレポートと共に紹介する。
「BLESS」は、制作期間7年以上、制作費65億円をかけて作られた新作MMORPG。2016年5月に行われた「Pmang感謝祭」にて、日本サービスの提供が発表された。
その後、2017年4月28日には「クローズドベータテスト1(以下、CBT1)」が、そして2017年10月12日からは「クローズドベータテスト2(以下、CBT2)」が実施され、いよいよ正式サービス開始に向けて動き出し始めたといった様子だ。
久々のPC向け大型MMORPGということで注目しているユーザーも多いであろう本作について、実際にCBT2に参加したインプレッションをお届けする。
なお、お約束ではあるが、ここでお伝えする内容はあくまでCBT2時点のものであり、今後のテストや正式サービス時には仕様が変更になる可能性がある点には留意してほしい。
見た目だけでなくボイスも細かく調整できるキャラクター作成
ゲームを始めると、まずキャラクター作成を行うことになる。まずは所属する陣営を選択しよう。「BLESS」の世界には“ハイロン”と“ユニオン”という2つの陣営があり、ゲームをプレイする上でも陣営によって活動拠点が異なってくるのだ。陣営間でのPvP要素などもあるので、友人と一緒に始める際には同じ陣営を選ぶといいだろう。
※ただし、陣営間のユーザーバランスによって選べる陣営に制限がかかる場合もあるので注意が必要だ。
種族に関して、以前行われたメディアカンファレンスで10種類の種族が登場することが発表されていたが、今回のCBT2では人型の種族から“ハビヒッツ/アミスタッド”、獣人の種族からは“ループス/パンテラ”を選ぶことができた。種族によって展開されるストーリーなどに違いがあるようだが、ひとまずは見た目で選んでしまってもいいだろう。
また、職業は“ガーディアン”、“バーサーカー”、“メイジ”、“パラディン”から選択が可能だった。ダンジョンなどパーティープレイをする際には、職業によってある程度役割が異なるため、この辺も考慮しながら選ぶといいだろう。ちなみに獣人族の“ループス/パンテラ”は“メイジ”と“パラディン”を選択することができなかったので、種族によって選べる職業に縛りがあるのかもしれない。
ここまで決定していくことで、お待ちかねのカスタマイズ画面へと遷移する。ここではキャラクターの見た目を自分好みに設定することが可能だ。設定は細かいパーツ毎に調整でき、システムからスライダーを動かして調整することも、キャラクターを直接クリックして体感的に調整することも可能。また全体としてはもちろん、パーツの一つ一つにもプリセットが存在するので、各パーツ毎にプリセットを選択→微調整とすることで、非常に簡単にカスタマイズをすることが可能だった。
最後に、キャラクターの名前とボイス、操作方法を選択してキャラクター作成は完了となる。ボイスに関しては幾つかのプリセットを選んだ後、ピッチを自由に選択することができ、非常にユニークだと感じた。また操作方法に関しては、ここで選んだものはゲーム内で変更が可能なので深く悩む必要は無いだろう。
ターゲットorノンタゲを選択できるバトルシステム
キャラクター作成が完了すると、いよいよ「BLESS」の世界へ降り立つこととなる。本作は、キーボードの「W/A/S/D」で移動、スペースキーでジャンプ、マウスで視点移動など、普段から3D MMORPGを遊んでいる人には馴染み深い操作方法が採用されている。また2D MMORPGのように地点クリックでの移動も可能だったので、自分にあった操作方法でプレイすることができるだろう。
また本作では、バトルをターゲット方式とノンターゲット方式から選択することが可能だ。ターゲット方式では、マウスクリックやTabキーで対象をターゲットし攻撃を行う一般的な方式となっている。
一方のノンターゲット方式だが、こちらを選択すると画面にレティクルが表示されるようになる。このレティクルが捉えている敵がターゲットされ、視線が外れるとターゲットも外れるという、少し変わった仕様になっている。使いこなすには少々時間が必要かもしれないが、慣れてくると直感的にターゲットを変更することも可能になるので、一考の余地がありそうだ。
バトルはスキルスロットに設定したスキルを使って戦っていく方式が採られている。職業ごとの固有のゲージがあったり、スキル内でのシナジーなどはあるものの、アクション要素は低め。基本的にはクールタイム毎にスキルを発動していくことになるだろう。
バトル方式としてはスタンダードなものになっているが、本作は敵を攻撃したときのリアリティが非常に良く出来ており、ヒットストップや質感、画面の揺れなど細部に拘りを感じた。これがハイクオリティのグラフィックスと合わさることで、見ていて気持ちのいいバトルが実現されている。
ちなみに戦闘不能になると、操作キャラクターは霊体となる。NPCに復活をしてもらうか(デスペナ有り)、死んだ地点まで戻って自分の死体に触れることで復活することができる。ただPvP可能エリアだとそのままリスポーンキルされることもあり、昔ながらのMMOっぽさを感じることができた。
