新たな戦場(FPS)で、君は生き延びることができるか!?「GUNDAM EVOLUTION」ネットワークテストレポート

バンダイナムコエンターテインメントとバンダイナムコオンラインは、「GUNDAM EVOLUTION」(ガンダムエボリューション)のPC版ネットワークテストを、2022年4月8日から12日にかけて実施した。その内容をレポートしていく。

2022年にPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PCでサービス開始を予定しているオンラインFPS「GUNDAM EVOLUTION(ガンダムエボリューション)」。従来の「ガンダム」ゲームとは一風異なる、本格派FPSのテイストが強く盛り込まれたタイトルだ。

本作のメインとなるゲームモードは、6対6で行われるオンラインチーム対戦。「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する様々なMS(モビルスーツ)の中から、プレイヤーは自分の搭乗する機体を選択し、「デストラクション」「ポイントキャプチャー」「ドミネーション」といったFPSでおなじみのルールの中で勝利を目指すことになる。

それぞれのMSは、「ブーストダッシュ」「ブーストステップ」といったアクションに加えて、MSごとに「メインウェポン」と「アクティブスキル」、「Gマニューバ」といった個性的な武装やスキルを所持しており、「ガンダム」ゲームとしてのテイストもしっかりと盛り込まれている。こうしたFPS要素と「ガンダム」ゲームの要素の融合が本作の大きな特徴で、非常に新鮮な感覚でプレイできるタイトルとなっている。

なお、主なゲームの概要については2021年8月に実施されたPC版クローズドβテストのレポートでも紹介しているので、本作を初めて知ったという人はコチラの記事を参照してほしい。

シーズンパスやサプライポッドで様々なスキンを開放

基本プレイ無料のアイテム課金制としてサービスが予定されている本作。ガンダムの基本プレイ無料ゲームでは、「機動戦士ガンダム オンライン」や「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」といったタイトルが挙げられるが、それらのタイトルではルートボックス(ガチャ)によって、新たに追加されたMSを引き当てるという課金形式が採用されていた。

本作でも「サプライポッド」と呼ばれるルートボックスが存在しているが、サプライポッドから入手できるのは、MSのカラーリングや外見を変更できるスキン、対戦中にマップに貼りつけることが可能なスタンプに、MVPをとった時のエモートといった、ゲーム性に影響がないものに留められている。

スタンプはそのまま対戦中にマップに貼り付けられる。原作のキャラクターがモチーフになったユニークなものも。

サプライポッドを開けるために必要なチケットは「シーズンパス」のレベルを上げることで入手可能。デイリーミッションや対戦を行っていくとシーズンパスのポイントが加算されていき、一定数に達するとシーズンパスがレベルアップ。そのレベルに応じた特典が獲得できるという仕組みだ。

ネットワークテストで用意されていた「NTシーズンパス」には、「ザクII」用の「シャア専用ザク」スキンや、「メタス」用「ミントスノウ」スキン、オーナメント(武器につけられるチャーム)といった特典を確認できた。

また、サプライポッドですでに所持しているアイテムが重複した場合は、「MP(マテリアルポイント)」に自動的に変換される。MPを消費すれば、任意のスキンやオーナメントを開放できるので、なかなかお目当てのスキンが入手できない……という時も安心。ただし、サプライポッドに含まれないシーズンパス特典などのスキンやスタンプは、MPによる開放ができないようになっていた。

なお、MSの開放に関してはゲーム内ポイントである「キャピタル」を消費して行う形式となる。今回のネットワークテストでは事前に開放に必要な「キャピタル」が配布されており、ゲーム内で追加で入手する方法がなかったため、正式サービス後はどのように入手するのかも気になるところだ。

新機体「ガンダムエクシア」「マラサイ[UC]」の使い心地は

ネットワークテストからの新機体として追加されたのが、「機動戦士ガンダム00」の主人公機であるガンダムエクシアと、「機動戦士ガンダムUC」仕様のマラサイの2機だ。

ガンダムエクシアは、豊富な格闘系スキルをもつ近~中距離での戦いを得意とする機体。攻撃の軸となるのは、GNソード(突進斬り)で、敵に向かって踏み込みながら行う格闘。動作中に長押しするとチャージが可能で、チャージが最大の状態で攻撃をヒットさせると敵をスタンさせる性質がある。踏み込みの速度がかなり高速で、突進距離も長いため、奇襲攻撃として非常に優秀だ。

さらにアクティブスキル「GNソード&GNショートブレード(回転斬り)」には、スタンを上書きする効果もあり、先の「GNソード(突進斬り)」でスタンを奪ったところに連続で攻撃を当て、一気に敵を撃墜、そこからアクティブスキル「クイックステップ」を使って離脱……といった一撃離脱戦法が強力な機体となっている。

近距離でスタンを奪い、一気に敵を撃墜するというスタイルは、本作における近接特化型MSである「ガンダム・バルバトス」に近いが、敵の視界外に飛ぶジャンプからの奇襲攻撃が可能なバルバトスはある程度正面からでも攻めやすいのに対し、攻撃方法が平面的で、耐久力も低いエクシアはやや強引な攻めは通しにくい。

遮蔽物の影で身を隠しながらチャージを最大までためつつ一気に奇襲を仕掛けたり、シールド持ちの味方がロックを集めている隙を狙うなど、味方との連携や地形を生かした戦い方が必要で、ややゲームに慣れたプレイヤー向けの機体だと感じた。

