「リネージュ」ラスタバド系レジェンド武器が製作できる「ラスタバド廃墟」や「支配の塔」が実装決定!2018年のロードマップを運営Pにインタビュー

エヌ・シー・ジャパンがサービスを行うMMORPG「リネージュ」。サービス開始より16年目を迎える本タイトルのロードマップについて、運営プロデューサーを務める川南巌氏にインタビューを行った。

「リネージュ」は、2001年6月23日にベータサービスがスタートし、2002年2月12日に正式サービスを開始、今年で16周年を迎える老舗タイトルだ。歴史あるタイトルながら、昨年2017年にはワールドを跨ぐ「インターサーバー」が導入されるなど、さらなる広がりをみせる。

そんな「リネージュ」について、16周年を迎えた感想や今後のロードマップについて、運営プロデューサーを務める川南巌氏にインタビューを行った。

「リネージュ」の歴史

2001年6月23日:ベータサービス開始、Siriusワールドオープン
2001年11月9日:Canopusワールドオープン
2001年12月28日:Vegaワールドオープン
2002年2月12日:正式サービス開始
2002年4月12日:Arcturusワールドオープン
2002年7月12日:Rigelワールドオープン
2003年6月20日:Altairワールドオープン
2009年4月24日:Unityワールドオープン
2015年4月28日:Canopus・Altairの統合を行い、Deporojuワールドオープン
2015年5月27日:Kenrauhelワールドオープン

――16周年を迎えた今の心境についてお聞かせください。

川南氏:まず今年も無事2月を迎えられたことについて、日頃よりご愛顧いただいておりますプレイヤーの皆様に御礼を申し上げます。毎年2月~3月には「周年イベント」としてさまざまなイベント・キャンペーンを実施させていただいておりますが、本年も2月7日の「16周年前夜祭」からキャンペーンを開始させていただいております。詳しくは公式特設ページにてご確認ください!

そして同じく2月7日に初心者ゾーンのアップデート「Initiation」が実施され、それに伴い新規・休眠ユーザー向けのキャンペーンも平行して行われています。以前の初心者ゾーン「クラウディア」と比べ、より実践的にリネージュの基本的なプレイが学べるようになっておりますので、是非この機会に「リネージュ」を体験いただけますと幸いです。

――2018年に実施予定のアップデートの中で注目のものを教えてください。

川南氏:「ラスタバド廃墟(仮)」と「支配の塔(仮)」になります。

――「ラスタバド廃墟(仮)」とは、どういったコンテンツなのでしょうか?

川南氏:現在攻城戦が行われている「ギラン」「ケント」「オーク要塞」から入場できるダンジョンです。過去に異界の神ギルタス送還の影響で廃墟と化したダークエルフの地下城塞「ラスタバド」が舞台となります。一度滅びているので出てくるモンスターはアンデッドが中心となっているようです。

ここでは2系統あるレジェンド武器のうち「ラスタバド」系のレジェンド武器の製作が大きな目標となると思います。一度ラスタバドが滅びた後は製作が著しく困難となっていましたが、このアップデートによりまた獲得の機会が与えられることになります。また。同時にレジェンド武器の強化システムが変更され、ドラゴンスレイヤーが真冥王の執行剣に統合されるアップデートが行われる予定です。レジェンド武器関連はかなり様変わりすることになりますね。

ラスタバドのキーパーソン「ダンテス」

――「支配の塔(仮)」についてはどうでしょう?

川南氏:傲慢の塔の支配者である「グリムリーパー」が傲慢の塔での戦いによりさらなる力を蓄え、新たに建立した塔…という事になっています。内容としてはインターサーバーを利用したシステムであり、決められた入場時間に各ワールドから移動して同じマップで狩りができるシステムとなります。

もちろん傲慢の塔と同じく各フロアにボスモンスターが出現しますので、誰が一番最初に発見し、討伐できるかといった競争要素も存在します。「支配の塔」でしか獲得できないネームドレアもありますので、熾烈な競争が予想されます。ただ、入場には既存の「傲慢の塔コントロールアミュレット」系列のアイテムが必要になるためスタートダッシュをかけたい場合は事前に用意する必要があります。

支配の塔
支配の塔「グリムリーパー」

――その他のアップデート予定を教えてください。

川南氏:狩場のリニューアルや、クラススキルなどのアップデート、高レベルの変身追加などほかにも色々予定しています。今年は例年より1回のアップデート内容をコンパクトにまとめていこうという方向性がありますので、アップデートの回数自体は増加する予定です。

――アップデートは、どのような順序で実装されるのでしょうか?

川南氏:大まかな流れとしては2月7日の「Initiation」アップデートから続いて16周年関連イベント・キャンペーンがおおむね終了する頃にインスタンスダンジョン系のアップデートを予定しています。それからラスタバド実装の後、支配の塔となりますが、その合間合間に細かいアップデートが挟まっていく予定です。

まずは初心者ゾーンのアップデート「Initiation」についてですが、先程お伝えしたようにクラウディアと比較して「実践的」になっています。難易度としては難しいものではないですが、装備の強化や、レベルアップのテンポなどかなり初心者ゾーン終了後を意識して作られています。特にレベルアップに関しては血盟に所属する事による狩りによる獲得経験値アップのシステムが大きく関わってきますので、現役プレイヤーの方々は話せる島で無所属のキャラクターを見かけたら是非血盟に勧誘してあげてください!

話せる島 新マップ「バトルシップ」

――2018年の日本「リネージュ」の運営テーマを教えてください。

川南氏:去年のテーマは「改善」ということでお伝えさせていただいておりましたが、こちらについてはまださまざまな改善の余地があるものと思いますので本年も引き続き実施させていただくものとして……。本年新たに設定するのであれば「目的」ということになると思います。

――どのような意味が込められているのでしょう?

川南氏:「リネージュ」というゲームはシングル・パーティ規模のキャラクター育成から始まって協力と競争を軸にし、最終的にPvPや血盟戦といったコミュニティレベルの目的を持つデザインになっています。しかし、日本ではPvPを最終目標として持つプレイヤーはそれほど多くはなく、キャラクター育成・アイテム収集などのいわゆるハックアンドスラッシュ要素の強いゲーム性を求めるプレイヤーが多く存在します。

そのようなスタイルの方にとっては設定上の最終目標には興味が薄いわけですから、「リネージュ」というゲームは目的が見えづらく、継続が難しいゲームであると言えます。開発想定上の「リネージュ」から、日本のプレイヤーへむけて何を導出し、プレイの目的として提示できるかが我々サービスチームの今後のテーマになると思います。

――最後にプレイヤーの皆様へメッセージをお願いします。

川南氏:最近はゲームのニュースなどで「リネージュ」のモバイル版タイトルの話題を目にすることも多いかと思います。それそのものについては私から申し上げることはございませんが、ニュースに触れて「リネージュ」というゲームに僅かばかりでも関心が芽生えた方にとっては2月7日アップデート「Initiation」は、「リネージュ」に触れる良い機会になると思います。是非先駆けてアデンの世界に触れてみましょう!

また、現役プレイヤーの皆様にとっても2018年はさらなるハイレベルコンテンツの実装が多く予定されています。いざ実装の際に十分楽しめるように私たちもゲームイベントなどでレベルアップのお力添えができればと思います。17年目の「リネージュ」も変わらぬご愛顧をいただけますよう宜しくお願い申し上げます。

――ありがとうございました。

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