Pearl Abyss JPがサービスを行うMMORPG「黒い砂漠」。4月6日の大型アップデートで実装される新クラス「ドラカニア」の先行プレイレポートをお届けする。
今回新たに追加される新クラス「ドラカニア」は、「黒い砂漠」24番目のプレイアブルキャラクター。死したドラゴンの情念が凝縮された骨で作られた大剣「スレイヤー」と、自らの逆鱗で作った細剣「シャード」を駆使し、失われたドラゴンの楽園を取り戻そうと戦う女戦士だ。
巨大な大剣を振り回し戦うクラスと言えば「ウォーリア」が真っ先に思い浮かぶが、「ドラカニア」はそれとはまたひと味も、ふた味も違うプレイフィールが特徴だ。
ここでは、そんな「ドラカニア」の性能や、本アップデートにて実装される新エリア「果てしない冬の山」の特徴、新たなストーリーなどを紹介していこう。
なお、本稿で扱う情報はテストサーバーのものとなっているため、実装時とは異なる場合がある点には注意してほしい。
イオンゲージを駆使した豪快な攻撃で敵を殲滅!「ドラカニア」の性能を紹介
「ドラカニア」は、ブラックドラゴン「マクタナン」の血を引く新クラスで、その名の通り自らの力とドラゴンの力を合わせたスキルが特徴だ。
本クラス最大の特徴は、独自のリソース「イオン」を使ったスキル強化だ。例えば[Shiftキー+右クリック]で発動する「雷火爆砕」というスキルや、[Shiftキー+左クリック]で発動する「マクナタンの裁き」というスキルは、キーを長押しして溜めることで性能を強化できるが、イオンゲージを消費することで、溜め動作を省略していきなり強力な攻撃を繰り出すことができる。
また、一部溜め動作の無いスキルにおいても強化が可能だ。例を挙げると[Shiftキー+Fキー]による突進スキル「ドラゴンスラスト」や、[Sキー+右クリック]による薙ぎ払い攻撃「業火の斬撃」、[Shiftキー+Eキー]による範囲攻撃「マクタナンの領域」などが該当する。
重たい一撃が特徴の大剣を使うクラスではあるが、これらの攻撃を使いこなすことで、高威力かつ素早い動作で敵を殲滅可能だ。
イオンゲージは、時間経過や通常攻撃などでは溜まらず、特定のスキルを使用した際に溜まっていく。今回確認できたのは、[Fキー]で発動できる「残り火」と[Wキー+右クリック]で発動できる「雷火一掃」。「雷火一掃」は前方広範囲を薙ぎ払うので初段に使いやすく、「残り火」はクールタイムが短いのでコンボの合間に細かく刻んでいくことでゲージを維持しやすかった。これらのスキルは意識的に使っていくといいだろう。
また、バフスキル「強:血の暴走」も非常に強力で、30秒間、攻撃力・命中・攻撃速度アップの効果に加え、イオンゲージを消費せずに強化攻撃を繰り出すことができる。このバフ使用中はまさにドラゴンの化身になったかのような怒涛のラッシュが可能になるので、タイミングを見極めて使用していこう。
ここまで「ドラカニア」のストロングポイントを紹介してきたが、反対に注意が必要な点についてもお伝えしていこう。
まず、明確な防御力バフが存在しないということは常に頭に入れておこう。被弾しがちな近接クラスなのにも関わらず、敵の攻撃をそのまま受けてしまう機会が非常に多く、かつスーパーアーマー効果を持つスキルも多いため、気が付くと攻撃を受け続けてHPが一気に削れているということがよく発生する。
また、他のクラスでは敵を攻撃した際にHPを回復するスキルが用意されていることも多いが、「ドラカニア」にはそのようなスキルが少ないため、立ち回りは慎重に行う必要があるだろう。
ただしHPを大きく回復できるスキルが1つ存在する。それが[Shiftキー+Qキー]で発動できる「マクタナンの龍鱗」というガードスキル。スキル発動から一定時間持続し、スーパーアーマーを継続しながら周囲にバリアを展開。発動中は範囲内の敵にダメージを与えながら防御バフ効果と、敵のMP減少効果、イオンゲージのチャージという恩恵が得られる。