メインウェポンの「GNダガー投擲」は、癖はやや強いもののなかなか優秀な射撃武器でもあり、しっかりと命中させればビームライフルやマシンガンなどの中距離系の武器にも見劣りしない性能をもつ。普段は味方と共に射撃戦を展開しつつ、タイミングを見計らってサブウェポンで一気に切り込むなど、バルバトスとは一風異なる立ち回りが可能で、ポテンシャルを引き出せればかなりの活躍が見込める性能になっている。

Gマニューバの「トランザム」発動中は、サブウェポンのクールタイムが減少し、チャージ時間も短縮。
アクティブスキルの性能もガラリと代わり、原作アニメのトランザムのようなスピード感で動けるようになる。

もう一機の追加機体であるマラサイ[UC]は、メインウェポン「フェダーイン・ライフル」による中距離射撃を得意とするMS。フェダーイン・ライフルは、連射性能こそ低いものの高弾速と威力を両立した癖のない射撃武器で、味方と足並みを揃えつつ射撃戦を展開するのが基本的な戦闘スタイルとなる。

一方、アクティブスキル2の「海ヘビ(牽引)」は、敵をスタンさせつつ、自機の方向に向けて引き寄せるというユニークな性質のアクション。海ヘビのスタンからは、アクティブスキル1の「フェダーイン・ライフル(ビーム刃)」に格闘コンボのように繋ぐことも可能で、一気に大ダメージを与えられる。

海ヘビ(牽引)からのビーム刃突き刺しコンボは、入力が忙しい分決まった時の爽快感はかなりのもの。
耐久力の高いMSはこれだけでは仕留めきれないので、ノックバックの隙を逃さず射撃で追撃したい。

ただし、2つのアクティブスキルが共に近距離向けで、中距離の射撃を得意とするマラサイとが射程がやや噛み合っていないため、自分から積極的に狙いにいくのは難易度が高め。それでも、近距離機体に寄られそうになった時や、エリアの占拠時の乱戦など、活用できる状況は決して少なくなく、瞬間火力や近接での攻撃手段に乏しいマラサイにとっては最後の切り札とも言える武器でもある。

ただ、どの武装も有効に活用するには正確なエイムが求められるため、エイムに自信のあるFPS経験者向けの機体だとも感じられた。

Gマニューバの海ヘビ(電撃)は、広範囲にスタンを与える攻撃。単体の威力はそこまで高くないものの、
範囲とスタンの継続時間はなかなかのもので、エリアを奪い合う際など敵味方が密集した状況で使用すると効果的だ。

「ガンダム」と「FPS」が絶妙なバランスで融合

今回のネットワークテストでは、対戦の結果に応じてプレイヤーのレートが変動する「ランクマッチ」がプレイできるようになっていた。ランクマッチは、フレンドなどとパーティを組んでもそのまま同じチームとして参加可能で、レートもシングルの時と共通。クローズドβでは、レートに変動がない「カジュアルマッチ」が存在していたので、正式サービス版では、「ランクマッチ」と「カジュアルマッチ」の2つのマッチングが用意されるものと考えられる。

加えて、新たに練習用のモードである「プラクティス」もプレイできた。プラクティスは、標的に与えるダメージなどが可視化され、棒立ち、攻撃を行い続けるなど複数の敵パターンや、Gマニューバがすぐに使用可能になるなど痒いところに手が行き届いている仕様なのも嬉しい。

また、クローズドβの時は、1試合の長さもあり途中で敗北が濃厚になると途中抜けをするプレイヤーが続出してしまっていたのだが、ネットワークテストでは対戦中の離脱に一定時間再プレイ不可となるペナルティが設けられたため、途中抜けをするプレイヤーをほぼ見ることがなくなったのも嬉しい要素。ただ、稀に発生する途中抜けによって人数不利となり、その試合に負けてしまった場合もレートは通常通りに変動するので、同じチームのプレイヤーも一緒に割を食う形になってしまうのは、賛否の分かれそうな部分だとも感じた。

対戦が開始されてすぐ人数不利となった場合は無効試合となる。
試合進行後に同様の処理を行うと、意図的にレートの低下を防ぐ行為が行われる可能性もあり、非常に難しい問題だ。

機体間のバランスについては、いくつかのアクティブスキルのクールタイムやMSの耐久力にいくらかまだ課題は残る部分があるとは感じたものの、それぞれのMSの個性をゲーム内の役割に落とし込ませた上で、きちんとしたゲームバランスが成り立っており、本作の最大のコンセプトとも言える「ガンダムとFPSゲームの融合」が、見事に果たされているというのが、プレイしての印象だ。

今回のネットワークテストでは主にガンダム・バルバトスが猛威を振るっていたが、RX-78ガンダムなどある程度優位を取れる機体もあり、慣れてくると一方的に倒され続ける……ということはほぼなくなっていた(逃げ性能が抜群で耐久も比較的高めなので、対応できても倒しきれないことが多く、やはり多少の調整は必要だとは感じたが)。

エイムや特殊な操作がモノをいうジムスナイパーやアッシマーといった機体だけではなく、FPS初心者でも扱いやすいガンタンク、FPSの基礎に触れていればすぐ扱えるようになるザクやペイルライダーなど、プレイヤーの腕前やプレイスタイルに応じた幅広いバリエーションのMSが用意されているので、「ガンダムゲームは好きだけどFPSはあまり……」という人でもある程度とっつきやすい。プレイを重ねることで、自分が乗れるMSの幅を増やしていくというやりこみの楽しさも味わえるだろう。

なお、今回ネットワークテストが行われたのはPC版のみだが、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One版のネットワークテストについても後日実施される予定とのこと。CS版のユーザーは、そちらの続報も楽しみにして欲しい。

ガンダムエボリューションサービス終了

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