ウォーゲーミングジャパンは、「World of Tanks」において、まもなくリリースされる「World of Tanks 1.0」を記念したオフラインイベント「WoT 1.0 Secret Gathering」を、本日3月24日に都内にて実施した。
正式サービス開始以降、ゲームバージョンを長らく“0.9”としてきた「World of Tanks」。自社開発による新たなグラフィックエンジンを始めとする大規模な改革が行われる次期アップデートで、ついにバージョンを“1.0”とし、始動することになる。
本日行われたオフラインイベント「WoT 1.0 Secret Gathering」は、そんな「World of Tanks 1.0」リリースを記念したもので、パブリッシングディレクターのAlexander de Giorgio氏によるトークセッションや、プレイヤーからの質問に答えるQ&Aセッション、また実装に先立って実際に「World of Tanks 1.0」をプレイすることも可能となっていた。
本稿では、ここで発表された新情報や会場の模様をお届けしていこう。
「World of Tanks 1.0」は3月27日に実装!
本イベントは、まずAlexander de Giorgio氏によるトークセッションからスタート。2018年はウォーゲーミングとしても20周年という大事な年であると前置きがあり、ウォーゲーミングの歴史が語られた。
そして、8年目を迎える「World of Tanks」において、遂に「World of Tanks 1.0」が実装される。「World of Tanks」にとって、今までで最大のアップデートである「World of Tanks 1.0」。この中核を担うのが、独自開発によるグラフィックエンジン「CORE Engine」だ。これによりゲーム内の世界は一新され生まれ変わる。今までと同じマップであったとしても、グラフィックが綺麗になったことによって、始めて「World of Tanks」を遊んだかのような感覚になるそうだ。
この新エンジンの開発には4年という時間を費やしたそうだ。新しいマップやコンテンツを増やしていこうとした時に、既存のエンジンでは技術的な壁にぶつかったとのこと。そこで、「World of Tanks」に最適化したエンジンを開発することで、より自由にゲームコンテンツを生み出そうという想いがあり、開発が行われたそうだ。
「World of Tanks 1.0」を進めていく上で一番大変だったのが最適化だったという。グラフィックが向上することで、既存のプレイヤーが遊べなくなっては意味がない。そこで、新しいPCを購入せずともゲームが遊べるよう最適化に力を入れたそうだ。
また、新たな楽曲も追加。製作は世界各国の著名なミュージシャンと協力して行ったそうだ。またBGMがゲームプレイの妨げにならないように、シチュエーションによって変化する機能が追加される。
「World of Tanks 1.0」は「World of Tanks」にとって非常に大きな一歩だが、決してこれがゴールではないという。今回強化されたグラフィックやミュージックをベースに、新たな機能やマップ、新戦車ツリーやゲームモードが準備中だ。本アップデートはあくまで、スタート地点であるとAlexander de Giorgio氏は語る。
最後に「World of Tanks 1.0」のトレーラーが公開。ここで使われている映像はほとんどがインゲーム映像なのだとか。そしてアップデートの実装日が3月27日であることも発表。もうすぐ生まれ変わった「World of Tanks」をプレイすることが可能だ。
アップデート以外にも新情報が!新音声の実装も決定!
アップデート以外にも日本のプレイヤー向けの新情報が発表された。まずは、声優の置鮎龍太郎さん、山口由里子さんが搭乗員の日本語新音声を担当することが明かされる。こちらの実装日は未定だが、3月27日以降に追加されるとのこと。
「World of Tanks 1.0」リリースを記念して六本木ヒルズに3月27日から4月1日の期間限定で、メディアキューブが展示される。こちらはInstagramと連動して写真を投稿すると戦車の絵が出現したりするようだ。
「World of Tanks 1.0 AR EXperience」というアプリがリリ―スされた。これはスマートフォンを使って実際の風景に戦車を溶け込ませたり、戦車の内部が覗けるアプリになっている。
スウェーデンのメタルバンド「SABATON」のジャパンツアーが「World of Tanks」のサポートによって開催。東京・大阪でライブが開催される。
「World of Tanks」の気になるアレやコレを聞くQ&Aセッションも!
