「タワー オブ アイオン」アップデートで育成が大幅に緩和!多人数で遊ぶ楽しさを目指すプロデューサーインタビュー

エヌシージャパンがサービスする「タワー オブ アイオン」クラシックサービスでは、3月30日にアップデート「Episode1.9」が実装された。ここでは、本作のプロデューサーを務める坂本康弘氏へのインタビューをお届けする。

3月30日に実装されたアップデート「Episode1.9」では、「アビス宝物庫」や「第3テンペル訓練所」といったインスタンスダンジョンが追加されたほか、豊富な衣装の着せ替えが楽しめるクローゼット機能の追加、さらにはキャラクター育成を緩和する調整など、新規プレイヤーから既存プレイヤーまで幅広い層に向けたコンテンツが追加された。

今回、本アップデートの意図や今後の展開について、プロデューサー坂本康弘氏へインタビューすることができたので、その模様をお届けしよう。

――3月30日に実装された「Episode1.9」について、プレイヤーの反応はいかがでしょうか?

坂本氏:概ね肯定的な反応が多く、追加コンテンツをこれから皆で楽しんでいこうという雰囲気が感じられるアップデートになったかと思います。

たくさんの人に遊んでもらえると、ゲーム内コンテンツの楽しさや面白さがもっと拡がるので、是非今回のアップデートを機に、より大勢の人に、クラシックサービスに触れてほしいですね。

――今回のアップデートでは2つのクラシックサービス専用コンテンツが追加されました。まず、「ティアク研究所」の魅力や、有利に戦うためのコツを教えて下さい。

坂本氏:「ティアク研究所」は、相手種族やモンスターとのバトル、ダンジョン内オブジェクトの破壊や採集、相手種族が獲得したオブジェクト奪還などでスコアを獲得し、競争するタイプの戦場型ID(インスタンスダンジョン)です。

さまざまなスコアを獲得して競争するタイプのIDですので、いかに効率よく、NPCモンスターやダンジョン内オブジェクトを破壊してスコアが伸ばせるかが戦略のカギとなります。

特に初期状態では全体マップが霧に覆われているため、ダンジョン内探索が思うようにできません。マップ内に配置された「情報処理装置」を破壊、活性化することで霧が晴れるため、この場所を自軍の管理下に置けるかどうかが、その後の攻略でも重要なウェイトを占めます。あとは、「ドレドギオン」同様、敵対種族との遭遇戦や競い合いでダンジョン攻略を優位に進められるかどうかが、このIDで勝利するためのポイントになると思います。

――その他、「アビス宝物庫」「第3テンペル訓練所」「要塞戦(アビス深層):神聖の要塞」と多数のコンテンツが追加されます。中~高レベル帯の多くのプレイヤーが楽しめるコンテンツですが、ライブサービスからの変更点も含めポイントを教えてください。

坂本氏:まず「アビス宝物庫」においてライブサービスからのもっとも大きな変更は、要塞を占領していない種族側でも入場可能になったことです。要塞を占領している場合は、占領した要塞内の入り口から入場しますが、要塞を占領していない場合、要塞周辺に登場するNPCから入場アイテムを購入して、アビス拠点の「潜入用入り口」から入場することができます。

そのため、クラシックサービスでは両種族ともに「アビス宝物庫」に行く機会が確実に増えると思います。

また「第3テンペル訓練所」はソロで戦う「孤独」、多人数で戦う「混沌」の2種類の遊び方でPvPをカジュアルに楽しめる場所です。今回、クラシックサービスでは「見習いテンペル/孤独/混沌の記章」が追加され、希少な「衣装」や「消耗品」「羽根」などに交換することができます。

特に「衣装」はクローゼット機能を楽しむためにも、ぜひ入手してもらいたい素敵なラインナップが揃っていますので、積極的に参加いただきたいです。

最後に「神聖の要塞」ですが、以前のライブサービスと同様、ゲーム内最強といわれる「エレスギガル第1守護神長」が登場します。実装当時は非常に高い難易度に骨が折れるかもしれませんが、プレイヤーたちが十二分に強くなってから、その力試しができる場所として挑んでいただければと思います。

――クローゼットは、今までありそうでなかったプレイヤーにとって嬉しい機能だと思います。プレイヤーからの要望も多かったのでしょうか?また便利な使い方などありますか?

坂本氏:「タワー オブ アイオン」のプレイヤーにとって、キャラクターをドレスアップする楽しみは、以前からもずっと高く、クローゼット機能は昔から遊んでいただいたプレイヤーにとっても待ちに待った機能かと思います。

便利な使い方は、やはりワンクリックで好みの衣装や外形にチェンジできる点ですね。クローゼットは試着室的な利用ができますので、クローゼット機能内で衣装などを好みの色に染色して着合わせることもできます。また、クローゼットはキャラクター単位で設定や登録ができますので、お手持ちのキャラクター毎に様々なドレスアップコーディネートがお楽しみいただけます。

――今回のアップデートは、コンテンツの追加以外に、多くの調整や改善が行われました。3月10日に「プレイヤーの皆様へ(サービス改善方向性について)」として発表されていましたが、改めて、プレイヤーからどのような意見や要望が来ていたのかをお教えいただけますでしょうか?

