ゲームオンがサービスを行うMMORPG「アーキエイジ」。2022年3月に本作の日本運営プロデューサーに“再”就任した、石元一輝氏への合同インタビューの模様をお届けする。
「アーキエイジ」のローンチ当初からプロデューサーを務め、約7年に渡り「アーキエイジ」を支え続けた名物プロデューサー、ルシPこと石元一輝氏。2020年4月にプロデューサーを退任した石元氏だが、2022年3月に日本運営プロデューサーに再就任した。
この2年という間に「アーキエイジ」はどう変化し、またどういった部分が変わらない良さなのか。「出戻りPが見た、『アーキエイジ』の今とこれから。」をテーマにした、メディア合同インタビューが実施されたので、ここではその模様をお届けしていく。
――2年の間、「アーキエイジ」から離れていましたが、改めて本作の日本運営プロデューサーに就任が決まったときの率直なお気持ちをお聞かせください。
石元氏:やっぱりビックリしましたよね。実は去年の10月頃からそれらしい雰囲気は感じていて、いつかそういうこともあるかもしれないとは思っていました。なので、「ついに来たか」という気持ちです。やるからには頑張っていきますが、「アーキエイジ」はゲームの仕様が複雑で覚えることが多いし、気を付けなければいけないこともたくさんあります。また身を引き締めなければな、という焦りが一番大きかったです。
どうやって当時の感覚を取り戻して、どうやって今のトレンドにフィットさせていけばいいのかというところは、本当に全然見えていなかったので、どこからスタートすればいいのかという恐怖心もありました。
――石元さんが関わっていた当時と比べて、現在の「アーキエイジ」は変わりましたか?
石元氏:根本的なところは変わっていないのですが、遊びの幅は広がっているなと感じました。僕が関わっていた最後の方は、インスタンスダンジョンで強敵と戦うというコンテンツはあまり無かったんです。でも今はマップが凄く増えていて、高難易度のインスタンスダンジョンで皆で遊んだり、そのために武器を作ったりという部分が凄く活発ですよね。
――そのほかの部分で変化を感じた点はありますか?
石元氏:ずっと変化の無かった生活系のコンテンツの中に「ハウスフェアリー」が追加されたのは変化を感じました。当時は全て手作業で行っていたことを自動で行ってくれるので、かなり楽ですね。生活系の作業をハウスフェアリーに任せている間に、旧大陸に行って狩りをしたりということができるので、時間の使い方はかなり変わりました。
――2年前と比べて適性も増えていますが、実際に自分でプレイする際の使用適性を変更する予定はありますか?
石元氏:狂気を使っていきたいですね。2年前は野生がメインで弓を使用していたのですが、使い勝手も良さそうですし、弓と銃を使い分けながら運用していこうかなと、試行錯誤しています。
――「アーキエイジ」から離れていた2年間は別タイトルの運営に関わられていたそうですが、今後のゲーム運営で活かせそうなことはありますか?
石元氏:利便性という点は「アーキエイジ」に足りていなかった部分だと強く感じていますので、ユーザーの方の声を可能な限りピックアップして、皆さんが望んでいる形を提案して導入していきたいと思います。
――再発見した「アーキエイジ」の魅力などはありましたか?
石元氏:何もしていない時間がゲームとして成立するのは凄いなと感じました。「アーキエイジ」って不思議なことに何もしていない時間が生まれるんですよ。例えば農作業をしていたら住宅地に他のプレイヤーが遊びに来て、コミュニケーションをしたりだとか。それが生活の1つの要素として成立しているので、すげぇなって思いました。
海岸沿いの小高い山でただただチャットをしているだけで楽しいというか。そしたらユーザーが運転する船が海岸を横切って、赤い名前が見えたりしたら、「あ、追わなきゃ」ってなったりだとか(笑)。
――当時と変わった部分で、戸惑いを感じているところはありますか?
石元氏:一番最初にゲームを起動したときに、UIが変わり過ぎてビックリしましたね。見たことがないUIが結構あるんですよ。僕は目の前に運営チームがいるので聞くことができるんですけど、何も知らない人が久しぶりに遊ぶと戸惑うだろうなと。
あとは、関わっていた別タイトルがWASD移動ではなく、視点移動もなかったので、操作自体にも戸惑いましたね。あれだけ遊んでいた「アーキエイジ」なのに、戻ってきたら「なんて難しいんだ」と(笑)。視点移動をしながらスキルを撃って、自分のキャラクターを動かすということが、こんなにも難しかったんだと感じています。
――逆に「これは面白い!」「これは新鮮!」というポイントはありますか?