イベントでは、「World of Tanks 1.0」に関する質問をプレイヤーから募るQ&Aセッションのコーナーが実施された。以下に回答をまとめたので是非確認して欲しい。
Alexander de Giorgio氏:一番大変だったのは最適化。開発チームでもかなり勉強になった。また、草花が風によって揺れたり、戦車に積もった雪が熱によって次第に溶けていったりという、普段のプレイでは気が付かないような細かいディテールにこだわった。他にも建物が破壊される時のパターンなども増えている。
Alexander de Giorgio氏:「ステップ」や「フィヨルド」は特に大きく変化している。だが、やはり自分で実際にプレイしてみて変化を体感してみて欲しい。
Alexander de Giorgio氏:今までプレイしているプレイヤーは「World of Tanks 1.0」になっても、快適にプレイすることができる。最適化は今後も継続していく予定があり、さらに「CORE Engine」はチームメンバーが使い慣れていくことで、さらに良くなる可能性を秘めている。
Alexander de Giorgio氏:公開時期は未定だが、昔のマップの作り直しは進んでおり、さらにアジアの新しいマップも製作中でテストが行われている。BGMは既にポータルサイトにアップされているが、デジタル配信も行われるので楽しみにしていて欲しい。
Alexander de Giorgio氏:社内でもMODをもっとサポートしていこうという話がある。プレイヤーの方から「こういうMODを入れて欲しい」という声があれば実装していく。今後は公式サイトやフォーラムで意見を頂く予定もある。
Alexander de Giorgio氏:バトルに緊張感を持たせる意味もあり、「World of Tanks」においては変更する予定はない。ただ、そういった意見が多ければ検討していく。
Alexander de Giorgio氏:日本戦車のツリー追加に関しては、バランスをとるのが難しいので予定は無いが来年くらいには実装したいと考えている。国籍ツリーに関しては、今年はイタリアとポーランドを中心にするため、残念ながら予定にない。
Alexander de Giorgio氏:次のシーズンではアジア独自のCWを作ることを検討している。低いtierでも遊べるゲームモードの追加や、今までのものを低いtierでも遊べるように改良していく予定。
Alexander de Giorgio氏:次のCWEはそろそろ開催される。具体的な発表は月曜日に行われ、報酬の新車両も存在する。Tier8拠点戦について具体的な話はできないが、良い変化があると思うので期待していて欲しい。特殊迷彩を販売する予定は無いが、カスタマイゼーションのアップデートを今年控えており、さらに細かい設定が可能になる予定。tier10の収支バランスはグローバルな課題として認識してる。次のCWEのシーズンではプレイヤーのサポートのためのミッションなどを用意する予定。今の段階で大きく変えることはできないが、将来的に改善していく。
Alexander de Giorgio氏:eSportsに今後どう取り組んでいくか、ということは社内でも話し合われている。具体的には今後、「eSports 2.0」というアップデートで、eSportsに特化した機能をゲーム内に実装する予定がある。そこから「World of Tanks」の新しいeSportsがスタートする。そのアップデートがくるまでは、アジア限定のeSportsリーグを開催する。
実装に先駆けて「World of Tanks 1.0」を実機プレイ!
セッション終了後は軽食が振る舞われ、プレイヤー同士や「WoT」チームとの懇談タイムが用意された。ここでは、「World of Tanks 1.0」を実装に先駆けてプレイすることが可能になっており、多くのプレイヤーたちがこぞってゲームをプレイしていた。
新マップ「氷河」を用いた対戦の様子。戦車が通ると雪に跡が付くなど細かい映像表現が垣間見える。参加者の間では、もっぱら新マップの戦略などが話し合われていたのが印象的だった。 | |
本日はAlexander de Giorgio氏の誕生日とのことで、サプライズケーキも登場。 | |
「World of Tanks 1.0」を祝したフードも。 |
「World of Tanks 1.0」実装は3月27日、もう間もなくだ。生まれ変わったゲームプレイを今から心待ちにしたい。
(C) 2012–2022 Wargaming.net.