X-LEGEND ENTERTAINMENT JAPANは、「幻想神域 -Cross to Fate-」のオフラインイベント「幻想神域 5周年記念オフラインパーティー」を、10月27日に東京・グレースバリ秋葉原にて開催した。
MMORPG「幻想神域」の5周年を記念して、初のオフラインパーティとして実施された今回のイベント。会場内には、ゲーム中に登場する多くの幻神達のイラストや設定画の展示、来場者が自由にとれる軽食、日本運営プロデューサーの三上優氏に直接意見を伝えられるなど様々なコーナーが用意されており、大きな賑わいを見せていた。
ゲームキャスター・岸大河さんと、コスプレイヤー兼ゲーム実況者・みそしるさんがMCを務めるステージイベントも行われており、ここではその中の一つとして行われた、大型アップデートに関する新情報を中心にレポートしていく。
「運営リニューアル」では、アイテムモールの仕様が大幅に変更
日本運営プロデューサー・三上優氏も登壇して行われた新情報のステージでは「運営リニューアル」「ゲームリニューアル」「大規模コンテンツ」「キャンペーン情報」の4つの項目に基づいて様々な発表が行われた。
まず「運営リニューアル」については、問い合わせの中でもっとも多くの意見が寄せられているというゲームのレスポンス改善のため、ゲームサーバーの一新が決定。
同じく不満意見が少なくなかったという課金に関わる「アイテムモール」についても、「幻神BOXで獲得できるアイテム品質を大幅に向上」「販売アイテムの大幅値下げ」「ボーナスモールのリニューアル」の3項目に渡る改善を発表。アイテムモールでは、より欲しいアイテムを探しやすいようUIがリニューアルされ、アバターの衣装や染色をプレビューで確認できる新機能「ドレスルーム」も実装される。
初心者向けのアイテムについては、従来から93%オフという破格の値段に。今回明かされたもの以外にも、様々なアイテムの値下げが予定されているという。 | |
ボーナスモール限定のアイテムライナップも追加。鍵の欠片BOXにはほぼ全ての幻神が追加され、必要なポイントも100Pへと変更される。 | |
会場では、装備の染色を変更する際の動画も公開されていた。 |
ゲームプレイで入手できるチケットを使用する「幻想モール」にもリニューアルが行われ、価格の値下げの他、「パンドラ」や「白雪姫」といった幻神たちがラインナップに追加。これまでアイテムモール限定であった「覚醒の鍵」などのアイテムも入手可能となる。
さらにこれまでの「幻想ルーレット」に変わる新たなルーレットとして「虹色ルーレット」がスタート。虹色ルーレットでは、一回分の価格が150Gへと値上げされる代わりに、「レア出現率を大幅アップ」、「チップの仕様を削除し、低レアのアイテムの品質を向上」、「排出される新アバターは橙品質のみに」、「虹色ルーレット限定のアイテムを追加」など、これまでの反省を生かしたユーザーライクなルーレットとなるという。
公式サイトも5周年を機に一新され、ログイン周りの使い勝手を改善。初心者や休眠プレイヤーに向けた特設サイトも公開され、アップデートやアバターの情報のほか、幻神同士の関係性なども確認することができるようになっているという。
幻神や一部職業のバランス調整が実施
続く「ゲームリニューアル」の項目では、「毎日のプレイをもっと楽しく」するための様々な施策が実施される。
その一つが「幻神のリニューアル」。幻神をより育てやすく・入手しやすくなるのに加えて、幻神がすぐに倒されてしまう問題への改善策として、幻神のアクセサリーの存在意義を大幅に強化。現在と比較し、低い強化値でも30%、最大では75%ものダメージカットが可能となる。
コアプレイヤー向けの新たな目標として、超高難度ダンジョン「冥き途」が追加される。運営チームが現行のプレイヤーのバランスで挑んだところ、クリアができなかったほどの難易度となっており、報酬としてその苦労に見合うだけのアクセサリーが入手できるようになっているという。
レベルが離れたプレイヤー同士がより気軽に遊べるようになるための施策として、全ユーザーが一緒に遊べる新型IDも実装される。一日一回しかプレイすることができないという制限はあるものの、レベルや職業の条件は一切なく、プレイすることで幻神をゲットするチャンスがあり、飽きがこないように定期的なコンテンツの入れ替えも行われる。
職業のバランス調整では、「キャノン」「ダガー」「ツインソード」の3つが大幅に上方修正。「サイズ」「太刀」「ハーブ」についても上方修正が行われる。バランス調整については今後も実施予定で、従来よりも頻度を上げて行われるとのこと。
初心者が現行のプレイヤーにできるだけ早く追いつけるよう、Lv50までのスピードアップ、移動速度バフ、特典の品質向上、アイテムの所持数・入手条件の緩和といった、初心者向けのゲームバランスの改善も行われる。
低レベル帯での問題となりやすい、ダンジョンに一緒にいってくれる仲間がいない場合でも、シングルプレイでもダンジョンクリアが可能となり、気づけば現行のプレイヤー達と一緒に冒険することができるようになっているような形を目指して調整が行われるという。
さらに初心者向けの課金要素もリニューアルされ、放置でも経験値が溜まっていくなどのスピードアップアイテムが販売される。ただ、これらのアイテムは序盤のゲームバランスを大きく変えてしまうため、あくまで「少しでも早く他のプレイヤーに追いつきたい」という人にだけ向けた救済要素であり、課金が必須になるようなバランスではないことが強調されていた。
