剣と魔法の世界で繰り広げられる新作バトロワ!「Shadow Arena」CBTプレイレポート

Pearl Abyssが2020年上半期にリリース予定のPC向けアクションバトルロワイヤル「Shadow Arena」。2月27日から3月8日にかけて実施されている本作のクローズドβテストのプレイレポートをお届けする。

「Shadow Arena」は、Pearl Abyssの代表作であるMMORPG「黒い砂漠」に過去実装されていたコンテンツ「影の戦場」のスタンドアロン版として開発されているタイトル。最大40人のプレイヤーが最後の1人になるまで生き残りをかけて戦うバトルロイヤルゲームだ。

2019年11月に開催された「G-STAR 2019」で初公開され、韓国では2019年11月にクローズドβテストを実施。そして今回2020年2月27日から3月8日にかけて日本を含むグローバルでもクローズドβテストが行われている。

ここでは実際に「Shadow Arena」をプレイしたインプレッションや、「黒い砂漠」の「影の戦場」との違いなどを紹介していこう。

ゲームの大まかな流れを紹介!

まずは本作の大まかなゲーム概要やプレイの流れを紹介していこう。ゲームをスタートすると、まずは使用する英雄を選択することになる。今回使用できたのは以下の9キャラクター。基本的にはキャラクターごとにスキルや武器などの装備種は固定となっている。

ジョルダインやヘラウェンなど「黒い砂漠」のNPCたちがプレイアブルキャラとして登場する。

また、ゲーム内には1つだけ保有するアイテムを持ち込むことが可能だ。ただし、これによって序盤からの有利不利が生まれないよう、特定の任務を達成した後に獲得することができる。

画面右に任務情報が表示されている。

準備が完了すると、コロシアムのような場所へ。この段階ではゲームは始まっておらず、アクションの確認や他の待機待ちメンバーとPvPをしながらメンバーが揃うのを待つことになる。最大人数である40人が集まるか、30人以上集まった後に一定時間が経過するとゲームがスタート。各プレイヤーキャラは黒い靄となって各地に飛ばされる。

そこからは、自由にフィールド内を散策しながら、モブを狩ったり落ちている宝箱からアイテムを獲得しながら自キャラクターを強化していくことになる。キャラクターの成長要素は主に2つ。装備などのドロップアイテムの獲得とスキルの強化だ。装備は5段階のレアリティに分かれており、「白<緑<青<黄<赤」の順に強くなっている。同一レアリティの装備を3つ獲得すると合成して1つ上のレアリティの装備にすることも可能だ。

こう聞くとインベントリ内がごちゃごちゃしそうに聞こえるが、実際は自分が今装備しているものより強い装備を獲得すると、画面内にその旨のメッセージが表示されGキーで装備を更新してくれる。合成にしても同じで、同一レアリティ装備を獲得した時点で画面内にメッセージが表示。同じくGキーで合成を実行できる。そのためメッセージが表示された場合にのみGキーを押すだけでよく、基本的にはキャラクターの操作に集中できる仕組みだ。

装備を手に入れた後にGキーを押すだけで常に最強装備を装着した状態になる。
武器は更新するたびに見た目も反映されていた。
Iキーでインベントリ内を確認することも可能だ。

スキルについては、ドロップするスキル教本で習得/強化していくことが可能だ。本作には英雄毎の固有スキルが4つ存在。最初にスキルを習得するにはスキルポイントを1つ、強化していくとレベルに応じて必要なスキルポイントが増えていく。1つのスキルを集中して強化していくのか、それとも全てのスキルを満遍なく強化していくのかで立ち回りも大きく変わっていきそうだ。

スキルはCtrlキーと対応スキルのキーで習得/強化が可能。

本作では序盤は特に他のプレイヤーキャラクターに遭遇することも少なく、多くがこのファーミングの時間になる。いかに効率よくモブを狩って他のプレイヤーより強くなるのか、という部分は運も絡むがかなり重要だ。