スキルに関してはスキルツリー方式で各自の個性を出していくことが可能だ。レベル上昇時や特殊なアイテムを使った際に手に入るスキルポイントを消費して、必要なスキルを取得することができる。新たにスキルを取得するだけでなく、取得済みのスキルを強化することも可能。パッシブスキルや一定条件下のみ発動できる“反応スキル”なども存在した。
本作のゲーム進行は、ストーリーと共に楽しむことができるメインクエストを軸に、各地に散らばるサブクエストをクリアしていくクエストクリア型となっている。メインクエストには受注するためのレベルが設定されていることがあるため、メインクエストを追いかけながら足りない分をサブクエストで補うというのが基本の形となるだろう。
本作のクエストをプレイしていて驚いたのが、シームレスでインスタンスエリアへと移行するシステムだ。他のプレイヤーとかち合うと困る場面や、Mobの取り合いになる場面などではこのシステムが働くので、クエストの進行でストレスを感じることは無かった。
もちろんMMORPGには必要不可欠なダンジョンも存在する。本作のダンジョンはインスタンスエリアとなっており、今回のCBT2ではレベル帯毎に6つのダンジョンが存在した。ダンジョンは最大5人のパーティーで突入することができるが、ソロでの挑戦も可能。またパーティーの自動マッチングシステムもあるので気軽に遊びにいくことができる。
今回のCBT2におけるダンジョンの難易度は、2~3人いればサクサク周回することが可能でそこまで難しく感じることはなかった。また職業ごとに“防御担当”、“攻撃担当”、“回復担当”が割り振られているが、そこまで気にする必要は無い。ボス戦時に少し意識を割けば良い程度だったので、パーティープレイに敷居の高さを感じることもなかった。
モンスターが頼れる旅の友に
本作の特徴的な要素の一つとして「テイミング」というシステムが存在する。これは、ゲーム内に登場する敵モンスターを仲間にできる要素で、専用のアイテムさえあれば比較的気軽に挑戦すること可能だ。モンスターに“調教書”とよばれるスクロールを使用すると、バーをタイミング良く止めるミニゲームが発生。これを成功させることで対象のモンスターを仲間にすることができる。
仲間になったモンスターは、“騎乗”、“飛行”、“愛玩”といった区分に分かれており、モンスターに乗って移動したりプレイヤーに有利なバフをかけてくれたりと様々な恩恵がある。
テイミングは全てのモンスターに対して可能なわけではないが(一部ネームドやダンジョンのモンスターには使用できなかった)、それでもかなりの種類が存在するので、他のプレイヤーがどんなモンスターを連れているのか眺めているだけでも楽しかった。
最大200人のプレイヤーがぶつかり合うRvRを体験
今回のCBT2ではRvR要素として100vs100でくり広げられる“カーストラ攻防戦”と、3vs3でスポーツライクに楽しめる“ケルタノン闘技場”を遊ぶことができた。“ケルタノン闘技場”には入場レベルが設定されており、残念ながらプレイすることができなかったが、“カーストラ攻防戦”はプレイすることができたのでその様子を紹介しよう。
このモードは、両陣営合わせて最大200人のプレイヤーが入り乱れる攻防戦を楽しむことができる。マップ上に存在するオブジェクトなどを利用しながら、敵陣営の拠点を突破。城門を破壊した先にいるNPCを倒せば勝利となる。
このコンテンツは、両陣営に100人揃ったら開戦という訳ではなく、所定の時刻になったら戦争が始まるので、とにかく数が多いほうが勝利へ近づく。コンテンツに突入すると自動でレベルが50に調整されるということもあり、とにかく参加しておけば戦いが有利になるというのは初心者にとっても参加しやすいのではないだろうか。
戦場では、敵陣営とのPvPはもちろん、マップに存在するオブジェクトを破壊することで仲間になる強力なNPCモンスターがとにかく重要だった。 | |
倒されても一定時間経過すれば復活することができるので陣営の仲間とワイワイ楽しむことができる。 |
様々なロケーションに酔いしれる
最後に、個人的に本作の一番の魅力だと感じたグラフィックスを紹介しよう。筆者のPCのスペックが足りなく、最高設定でないのが心残りではあるが、それでも本作のグラフィックスの良さが少しでも伝われば幸いだ。
MMORPGの王道を軸にしっかりとした作り込みを感じた
本稿では紹介しきれなかったが、他にも製作要素や採集要素、ギルドコンテンツなども有り、MMORPGとしてのしっかりとした土台を感じることができた今回のCBT2。テイミングなど独自の要素も有り、大型MMORPGとして期待できる仕上がりになっていた。
とはいえ、今回のCBT2ではカンストレベルが37に設定されていたり、使用不可の種族や種族があるなど、あくまでテスト段階であると感じる場面も多くあったのも事実だ。エンドユーザー向けのコンテンツなど、まだまだ未知数な部分も多い本作。フォーラムでは多数のフィードバックが寄せられているので、それらが次回のテスト以降でどれだけ実装されるのかも含め、今後の展開を楽しみにしたい。
(C) NEOWIZ. All Rights Reserved. (C) NEOWIZ BLESS STUDIO Corp. All Rights Reserved. (C) GameOn Co., Ltd. All Rights Reserved.