「World of Warplanes」の正式サービスは4月17日に決定!日本サービス開始発表会をレポート―開発チームへのインタビューも掲載

ウォーゲーミングジャパンは、PC版「World of Warplanes」の日本サービスに伴う発表会を、3月27日に開催した。

これまで「World of Tanks」や「World of Warships」など数々のミリタリータイトルをサービスしてきたウォーゲーミング。

そんな同社が“陸”“海”に続く、“空”を舞台にしたオンライン空戦MMO「World of Warplanes」のフライトがいよいよ開始する。

本作は、全世界で1,200万以上の会員数を誇るPC向けオンライン空戦アクションゲーム。2018年に「日本語版テスト」が行われてきたが、好評のうちにテストが終了したこと、テストで目標以上のデータが得られたことなどを受け、日本での正式サービスが決定したという。

本日行われた日本サービス開始発表会では、そんな本作がサービスされるまでに至った経緯や、今後のロードマップ、そして「World of Warplanes」チームへのインタビューセッションが行われた。

来場者には「World of Warplanes」開発拠点にちなんだウクライナの家庭料理が振る舞われた。

まずは、「World of Warplanes」パブリッシング・プロダクト・ディレクターのアンドリュー・ズガー氏よりタイトルの説明が行われた。本作は12対12で戦うPC用オンライン空戦ゲーム。世界の空で活躍した250以上の機体が登場し、4,635通りのバリエーションを楽しむことができる。マップに関しても40種類の多彩なマップが用意されているとのこと。

「World of Warplanes」の歴史は長く、ファーストアナウンスは2011年に行われた。2013年には、NA/EU/CISで正式サービスが行われたが、日本では2018年に待望の日本版テストが実施される。そしていよいよ、今年2019年に正式サービスを迎えるに至ったわけである。

続いて「World of Warplanes」グローバル・ブランド・ディレクターのアル・キング氏が登壇。本作の日本版正式サービスのスローガンとこれまで行われたコラボレーションが紹介される。NA/EU/CISではスローガンを「ゲット・エアボーン」に掲げる「World of Warplanes」。だがしかし、日本ではあまり馴染みのない言葉であることから、日本版のスローガンが「スクランブル」に決定した。

続いて「World of Warplanes」がこれまで行ってきたロックミュージックとのコラボレーションをおさらい。2018年6月にはアイアン・メイデンと、2019年3月にはクリエイターとのコラボが実施されている。最後にアル・キング氏は、アイアン・メイデンのヴォーカル、ブルース・ディッキンソンに来日して欲しいので、このコラボにぜひ注目してもらいたいとコメントした。

次に登壇した「World of Warplanes」開発ディレクターのアレクサンダー・カシアネンコ氏からは、2019年に予定している開発ロードマップが発表された。ここで語られたのは主に4点。日本版テストのフィードバックをきっかけとするチュートリアル改善。テールガンナーキャンペーンと、アイアン・メイデンとのコラボレーション、ソ連とアメリカの爆撃機の追加、United Nations,Pilot Mercenariesのフューチャーだ。今後は、日本からのフィードバックを参考に開発方針を決定していくことも明かされた。

「World of Warplanes」チームのメンバーとして重要なポジションを担うナディアも紹介。ナディアはウクライナ語で希望を意味する名前を持つ黒猫。お昼寝とお菓子のおねだり合間に、チームやミーティングを監視する大事な役どころだという。メールアドレスも所持しており、ナディアに手紙やメールを送ることもできるそうだ。

さて最後に「World of Warplanes」パブリッシング・アジアパシフィック・プロデューサーの藤田健氏より、2018年に行われた日本版テストの結果と、正式サービスの詳細が発表された。

2018年7月から10月にかけて行われた日本版テストは、日本プレイヤーの反応を見るために実施したそう。プレイヤーアクティビティのデータやSNSの反応、またアンケートなどを通じて声を集めた。日本版テストには、約5,000人が参加したという。一部のプレイヤーは短い期間に1,000戦以上プレイするなど熱心に遊んでいたようだ。SNSでも応援のコメントが多く、アンケートに対してもポジティブな意見が多かったという。ゲームルールが分かりづらいとの声が多かったため、その点を改善。その上で日本でも正式にサービスを開始するべきだと判断したそうだ。

日本正式サービスは2019年4月17日より開始する。サービス開始までの3週間は事前キャンペーンとして「スクランブルキャンペーン」を実施。公式ツイッターをフォローした後、自作の紙飛行機の写真にハッシュタグ「#wowpaper」をつけて投稿すると様々なグッズが当たる。

最後に藤田氏は、ここまでこれたのはパートナーとプレイヤーのおかげであると感謝の意を伝えると共に、「World of Warplanes」のこれからを楽しみにしていて欲しいとコメントし発表会を締めくくった。

日本サービスを決定した理由から人気の機体まで!インタビューセッションを紹介!

