スクウェア・エニックスがPS4/PC向けにサービス中の「ファイナルファンタジーXIV」。本日5月15日に開催された「デジタルファンフェスティバル 2021」の基調講演の模様をお届けする。
「ファイナルファンタジーXIV(以下、「FFXIV」)」のプレイヤー向けファンイベントとして、例年開催されている「FFXIV」のファンフェスティバル。今年は感染症拡大の予防防止の観点から初のオンラインでのデジタルイベントとして実施。これまでのリージョン別の開催と異なり、世界中のプレイヤーが同時に参加できるようになった。
「暁月のフィナーレ」で追加されるもう一つの新ジョブは「リーパー」!
基調講演では、「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が登壇。2021年秋に公開予定の次期拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」に関する新情報を発表した。
基調講演冒頭では新たなトレーラー映像がお披露目。2月6日に実施された「新情報発表会」で公開された映像の完全版ともいえる内容になっており、エスティニアンのバトルシーンや鎌のような武器を持ったゼノスなど見どころ満載の内容になっていた。
まずは早速「暁月のフィナーレ」で追加される新ジョブについて。そのジョブは「リーパー」になるという。リーパーは、これまでの「ファイナルファンタジー」シリーズに登場しない、「FFXIV」オリジナルのジョブだ。ロールは近接物理DPSとなり装備枠は竜騎士と同じメイル枠、メイン武器は両手鎌(サイス)を使用し対応クラスはなし。「暁月のフィナーレ」のプレイ権を得て、いずれかのジョブのレベルが70になっていることが使用の条件だ。初期レベルは70となる。
バトルでは、両手鎌によるダイナミックな攻撃を得意とする。それに加えて、ヴォイドから力を引き出しアヴァターと呼ばれる存在と共に攻撃を行う。アヴァターは自身に憑依させることも可能で、その能力を纏って戦うというのが本ジョブの最も特徴的な点だ。
ジョブクエストはウルダハからスタートするそうなので、「暁月のフィナーレ」開始後にすぐリーパーを使いたいという人は、ウルダハでログアウトしておくといいだろう。
続いては改めてストーリーについておさらい。「暁月のフィナーレ」ではハイデリン・ゾディアーク編がいよいよ完結。この物語はパッチ6.0で完全に終わりを迎え、パッチ6.1以降は新しい物語が始まる。
「暁月のフィナーレ」でプレイヤーは月に向かうことになるが、その前に拠点となるのが「オールド・シャーレアン」になるという。パッチ5.Xのクリスタリウムにあたるプレイヤータウンとなり、これまでシャーレアンと呼ばれていた都市は「オールド・シャーレアン」が正式名称になるそうだ。
ちなみに「旧FFXIV」はスタート都市の1つにシャーレアンが含まれる予定だったそうだが、開発の関係で実際はウルダハ、リムサロミンサ、グリダニアの3都市になり、それは今でも続いている流れだ。それが10年近い歳月をかけて、ついにストーリーで語られるだけの存在だったシャーレアンに足を踏み入れることが可能になるわけだ。
基調講演冒頭で公開されたフルトレーラーについても解説。まずはメインテーマについて、作曲はこれまで通り祖堅氏が担当。歌詞はマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏と石川夏子氏、アディショナルボーカルはアマンダ氏、演奏はTHE PRIMALSが担当。そしてメインヴォーカルはサム・カーター氏が担当することが発表された。
トレーラーのもう一つの見どころはなんといってもエスティニアンの活躍だろう。正式に暁の一員となった彼は、「暁月のフィナーレ」ではフェイスの一員として一緒に冒険することが可能になる。またエスティニアンを背に乗せる七大天竜の一翼「ヴリトラ」がどのように物語に絡んでくるかも注目ポイントだ。
シャーレアンの一人として登場したエレゼンの男性。彼も「暁月のフィナーレ」で大事な枠割を果たすという。パッチ5.55でその素性が明らかになるようだ。
続いてのセクションでは新たな新規フィールドの情報が明かされた。
新フィールド「ラヴィリンソス」はかなり不思議なフィールドで、建物に歴史を感じるものの近代的な機械仕掛けが見受けられる。実は地下にあるフィールドで、ドーム状の空には人口太陽が浮かんでいる。
また、以前発表された「サベネア島」および、プレイヤータウン「ラザハン」のウォークスルー映像も公開された。
詳細は語られなかったが、イルメグのようなファンタジー感溢れる新エリアのアートも公開された。
最後にプレイヤーが行くことになる月のアートも公開された。エリア名は「嘆きの海」。月面にある特定エリアの名称となるようだ。
新たに出会うことになるキャラクター情報も公開。まずは「メーガス三姉妹」だ。「ファイナルファンタジー」シリーズにも同じ名前のキャラクターたちが登場していたが、「FFXIV」ではどのような役割を果たすのだろうか。
「レポリット」と呼ばれるキャラクターも公開。月に住んでいるキャラクターで、物語でも非常に重要な役割を果たすことになるという。
「暁月のフィナーレ」では、多数の新ダンジョンも登場する。ここではこれらのダンジョンのウォークスルー映像がまとめて紹介された。追加されるダンジョンは全てメインストーリーに関わるものとなっており、これまで通りフェイスにも対応している。
パッチ6.Xシリーズで追加される新たなアライアンスレイドのイメージアートも公開された。レイドタイトルは「ミソロジー・オブ・エオルゼア」。これまで詳細には語られていなかったエオルゼア十二神の謎に大きく踏み込んでいく内容になるという。
「暁月のフィナーレ」の商品展開も発表。これまで通りコレクターズエディションも販売され、ナイトのハイクオリティフィギュアやレポリットのぬいぐるみなどが同梱。インゲームアイテムとしては、ミニオン「ポロム」、マウント「アレイオン」、両手鎌「デスサイズ」が付属する。
商品ラインナップは以下となっており、基本的に全てダウンロード販売となっている。それゆえにプラットフォーム毎に購入方法が異なるので、詳しくは公式サイトをチェックして欲しい。
予約特典では、ミニオン「パロム」とアクセサリ「メネフィナイヤリング」がプレゼントされる。メネフィナイヤリングはプレイヤーのレベルによってパラメーターが変動するタイプの装備なのでレベリングに最適だ。それに加えて、予約特典としてアーリーアクセス券も手に入る。
また、「暁月のフィナーレ」の発売日が2021年11月23日に決定したことが発表された。あわせて吉田明彦氏によるアートも公開されている。
「漆黒のヴィランズ」で終わりだと言われていた新種族についてだが、なんと「暁月のフィナーレ」では、プレイヤーからの声に応える形で、男性「ヴィエラ」が実装されることが発表された。女性「ロスガル」は今回実装はされない予定だが、今後必ず実装できるよう検討中だという。
最後に新たなデータセンターとしてオセアニアDCの開設も発表。これまでオセアニア地域は既存のどのDCに接続してもパフォーマンスが悪く、結果プレイヤーが分散してしまうという問題があったが、今回の新たなデータセンターの開設によってこの問題が解決することになる。本来はパッチ6.0より前に実施する予定だったが、コロナ禍の影響で遅れがでておりパッチ6.1頃に開設予定だ。
基調講演もいよいよこれにて終幕。吉田氏は、「『FFXIV』第一部が完結する「暁月のフィナーレ」は2021年11月23日発売です。ハイデリン・ゾディアーク編完結という物語の大きな括りを迎えるこの日を、ぜひ楽しみにしていてください」とコメントし基調講演を締めくくった。
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