DMM GAMESとトライフォートが2018年秋のリリースに向けて開発中のiOS/Android/PC向けゲームアプリ「甲鉄城のカバネリ -乱- 始まる軌跡」。そのリリースに先駆けて、一足先にゲームをプレイしてみての本作の特徴を紹介しよう。
テレビアニメのスタッフも参加したこだわりのアニメーション表現に注目!
「甲鉄城のカバネリ -乱- 始まる軌跡」(以下、「カバネリ乱」)は、テレビアニメ「甲鉄城のカバネリ」の正統後継作として2018年秋にリリースを予定している、PC・スマートフォン向けのゲームアプリ。アニメ本編の三カ月後、冬の中ノ国(なかのくに)を舞台に、3人の少年少女たちが甲鉄城に助けられるところから、物語は始まる。
WIT STUDIO、荒木哲郎氏、美樹本晴彦氏、澤野弘之氏をはじめ、笠岡淳平氏、江原康之氏、丸藤広貴氏と、原作アニメを支えたスタッフが本作にも参加。まさに原作ファンに新たなカバネリを提供するべく、開発が進められている。
まずゲームの大きな特徴として挙げられるのが、テレビアニメ放映時にも話題となった、クオリティの高いアニメーション演出について。本作では、公開中のオープニングムービーをはじめ、ゲーム内のアニメーションカットやイベントにおけるイラスト、さらにはキャラクターの立ち絵に至るまで、WIT STUDIOが制作・監修を行っている。例えばストーリーの1シーンを拾っても、背景も含めてまるでアニメの1カットのような雰囲気を生み出している。
同時に、ホーム画面やバトルパートでのキャラクターのアニメーションでは、“Spine”という2Dアニメーションツールが採用されている。通常、2Dイラストをベースとしたアニメーションではある程度動く範囲を限定的に作っていくが、今作ではまさにバトルシーンさながらの幅のある動きを実現。文字とスクリーンショットだけで表現するのは難しいところではあるが、例えば下画像の無名であればクルッと一回転するという、華やかなアクションが楽しめるのだ。
本作オリジナルキャラクターである要(CV:小松昌平)、葉矢(CV:黒沢ともよ)、千尋(CV:梅原裕一郎)をはじめ、テレビアニメに登場した主要キャラクターも含め、多くのキャラクターがゲーム内には登場。メインストーリーである史伝は全てフルボイスで楽しむことができ、かつ各キャラクターのストーリーである列伝も用意されている。こちらでは、メインストーリーでは見ることのできない、キャラクターの違う一面も見えるようなので併せてチェックしておきたい。
また、メインストーリーについては冒頭で触れた通り、テレビアニメ終了時点から三カ月後を舞台に、現在制作が進められている劇場中編アニメ「甲鉄城のカバネリ ~海門決戦~」に至るまでのエピソードが描かれるとのこと。アニメのファンにとっては、「海門決戦」までにどのような出来事があったのかを知れるという意味でも、気になるところではないだろうか。
なお、本作のキャラクターたちは全てガチャで入手可能となっている。入手時のレアリティはキャラクターごとに異なるものの(☆3~5で登場)、どのキャラクターも最高レアリティの☆6まで育成できる。一部のキャラクターについては衣装の異なる別バージョンのイラストも用意されているそうだが、基本的には入手時のキャラクターに設定されているレアリティは固定となるそうだ。
“熱い”ゲームを体現するためのゲーム内要素の数々
先にアニメーションおよびストーリーについて紹介していったが、本作ではゲームシステムにおいても、従来のソーシャルゲームでのプレイサイクルをベースにしつつ、各要素に遊びごたえのある要素を用意している。
バトルパートは、物語の進行や探索などで発生するのだが、基本的にはオートで進行していく。5人編成で臨むことになるのだが、キャラクターごとにスキルが用意されており、そちらを効果的に発動させることでバトルをより有利に進めていける。最大で三倍速に対応しており、スキルもオートで発動できるため、サクサクと進めていけるのではないだろうか。
また、ストーリーとともにゲーム進行で重要になるのが探索だ。作中の舞台である中ノ国の各地を駿城で移動していくというものだが、各駅にはミッションの受注が可能な「御用承り処」、美濃や遠江などの国ごとに手に入る富くじを消費してアイテムなどを手に入れる「商店」「駅くじ処」などの施設が用意されている。
ここで面白いのが、駅の規模に応じて利用できる施設が変わったり、各所に関所が用意されていること。目的に沿って中ノ国を巡っていく楽しさが、しっかりと表現されている印象だ。
キャラクターの育成に関しては、バトルによって得られる経験値による強化のほか、一般的なソーシャルゲームでイメージできる要素は一通り揃っている。その中で独特の仕様になっているのが「覚醒」だ。
キャラクターには3つのスキルが用意されているが、覚醒時にはいずれか1つのスキルレベルがランダムでアップするようになっている。もちろんひとつのスキルがMAXになれば、次回覚醒時には残るスキルの中でレベルが上っていくようになっているので、覚醒自体が無駄になることはないので安心してほしい。
また、装備についても自身の手で製作することになるのだが、一気に高レアリティの装備が製作できるわけではなく、まずは☆1の装備を製作し、その後は一つ下のレアリティの装備を素材として組み込んで、さらに上のレアリティの装備を製作していくことになる。製作される武器はランダムにはなってしまうが、スキルを入れ替えることができるなど、製作後のカスタマイズ要素も備わっている。
そうしてゲームを進めていくと、御用組合とよばれるギルドへ加入してメンバー全員で挑む「討伐戦」、プレイヤーと非同期で戦うPvP要素「腕試し」、踏破型のコンテンツである「樹海」と、多様なエンドコンテンツを楽しめるようになる。討伐戦は、プレイヤーが設定した討伐隊が耐えている間に駿城からの砲撃でダメージを与えるという、いわゆる防衛戦の形式になっておいるのも特徴だ。
ちなみに、御用組合内では駿城の強化が可能なほか、掲示板では☆5キャラクターの入手時にほかのメンバーに通知が行われる仕様となっており、コミュニケーションも楽しめそうだ。
駆け足での紹介となったが、このほかにも複数のWAVEで構成されたバトルではWAVEごとに音響の厚みが増していったりと、細部に渡るまでのこだわりが見える「カバネリ乱」。ストーリーもサービス開始時点では7章までが用意されており、サービス後も毎月1章ずつ追加していくなどボリュームも十分。サービス開始に向けて事前登録も行われているので、気になる人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
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