石元氏:スキルがまったく変わっていて、覚え直すのは新鮮でしたね。スキル名から変わっていたので、「これはこれで、これがこれと連携して……」というのを覚え直すところからでした。でも本当に久々に適性とスキルで悩んだなという感じで、懐かしいというか久々の感覚でした。
――今回の石元さんの経験は、そっくりそのまま休眠プレイヤーの視点と重なるのかなと思いますが、今回の体験を経て行っていきたいことなどはありますか?
石元氏:僕もまさか自分自身が休眠復帰者になるとは思っていなかったので、「久々に戻るゲームってこんな感じなんだ」と体験を得られたのは大きく、これは今後の運営にも活かしていきたいですね。復帰してから気になったことは片っ端からメモして関係各所に投げたんですけど(笑)。
――今後のことについてお伺いします。「アーキエイジ」を今後どのようなタイトル・場所にしていこうと思っていますか?
石元氏:ゲームの良さ自体は昔と変わらないので、コミュニティをより作りやすく、より活発に楽しみやすい環境を作っていきたいですね。先ほど利便性の話をしましたが、もっとこうすればいいよなというポイントはまだまだあるので、開発元に提案して改善できるかというのが、僕に課せられた使命だと思っています。
――具体的にやってみようと考えている施策・企画など言える範囲で教えて下さい。
石元氏:取り急ぎFrontierサーバーとUtopiaサーバーに関して、オークション統合を実施しました。自身が不在時にオープンしたサーバーで特殊な仕様のサーバーということもあり、まだ実情がわからなかったのですが、先日の生放送にて、なんとかしてほしいとの声も多くあり、ここに関しては早急に手を入れた形です。
――今後のアップデートについてお話できることはありますか?
石元氏:まだ言えないことが多いのですが、4月にアップデートを実施しました。それ以降に関しては、夏前後にまたアップデートを実施する予定です。「アーキエイジ」は、あまりロードマップを出していないタイトルではあったので、今後は事前にお知らせできるといいなと思っています。
――今後、オフラインイベントなどを実施するとしたら、どのようなことをしていきたいですか?
石元氏:オフラインイベントはやりたいですよね。皆で集まってご飯を食べながら楽しい時間を過ごすというのももちろん良いんですけど、せっかくなら他のタイトルではできない経験をしてもらいたいですね。色々やってしまったので、なかなか難しいんですけど。釣り堀とかやってみたいですね。
――読者に向けてメッセージをお願いします。
石元氏:これは毎回言っていることではあるのですが、遊んでいただいている方には「遊んでくれてありがとうございます」しかないです。その中で意見要望、叱咤激励など色々なお声をいただきますが、僕らはそういった声がないとピックアップができません。データから拾えるものもありますが、やはり生の声が一番伝わるので、そういった声をいただけるのが本当にありがたいです。そのためにもいっぱい遊んでもらえるとありがたいです。
なお、現在「アーキエイジ」のゲーム内では、継続/復帰/新規プレイヤーそれぞれに向けたアイテムプレゼントキャンペーンが5月25日の定期メンテナンス開始までの期間で実施中だ。期間中、ゲームにログインするだけで様々なアイテムを獲得することができるので、本インタビューを読んで「アーキエイジ」に興味を持った人はぜひチェックしてほしい。
UPDATE記念!対象者別に豪華アイテムが手に入る!
4月20日より、UPDATE記念の「豪華アイテムプレゼントイベント」を開始いたしました。期間中、「アーキエイジ」にログインすると、「現在ゲームをプレイされている方」「久しぶりにゲームをプレイする方」「初めてゲームをプレイする方」別に豪華アイテムが公式メンバーサイトのWEB倉庫へ配布されます。
開催期間:2022年4月20日(水)定期メンテナンス終了後~5月25日(水)定期メンテナンス開始前
現在ゲームをプレイされている方
労働力が回復する「労働の祝福(7日)」や戦闘に役立つアイテムがセットになった「特別な戦闘補給品箱(6/6)(帰属)」など用途が広いアイテムがもらえます。
久しぶりにゲームをプレイする方
戦闘用装備として高性能を誇る「古代装備全身一式」やさまざまな特典が受けられる「ArcheAgeプレミアム(30日)」、採掘や畜産などに特化した家が建てられる「完工図面:草屋根の農園」など復帰時に役立つアイテムがもらえます。
初めてゲームをプレイする方
移動に便利な騎乗ペット「ゴーストレッドホース」やグライダー「ゴールデンサングライダー」など初めての冒険をサポートするアイテムがもらえます。
さらに、期間中にログインすると全員がもれなくもらえる特典も用意しておりますので、この機会に「アーキエイジ」をプレイしてみてください。
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