MMORPGとハクスラの融合が生む爽快感が魅力!新作タイトル「MU LEGEND」ファーストインプレッション

Webzen Japanが2018年上半期にリリースを予定している新作MMORPG「MU LEGEND」。4月12日から15日にかけて行われたクローズドβテストで感じた本作の魅力を、プレイレポートと共に紹介する。

「MU LEGEND」は、13年という長期にわたりサービスを続けているMMORPG「ミュー 奇蹟の大地」の後継作として制作され、ストーリーにおいても前作との関連性が非常に強い作品となっている。

また、シンプルなUIと簡単な操作、クォータービューの視点など根本的な要素は前作から受け継ぎつつも、多種多様に追加された育成要素や新たに追加されたダンジョンギミックなど、楽しさに一段と磨きがかかった正統派ハック&スラッシュMMORPGに仕上がっているのが特徴だ。

本稿では、4月12日から15日にかけて実施されたクローズドβテストに、実際に参加して感じた魅力やゲームの特徴を紹介していこう。

なお、お約束ではあるが、ここでお伝えする内容はあくまでクローズドβテスト時点のものであり、今後のテストや正式サービス時には仕様が変更になる可能性がある点には留意してほしい。

幅広い育成要素が垣間見える4クラスがプレイ可能

今回のクローズドβテストで使用できたのは「ダークロード」、「ブレイダー」、「ウォーメイジ」、「ウィスパラー」の4クラス。また、今回は使用することができなかったが、「エンファサイザー」というクラスも確認できた。

また、同じクラスでも使用武器を変更することでプレイフィールやスキル内容が一部変化する。武器の変更はゲーム内でいつでも可能だったので、挑戦するコンテンツによって武器を持ち替えて対応するといったこともあるだろう。

キャラクタークリエイト要素は、フェイスパターンや髪型、タトゥーなどを選択していく方式。ゲーム中はクォータービューとなっているので、あまりカメラを近づけることも少ないだろうことを考えると、丁度いい塩梅といえるだろうか。

ハクスラの醍醐味といえば、どのスキルを取得/強化するかといったビルド要素だ。一般的にはスキルツリーが採用されることも多いが、本作はレベルアップによって使えるスキルが増えていくので、非常にシンプルな印象を受ける。

自由度が少ないのでは? と思うかもしれないが、前述した武器によって使用可否が決まる“ウェポンスキル”や、スキルを使い込むことで開放される“紋章”で差別化が可能だ。

装着できる紋章には、単純な攻撃を上げるものや消費マナを減少させるもの、またデバフ効果を強化するものなど様々。例えば今回筆者がプレイした「ブレイダー」には、ボタンを押している間、連続で回転攻撃を行う“真空斬”というスキルがあるのだが、長時間スキルを使用していると消費マナが苦しくなる。そこで消費マナ軽減の紋章を装着することで使い勝手が格段に向上した。

また、通常のキャラクターレベルとは別に「ソウルレベル」が存在する。このレベルが上昇する度に手に入るポイントを付与することで、キャラクター自身の能力を向上させることが可能だ。

こちらも中々に面白いものが揃っており、生命力や攻撃力を上げるものや、移動速度を上げるもの、はたまた獲得経験値を上昇させるものまで存在する。パーティーの壁役を担当する場合は生命力を、遠隔攻撃ができるクラスは引き撃ちがしやすいよう移動速度を上げるなど、様々なビルドが考えられる。

ソウルレベルは、ゲーム内マネーを消費することでリセットすることも可能なので、右も左も分からない状況でも気軽に振っていって問題ないだろう。

ハクスラとMMOが高い次元で融合したゲームサイクル

ここからはゲームのプレイフィールを紹介していこう。本作のアクションは、マウスクリックによる移動や、クリック・数字キーに割り振られたスキルで攻撃など、オールドタイプなものになっており比較的カジュアルに遊べる印象。

だが、Unreal Engine3で描かれるグラフィックには目を見張るものがあり、これだけで「ミュー 奇蹟の大地」からの進化を感じられる。

背景でNPCが戦っている場面などもヌルヌル動く。
フィールドでクモ型のモンスターがリポップする際、糸をつたって降りてくるなど細かい演出にも驚かされた。

本作は“ハック&スラッシュMMORPG”と銘打たれているだけあり、基本のゲームサイクルはMMOライクに進行していく。所謂クエストドリブンとなっており、○○を一定数倒す、オブジェクトを調べるなどお馴染みの形式が並ぶ。クエストにはストーリーが進行するメインクエストとレベル上げ目的で行うサブクエストの2種類が大きく存在する。

経験値効率でいってしまうとやはり、クエストを消化しながら進めるのが一番効率が良いのだが、フィールドに登場するエリートモンスターを倒してレアドロを求めるなどの、トレハン要素も見逃せない。ある程度キャラクターが育ってくれば、フィールドのモンスターをトレインしてから範囲攻撃で一掃するなど、爽快感のあるプレイも可能だ。

アイテムがボロボロとドロップするこの瞬間こそハクスラの醍醐味!

そして本作のメインコンテンツとなりそうなのがインスタンスダンジョンだ。ミュー大陸のいたるところに存在する「時空の狭間」といわれるダンジョンは、入場時のキャラクターレベルに応じた難易度のダンジョンがランダムに生成される。内部には大量の雑魚モンスターが生息しているので“hack(切り刻む)&slash(叩き斬る)”の爽快感を満喫しよう。

ダンジョンの最深部にはボスモンスターが待ち構える。ボスモンスターの攻撃は非常に強力なので、道中の攻略とは一転してシビアな戦闘を楽しむことができた。自分が使用しているクラスの役割や立ち回りを意識しながら戦うといいだろう。

ボスモンスターの討伐に成功すると大量のドロップ報酬に加えて、クリア報酬として4枚のカードの内1枚を選択しアイテムが獲得可能だ。レアアイテムが入手できる可能性もある。

ちなみにダンジョンに挑戦する際は、自動マッチング機能が存在するので、シャウトでメンバーを集めるといった手間は存在しない。また、マッチング待ちの人数なども表示されるので、マッチングを開始してからどれくらい待つことになるのか予測し易い点は非常に好印象だ。

また、ダンジョン終了後に、自分がどれだけパーティーDPSに貢献したのか把握できる“ダメージレポート”の存在も興味深い。装備更新でどれだけダメージが増えたか、他プレイヤーとの差はどれくらいあるのか、などを確認できる。賛否両論ありそうなシステムではあるが個人的には気に入った。

画像はソロでダンジョンに挑戦したときのものだが、パーティーを組むと他プレイヤーの情報も確認できる。

ゲームとしての土台は好印象!実装されるコンテンツに期待!

MMORPGを土台としながらも、アクションシーンではハクスラの醍醐味を味わえる本作は、両方のファンにむけてリーチできるタイトルと言えるだろう。クリックによる移動など、今の若いユーザーに受け入れられるのだろうか? と言った疑問が無いことはないが、そこは是非とも、王道のハック&スラッシュを体験するいい機会だと捉えて貰えると幸いだ。

今回はクローズドβテストということで、遊べる範囲が狭められていたということもあるのだろうが、コンテンツのボリュームという点は少々気になるか。現状、レベルカンスト後はダンジョンを周回して戦闘力を上げるというハクスラ風味が強い印象を受けるが、ダンジョンには入場回数が決められているので、一日にできることが限られてしまう(クローズドβテスト中は、入場回数が無制限になるイベントが解放されていたが)。

そういったやり込みプレイヤーに向けて、今後どのようなコンテンツが用意されているのか。本作の続報に期待したい。

MU LEGENDサービス終了

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