スクウェア・エニックスは、2021年9月19日~22日にかけて拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のメディアツアーを開催しました。
拡張パッケージ「FFXIV: 暁月のフィナーレ」では、新たなジョブやフィールドが追加されるとともに、既存ジョブのレベルキャップ開放も実施されます。本稿では、メディアツアーにて体験できたタンクのプレイインプレッションをお届けします。
※このバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。また、画像も最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
ナイト
ナイトはこれまでと使用感自体は変わらないものの、「レクイエスカット」から始まる一連の流れが大幅に強化されました。まず「レクイエスカット」から「残りMPが高いほど威力が上昇する」追加効果が削除され、一律で威力が400に。加えて、これまでの「自身の攻撃魔法による与ダメージと回復魔法の回復量を50%上昇する」効果が攻撃魔法のみ対象となる代わりに、上昇率が100%になっています。臨機応変さは失われましたが、目的が明確になり使いやすさが増している印象です。
また、「レクイエスカット」後に使用することになる「ホーリースピリット」、「ホーリーサークル」にはHP回復効果が新たに付与され、耐久力も増しました。
さらに、「レクイエスカット」効果の締めとして使用していた「コンフィテオル」からは、「ブレード・オブ・フェイス>ブレード・オブ・トゥルース>ブレード・オブ・ヴァラー」というコンボが可能に。これらは範囲攻撃も兼ねているので、単体、範囲を問わず「レクイエスカット」からのラッシュとして使っていけそうです。
防御方面では特性により「シェルトロン」と「インターベンション」が強化。シェルトロンは「ホーリーシェルトロン」となり、4秒間だけですが追加で被ダメージを15%軽減+HoT効果が得られるようになりました。これら、短時間のみ追加で防御バフを得られる効果は(暗黒騎士を除き)タンク全ジョブに追加されていますが、オウスを消費する代わりに、短いスパンで使用できるのがナイトの強みとなりそうです。
味方に付与できる「インターベンション」にも、4秒間だけ被ダメージ10%軽減とHoT効果が追加。こちらも全般的に追加されている効果で、敵のアクションを熟知することで、よりしっかりと味方を守ることができるようになりました。
また、レベル86で修得する特性により「スピリッツウィズイン」が「エクスピアシオン」というアビリティに進化。威力も上がり範囲効果が付与されるようになりました。
アクション一覧
特性一覧
戦士
戦士の火力を支えていた「シュトルムブレハ」のコンボボーナス「与ダメージ10%上昇」効果ですが、今回からは“戦嵐”というバフに置き換えられており、効果自体は同じですが、「シュトルムブレハ」「ミスリルテンペスト」で付与・延長が可能になりました。これまでは「ミスリルテンペスト」で効果の付与ができなかったので(延長のみ可)、開幕からいきなり範囲回しをすることができます。
レベル90で修得できる新スキル「プライマルレンド」は、「原初の解放」使用後に付与される「プライマルレンド実行可」状態で発動可能で、対象に飛び掛かり威力700で攻撃するというもの。2体目以降は威力が70%減少するものの範囲効果も付いており、“必ずクリティカルヒットかつダイレクトヒットする”効果もあるため数字以上に強力です。
なお、戦士はタンクの中で唯一移動スキルの最大チャージ数が3で、「プライマルレンド」にも移動効果があるので、かなりの機動力を発揮することが可能です。
防御バフは、ナイトと同様に「原初の直感」と「原初の猛り」が強化。「原初の直感」は特性により「原初の血気」へと進化しました。どちらも4秒間だけ追加で被ダメージを10%減少するという効果はナイトと同じですが、大きな違いは回復効果がHoTではなくバリアになっている点。全ての効果を有効活用しようとすると、早すぎても遅すぎてもいけないので、よりテクニカルな操作が求められます。
また、「ホルムギャング」は効果時間が8秒から10秒に変更されました。リキャストタイムはこれまで通り240秒なので、かなり強力になったと言えるのではないでしょうか。
アクション一覧
特性一覧
暗黒騎士
暗黒騎士はタンク4ジョブの中で最も変化が少なく、これまでと同じ感覚で使用することができました。レベル86で修得できる「ソルト・アンド・ダーク」は、「ソルトアース」実行後に使用できる派生アビリティで威力500の範囲魔法攻撃、レベル90で修得できる「シャドウブリンガー」は、威力600の直線範囲魔法攻撃。どちらも複雑な発動条件などもないので、これまでのスキル回しに組み込むことで自然とパワーアップを感じられます。
特性では、レベル88と90時に「影身具現」の効果がアップ。特にレベル90になると、影身が「シャドウブリンガー」を使用するようになり、より強力なアビリティへ進化します。こちらも追加の操作などは必要ないので、これまで通り使用しているだけで火力が上がっていくはずです。
暗黒騎士が他のタンク3ジョブと比較して異なるのは、短時間のみ追加で防御バフを得られる効果を所持していない点です。新たに追加された防御バフ「オブレーション」は、10秒間「自身またはパーティーメンバーひとりの被ダメージを10%軽減する」というもの。大きな軽減効果は見込めませんが、安定して効果が得られると捉えることもでき、チャージアクションなので汎用性が高いのもポイントです。もちろん「ブラックナイト」もこれまで通り使用できるので、併用することでしっかりと防御を張ることができます。
総じて暗黒騎士は、どのようなコンテンツでも安定した力を発揮しやすい、正統進化ジョブになっていると感じました。
アクション一覧
特性一覧
ガンブレイカー
ガンブレイカーは、Lv88で覚える特性「ソイルチャージ効果アップ」によって、ソイルの最大スタック数が3に増加。これまでより1回分多くスタックすることが可能になったので、ギミックに合わせて温存するなど多彩な運用が可能になりました。
とはいえ、現状はこれまで通り「ビートファング>ジャギュラーリップ>サベッジクロウ>アブドメンテアー>ウィケッドタロン>アイガウジ」のコンボが1ソイルの最大効率であることに変わりはなさそうなので、こちらはリキャスト毎に使用していきたいところ。
「バーストストライク」も、これまで通りソイルが溢れないよう使用していくのが主な目的になりそうですが、新たに追加される「ハイパーヴェロシティ」が追加効果として発動できるようになったのも大きな変更点です。「ガンブレイカー」の魅力である“インパクトの瞬間にトリガーを引いている感”がより味わえるようになりました。
新たに追加されたスキル「ダブルダウン」は、ソイルを2消費して自身の周囲の敵に威力1200で攻撃するというもの(2体目以降への威力は20%減少)。単体への威力としては、「バーストストライク>ハイパーヴェロシティ」×2と同じなので、複数の敵を巻き込めるシチュエーションや瞬間DPSを高めたい場面で使っていくといいでしょう。
防御バフとしては、特性により「ハート・オブ・ストーン」が「ハート・オブ・コランダム」に変化。追加効果として4秒間の被ダメージ15%軽減と回復効果が得られるようになっています。ナイトと戦士は自身と味方に付与するバフでアビリティが分かれていますが、ガンブレイカーは効果が高い代わりに1つのアビリティにまとまっているのが特徴。コンテンツによって得手不得手がありそうですが、単体に対して痛い攻撃が多い敵に対してはガンブレイカーが輝くことになりそうです。
また細かい調整ですが、ボーライドの効果時間が2秒伸び、10秒間無敵状態になれるようになったのも嬉しいポイントでした。
アクション一覧
特性一覧
ロールアクション
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