なお、ここまでに明かされた「運営リニューアル」及び「ゲームリニューアル」についての内容は、2018年11月1日より正式に実装される。ただし、今回はアップデート内容が非常に多いため、その前日となる10月31日にはオープンβテストという形で一度実装され、バグ修正などの対応を行うという。
新職業「ギター」や、待望の「ハウジング」機能が追加
3つ目の項目となる「大規模コンテンツ」では、新職業として「ギター」が追加。ギターは楽譜にあわせて曲を演奏することで戦う、これまでになかったタイプの職業となっており、使用条件として1キャラクター分の覚醒が必要となる(スキップカードでの短縮も可能)。
こちらの実装は現在から約一ヶ月後となる11月末~12月頭頃が予定されているが、これは今回のリニューアルを気に戻ってきた休眠プレイヤーやゲームを始める初心者が、実装と同時期にギターでプレイできるような想定となっているようだ。
さらに多くのプレイヤーから要望が寄せられていたという、幻神と一緒に暮らせるようになる「ハウジング」機能も追加。家の中では、召喚した幻神を「なでなで」することで親密度を上げることができ、幻神のステータスの向上に加え、最終的には添い寝が可能となる。こちらは年末~年始頃を目処に開発が進められているとのことだ。
新たな幻神の追加としては、10月31日にはハロウィン仕様となった「ざしきわらし」、11月には「ウル」の実装が行われる。
さらに世界初公開となる幻神「コノハナノサクヤビメ」のデザインが明らかに。こちらは設定もまだ固まりきっていないデザイン段階のため、まだ実装までにはしばらくの時間が掛かりそうな様子だった。
現役プレイヤーから初心者まで、様々な層が対象となるキャンペーン情報も
最後の発表となる「キャンペーン情報」では、5周年を記念したスペシャルイベントの内容が公開。
毎年恒例となるパレードの他、「キャラクター育成応援キャンペーン」(モンスター討伐時に得られる経験値・特化経験値が50%増加、NPCポポイのバフで生産経験値が2倍に)、「装備強化応援キャンペーン」(高ランク「ラピスリセットポーション」で高いオプションが付きやすくなり、「高ランク」「最高ランク」の強化成功率が20%上昇)、「課金リニューアルキャンペーン」(1回でもアイテムを買うと「20枠拡張リュック★」を入手できる。ボーナスモールで獲得できるポイントも2倍に)といった、3つのキャンペーンが実施される。
さらに現行プレイヤーに向けて、「精霊の祝福」「25ランク武器祝福の書★」などのアイテムを獲得できる「5周年ありがとうBOX」が支給される。中でも目玉となるのは「起源の鍵 引換券(5周年)★」で、「ユースティティア」「エイレーネー」「ハーデス」「ヘルメス」「ケルベロス」「トゥイート」「エリザベス」「青龍」「葵」「シヴ」「ツクヨミ」「アレス」ら、12体の幻神の中から好きな幻神を選んで獲得できる。
一方の休眠プレイヤーに向けては、過去最大規模のプレゼントが用意される。移動速度アップから経験値上昇、幻神引換券などの役立つアイテムが満載で、総ログイン時間と課金額に応じてプレゼントの内容も変化する。こちらの詳細については、10月31日から公開となる特設サイトにて明かされるとのことだ。
新規プレイヤーに向けては、幻神アバターと幻神「鈴蘭」「玉藻御前」がプレゼントされる。その他にも冒険に役立つアイテムが多数配布されるようだ。
アップデート発表の後には、会場とニコニコ生放送でのアンケートを集計した結果を三上氏が予想し、ハズレた場合はお詫びとして、全プレイヤーに1問につき20個の「幻神の経験クリスタル(幻)」をプレゼントするというコーナーも実施。
アンケートが行われていたのは、「今後の幻神奇譚での実装を希望する幻神ストーリー」と「今後の世界ボスとして登場して欲しい幻神」の2つの項目で、「白虎」と「ユースティティア」がそれぞれの1位に。三上氏は、2問目でまさかの(?)正解を言い当ててしまうも、最終的には40個の「幻神の経験クリスタル(幻)」をプレゼントしていた。
アンケート発表からBGMの生演奏、プレゼント抽選会など、バラエティ豊かなコーナーも
その後に行われたのは、コンボーザー・ヴァイオリニストの土屋雄作さん、キーボーディストの森藤晶司さん、パーカッショニストの服部恵さんによる「幻想神域」のゲーム内で流れるBGMの生演奏コーナー。ゆったりとしたキーボードソロを皮切りに、30分という短い時間の中で、全13曲にも及ぶゲーム中の人気楽曲が次々と演奏され、生演奏ならではの音響の迫力と伸びに、誰もが聴き入っていた様子だった。
最後には三上氏が「2013年にサービスを開始してから、あっという間の5年間でした。今後は6周年に7周年、そして10周年と続けていくことができるように、私達も頑張って取り組んでいきますので、ドシドシご意見・ご要望等をお寄せいただければ。私達もそれに真摯に対応し、愛される『幻想神域』の世界をずっと続けていきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願い致します!」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
5周年を記念し、様々な新発表が行われた「幻想神域」。発表の場では、本来言及が難しい課金周りの問題についても、プレイヤーから寄せられていた不満点を包み隠さず明かし、改善する方向性を示しており、運営チームの本作にかける情熱を感じ取ることができるイベントとなっていた。
11月から年末年始にかけては新要素が目白押しとなるため、今回のリニューアルを機に、最近ログインしていなかったというプレイヤーも、再度「幻想神域」の世界に足を踏み入れてはいかかだろうか。
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