本発表会では、「World of Warplanes」チームへのインタビューセッションが行われた。ここからはその内容を紹介していこう。

――日本版のサービスが2019年になった理由を教えてください。また、日本と他国のユーザーの違いなどはありますか?

アンドリュー・ズガー氏:そもそもアジア太平洋でのサービスは考えていませんでした。しかし、データを分析した結果、リリースできるのではないかと思い今回に至りました。

――日本と他国でのプレイヤーの違いなどはありますか?

アル・キング氏:プレイヤーの関心には大きく3つのカテゴリがあります。機体そのものに興味を示すプレイヤー、歴史やロケーションなどに興味を示すプレイヤー、そして戦闘に興味を示すプレイヤーです。しかし、日本のプレイヤーは機体をカスタマイズし、自分なりにコレクションすることに楽しみを感じている人が多く興味深かったです。

――空戦ゲームはライバル作品が多いかと思いますが、差別点を含め今後の展開を教えてください。

アル・キング氏:確かに戦車や戦艦に比べるとライバルが多い分野だと思います。「World of Warplanes」では、アーケードゲームのように楽しく、かつ簡単な操作で遊べるという点で差別化を図っています。

アンドリュー・ズガー氏:以前は、技術の差があまりにも大きく出てしまうという問題がありましたが、そこまで技術に偏らず戦術によって勝敗が決まるよう改善を行っています。

アレクサンダー・カシアネンコ氏:もちろん技術が必要ないということではなく、技術がある人も楽しめる部分をキープしながら、誰でも楽しめるというのがポイントです。

――「World of Warplanes」で人気の国やツリーを教えてください。

アレクサンダー・カシアネンコ氏:やはり自分の地域の国に人気が集まるようです。しかし北米では、一番の人気ではありませんでしたが零戦がランクインしており、日本の機体は人気があると感じました。

アル・キング氏:零戦は軽さと機動性に優れた機体なので、ぜひプレイしてほしいです。特にオススメなのは零戦とスピットファイアですね。

藤田健氏:入り口は自国の機体になることが多いですが、遊んでいくうちに他の国の機体をプレイするというパターンが多いですね。

――テストバージョンと正式サービス時の違いなどがあれば教えてください。

アレクサンダー・カシアネンコ氏:テストからはかなりのアップデートが行われています。テスト時は使用できる国も3カ国に限られていましたが、ソ連やアメリカの爆撃機、イギリスのマルチロール機など多くの機体が追加されています。サーバーも刷新し様々なイベントを行っていく予定です。

――チュートリアルの改善では何が変わっていますか?

アンドリュー・ズガー氏:消耗品や装備の変更方法などを一から学べるよう改善しています。

――「World of tanks」「World of Warships」では、日本のアニメとコラボしていましたが「World of Warplanes」では予定していますか?

アル・キング氏:もちろん考えてはいてリサーチを行っています。特に日本のプレイヤーにとってコラボは大きな話題になると考えているので行っていきたいですね。

――今回来日されたタイミングで桜が咲きましたがお花見には行きましたか?

アンドリュー・ズガー氏:私は日本に来るのが初めてだったのですが、ぴったりのタイミングでした。

アレクサンダー・カシアネンコ氏:私はよくジョギングをするのですが、今日は渋谷や新宿近くを走っているときに桜を楽しみました。桜は一年の内、数週間しか咲かないということで、このタイミングでリリースできるのはいい傾向なのではないかと思っています。

藤田健氏:桜には一発屋という意味もあるので、僕としては警戒もしています(笑)。

――それでは最後にローンチに向けてプレイヤーの方へメッセージをお願いします。

アル・キング氏:「World of Warplanes」で一緒にスクランブルしましょう!

藤田健氏:テストの時からユーザーの方に支えてもらっていて、ようやくリリースのお知らせができるのが気持ちいいです。ユーザーの皆様には感謝の言葉と、こらからよろしくと伝えていきたいです。

――ありがとうございました。

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