なお、最終的なキャラクターの強さは攻撃力と防御力として表示されており、おおよその目安としてキャラクターの名前も上記の装備と同様に「白<緑<青<黄<赤」で表示される。他のプレイヤーキャラクターと遭遇した際はこの色を目安に、戦うのか逃げるのか判断するといい。

ゲーム時間が経過するにつれて強力なモブがポップするようになる。

本作でも他のバトロワ系タイトルと同様に、時間経過で徐々にフィールドが狭まっていく。そうなってくると避けられないのが他プレイヤーとの戦闘だ。

本作は「黒い砂漠」と比較して、スキル数がかなり絞られている。基本攻撃や回避用のブリンクスキルなどを含めて全部で9つ。メインで使うことになるキャラクター毎の固有スキルは僅か4つだ。それ故に覚えなければいけないことは少なく簡単になった一方で、格闘ゲームのように“如何にして敵にスキルを当てるか”という立ち回りが重要となる。スキルには当然クールタイムがあるので、一度スキルを外してしまえば代わりに使えるスキルも無く一方的な展開になることも少なくない。それ故に、より一層緊張感がつきまとうゲームデザインになっている。

なおゲーム開始から4分間は、「再復活可能時間」という位置付けになっており、たとえやられてしまっても再度、黒い靄になってペナルティ無しで復活することが可能だ。

倒されてしまったり、最後のプレイヤーになるとゲーム終了。使用したキャラクターの熟練度やゲーム内通貨、また、次回以降使用できる持ち出し可能アイテムを1つ獲得できるリザルト画面へと推移し終了となる。

PvP色が色濃くでたゲームデザインに注目!

ここからは実際に「Shadow Arena」をプレイして感じた印象を、「黒い砂漠」に実装されていた「影の戦場」と比較しながら紹介していこう。まず一番大きな変更点としては、使用できる英雄(クラス)が固定になっている点だろう。「影の戦場」では、ゲームが開始して各地に飛ばされた後に、マップ上にランダムに点在しているクラスキャラクターのオブジェに触ることで使用可能となっていた。

これはバトロワ系のランダム要素をMMOベースのゲームで再現した結果になると思われるのだが、運の要素が強くなってしまう側面もあった。もちろん、それが悪いと言いたいわけではない。むしろ様々なプレイヤーがいるMMOのゲームモードの1つだからこそ、多少の揺らぎは必要だったわけだ。しかし、本作は初めから対戦ゲームとして制作されているので、そこに無用なランダム要素はむしろストレスになると判断されたのだろう。それ故に、英雄を使いこなすプレイヤースキルがより求められ、競技性が高くなっている印象を受けた。

また、「Shadow Arena」は「黒い砂漠」から独立したタイトルとなっているため、これまでどうしても煩雑になっていた部分がかなり遊びやすくなっている。その最たる例はスキルだろう。MMOはどうしてもスキル数が多くなってしまう傾向にあったため、初めてゲームを遊ぶ人にとっては取っつきにくいものだったのではないだろうか。本作では、共通アクションを含め9つしかスキルが無いので初めての人でも比較的覚えやすいはずだ。その他、UIや操作方法なども本作向けに変更されている。

画像の7つに通常攻撃とFキーの打撃攻撃を合わせて9つのスキルが存在する。

「影の戦場」は、MMOの1コンテンツだったため、やはり制約に引っ張られてしまう部分が見受けられたが、「Shadow Arena」ではそれらに縛られることなく独自の仕様で、より遊びやすくより深みを得た印象だ。これまであったランダム要素は少し抑え気味になっているため対戦ゲーム色が濃く、ここでプレイする人を少し選んでしまうかもかもしれないが、入り口は間違いなく広くなっている。PvPが好きな人はもちろん、FPSが主流のジャンルの中でも珍しい“剣と魔法のファンタジー系のバトロワ”という単語が気になった人にもプレイしてみてほしいタイトルといえるだろう。正式サービスを含む今後の展開にも注目しておこう。

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