エヌ・シー・ジャパンが運営するMMORPG「ブレイドアンドソウル」。9月15日に実施される大型アップデート「胎動」を一足先に体験できたので、その模様をお届けする。
9月15日に実施される大型アップデート「胎動」では、ゲームエンジンが「Unreal Engine 4」に変更され、より美しくなった世界で「ブレイドアンドソウル」の冒険が楽しめるように。また、「無極」「花舞」の2つの系列でまったく異なる新アクションが楽しめる新職業「双剣術士」も同時に実装される。
ここでは、「胎動」アップデートを実装に先駆けて体験したプレイレポートをお届けする。
「Unreal Engine 4」でより美しく描かれる「ブレイドアンドソウル」の世界
今回の「胎動」アップデートで実装される1つ目の大きな要素は、ゲームエンジンの刷新。「ブレイドアンドソウル」のゲームエンジンは、これまで「Unreal Engine 3」が用いられてきたが、本アップデートより「Unreal Engine 4」へ変更される。これは元々2020年に実装予定だった「ブレイドアンドソウル COMPLETE」にて導入される予定だったが延期されたものだ。プレイヤーの中でもこのアップデートを長らく待ち望んでいたという人も多いのではないだろうか。
「Unreal Engine 4」に変更されることによる一番の効果は、何といってもより美しく描写されるグラフィックだろう。「ブレイドアンドソウル」は元々のグラフィックが綺麗なタイトルではあるが、サービス開始から7年を迎えることもあり、やはり見劣りする部分が出てきた。今回のエンジンの刷新によって最新のタイトルと何ら遜色ないグラフィックでゲームを楽しめるようになったのは非常に嬉しい限りだ。
テクスチャの質感などは特に進化を感じるポイントだが、一方でキャラクターのディテールに関しては敢えてこれまでのグラフィックから違和感を持たないように調整しているのだとか。その分フィールドのグラフィックはよりリアリティを増し、まるで目の前に「ブレイドアンドソウル」の世界が広がっているような感覚を覚えた。
また、エンジンの刷新によるもう一つのメリットとして、ロード時間の大幅な短縮が挙げられる。動作環境によって異なる部分もあるかとは思うが、今回のテストプレイでは明らかに早くなったと実感するほど改善がみられた。
今回のアップデートに合わせて、UIの改善も行われている。特に画面下の各項目はデザインも統一されスッキリとした印象だ。戦闘UIも項目ごとに区分されて表示されるようになり、忙しい戦闘中でも自分の状態がより把握できるようになった。
なお、上記の対応によりプレイヤー毎にカスタマイズをしていたUIについては一度リセットされるとのことだったので、アップデート当日はゲームにログインしたらまず設定画面を確認しておこう。
光速で交差する2本の刃!新職業「双剣術士」が追加!
「胎動」アップデート2つ目の大きな要素が、「ブレイドアンドソウル」14番目の新職業「双剣術士」の実装だ。「無極」「花舞」という2つの系列でまったく異なるアクションが楽しめるのだが、どちらも「攻撃こそ最大の防御」をキーワードに非常に攻めっ気の強いスキル構成になっている。操作難易度も高く、最大効率で戦おうとすると自身のHPを消費するので、常に死と隣り合わせのリスキーな職業だ。
その分、上手く使いこなせた時の爆発力は「ブレイドアンドソウル」の中でも随一。ここではそんな「双剣術士」の2つの系列の使用感を紹介していこう。
「花舞」
「双剣術士」の2つある系列の内、「花舞」は「無極」に比べると比較的扱いやすく、まずはこちらから触ってみるのがオススメだ。
「花舞」には、天と地という2つのバフ効果が存在しており、天が移動速度の上昇、地が状態異常に耐性を持ち内力が回復する。この2つのバフを発動するには、4キーに割り振られている「昇飛撃」と、Cキーに割り振られている「砕流撃」という武功をそれぞれ使用する必要がある。つまり、立ち回り中に一定周期でこの2つの武功を振っていくことで、本領が発揮できるというのが「花舞」の基本だ。
ただし、この2つの武功を使用するには「花びら」という専用のリソースを1つ消費する。「花びら」はTabキーに割り振られている「養分」を使用することで5つ獲得できるのだが、このスキルはHPを消費してしまうのでゲージ管理に加えてHP管理も必要になるのが「花舞」の難しさだ。
加えて「花びら」を3つ消費することで一定時間自身を強化する「開花」を使用することも可能だ。この強化状態中は攻撃力とクリティカル力が上昇し、さらに「花風連斬」「花旋風」という武功が内功消耗なしで使用できるようになる。ゲージ管理がより複雑になるが、瞬間火力が必要な場面では重宝することになりそうだ。
「無極」
「双剣術士」のもう一つの系列「無極」は、「花舞」以上にリスキーな立ち回りと複雑なシステムを使いこなす必要がある超上級者向けの職業だ。「ブレイドアンドソウル」の数ある職業の中でもその難しさは随一だが、非常にロマン溢れる性能になっている。
まず「無極」は、生命力が30%未満になることで「超感覚」状態に入ることができる。「超感覚」中は、身体能力が強化されクリティカル率が上昇し、さらに武功「滅輪斬」使用時は武功「無形歩」の再使用時間が、武功「無形歩」使用時は武功「滅輪斬」の再使用時間が初期化される。つまり、武功を切れ目なく連発することが可能になるのだ。
これだけであればピンチになったときの逆転要素という風に捉えることもできるのだが、なんと「無極」には任意のタイミングで「超感覚」状態に入ることができる「回想」という武功が存在するのだ。もちろんこの武功を使用した際もしっかりと生命力が30%まで減少する。
自らの生命力を消費して攻撃性能を上げるという職業は今までもあったが、残りの生命力に関わらず30%まで下げるという性能はこれまでに無く、非常にピーキー。とはいえ、この「超感覚」を活用しなければせっかくの「無極」を使用している意味も薄れてくるので、どのタイミングで「超感覚」に入るのかという見極めが非常に難しい職業になっている。
また、もう一つの特徴として「無極」には武器の構えが3タイプ用意されている。LBキーに設定されている「無形斬」を使うたびに順手→逆手→順手と逆手の混合という順に構えが変わっていく。構えによって武功モーションや効果が変わるため、状況に応じて構えを変えながら戦うことも求められるのだ。
構えによって最も性能が変化するのが1キーで使用できる防御系の武功。順手のときは攻撃を回避する「受け流し」、逆手の時は攻撃をガードする「遮断」、混合の時は攻撃を弾く「弾き返し」に変化する。「双剣術士」は防御系の武功も少なく、特に「超感覚」時はワンミスが死に繋がりかねないので、防御性能はしっかりと把握しておくといいだろう。
アップデートに合わせて強力な装備が手に入るキャンペーンも!
同日にはアップデートを記念したキャンペーンも予定されており、新規or復帰者向けに強力な装備が無条件でプレゼントされる。こちらは2ヶ月限定の装備になるのだが、10月にはミッションをクリアすると期間限定ではない装備が手に入るキャンペーンも実施されるようなので、こちらに向けて今から育成を進めておくと良さそうだ。
また、10月には1年4ヶ月ぶりのメインストーリーや、80段階もの難易度が用意される新ランキングシステム「封魔録」が追加されるほか、バトルシステムにアップデートが入り「ブレイク」という新要素も追加されるので、新鮮なバトルが楽しめそうだ。
現在は、エンジンの刷新に伴う新クライアントの事前ダウンロードも実施中だ。アップデートに備えつつ、待望の「胎動」が実装される9月15日を楽しみに待とう。
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