加えて、パッシブ系のスキル「マクタナンの心臓」による効果で、自身のHPが50%以下の時に使用すると、HP回復効果も追加。最大HPのおおよそ9~10割近く一気に回復できる。この回復効果は凄まじく、瀕死状態から一気に体力を戻すことが可能だ。
ただしクールタイムは40秒とかなり長く、連発することはできない。このスキルの使いどころが「ドラカニア」を使いこなす上での鍵になるだろう。
そのほか特徴的なスキルに[前方ジャンプ+スペースキー]で発動できる「コンボ:マクタナンの翼」というスキルもある。これはスーパーアーマー状態で滑空し中距離を一気に移動するブリンクスキル。大規模PvPなどでは、このスキルで敵陣に突撃し「マクタナンの龍鱗」で敵を弱体化するといった、タンカーの役割もこなすことができそうだ。ただし防御性能については前述した通りなので、使用は計画的に。
以上の要素から「ドラカニア」は、豪快な攻撃の裏で、繊細なコマンドテクニックが求められるピーキーな近接クラスという印象だ。特に防御性能は「マクタナンの龍鱗」に頼り切りになるので、プレイヤーの腕が試されるだろう。しかし、使いこなせた時の爆発力は「黒い砂漠」随一といっても過言ではない。実装後は、ぜひ挑戦してほしい。
厳しい冬の山に隠された伝承とは……?新エリア「果てしない冬の山」を紹介!
本アップデートでは、新地域「果てしない冬の山」も実装される。どこまでも雪に覆われたこの地域には、新しい依頼や3つの新狩場、息をのむような絶景がプレイヤーを待ち受ける。「果てしない冬の山」では、一年中大雪が降り続き、高所に登れば上るほど、強力な吹雪に見舞われる。吹雪に長期間さらされていると、HPが減少する凍傷デバフがかかることもあるという。
このエリアは、新規プレイヤーが最初の冒険のスタート地点に選択することが可能だ。ここで展開する物語は、既存地域で展開されるストーリーと地続きになってはいるが、開始前にダイジェストが紹介されるので、まったくの初見からでも最新エリアをプレイできる。もちろん、新エリアをクリアしてから既存のストーリーを追いかけることも可能だ。
内容としては、とある理由から山に登りたいという狐(?)のような新キャラクター「ランド」との出会いから始まり、山に登る方法を探している中で行方をくらましていた「ジョルダイン」に遭遇。以降は3人で冬の山に隠されているという古代の伝承を探す冒険に出ることになる。
新地域では、メイン依頼のストーリーにおいてNPCを含む全てのキャラクターに日本語ボイスが実装されており、より没入感のあるストーリーを楽しむことができる。途中に挿入されるムービーはもちろん、名も無きキャラクターのガヤまで全て日本語で収録されているため、ぜひ耳をそばだてながら冒険を楽しんで欲しい。
大型アップデート「果てしない冬の山」は4月6日にいよいよ実装!
今回の大型アップデートでは、新クラス「ドラカニア」の実装を筆頭に、新地域「果てしない冬の山」や、それに付随する新たなストーリーなどボリューム満点の新要素が追加される。目玉である「ドラカニア」は、繊細な操作が求められるものの複雑なシステムは少なく、この豪快なバトルスタイルはぜひ多くのプレイヤーに体験してもらいたいところ。
また、ストーリーに関しては、これまで1つ1つ積み上げなければならなかった過程をすっ飛ばして一気に最新の物語を体験できるというのは、特に新規プレイヤーにとっては嬉しい施策になるだろう。既存プレイヤーはもちろん、この機会に新しく「黒い砂漠」をプレイしてみようという人にもおすすめのアップデートだ。4月6日の実装を、心待ちにしてほしい。
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