EXNOAがDMM GAMESにて配信予定のファンタジックレールRPG「ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~」のプレイインプレッションをお届けします。
「ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~」は、「フラワーナイトガール」などの人気タイトルを生み出したはせP氏がプロデュースを担当し、著名なイラストレーターやデザイナーを中心に発足された「クリエイティブチーム くまさん」が手掛ける新作タイトルです。
戦略と戦術が絡み合う、濃厚で歯ごたえのあるタクティカルコマンドバトルを筆頭に、独自のキャラクター育成要素や多彩なコンテンツを兼ね備えているのが特徴。「東京ゲームショウ2019」では、単独で制作発表会が行われるなど、DMM GAMESの新作の中でも特に注目度の高いタイトルとなっています。
今回、本作の配信に先駆けて、「ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~」を先行プレイすることができたので、そのインプレッションをお届けします。
作り込まれた数々の世界をミストトレインに乗車して冒険!
本作の舞台は、深い霧に覆われた大陸「イリスクラウド」。“幻霧”と呼ばれる霧の中には、凶悪な魔物が棲み着き、イリスクラウドは衰退の一途をたどっています。そんな絶望的な状況の中、逆転の一手として開発されたのが、霧の中を走ることができる魔導列車「ミストトレイン」です。プレイヤーは、このミストトレインを動かすことができる唯一の存在として、霧を晴らす力を持つ少女たちと、世界の霧を晴らす史上最大の作戦に参加します。
あらすじから分かる通り、本作では列車が1つのキーワードになっています。イリスクラウドには大きく5つの国が存在し、主人公たち一行は世界の謎を解き明かすために、ミストトレインに乗ってファンタジー世界を冒険していくことになるのです。
主人公たちが訪れることになる地には、イギリスをモチーフにした「セントイリス」やロシアがモチーフの「アイゼングラート」、マレーシアやインドネシアがモチーフの「フレイマリン」や日本がモチーフの「ニシキ」など現実世界を参考にした様々な国や地域が登場。それらは単なるステージとしてだけではなく、文化や国風、またキャラクターデザインに至るまで世界設定が存在します。そんな魅力的な世界の数々をゲームのサブタイトルにある通り“霧の世界の車窓から”冒険できるのが、本作ならではの魅力です。
そんな冒険に華を添えるのが、プレイヤーと共に旅をする「トレインナイト」の存在です。トレインナイトは、前述した霧を晴らす力を持つ少女たちで構成されていて、魔物に対して直接的な対抗手段を持たない主人公のかわりに戦闘を行ってくれます。
本作には様々なトレインナイトが登場しますが、特別鉄軌隊として主人公と旅をするのは、メインビジュアルにも描かれている主要5キャラクターの「クインズウェイ」、「ヴィヴィアン」、「プトラ」、「ヤクーツク」、「ヨシノ」、そしてナビゲート役の「パディントン」に絞られています。もちろん訪れた地で、登場するキャラクターたちと交流を深め、共闘するシーンもありますが、常にこの6人がメインシナリオに登場する形になるので、愛着をもってシナリオを読み進めていくことができます。
また、本作のシナリオパートは全て2Dアニメーションで表現されています。このモーションの出来がかなり良くて、キャラクターたちが生き生きと動き回る様は、まるでアニメを見ているかのような感覚で楽しむことができました。
シンプルに楽しめるバトルと奥深い育成要素の数々が魅力
本作のバトルは、ターン制のコマンドバトルで、相手を全滅させると次のウェーブへ進行。全ての敵を倒すとステージクリアとなります。キャラクターは通常攻撃に加え、SPを消費して強力なスキルを使用することができます。また、2人以上のトレインナイトがスキルを選択すると、確率で“コネクト”が発生。カットインと共に、強力な効果が発動します。
そして、本作のバトルの鍵を握るのが、特別なスキル「スペシャルスキル」です。SPを消費してチャージをする必要がありますが、チャージ数に応じて強力なスキルが発動します。ただし、チャージ中は被ダメージがアップしてしまうので、ボスが登場するステージなどでは、「どのタイミングでチャージを溜めておくのか」というを、しっかりと考えないといけません。
もちろん、オートプレイにも対応していますし、一度クリアしたステージはオート周回も可能です。通常のステージはオートでサクサクと、難しいステージは手動でじっくりと、メリハリのあるプレイが楽しめます。
本作のバトルパートは比較的シンプルなのですが、育成要素はかなりやり込むことができました。まず本作では、キャラクターは主にガチャから入手することになるのですが、各キャラクターはそれぞれ「ベース」と「レイヤー」という概念が存在し、ガチャから入手できるのはこのレイヤーに当たります。
「ベース」はキャラクターそのもの、「レイヤー」は戦う力が込められたクラス別の姿という関係になっており、1つのベースに複数のレイヤーが紐づいています。ただし異なるレイヤーでバトルを行っても経験値はキャラクターであるベースに溜まっていくので、育成の煩わしさはありませんでした。ベースが育っていれば新しく入手したレイヤーも即戦力として使える他、育てていた別レイヤーのスキルを1つセットすることも可能なので、お気に入りのキャラクターのレイヤーをたくさん育てて、シチュエーションによって使い分けるということも可能です。
ちなみにレイヤーのレア度は「A」「S」「SS」という3段階に分かれており、「A」はアニメーションタッチに統一されたイラスト、「S」はイラストレーターの個性が反映されたイラスト、「SS」はモーション搭載のいっそう豪華なイラストになっており、コレクションとしても楽しめました。
キャラクターの育成要素はこれだけでなく、レイヤーレベルやギアレベル、スキル熟練度、思い出ランクに加え、武器・防具・アクセサリーと多彩です。さらにパーティメンバー全員に恩恵のある、パーティスキルもあり、これはフレンドに貸し出すことでアイテムを入手することもできます。パーティスキルは特別な一枚絵になっており、各キャラクターの日常を垣間見ることができました。
魅力的な世界観とキャラクター、多彩なサブコンテンツにも注目!
「ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~」は、数あるDMM GAMESのタイトルの中でも世界観をしっかりと描きながらキャラクターにスポットを当てたシナリオが秀逸で、その先をずっと読み進めていきたい魅力がありました。シナリオは「プリンセスコネクト!Re:Dive」の日日日さんと「フラワーナイトガール」の川添枯美さんが担当しているということで、物語をしっかりと楽しんで欲しいという制作陣の気持ちが伝わってきます。
シナリオパートの2Dアニメーションやバトルシステム、キャラクター育成などのシステム周りもきちんと作り込まれており、まさにDMM GAMES期待の新作といったタイトルでした。
本作には、ここで紹介したメインコンテンツ以外にも、特別なレイヤーなどが手に入るやり込みコンテンツ「試練の塔」や、放置でキャラクターの育成素材が手に入る「自主練」、ポーカーやルーレットを遊んで手に入るコインを集めて装備などが交換できる「カジノ」といった、多彩なコンテンツが実装されているのも特徴です。
いよいよ配信間近となった「ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~」。ゲームの正式サービスが始まったら、ぜひミストトレインに乗り込んでイリスクラウドの世界を見て回ってはいかがでしょうか。
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