“特性システム”や10月以降のロードマップが発表!「『TERA』7周年アニバーサリーパーティin東京」レポート

ゲームオンは、MMORPG「TERA」のオフラインイベント「7周年アニバーサリーパーティin東京」を、東京・クルーズクルーズ銀座にて開催した。

Bluehole Studiosが開発を担当するMMORPG「TERA」。「次世代MMO」と銘打たれ、2011年にサービス開始してからおよそ7年。今回行われたオフラインイベントは、その7周年を記念するもので、 シオズ・シオナ役の山下まみさん、コットン太郎さん、「TERA」の日本運営プロデューサーを務める廣田瞬一氏らが登壇し、ファン同士の交流を深める催しの他、10月以降のロードマップの公開なども行われた。

会場では、「TERA」に関連した様々な展示や、人気種族「エリーン」のコスプレなども

優勝賞品をかけて、「TERA知識クイズ」でプレイヤー同士が対決

今回のオフラインイベントは、「パーティ」の名前の通り豪華フレンチでの食事付き。乾杯では大いに盛り上がり、豪華なフレンチに誰もが舌鼓を打つ中、最初に行われたのはチーム対抗での「TERA知識クイズ」だ。

参加者は、テーブルごとに区切られたチーム(それぞれには、TERA内での地名が割り振られている)に分かれ「TERA」に関連する様々な質問に、話し合いながら回答していく。どのクイズにも複数の正解があり(問題「TERAのバトルにおける大切な3つの役割の一つを書け」であれば「タンカー(盾職)」、「アタッカー(火力職)」、「ヒーラー(回復職)」の3つなど)、どれか一つを書くことができれば1ポイントを獲得。さらに全ての回答の中から、もっとも数が少なかった回答をしたチームにはさらに1ポイントが加算される……といったルールとなっていた。

GMのカイン氏(左)とツノナシ氏(右)も登壇。各チームの回答のチェックなどを行っていた。
事前に行われた練習問題では、「絶対にボケないで」という前フリに答えるように、いくつものチームがボケ回答を披露する一幕も

「3つある装備のカテゴリー名」「フィールドダンジョンの名前」など、比較的簡単なものからマニアックなものまで、多岐に渡る問題が出題されていたのだが、とくにユニークだったのが「現在もいるGMの名前」。その前に自己紹介を行っていたカイン氏・及びツノナシ氏の名前を書けば無難に正解となるものの、レア回答を狙うならそれ以外のGMの名前を書く必要がある……などの読み合いもあり、どのチームも頭を悩ませていた様子だった。

なお最終的には「イルカ」チームがもっとも多くのポイントを獲得して優勝を決め、賞品となるポポリメダル100枚を見事に獲得していた。

続いて行われたのは、「パーティミッション」と呼ばれる、個々のプレイヤーに課されたミニクエスト的なゲーム。ミッションをこなすとスタンプを獲得でき、スタンプが一定数貯まると、ポポリメダルが入っているリアルガチャに挑戦することができる。

今回のイベントでは、参加者全員にそれぞれのPCのスクリーンショットを使った名刺が用意されており、ミッションの中には「名刺を10枚以上集めてGMに見せる」などの条件が設定されていたこともあり、ここからプレイヤー同士の交流が一気に活発化。

ほぼ立食パーティーのような雰囲気となり、やはり互いに「TERA」が好きだという共通点もあってか、初対面にも関わらず多くのプレイヤーが名刺を交換しあい、大いに賑わいを見せていた。

合間の時間には、山下さんやコットンさんも会場を回り、積極的にユーザーと交流を深めていた。

ロードマップの発表では、あのシステムの日本での実装が明らかに

その後には、10月以降予定されているロードマップが発表に。10月のアップデートとして予定されているのが以下の4項目だ。

クラス覚醒

ヘビーガンナー、ソーサラー、アーチャー、ソウルリーパー、くノ一、ムーングレイバーの6クラスが覚醒。これで全13クラスの覚醒が実装される形となる。

まずヘビーガンナーには攻撃に連動した「支援兵器」、ソーサラーには3元素を組み合わせた「合成魔法」と既存スキルへの属性追加がされる。

一方、アーチャーには移動しながら攻撃を加える「高速移動」に単体への強力な「必殺の一撃」、ソウルリーパーには既存スキルから派生した「連続攻撃」や、鎖でエネミーを拘束するスキルが追加。

くノ一には、分身しながら攻撃を行える「影分身」、ムーングレイバーには空中に飛び上がりながら強力な一撃を叩き込む大技や、偃月刀による「連続攻撃」など、それぞれのクラスの特性にあった新能力が実装される。

新ダンジョンの追加

上位・最上位向けの高難易度5人用新ダンジョンとして、「テネブリス要塞」、「リアンの地下殿堂」が追加。新ダンジョンの追加に合わせてストーリーも進行し、様々なNPCの登場やムービーの追加も行われる。会場では、山寺宏一さんが演じるエリオン・クベルら、過去に登場したキャラクター達が出演するムービーの公開も行われていた。

UIのリニューアル

スキルスロットやHPバーの改編、メインメニューのUIの小型化、デフォルトのキー配置の変更など、UIに関する改修も行われる。日本での実装は、先行して実装された韓国のプレイヤーから上がっていた不満への改善を含んだ内容になるとのこと。