坂本氏:さまざまなご意見をいただいた中で、今現在のクラシックサービスに対して、こういうところを調整してほしい、こんなところにストレスや不満を感じているといった率直なご意見を多くいただきました。

特にキャラクター強化やレベリングの厳しさに関してのご意見が多く、この点は今回のアップデートでも大きな改善ポイントとして尽力しております。

――今回のアップデートで対応した改善点について教えて下さい。

坂本氏:もっとも大きな改善ポイントは、レベリングの辛さを改善した点です。

先のサービス改善方向性でもお伝えしましたが、今回の「Episode1.9」ではミッション経験値が平均5~7倍獲得できるように改善されています。そのため、ソロプレイでもミッションをしっかりプレイするだけで、スムーズにレベルアップすることが可能になっています。

その他、プレイヤーから要望の多かったネームドモンスター「要塞戦守護神長」のHP調整や、ID採算性の改善など、プレイヤーにとってストレスが大きかった部分も大幅に改善されています。

今回のアップデートで改善は十分ということではありませんが、大きな改善に向けて着実な一歩は踏み出せたとの認識でおります。

――今回のアップデートでは、中~高レベル帯に向けた内容が多く感じました。低レベル帯に向けて、具体的にどのような改善や取り組みが行われているのでしょうか?

坂本氏:現在の大きな問題点として、低レベル~中レベル帯で遊べるコンテンツが不足している点が挙げられます。これはサービス開始以後、キャラクター成長が進む中でどうしても避けられない事象となっており、仮に低レベル~中レベル帯にテコ入れをしたとしても、大半のプレイヤーが楽しめないコンテンツとなってしまいます。

今後のアップデートでは低レベル~中レベル帯プレイヤーとともに遊べるようなシステム追加を予定しているのですが、今すぐにそれらを導入することは困難となっています。

ですので、今現在の方針としては、今回のアップデートのようにレベリングの辛さを改善する等成長を支援することで、大勢のプレイヤーがアクティブに活動するレベル帯に早く追いついてもらい、最前線のコンテンツと多彩な遊びを体感してもらうことが最善と考えました。

結局、オンラインゲームは人と人との交流で遊びや楽しさが生まれるため、「多人数で遊ぶ楽しさ」をまずは優先したいと考えております。

――新規、復帰プレイヤーに向けた施策について教えて下さい。

坂本氏:まず、アップデート日の3月30日から2週間は「シエルの機運」が無料開放されています。本来「シエルの機運」は1日1時間だけ、さまざまな制限(ドロップや経験値取得など)を解除できる仕様となっていますが、無料開放期間内は誰でも制限なしで遊び放題となります。

また、同時期にドロップ3倍や経験値3倍イベントなども開催しておりますので、未だかつてない最高の環境でクラシックサービスをプレイすることができます。その他、新規&復帰のプレイヤーの方には1日1回無料でスクラッチに挑戦できるイベントなど盛りだくさんとなっています。

ぜひ、特設サイトを訪れてお得なイベントを活用しながら、体験してみてほしいです。

――今後改善していきたいポイントについて教えて下さい。

坂本氏:ライブサービスで好評を博していた、高レベル帯プレイヤーと低レベル帯プレイヤーがパーティを組む「助っ人システム」はできるだけ早期に実装したいと考えています。

前述の低レベル~中レベル帯プレイヤーにとって、高レベル帯プレイヤーが多数を占める環境でどうやって遊んでもらうかというひとつの答えとなるべくシステムと考えています。また、「シエルの機運」システムについても、プレイヤーの声を多く取り入れて発展的な改良を加えていきたいと考えています。

――2008年からサービスされ、長年プレイヤーから愛されている本作ですが、改めて本作の魅力について教えていただけますでしょうか?

坂本氏:「タワー オブ アイオン」は重厚で奥深いストーリー、豊富なキャラメイキング、空を自由に翔ける世界観、天族/魔族/龍族の3つ巴の抗争など、今も色あせない魅力が詰まったゲームです。

特に所属する種族陣営を選択し、その種族陣営と人生をともにする一体感や連帯感は、このゲームならではの価値観だと思います。同陣営の結束力と団結力で、敵対陣営との闘いを繰り広げる熱さや面白さは唯一無二で、特に要塞戦や戦場IDでの面白さは随一と思っています。

「Episode1.9」でコンテンツが充足しはじめ、かつレベリングの問題も着実に改善しておりますので、すでに遊んでいただいている方はもちろん、以前触れた方も新しく触れる方も、ぜひ、進化した「クラシックサービス」ならではの楽しさを、あらためて体験いただきたいです。

――ありがとうございました。

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