装備要素の追加

装備周りのアップデートでは、最上位装備である「賢神霆」の強化が+2まで可能に。アクセサリーの増幅、胸飾りの刻印書、アクセサリーの力・致命の変換、武器の強化エフェクトをプレイヤーがオフにできる機能なども追加され(エフェクトの表示が切り替えられるのは自分のみ)、これらの項目以外にも追加や調整が行われる予定とのこと。

11月には、種族「エリーン」でもファイタークラスのキャラクターが作成可能に。種族変更券を使えば、既存キャラクターからの変更もできる。また火の神が眠る新ダンジョン「バハールの神殿」では、神々を巡るストーリーが展開。10月に追加される「テネブリス要塞」、「リアンの地下殿堂」を上回る難易度の5人用ダンジョンで、バハール単体と戦う純粋な戦闘用コンテンツとなっている。

そして新情報として、11月には韓国版でのみ実装されていた「特性システム」が、いよいよ日本でも実装されることが決定。ステータスを上昇させるものから、クラスのスキルの性能を高めるなど、様々な効果をもっており、プレイヤーが任意の項目を選んで強化していく、通常のレベルとは異なる成長システムとなっている。

12月には新コンテンツとして「釣り」が追加され、一部の池や湖、海での釣りが可能に。釣りはちょっとしたミニゲーム的な要素となっており、釣った魚は売却や配達、料理に使用することができる。釣り竿もいくつもの種類があり、その昇級を目指したり、サブ的な位置づけの要素ながら、しっかりとやり込める内容となっているとのことだ。

様々な「TERA」関連グッズが当たるプレゼント抽選会も実施。エリオン役・山寺宏一さんのサイン色紙をかけたじゃんけん対決には、山下さんも飛び入りで参加していた。

最後には、廣田プロデューサーが「今回はとても賑やかで、「TERA」らしい雰囲気のイベントになっていたかなと思っています。ゲームは今後もアップデートをしていきますし、至らない部分はどんどん改善し、長く「TERA」を続けられるようにしていきますので、8周年に向けて引き続き応援よろしくお願い致します」と挨拶し、大賑わいのイベントを締めくくった。

イベント終了後には、来場者全員での記念撮影タイムや、ステージに飾られていた特大パネルがそのまま手渡される(!?)という、驚きのプレゼント企画も。

なおイベント終了後、廣田プロデューサーへの囲み取材を行うことができたので、最後にその模様をお届けする。

イベント終了後の廣田瞬一プロデューサーを直撃

――ロードマップでは多くの新要素が紹介されましたが、廣田プロデューサーとしての一番の目玉はどれでしょうか?

廣田瞬一プロデューサー(以下、廣田氏):やはり、韓国以外ではなかなか実装することができなかった「特性システム」ですね。「特性システム」が実装されていないために、難しくてクリアできないという声もいただいていたので、もう一度キャラクターを育てるような感覚で遊んでいただければなと。

――「特性システム」は全てのクラスで実装されるのでしょうか。

廣田氏:はい、全クラス同時で、クラスごとに拡張できる機能が異なっています。育成のポイントはアカウントで共通で、片方のキャラクターでポイントを貯め、別のキャラクターに割り振るということもできます。

――韓国での実装からは、やや間が空いた形となりましたが。

廣田氏:その対応として、最初にブーストをかけられるイベントのようなものを考えています。すぐ韓国と同じになるというのは難しいと思いますが、同時期に実装される高難易度ダンジョンに向けての育成を、ある程度緩和できればなと。

――今後は、特性システムを前提としたバランスになっていくのでしょうか?

廣田氏:そうですね。といっても現時点でも、特性システムが前提のバランスになってしまっていて、それを補うための日本向けのアイテムなども用意してはもらったのですが、やはりそれだけでは足りないという意見を頂いています。強化の度合いはクラスによって変わりますが、キャラクター自体はかなり強くなると思うので、今後はバランスも大分変わってくると思います。

――クラシックサーバーなどの試みの手応えはいかがですか?

廣田氏:やはりクラシックサーバーで人は増えましたし、クラシックをやらなくても、それをきっかけに戻ってきてくださる方などもいて、周年イベントも含めて成果はありました。一方で、クラシックについては予期せぬトラブルもあり、少なくない不満の声も耳にしていますので、そこはしっかりと反省していきたいと思っています。

また、今回は10月11月についてしかアナウンスができていないのですが、クラシックサーバーが閉まる9月末前後の時期には、新しいお知らせをお伝えできればと思っています。

――現時点で、2019年の展望はありますか?

廣田氏:アップデートはもちろんいろいろと用意しています。方針としては、ユーザーさんが不満に思っている部分を中心に改善していきたいと考えています。新コンテンツの方も、今回発表させていただいた「釣り」のように、よりMMOらしいところを出していければなと。

――最後に、8周年に向けての意気込みをお願いします。

廣田氏:来年もこうしたオフラインイベントが開ければいいなと思いますし、アップデートの方も毎月やっていきます。基本のスタンスは変えないまま、「TERA」が持つ楽しさをできるだけ横に広げていきながら、8周年に向けて走り出していければと思っています。

――ありがとうございました。

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